2009年07月16日
格闘技週間。”パンチ”の奥深さを感じる
今週ほどの格闘技週間があっただろうか。 大晦日とは、また違った新鮮さがあった。 観ることに夢中になり過ぎて、ブログもサボりがち。 今さらながら“観る・書く”の両立はなかなか大変だと思い知る。 そこに、MLBのオールスターも飛び込んでくるもんだから、もう追いつきません。 今年のMVPは、守備でのファインプレーから選ばれるという、通好みの選出。 大リーグも、投げる・打つだけの単調なベースボールからの脱却を狙っているのかもしれない。 誰もが望んだ異種格闘技戦 月曜日はK―1 WORLD MAX。 K-1王者魔裟斗選手とDREAMのエース川尻達也選手の異種格闘技戦は、格闘技ファンならずとも日本中で注目の的であった。 結果は、魔裟斗選手の圧勝。 ただ、圧倒的なルールの不利がありながらの川尻選手の挑戦にも、賞賛の拍手を贈りたい。 やはり、立ち技と総合格闘技の距離は、素人目に見ても大きいと実感させられた。 特にパンチの質が違う。 川尻選手はパワーのパンチ。 当たればデカイ。 ただそのパンチは当たってナンボの世界。 フックをいくら振り回しても、立ち技世界チャンピオンはその距離に入れてくれなかった。 パンチの基本はストレートであることは言うまでもない。 魔裟斗選手のフックはあくまでもストレートの返し。 ワンツーという基本、そしてその後の返しのフック。 やはり、立ち技で世界一を極めた男だとしか言いようがない。 異種格闘技戦はおもしろいが、その見極めが難しい。 ルールの線引きひとつで勝負のあやはいくらでも変わってしまう。 今回は、相手の土俵に臆せず立った川尻選手が惨敗を喫することになったが、もう少し両者の間を取ったルールで見たかったというのも本音かもしれない。 そして、火曜日。 世界最古の格闘技、ボクシングの世界戦が3試合も組まれる。 しかも、その3戦とも日本人がでるのだから、ボクシングファンにとっては、垂涎の日になった。 でも、3人のうち2人は散った…… 粟生選手の敗戦に地団駄を踏む しかも、粟生選手はチャンピオンからの陥落。 彼のボクシングスタイルは、かっこいい。 打たれずに、そして多彩なカウンターを打てる。 これは、ボクシングスタイルの理想でもある。 ただ、彼に足りなかったものはハングリーさかもしれない。 相手も強かったが、勝負を分けた差は手数だろう。 結局は判定で負けたのだが、粟生選手の顔は敗者とは思えないものだった(顔がほとんど腫れていない)。 そこに、なにか足りないもの、そして儚さを感じてならなかった。 綺麗な負けなんてない。 でも、彼の負けは無様感がない。 だから、観ているこっちは歯がゆくてならない。 どうせ、負けるのなら、哀れで惨めな負けを選んでほしかった。 彼がチャンピオンを奪取した試合は、勝つか無様に散るかの紙一重の試合をしていた。 今回の試合に関しては、どこか精神的に“守り”に入ってしまっていたような気がしてならない。 まだ25歳。 これで終わりじゃない。 綺麗で鮮やかボクシングを維持しながらも、覚悟を決めたボクシングができるか。 そこに彼の将来が懸かっているような気がする。 ボクシングファンの誇り・長谷川選手 そして唯一、日本ボクシングの誇りを守った男・長谷川穂積選手。 見事、2戦連続の1RKO劇。 そして、9回目のチャンピオン防衛。 でも、これはただの結果に過ぎない。 異次元の世界をもつ男 もう、普通のではない領域に足を踏み込んでいる。 私はボクシングが好きなただのオッサンで経験者ではない。 だから、知ったようなことは言ってはいけない。 でも、彼のパンチは彼しか掴めない何かがあるように感じてならない。 彼の階級からいっても、世界戦はとんでもないスピードの攻防が繰り広げられている。 でも、彼はその中でも別次元のスピード感を感じているのではないだろうか。 本人は謙遜のコメントを残しているが、明らかに相手が遅く見えているのではないか? と思わせるボクシングである。 彼は決してハードパンチャーではない。 でも、ここ4戦は2R以内のKO勝利。 彼の実績からしても(意外にKOが少ない、不思議でならない。 何故なら、彼は究極のスピードとそのディフェンスセンスで頂点を極めたチャンピオンだから。 でも、チャンピオンになってからの彼は明らかに、進化を続けている。 それは、おそらく本人しかわからない世界だろう。 ここからは、ド素人の推測に過ぎないが、彼は拳の芯と相手選手の顔の芯を捕えることを覚えたように思えてしまう。 これは、ボクシングというより、空手のような武道の世界観なのかもしれない。 ちなみに、私は武道家でもないが…… 究極のパンチには“拳筋”がある 野球では、“球筋”という言葉がある。 その球筋があってこそ、投手の投げる球の「キレがある・ない」という表現があると言ってもいい。 長谷川選手のパンチを観ていると、「拳筋(こんな言葉はないが)」という言葉が脳裏によぎる。 そのキレが、常人では理解できない次元に達しているように感じる。 彼は歴代日本人ボクサーの中でも、未踏の位置にいる。 それは、防衛記録やKO数の問題ではなく、今までになかった拳筋の域に足を踏み込んでいるからだろう。 非科学的パンチ論 ここで強引かつ無茶な比較をしてみたいと思う。 ここまで、出てきた選手のパンチを比べてみたい。 魔裟斗、川尻、長谷川この3選手は、競技や体重は違えど、相手を倒すことのできるハードパンチャーたちだ。 川尻>魔裟斗>長谷川。 もう、おわかりでしょう。 パワーの比較である。 でも、“拳筋”という観点に立てば、この順番がまったくと言っていいほど逆になる。 当たり前といえば当たり前なのだが、パワーに頼れば頼るほど、“拳筋”のキレが鈍ってしまう。 パンチというものは、奥が深い。 力を入れれば入れるほど、そして込めれば込めるほど、そのキレは落ちてしまうのだから。 以前、長谷川選手のパンチを解明しようとする番組を観た時がある。 スーパースローVTRで彼のシャドーボクシングを撮影するのだが、“本当にこれがパンチなんか”と思うくらい手がプラプラなのである。 力が全然こもってない。 でも、それが究極のキレとスピードを生みだす秘訣だと本人は言っていた。 もちろん、川尻選手を非難したいわけではない。 だって、彼のいる世界はパンチだけの世界ではない。 パンチしかない世界に生きる長谷川選手が、それを最も極めているのは至極当然の話である。 でも、ルールがパンチありきであればあるほど、総合格闘家は分が悪くなる。 それを承知の上で立ち技にチャレンジした川尻選手に文句を言う気はまったくない。 薄っすら武道の匂いを感じる なんにせよ、“パンチ”ってのは奥が深い。 “腕っぷし”とか喧嘩の強い人って、力をがあることを差しますもんね。 でも、頂点の世界は力が抜けているほど、強くて勝利をものにする。 うん。 やっぱり、武道の心得に相通ずるものを感じてなりません。 合気道も力じゃない。 柔道も力じゃない。 剣道も力じゃない。 かといって、技やスピードだけじゃない。 何が何だかわからなくなってしまったが、究極のパンチを追求するボクシングという競技に、歴史と伝統と奥深さを感じてならない。 やっぱり、私はボクシングが好きだ。 これからも、長谷川選手の“拳筋”は追い続けよう。 ぜったーーーい、見えへんねんけど……
posted by uzura176 |07:21 |
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格闘技週間。”パンチ”の奥深さを感じる
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そう思います。
いい角度であたれば倒れます。
左フックのKO率の高さでも証明されるでしょう。
カウターショットはあたれば倒れる。
力はいらないって著名なトレーナーは言ってました。
当てる技術はある程度高められるが、
さらにレベルを上げるのはもって生まれたセンスだけ。
長谷川選手は高いレベルにいますかね。
posted by ね! | 2009-07-16 13:41
格闘技週間。”パンチ”の奥深さを感じる
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手首から先がプランプランでしたね
試合中もあのまま打つんですかね?
当てる瞬間は握ってるんじゃないかなー
posted by きっちょむ | 2009-07-16 15:35
格闘技週間。”パンチ”の奥深さを感じる
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最後まで、プランプラン。
当たった選手はダウン。
八百長かいな。
posted by うんなわけねぇべ | 2009-07-16 15:42
格闘技週間。”パンチ”の奥深さを感じる
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>うんなわけねぇべ
ボクシングのパンチはしっかり握らないんだけどな
シャドーよりは握ってるだろうけど
八百長?アホか
posted by はせがわ | 2009-07-16 15:55
格闘技週間。”パンチ”の奥深さを感じる
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過去の試合ダイジェストでやっていたんですが、連打のスピードにホントびっくりしました。
プラプラにするのは、もちろん、スピードが出すため。でも、それが、他の選手には真似しにくい・・・ということですね。
posted by nonya | 2009-07-16 16:57
格闘技週間。”パンチ”の奥深さを感じる
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素人サン達、握るのはインパクトの時だけだよ。
力んで打ってる奴は大体握りっぱなし、だからスタミナ切れしちゃうんだな。
posted by かた | 2009-07-16 22:09
格闘技週間。”パンチ”の奥深さを感じる
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短いRの競技者なら握りぱなっしかもしれんが
12Rもあって特にスピードと技術が突出してる選手はとことん無駄を省いてる証拠
posted by だ | 2009-07-17 00:18
格闘技週間。”パンチ”の奥深さを感じる
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総合のパンチは大振りでもあたるとデカイのは確かにそうなんですけど、大振りのフックを振りながら前に出るのはタックルまでの繋ぎの動作としてやっているわけです。
川尻はたぶんそこまで解っててやっていて、1R早々にクリンチしたり、1回だけタックルっぽい動作をしてますよね。あればもうクセなので抜けようがないし、抜いてしまうと(K1式の立ち技にすると)総合で使えなくなる。
パワーは 川尻>長谷川>まさと じゃないかな。
喧嘩が強いのは腕っ節だけじゃなくて感性と慣れですよ。
ノドを殴れば倒れるとか、そういうことは実戦経験が無いと解らないし、スポーツじゃ使わない技術。
喧嘩も力じゃない。
拳筋って言葉は上手いですね。当てカンとかは言うけど。
なんていうか、技術って面白いですよね。
posted by んん | 2009-07-17 00:42
格闘技週間。”パンチ”の奥深さを感じる
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当てるときに握るのは誰でも知っている話だんべ。テニスでもゴルフでもそうだべ。
ここで皆さんがおつしゃているのは、長谷川のパンチはさらに進化していて違うんでしょってことだべ。きっと。
他の選手にはない技術をもっているってことじゃねえのかなぁ。
違うかな。違ったらごめんよ。
posted by おれもいい加減かな | 2009-07-17 01:10
格闘技週間。”パンチ”の奥深さを感じる
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ハイ、そのとうりです。
きれいにまとめていただき、ありがとうございました。
posted by ごもっとも | 2009-07-17 23:37
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