2009年06月21日
ラグビーの真髄を再認識させてくれたU20オールブラックス
今日は雨中の秩父宮へ。 3位決定戦とチャンピオンを決める決勝。 こんな豪華なカードを東京だけで独占していいものなのかと、全国のファンに、ちょっと気が引けるような気がしないでもないが。 お昼頃、スタンドに足を踏み入れると、雨だというのにかなりの客入り。 ラグビーファンはこの日を待ちわびていたのだから、天気なんてお構いなし。 屋根付きの席はすでにパンパン状態。 そら、そうだ。 私も“傘なし観戦”という甘い思惑を捨て、バックスタンドに足を向ける。 ここらの席の人たちは合羽を着こんで完全装備。 傘一本で駆け付けた自分を呪う。 梅雨をも吹き飛ばしたラグビーの神 でも、決勝が始まる頃には雨が止む。 ラグビーの神様が最高の舞台を用意してくれた。 雨の中のラグビーは、ノックオンやミスが増えつまらない展開になることも多い。 選手にとっても観客にとっても最高のプレゼントだ。 私も集中して観戦できそう。 至高のゲームが始まる ニュージーランド対イングランド。 チャンピオンを決めるのに、この上ないカードだ。 そして試合前、オールブラックス(ニュージーランド)恒例の“ハカ”が始まる。 準決勝で見て、あれだけその荘厳さに心奪われたのに、何度見ても、あの迫力は言葉では言い尽くせない迫力がある。 決勝ということもあって、準決勝以上の気合いだったということもあるのかもしれない。 そして、キックオフ。 戦前の予想通り、パワーとフィジカルのイングランド、そして奔放な展開ラグビーのオールブラックス。 序盤は、全く違うスタイルだというのに、ほぼ互角か。 いや、接点や球際の力強さでイングランドに分があるように観えた。 事実、FW戦で押され気味のオールブラックスの反則が目立ち、PGでイングランドが着実に得点を重ねる。 客席は8:2くらいでオールブラックスファンだったので、なんとも言えない微妙な空気が流れる。 しかし、前半20分を過ぎた頃から、空気が変わり始める。 オールブラックスの展開ラグビーが徐々に機能してきた。 もちろん、百戦錬磨のイングランド守備陣を簡単に突破できない。 だが、タックルを受けても素早いラック、そして、素早い球出し、そして流れるようなBKのボール回し。 これを連続で繰り出す。 体格に上回るイングランドだが、そのあまりにも速い展開についていけなくなってくる。 ワンプレーごとにイングランド選手の数が減っていくような感じだった。 そして、鮮やか極まりないトライ。 観ていて惚れ惚れする。 というか、“ラグビーってこうでなきゃ”と心底思えた。 前半リードして折り返したニュージーランド。 後半もそのリズムや勢いは変わらなかった。 イングランドは、何とか肉弾戦に持ち込みたい。 でも、ニュージーランドはグラウンドの横幅を目一杯使い、縦横無尽に走り回る。 点差は詰まるどころか広がる。 イングランドが、苦労して1本返しても、ニュージーランドは、いとも簡単に取り返す。 むしろ、自分たちの展開に持ち込めないイングランドは、走らされ続けて体力をどんどん奪われている。 そして、ノーサイド。 スコアは44対28でニュージーランドの快勝。 イングランドも素晴らしいチームだった。 でもそれ以上に、オールブラックスは素晴らしいプラス魅せることもでき、そして強かった。 私の凝り固まった頭をほぐしてくれた この試合を観て思ったことは、ラグビーはやっぱり“ボールゲーム”なんだということ。 最近の私も、ラグビー格闘性ばかりに目が行きがちで、その原点を忘れていたような気がする。 でも、今回のオールブラックスは、ラグビーが本来持つ“ゲーム性”そして“楽しさ”を思う存分に魅せつけてくれた。 その中でも、きちんと戦うところは闘う。 それを忘れてしまっては、本当の楽しいラグビーは展開できない。 今日の観客たちは、この“魅せるラグビー”に心奪われていた。 それは、リアクションや歓声でもわかる。 試合が進むごとに、ニュージーランドファンが増えていくような雰囲気だった。 日本ラグビーに突きつけられた課題 ここで、思い出したのが秩父宮で行われた日本代表の3試合。 確かに、どの試合もその気合いと根性は充分に伝わってきた。 でも、全て敗れた(今日の試合は勝ったようです。これで最下位は免れた)。 日本選手はもちろん体格に恵まれていない。 そして、世界のトップに比べて技術も劣っている。 それは、はなっからわかっている。 しかし、彼らの試合を観ていて思うことがある。 どう見ても、試合に出ている彼ら自身がゲームを楽しんでいない。 そして、その試合を観ている観客も日本を応援はしているけど楽しめていない。 “神風精神”“怪我をいとわない低いタックル”“根性論”など、日本特有のラグビー精神は、長年ファンをし続けて分かっているつもりだ。 でも、本当にそれが真のラグビーなのだろうか、とふと思った。 もちろん、競技である以上勝ちにはこだわらないといけない。 それには、先ほどの精神論が、体力や体格に劣る日本に不可欠だろう。 でも、世界のラグビーはどんどん先に進んでいるのではないだろうか。 そんな中、日本のラグビーはその時代の流れに置き去りにされていやしないだろうか。 日の丸を背負い、桜のジャージの誇りを持ち戦った選手や関係者に、失礼なことを言っているのはわかる。 でも事実、ホームでありながら16チーム中15位という結果を、どう受け止めるのか。 これからの、日本ラグビーの課題は山積である。 ちなみに、優勝したニュージーランドは2位のイングランド、3位の南アフリカ、4位のオーストラリアより体格で劣っていた。 この4強に入れとは言わない。 ただ、頭ひとつ抜けたこの4チームの中で、最も体格の小さい国が優勝したということも事実なのである。 “体格が劣る”。 言い訳は、もしかしたら日本ラグビーの最大の敵なのかもしれない。 オールブラックスたる所以がわかった ラグビーは、フィールド上の格闘技と言ってもいい。 でも、サッカーや野球やバスケのようにやっぱり“ボールゲーム”という原点があることを今回の20歳以下であるが、オールブラックスが教えてくれた。 また、ラグビーが好きになりそうだ。 優勝を決めた後、ニュージーランドのすべての選手によって上半身裸で、勝利の“ハカ”が行われた。 その“ハカ”は私が観た前の2回とはまた違った趣があった。 この日、大観衆が一番盛り上がったときかもしれない。 バックスタンドにいたので、彼らの背中しか見えなかった。 でも、一生忘れないと思う。 ニュージーランド、優勝おめでとう! そして、ラグビーの素晴らしさを再認識させてくれて、本当にありがとう!
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posted by uzura176 |22:38 |
ラグビー |
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ラグビーの真髄を再認識させてくれたU20オールブラックス
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NZは素晴らしいパフォーマンスでしたね。
大変楽しかったです。
NZは、メイン前でのハカの後、バックスタンド前でもハカをしてくれましたよ。
最高のハカでした。
posted by リンクスロード | 2009-06-22 01:46
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