2009年06月12日

NBAファイナル第4戦。バスケと大舞台の怖さを知る

    もったいない……

レイカーズの2勝1敗で迎えたファイナル4戦目、マジックホーム・アムウェイアリーナ。
3戦目は、ホームの力を借りて四苦八苦しながらの勝利。
そして、今日もオーバータイム(同点の末延長)に持ち込まれる接戦。
勝ったのは…… もう言いたくもない!


    ハワードはアンタッチャブルな存在になりつつある

マジックはインサイドを完全に支配。
ドワイト・ハワードはレイカーズインサイドの2枚看板、ガソルとバイナムを完膚なきまで叩きのめした。
今のハワードは2人をもってしても止められない。
ファールで止めるのが精いっぱい。
必然的にレイカーズは、ファールトラブルに陥る。
しかも、それが前半からだ。
こうなると、レイカーズはベンチプレーヤーでハワードを抑え込むしかない。
でも、NBAトップレベルのセンター2人が止められないのに、ベンチプレーヤーに勢いに乗ったハワードを止められるはずがない。
それにしても、互いにシュートが入らなかったことを抜きにしても、1Qでの11リバウンドは異常な数字だ。
気分屋のハワードが息を吹き返したのは、マジックにとって非常に大きい。

前半はハワードの活躍もあって、マジックの10点差リードで折り返す。


   油断大敵とはよく言ったものだ

私は前半が終わったとき“もう、今日は決まったな”と思い込んでしまった。
そのくらい、前半のマジックはレイカーズを圧倒していた。
10点差で済んだのが不思議なくらい。
この点差で済んだのは、コービーがなんとか凌いだからだろう。
ということは、終盤のコービーはバテる。
第3戦のように。

この私の気の緩み。
スポーツ観戦者としてまだまだだ。
そして、私と同様気が緩んだマジック。
ファイナル進出チームとしてまだまだだ。
そして、ハーフタイムでレイカーズの逆襲を予期していなかったバンガンディHCもまだまだだ。

でも、やっぱりレイカーズを褒めなきゃなりません。
ハーフタイムのたった数十分で、別チームに変えたフィル・ジャクソンHCは、どんなマジック(ややこしい……)を使ったのか。

後半のレイカーズが変わったところ。
それは、ディフェンス。
もっと言えば、マジックのアウトサイドシュターたちへの執拗なプレッシャー。
各々が、ものすごい近い間合いでついていた。
あれは一種の賭け。
あれだけ間合いを詰めれば、抜かれるリスクも増えるし、体力的にもかなりきつい。
でも、レイカーズの各選手は3Qの頭からビタビタにつく。
終盤のことなど頭にはないと言わんばかりに。
これが功を奏す。

3Q伏兵アリーザのシュートが面白いように決まり逆転。
単に逆転しただけではない。
ここで大エース・コービー・ブライアントの体力を温存できたことが大きい。
ここでコービーが楽できたことが、先々でものをいうことになる。

そして、大ベテランのPGデレク・フィッシャーが4Q
残り4秒とオーバータイムに決定的な3P。
正に“職人芸”。
彼は、この試合、相手PGアルストンにいいようにやられていたのに……
経験というものは、こういう大舞台には本当に大きい。


    やるべきことをきちんとやらねば

マジックは勝てた。
これだけは、負け惜しみでも何でもなく言える。
そのくらい、チームの調子は悪くなかった。

敗因はふたつ。
バスケットボールで絶対やってはいけないことをしてしまったこと。
フリースローを落としつづけたこと、そしてターンオーバーを20も喫してしまったこと。
このふたつに集約されている。
これらがなければ、前半で20点近い差をつけられたはず。

そして、後半になってもリードしている気の緩みからか、修繕してこなかった。
これらは、技術や体力ということよりも、どれだけ気を使うか、配れるかで改善できる。
それを怠った選手、そしてHC。
今さら悔やんでも悔やみ切れないだろう。

大事なところでのターンオーバー。
大事な局面でのフリースローミス。
結局後半に入ってもそのままだった。

ターンオーバーは、単純に考えれば4点の差がつく。
それを20もやってしまったら勝てる試合も勝てない。

フリースローは、点数もさることながら、相手のファール(ミス)が成功になってしまう。
ファールをした選手の安堵感、そしてフリースローを外してしまった選手の喪失感、詳しく説明しなくても想像がつくことでしょう。


    ここからは感情論しかない

いずれにせよ、マジックは負けた。
これでレイカーズの3勝1敗。
チャンピオンリングにリーチがかかった。
しかも、残された3戦のうちレイカーズのホームは2試合。

もう言うまでもない。
九分九厘レイカーズに栄冠は輝くのだろう。
恐いのは、気の緩みくらい。
だが、NBAナンバー1の名将、そして経験豊富な選手たち。
そこに期待するのは無理がある。

マジックが残り1%をものにするには……
もう“開き直り”しかない。
とりあえず、自分たちのバスケをする。
インサイドには絶対的存在がいる。
そして、高精度のシュターたちもいる。
100%の力を残り3試合で発揮することができたら、奇跡が起こらないとも言い切れない。
私は、スポーツで多くの奇跡を観てきた。
選手はもちろんだが、私もまだまだあきらめていない。

まずは第5戦のホームを自分たちらしいバスケで勝つ。
そこからでしょう。

にしても、マジックは本当に惜しい星を落とした。
ファイナルが終わったあと、キーはこの第4戦にあったということになるような気がしてならない。


少なくとも、6戦目まではいってくれ。
マジックよ、こういうのを日本では“意地”って言うんだぞ。

日本時間15日の第5戦、マジックの“意地”を観たい。

posted by uzura176 |14:24 | バスケットボール | コメント(2) | トラックバック(0)
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NBAファイナル第4戦。バスケと大舞台の怖さを知る

コメント投稿者ID :

4Q最後の場面、アルストンの守備が残念でした。
2点なら問題ない場面だったのに、間合いを取ってフィッシャーに付いてましたね。
マジックはいいバスケットしてるんですけどねえ。
本当に大きな魚を逃した感じです。

posted by N | 2009-06-12 21:54

NBAファイナル第4戦。バスケと大舞台の怖さを知る

コメント投稿者ID :

全てひっくるめて【経験の差】なんでしょうね。

あれだけのハワードの威圧感+レイカーズのファウルトラブルで前半のうちに勝負を決められなかったのが、残念。

本当のマジックはオーランドではなくフィルのコーチング、といったところでしょうか。 笑

posted by 天然水 | 2009-06-13 08:50

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