2009年02月15日

2/8・15 秩父宮レポート

先週、今週と秩父宮に足を運びました。
やっぱり、ラグビー専門のスタジアムはいいですよね。
“花園も負けてない”と言いたいですが、やはり秩父宮にも歴史と伝統、そして独特の雰囲気がありますね。


まぁ、どちらにも共通していえることは“こぎたない”ところなんですけど、そこがまたいいんですよね。
なにごとも“近代的であればいい”という考えは、スポーツの世界ではナンセンスだと、改めて思いました。


先週は、楽しみにしていたマイクロソフトカップ決勝。
せっかくのプロ日本一決定戦なのに、とんでもない強風でゲームが壊れがちになってしまったのは少し残念。


でも、勝った東芝、負けた三洋、そんな悪環境の中、自分たちのスタイルを貫き通したことは立派。

あの悪環境の中で、ラグビースタイルが東芝に向いたということ。
決して三洋が力で劣っていたわけではない。

あんな不祥事があった東芝に“スポーツの女神”が微笑むというのもまたおもしろい。
むしろ、その気まぐれさがスポーツの魅力でもある。


前半、圧倒的な向かい風の中、6点のビハインドで折り返した三洋選手たちは意気揚揚とロッカーに引きあげていたのを見たときは、「これは15点差くらいで三洋かな」と思っていたのですが…


後半、完璧に頭を切り替えて東芝フィフティーンの精神力の素晴らしさったらありません。
後半は、風を利用されてSOトニー・ブラウンのキック地獄を予想していたはずなのに。
でも、後半にブラウンが退いたことによって(怪我なんでしょうね)、より自信を深めたような気がします。

三洋は、後半勝負をかける予定だったのに、ブラウンが退かざるえなくなったことで、フィフティーンに動揺が広がっていたのが、そのプレーに現れていました。
前半の魂のディフェンスをしていたのが、嘘のようでした。
代わりに入ったSOもFBもキックの前に迷いが見えました。
しかも、早々と逆転してキックを中心にして陣地を有利に進めるプランが、ズルズルと時間だけが経過して、得意のキック攻撃もできずじまい。
あれよ、あれよと40分が過ぎてしまった感じでした。

改めて、ブラウンがただの1選手ではないことがこの試合で証明されたような気がします。


私は、ハーフタイムのロッカールームが勝負の鍵になったような気がしてます。
そこで、どのようなやりとりがあったのかは、こちらからは測りかねますが…


この試合は、風下のチームが持ち味を発揮した、ラグビーでは稀な試合だったと思います。


東芝の選手は素直に喜べない(事実、日本選手権は辞退)でしょうが、チャンピオンチームとして胸を張っていいと、私は思います。
後半のプレーを観た人たちは誰も文句言わんでしょ。



そして、今日の日本選手権2回戦。
トップレベルの試合を2試合も観れて、千円強で見れるのはオイシ過ぎますよ。
他の競技も見習ってくれたら、こっちは本当に助かります。
なんで、同じプロスポーツでこんなに差があるんでしょうか。


第1試合はリコー対NEC
下馬評は圧倒的にNEC
でも、結論から言っちゃうと、27対26の1点差でリコーの勝利。


細かいところを言い始めるときりがないですが、一言でいうと「モチベーションの違い」が勝敗を分けたと思います。


メンバー表を見ても圧倒的にNECの有利は揺るがないと、誰も思うはず。
それは、スタンドだけでなく当事者たちはもっとわかっていること。


だからこそ、リコーの選手たちは奮い立った。
FW戦でも劣勢ながら、最後の一線は越えさせない。
そんなディフェンスをしていました。
攻撃でも、外人頼みながら要所を抑えるものでした。
SO河野選手の的確なタッチキックや創造性あふれるグラバーキックも攻撃の起点になっていました。
初めて観る選手でしたが、中々おもしろいプレーヤーですね。


に、対してNEC。
どこか、チグハグで緩慢なプレーばかりが目立ちました。
相手のトライも、ほとんどが自分たちのミスからターンオーバーで一発でとられる。
ハンドリングミスも多々あったし、反則もくだらないものを繰り返してしまう悪循環。
せっかくFWが優勢で縦が出ているのに、あまってもいないバックス展開をして、下がったり、ボールを奪われたりと。

後半に控え選手を全員つぎこんで打開を図るも、控え選手のプレーも精彩を欠いていたというしかありません。


結局は、先週の神戸製鋼スティーラーズに勝った時点(これも一応アップセットです)で、次の次の三洋電機に目を向けてしまっていたような気がします。
“トーナメントはひとつひとつの積み重ねである”。
その教訓を今日思い知らされたのではないでしょうか。


なんにせよ、後半はスタンドまで巻き込んでしまうようなリコーのゲーム運びを称賛しなければならないんでしょう。

来週はもっともっと厳しい相手。
今日以上の“当たって砕けろ”を期待しています。
でも、今日で燃え尽きちゃったかなぁ…



第2試合
サントリー・サンゴリアスVS早稲田大学
ラグビーファンなら誰もが知っている因縁のカード。
元早稲田監督・清宮監督VSその清宮さんから後釜に指名された中竹監督の様相もあり、スタンドの雰囲気も第1試合とはまた別のものでした。

早稲田の4年生たちは1年だけ清宮さんの指導を仰いでいるんですね。
だから、4年生のプレーは相当気合いが入っていたと思います。


でも、いくら煽ったところで“社会人”と“学生”。
もちろん、サントリー優位は揺るぎない。
結果はその通りのものとなりました。
もう、FWの接点での勝負が目に見えてあきらかでした。

清宮さんは主力3人を控えに回すあたり、相変わらず食えない人です。
いくら、思い入れのある相手とはいえ、「これが社会人と学生との違いだよ」と言葉じゃなくメンバーで表現したかったのかもしれませんね。

だから、清宮早稲田最終年のトヨタ自動車を撃破した試合は、“奇跡”としか言いようがないんでしょうね。
その時も、清宮さんは「然るべき勝利」的なニュアンスのことを言っていたのを思い出しました。
やっぱり、くえない人です。


それにしても、早稲田のプレー振りにはちょっとガッカリさせられました。
実際、20点差以上の中、ペナルティゴールを選択するあたり、勝負以外の部分を楽しみしていたファンはため息ものだったと思います。


バックスの選手はよく前に出て必死さが伝わってきたんですが、FWは味方のタックルの後、全然ボールに絡みにいかない。
その余裕がないくらい実力差があったといえばそうなんですが、あれじゃ奇跡は起こらない。
ラグビーは陣取りゲームである前に、ボールゲームなんだから。
ボールを奪う姿勢が見えないチームに勝利はない。


その中で目についたのが、早稲田のHO有田選手。
2年生ながらとんでもない運動量でボールに絡みにいっていました。
味方の大3列がもっとしっかりせな。
そして、個の力で何度もターンオーバーを誘発していました。
フッカーは元々走力のある選手が多いですが、あそこまで走れるフッカーは日本人で見たことがない。
確か、3年前東福岡高校のNO8で、花園で大活躍していた記憶があります。
その時は個人の突破力がとり立たされていましたが、今の彼は黒子役にも徹することができている。
将来のジャパンを担うことは間違いないでしょうね。
楽しみです。

以上、かなり適当な先週と今日のレポートでした。

再来週の決勝も行くぞ!

明日はNBAのオールスター。
どんな競技でのオールスターも勝負っ気がなくてただのお祭りだけど、これだけはやっぱり違う。
絶対観なアカン!

posted by uzura176 |20:02 | ラグビー | コメント(0) | トラックバック(0)
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