2007年01月26日
地に堕ちた王者と日本のエース。でもこのままでは終わらない。
ラグビートップリーグの最終節が終わり、早2週間。 ラグビーファン、いや関西のラグビーファンとして受け入れがたい事実からの現実逃避のために、あえてその話には触れないようにしていました。 プレーオフにあたるマイクロソフトカップに4チームに、関西のチーム名は見当たらない。全てが愛知のトヨタ自動車より東のチームが名を連ねた。 1位 東芝ブレイザーズ 2位 サントリーサンゴリアス 3位 ヤマハ発動機ジュビロ 4位 トヨタ自動車ヴェルブリッツ トップリーグが始まるまでは、ヤマハ、トヨタは西リーグ所属となっていたが、冷静にその所在地ちや地域性を考えてみると、それは単なるチーム数のバランスを計っただけのものがわかる。 高校は西高東低。大学は西低東高。がここ数年のラグビーファンの中では定説だった。 社会人やトップリーグでは、神戸製鋼の存在が、そんな地域格差を意識させない唯一の砦のようなものだった。が、上位4チームの名を改めて見るとどれだけ神戸製鋼におんぶに抱っこだったかを思い知らされる。 その神戸製鋼と同じく本拠を神戸に置く、名門且つライバルでもあるワールド今季のトップリーグで最下位に沈み、来季からトップチャレンジリーグへの降格が決まった。来年は関西のラグビーファンの大イベント“神戸ダービー”が見られない。 今年の大学選手権の決勝は、当然の如く関東の大学同士の対決。その試合は地域という括りが気にならないほどの熱戦だった。本当にいいゲームも観させてもらった。 だったら、トップリーグもそんなことにこだわらず、レベルの高いラグビーを満喫すればいい、と言われてしまうかもしれない。でも、プロスポーツはその地域性が大きいと私は考えている。それがあるからこそプロリーグと言っても過言ではない。単にその競技を高いレベルで争うだけことだけがプロスポーツない。地域と地域の闘いでもある。その要素を排除したプロリーグどれほどの魅力があるのだろうか。 だからこそ、関西2チームの体たらくを残念に思うし、悔しくならないのだ。 愚痴ってばっかりでは仕方ないので、少し振り返ってみたい。当然、神戸製鋼に焦点を当てようと思うのだが、私もシーズンでその試合を3試合しか観ていないので大きなことは言えない。 ただ、その対戦相手の東芝やサントリー(今季の1位2位)とは、ちょっとやそっとでは埋まらないであろう差を感じてしまった。得点差だけ見れば接戦なのですが…90年代から最先端のラグビーを展開し続けてきた神鋼。だが、トップリーグ元年の初代優勝チームとはいえ、その面影はない。むしろ、過去の産物からの脱却にこまねいているようにすら見えた。 その一番の要因は“世代交代”かもしれない。社会人リーグを7連覇している時だって、次々と大学の有力選手がそのラグビーに憧れ神鋼の門を叩いた。そして、常に選手の循環が成され、しかも年々そのレベルも上がっていった。7連覇の中でいつ頃がピークだったかは人それぞれの考え方があるだろうが、私は個人の力量だけでみれば後期だったように思う。 今、その強き時代を知る者は、元木選手、大畑選手、八橋選手、伊藤剛臣選手にFWの第一列といったところしか残っていない。が、その選手たちがまだまだ主力であるし、若手選手をプレーや言葉で鼓舞するのを観ていると、何か寂しくもある。ちょっとしたミスで、顔が強張る若手選手をよく見かけた。7連覇時代に入ってきた選手(元木選手や堀越選手)は自信満々どころか、ミスしても取り返してやるくらいのふてぶてしい態度だった。今の選手たちはその王朝時代の伝統にのまれていやしないか。自分たちで新しい時代を築くくらいの気持ちがなければ、これからも衰退の一途を辿る。 そして、昨今フットボール(サッカーやアメフトでも)で求められる“運動量”や“持久力”が劣っている。これは、現代ラグビーの中では致命傷である。ラグビーの試合80分を常に全力で走る、戦い抜くということは、強豪国の代表でも難しい。それが、ラグビーの過酷さでもある。だから、どのチームもペース配分やゲームのリズムを掴む事が大事である。 極端なことを言ってしまえば、神鋼はその配分が上手すぎる。それは、全力で走る(動ける)時間が短いことをさすし、チーム全体の体力が欠如していることを現しているのではないか。東芝やサントリーは、出し惜しみなく80分走れるくらいの自信があるように感じる。だから、少々思い切った配分でプレーできる。体力が精神的なゆとりまで生んでいる。この差は勝負を分ける要素として決定的だと思う。それは、ここ数年の神鋼ファンであれば皆感じていることでしょう。 ただ、神鋼伝統のパスワークやハンドリング技術はいまだに生きている。全てが劣っているわけではない。ラグビーの原点回帰が今このチームに求められている。基礎体力なくして、華麗な展開ラグビーは成立しない。 来年は、逞しくなった神鋼を観たい。いやこのチーム、彼らは、それをする義務があるくらい思っている。 そして、最終戦でアキレス腱断裂という大怪我を負った大畑選手。神鋼に限らず、日本ラグビーのエースの負傷は、ラグビーファン皆の心を痛めた。今年の夏のW杯に間に合うかというのかというのが気になる。幸いにも、手術は成功し、6月辺りの復帰にめどがたったようです。肩の手術もしたようで痛々しい格好になっていましたが…2度のW杯を経験し、ラグビー大国でもそのスピードが話題になった彼は、どんなに若手が育とうともその存在感はなくてはならないもの。トライ世界記録をもつ男が、桜のジャージを着ないわけにはいかない。 彼は「怪我前よりグレードアップして帰って来る」という頼もしい言葉を言った。少し、軽い雰囲気のあった男が、本当の強さを持って復帰するような気がする。 神戸製鋼、そして大畑選手の復活を私は信じている。
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posted by uzura176 |23:54 |
ラグビー |
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Re:地に堕ちた王者と日本のエース。でもこのままでは終わらない。
コメント投稿者ID :
初投稿。
今日上記の事に追い打ちを掛けるような出来事が、
まさか「近鉄が三菱重工相模原逆転負け!」
リコ-との入れ替え戦でどうなることやら・・・。
関西が低迷しましたが九州はついにいや遅すぎる
九電のトップ昇格!
これでサニックス・コカコ-ラウエスト・九電の九州3強が来シ-ズントップでの戦い。
アンビリバブル!(しかしトップ九州が・・・心配)
九州は高校ラグビ-ではトップクラス(小・中も)。
東福岡を筆頭に佐賀工・大分舞鶴・高鍋等。
でも大学・・・。しかし関東の大学のほとんどが九州出身選手が活躍。
だから九州3強揃い踏みは遅いぐらい。
これからは関西もそうですが、九州をお忘れなく。
ではこれにて。
posted by とらいダ- | 2007-01-27 23:46
Re:とらいダーさん
コメント投稿者ID :
はじめまして。そして返事が遅れてもうしわけないです。
九州のかたなのかな?以前ここでも書いたのですが、私は毎年花園に出てくる長崎のチームのラグビーに魅了されています。九州はラグビーだけでなく、学生レベルであれば、野球、サッカーと多くの競技で全国を引っ張って行く存在だと認識しております。
近鉄がロスタイムでの敗戦のニュースをみて、少し放心状態になりました。私はトップリーグのチーム名から企業名がいづれなくなることをねがっているのですが、”近鉄”といえばラグビーを連想するくらいのチームなので、ここだけは特例でその名を残してほしいと思っていました。
それにしても、九州ラグビーがトップリーグ3年目にしてやっと花開いた形となりましたね。関西と同様に、高校レベルの有力選手が大学に流れることは今や常識になりつつありますが、その彼らが故郷のチームでその培ってきたものを還元されれば、よりラグビーという競技の地域化も進むのでしょう。
早稲田には九州の高校出身の選手が目立つので、彼らが戻ってくれば、今以上に九州チームの躍進が見られるのかもしれませんね。
posted by uzura176 | 2007-01-31 01:26
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