2006年12月20日

王者亀田興毅選手のボクシングは本物だった

今日はWBA世界ライトフライ級タイトルマッチ、亀田興毅VSファン・ランダエダ戦をテレビ観戦。


今日に至るまでに、亀田選手のことについて書きたいことが山ほどあったのですが、高熱でダウン。亀田選手のような根性があれば、フラフラの状態でもなんとかなったのかもしれないが、私の場合はただただ唸り続けているだけでした。ここ数年、毎年扁桃腺をやられている。よくよく考えれば、私の顔は耳・鼻・喉と耳鼻科3大要素全て悪いし、ド近眼ときたら、形だけでなく機能的にも良いとこなしである。これで頭だけでも良ければ救いなのだが…神様は意地悪なものである…

こんな自虐的なことばかり言うブログではなかった。話を戻そう。


今日の試合は亀田選手の強さばかりが目立つ試合になりました。今回の判定に物言いをつける人はいないでしょう。いや、強さというよりは上手さという方が正しいかもしれない。20歳の選手が王者経験のあるチャレンジャーを手玉に取るのだから、かなりの技術と老獪さを持ち合わせていることを証明した。

戦前のマスコミの話でも、今日の試合は亀田選手が足を使ったアウトボクシングをすることは言われていた。でも、私はそれが非常にリスクの高い賭けだとも思っていた。

疑惑の判定と揶揄されながらも、勝った戦術を今さら変える必要があるのかと。そして、スタイルを変えて成功したボクサーを未だにあまり見たことがない。そして、前回の戦いからわずか4ヶ月という短い期間で、世界レベルの完成度を築き上げるのは困難だと考えるのが普通だ。

でも、彼は見事やってのけた。元からアウトボクシングの礎はあったということだが、それにしても今回のボクシングは観ていてチャンピオンのそれだった。ステップワークにダッキング、スウェー、そして攻撃のメリハリ(強弱)に距離感と全てが洗練されていた。


特に感心したのが、ガードの高さ。以前から彼の売りのひとつだったが、えてしてアウトボクサーは、ある程度の距離を保つのでガードが疎かになる場合が多い。今回私が危惧していたのは、足を使うことで彼の長所であるそれが失われてしまうような気がしていたからです。ただ、彼はボクシングのスタイルを変えながらも一番守るべきものは変えなかった。動き回りながら腕を上げ続けるのは、観ている以上に苦しいことなのですが、彼の練習からの意識付けの賜物でしょう。

あまり打たれ強くないであろうチャンピオンだからこそ、ディフェンスは大事。前回の試合でも、相手の引っ掛けるような右フックでダウンを喫してしまったのはその証拠だと思う(気持ちの問題より、顔の形がそうなんだと思います)。今のガードの高さは、単なる根性ボクシングではない象徴とも言えるのではないでしょうか。

防衛を多く重ねるチャンピオンというのは、絶対に質の高いディフェンススタイルを確立している。今日の試合を観て、彼もそれに該当すべきチャンピオンだと思いました。今の階級にこだわり続けるかどうかは別でしょうが。どうするんでしょうね?テレビで見ていても減量結構キツそうですよね。


攻撃に関しては、やはり亀田選手に分があった。まずはパンチのスピードが違う。パンチの多彩さや、強さも大事だが、その部分でかなりの差があった。アウトボクシングの生命線でもあるジャブがあれだけ出ていれば、スピードで下回るランダエダ選手の攻め手もかなり制限されてしまう。今日は後何ラウンドやってもランダエダ選手のパンチがクリーンヒットすることはなかったと思う。


とまぁ、文句のつけようがない見事な防衛だったのですが、テレビの中継に不満を覚えた人もいるのではないでしょうか。

以前は、「まもなくゴング!」のテロップを1時間以上延々とのせ続け、クレームの嵐を受け、王者決定戦では“疑惑の判定”に関与していたのではないと言われた放送局。元々、ボクシングの中継に力を入れていたわけではないので、勝手がまだまだわかっていないようです。

なんとか、お叱りを受けず、視聴率を獲得するのに必死なようですが、そんな上手くいかないようです。

試合中の中継でも、実況と解説2人で延々と亀田選手を絶賛しまくるだけの中継。もちろん、彼の今日の出来が素晴らしかったのもわかりますが、格闘技というこんなわかりやすい1対1の競技で、こうも偏ってしまうとその奥深さは伝わらないのではないでしょうか。あの強いランダエダ選手がいてこそ、今日の亀田選手のボクシングが賞賛されるべき。確かに、日本人選手なのだから、そうなってしまう部分も理解できるが、許容範囲は7:3といったところ。今日の試合は20:1くらいに感じたのは私だけでしょうか。

前回が微妙な判定で世間を賑わしてしまったことを、こういう風な洗脳のような形で払拭しようとしているように感じてしまいました。完璧なる中立なんてものはありえないのかもしれないですが、あれでは相手選手に失礼なのでは。テレビ局はあくまでもスポーツ報道を原点としてほしい。今日のあれを見ていると、自らがジャッジに参加しているかのようでした。


せっかくのいい試合だったのに、何か気分が晴れないのは、そんな理由があるからです。

放映権や大人の柵もあるのでしょうが、亀田選手ももう少し考えなければ、自分の価値を下げることになってしまうようにも感じてしまう。余計なお世話でしょうが…


次も今日の前に書きたかったことをやろうと思います。ボクシングの話ではないですが。

posted by uzura176 |23:51 | スポーツ全般 | コメント(14) | トラックバック(3)
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Re:王者亀田興毅選手のボクシングは本物だった

 僕はあのクラスで最強と呼ばれるボクサーは90年代のメキシコの王者リカルト・ロペスですが、彼のような選手に匹敵する可能性は秘めているかもしれませんね。というのはほめすぎか。

posted by ソクラテス | 2006-12-21 00:20

やっと1勝1敗か。

それにしても、フルマークつけるジャッジがいるとは。
茶番だな。

posted by わ | 2006-12-21 03:15

Re:王者亀田興毅選手のボクシングは本物だった

亀田興毅もすごいけど亀田大毅も凄いね、インドネシア王者をあんなにも簡単に倒しちゃうなんて。

posted by doko | 2006-12-21 06:02

Re:王者亀田興毅選手のボクシングは本物だった

いつもお邪魔しております。
私は今回、他所のブログにある様な八百長だとかのバッシングに同調するつもりはありません。確かに進歩の跡は見られたかとは思います。
ただ、手放しに賛辞を送っていい内容ではなかったかと思われます。ランダエタ選手の動き自体あまりよくなかったですし、亀田選手のボクシング自体もまだまだこれから(つまり世界チャンピオンにはこれから)という印象は否めません。
この程度の試合でしたら、まだバッシングは止まらないとは思います。これから頑張って欲しいとは思います。
その中で私が気になったのはuzuraさんも指摘されております実況と解説のあり方です。あれは実況(解説)というより洗脳です。アンチ亀田選手でなくても普通にテレビでスポーツを見てこられている方にとっては違和感のある内容であったと言わざるを得ません。明らかに不快感を覚えました。
このままでは日本ボクシング界の未来は暗いです。それが私の昨日の試合の印象です。

posted by 運動男 | 2006-12-21 12:20

Re:王者亀田興毅選手のボクシングは本物だった

 ランダエタ選手って亀田選手の2階級ウエートが軽い選手って、皆さんご存知ですよね?

posted by たそがれ清兵衛 | 2006-12-21 14:23

Re:王者亀田興毅選手のボクシングは本物だった

あなたの目は節穴か??
なにが本物だ!
あれは八百長でしょう。
ランタエタのパンチがネコパンチみたいで
前回と全然違う。
TBSと協栄ジムで調整して、この騒ぎを沈静させようと何かやったんでしょう。金でなんとかしたんでしょう。
といっても、もう誰も騒いでませんけどね。
亀田はもう終わりです。

posted by むらけん | 2006-12-21 18:07

Re:ソクラテスさん

メキシカンファイターは、独特のリズムとトリッキーなパンチを出す選手が多いですよね。個性豊かで日本人選手のように型にはまっていないボクサーが多いような気がします。

ミニマム(旧ストロー)ができる前まではこの階級が一番軽かったんですよね。私は、時代がずれますが具志堅さんとしときます。昔のVTRを観ると、そら負けんわなぁって、納得させられました。

亀田選手はまだ20歳になりたてらしいので、まだまだのびしろはあるのでしょうね。

posted by uzura176 | 2006-12-22 23:36

Re:わさん

ボクシングの採点なんてこんなもんですよ。

あくまでも主観ですからね。でも、今回の試合は逆にランダエダ勝利をつけたジャッジがいなかったことを考えると、フルマークをつける人がいてもなんら不思議じゃないのかと思っています。

posted by uzura176 | 2006-12-22 23:38

Re:dokoさん

水をさすようで申し訳ないですが、インドネシア4位の選手だったと思います。

世界ランカーにつける相手ではないですよね。あの体つきといい、かませ犬の意味合いが強かったのかもしれませんね。兄の試合前に水をさすことがないよう、興行として念には念をおしていたのかな。私の想像ですが。

posted by uzura176 | 2006-12-22 23:43

Re:運動男さん

中々手厳しいですね。

ランダエダ選手は日本のマスコミ攻勢にやられた感じもしましたね。これぞ、ホームゲームアドバンテージといったら違うと思いますが…

彼のボクシング人生もまだまだ始まったばかりでしょうので、これからチャンピオンらしいスタイルを築いていってほしいと思います。確かに、今徳山、長谷川のようなチャンピオンとやれば、雲泥の差だと思います(少し観て見たい気もしますが)。

TBSさんはサッカーの中継をされている時は、他の民放局より気の利いた中継をしてくれるので、残念でなりません。ボクシング中継で株を下げているような気がします。視聴率に目を奪われ大事ななにかを失っていることを気付いてほしいと思います。解説が一方的なのもそうですが、そのひとりが何故かロン毛になっているのは少しどころか思いっきりびっくりしました。

なんで今さら…

posted by uzura176 | 2006-12-22 23:49

Re:たそがれ清兵衛さん

たぶん、皆さんご存知だと思いますよ。

でも、結局の所、ちゃんと互いにライトフライのウェイトで合わせているのだから、言い訳にもしないのではないでしょうか。試合中はランダエダ選手の方が重いらしいですよ。ランダエダ選手はもうミニマム(元世界チャンピオン)には未練がないらしいです。

posted by uzura176 | 2006-12-22 23:52

Re:むらけんさん

節穴か?と言われても…なんか否定したらいけない雰囲気ですね。

でも、その言い分だけでは八百長の明確な証拠にはならないのではないでしょうか。あくまでも主観に過ぎないと。

もし、八百長があったと主張されるのであれば、なんらかの金銭授与があったとか、口裏あわせの証拠がなければならないと思います。

八百長って言葉は結構簡単に使われますが、それを使う側にもそれ相応の責任が必要なのではないでしょうか。

posted by uzura176 | 2006-12-22 23:57

Re:王者亀田興毅選手のボクシングは本物だった

 uzura176さんありがとうございます。いやー、皆さんご存知だとは思っていたのですが、ミニマム級に未練がないのは知りませんでした。情報でもないかもしれませんが情報ありがとうございます。私は亀ちゃんそのものにはほとんど興味がないのですが10年ほど前後楽園ホールに観戦に通った口なのでちょっとだけお邪魔した次第です。

posted by たそがれ清兵衛 | 2006-12-27 11:39

Re:たそがれ清兵衛

いえいえ、こんなプチ情報しかなくて申し訳ないです。

たそがれさんは、ボクシングにお詳しいでしょうので、2階級のウェイトの差がどれほど大きいのかもご存知なのでしょうね。それにしても、ひとつ階級を上げて、パンチ力の威力を増したランダエダ選手、そして本来の階級よりもひとつ下にもかかわらず、きちんとウェイトを落とし、しかもそれで結果を残す亀田選手と、2人ともプロフェッショナルだなと感心しておりました。普通はどちらかが必ず対応できなかったりするものなんですが、彼ら2人は元からその階級にいるかのような雰囲気でしたね。

聖地後楽園に通われていたのですか。羨ましいー。私は関西の人間なもので足を運んだ時がありません。でも死ぬまでに1度はいかねばとおもっています。そういえば、昔のように後楽園ホールで世界戦が行われないようになってきたような気がします。ラグビーやサッカーの聖地が国立であるように後楽園ホールも変わらない存在であり続けてほしいです。

posted by uzura176 | 2006-12-28 08:42

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