2006年11月16日

ダブル世界戦のはずが…長谷川VS徳山?そんなもの通らん!

ボクシング好きを自称しておきながら、月曜日に行われたダブルタイトルマッチの話をしていなかったことに引け目を感じていました。


結果は皆さんご存知の通り、2試合とも日本ジム所属チャンピオンが見事防衛に成功しました。

王者イーグル京和Vsロレンソ・トルホ戦は、ダイジェストシーンだけの中継だったので、なんとも言えませんが、判定が僅差だったことからしても緊迫した接戦だったことが予想できます。

そして、もう1人のチャンピオン長谷川穂積VSヘナロ・ガルシア戦も充分見応えのある試合でした。もしかしたら、関西中心の中継だったのかな?


まずは、長谷川選手のことから話さないといけない。今日本にいる世界チャンピオンの中でも、一番強いとされているのが彼です。だが、ルックスの派手さがないのも相成ってか、全国区ではなかった。

でも、あの世界のボクシング界でも名を轟かしたチャンピオン、ウィラポン・ナコントン・プロモーション(リングアナウンスしがいのある名前です)を倒したことで一躍、時の人になった。

だって、チャンピオンを奪い取った試合は、関西ですら深夜の録画中継でしたから。どれだけ彼に期待が掛かっていなかったかが伺えます。2度目の防衛戦となったウィラポンとの再戦はさすがに全国ネットだったと思いますが(あの時のKOは衝撃的でした)。


スピード・スタミナ・テクニック・ディフェンスなど非の打ち所のないボクサーです。特に、カウンターの取り方はもう天性のもの。やっぱり才能は生まれもったものなのか、と才能のない私を嫌にさせてくれます。

いくら、相手が同級1位の選手とはいえ、よっぽどなラッキーパンチをもらわない限り大丈夫だと思っていました。

でも蓋を開けてみると、相手選手は本当に世界の1位か?(正確には1位ではないが)と疑いたくなるほどのテクニックのなさ。パワーがあるわけでもなく、ひたすら前に出続けてコツコツと冴えないパンチを放つだけ。こら、大丈夫だと思っていたのだが、ありえないほどのスタミナの持ち主。しかも、無骨なまでに前へ出続けるのでバッティングの雨あられ。もしかしたら、パンチなんかよりも主要な攻撃ではないのかと思うくらいでした。

試合が終わって後の長谷川選手の顔は、頭突きによって傷だらけで、しかも腫れ上がっていた。チャンピンの、そして勝者の顔には見えなかった。あそこでテレビをつけた人は勘違いするんじゃないでしょうか。

でも、よくよく考えるとあの手のタイプの選手が、長谷川選手のようなテクニシャンが最も嫌うタイプなのでしょう。カウンターを取るほど距離もくれませんから。

そんな中、顔中血まみれになりながらも多彩なパンチや鮮やかなスウェーでのディフェンスでも、客に魅せるボクシングをしていた長谷川選手はさすがでした。ウィラポンに2回勝ったのはフロックでもなんでもありません。まだ、強くなっている過程のような気すらします。


今回の2試合は4回と8回に採点表を公表するという新しいシステムが試みられた。色々と言いたいことがないでもないが、以外と好評だったらしいので、文句は垂れないでおきます。

このシステムは、人気ボクサーが世界チャンピオンになった試合での疑惑の判定がきっかけだったと聞きます。結構、叩かれているようですが、やっぱり影響力あるんですね。


そして試合後に、WBCスーパーフライ級の王者徳山選手が長谷川選手に挑戦状を叩き付けたらしい。

私はこの行為を快く思っていない。というか、徳山選手のここ最近の行動は、身勝手極まりないとさえ感じている。

まず、最初に言っておきたいのが、私は徳山選手の大ファンだったということです(以前にも書きましたが)。だからこそ、今回のことが残念でならない。

徳山選手は、2度目の世界王者に返り咲いた後、見事初防衛を果たし、その後目標がなくなってしまったとのことでした。引退をほのめかしていたことは何度かニュースにもなりました。

ボクサーにとってのモチベーションの低下は命取りになる。そして、危険な競技でもあるので、私はその意見を尊重したいと思っていた。

だが、新たな獲物もみつかったから、もう1度やりたいと…それって、あまりにも身勝手じゃありませんか。相手にも相手の都合があるし、目標があるはずなのに。それを全く無視して、自分のエゴだけ主張するなんて。しかもつい最近まで辞めたいといっていた人間がですよ。

しかも、その前には自分がまだ世界チャンピオンという存在でありながら(まだ、ベルトは返上していない)プライドへの参戦も考えていたそう。あまりにも、筋違いじゃないか。ボクシングファンとしては、こんな二股のかけ方を絶対許せません。


当然、ボクシングも興行の世界でもあることは承知だ。ビッグネーム同士の試合は、大きなお金にもなるし、ボクシング界の発展にもつながるかもしれない。

私だって、自分の好き技巧派タイプの世界王者の対決を観たい。世界単位で考えても注目のカードになるはずです。

でも、それは全ての人が望んでこそだ。当然、当事者同士が一番望んでいなければならない。でも今の段階では一方的な片思いじゃないですか。ほんまプロレスのノリでやらないで欲しい(もちろん、プロレス批判じゃありません)。

当たり前だが、長谷川選手には断る権利がある。本人も乗り気ではないらしい。でも、もし断ったならどうなるかくらい誰でもわかる。何も知らない人間がこぞって「長谷川は逃げた」とか「男らしくない」とか言うんですから。この国のスポーツメディアなんてまだまだそんなもの。

だから、長谷川選手には本気で断ってほしい。そして、グダグダ言われるくらいなら日本を離れてボクシングしますくらい言ってやらねば。現段階で煽っているくらいなんだから、それっ位やらなきゃわからないです。


もう、試合の話そっちのけです。ただ、私には、今の徳山選手はボクシングの世界チャンピオンではなくて、身勝手チャンピオンにしか見えません。


今日本のボクシング界は史上最大の7人の世界チャンピオンを抱える。そして、3兄弟人気にも便乗して、空前のボクシングブームらしい。

チャンチャラおかしい。こんなバブルちょっとした拍子で一発ではじけますよ。


私の好きなボクシングはどこへ行ったんや…

  • 共通ジャンル:

posted by uzura176 |06:53 | スポーツ全般 | コメント(9) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/uzura176/tb_ping/158
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
Re:ダブル世界戦のはずが…長谷川VS徳山?そんなもの通らん!

コメント投稿者ID :

まぁどうせ戦うなら

ベルトを返上して、

自動的に対戦権利を保有するランキング1位になって

挑戦状を叩きつければいいと思いますけどね。

posted by 語彙 | 2006-11-16 12:21

Re:ダブル世界戦のはずが…長谷川VS徳山?そんなもの通らん!

コメント投稿者ID :

徳山は、近年の日本ボクシング界では突出したスーパーチャンピオンです。

川島にリベンジしてからモチベーションが下がった。

対戦可能性のある階級で、しかも国内に新しくモチベーションが上がるような強いチャンピオンが出てきた。

引退を思いとどまって、挑戦しようと思った。

これの、どこがいけないのでしょうか?

「引退興行」で稼いで、正式に引退していても、強い相手、自分が燃えられる相手が出てくれば、カムバックもアリなはずです。

正式な引退発表や、王座・ライセンスの返上もしていない徳山の今回の選択は何ら責められるべき点がないのでは?

長谷川の「今は試合直後なので考えられない」という台詞を「対戦を望んでいない」と決め付けるのもどうでしょう?

本人にアメリカ進出の希望がある事や、実際にブランク空けの試合直後で考えがまとまらない事もあって、消極的な発言になっていますが、長谷川にとっても、実績・知名度抜群であり、未だ衰えていない徳山との試合は、金銭面も含めた自身の向上の為に悪くない話のはずです。

「断れ」というのは言いすぎでしょう。
そもそも「挑戦状」というものは、基本的に一方通行の片思いを両思いにする為に、告白するものですよ。

今の段階で身勝手チャンピオンとか言われても徳山も困るでしょう。
片思いの相手にラブレター渡したら、即ストーカー扱いされているようなもんですから。

プライドの件は、向こうからオファーがあったのを、徳山が自分の置かれている立場を考えて自制したって話では?

posted by 厳顔 | 2006-11-16 17:31

Re:語(すいません…読めません)さん

コメント投稿者ID :

お名前を読めないことをお許し下さい。これでえらそうなこといえませんね…

おっしゃられることには納得です。私はやりたいとか挑戦したいということ自体に文句を言いたいわけではないんです。ただ、それを通すにはそれ相応のやり方や、筋の通し方があると思うんです。

今彼の保持しているベルトを喉から手が出るほど欲しい選手が多くいるのに、それを宙ぶらりんにさしたまま、自分の希望だけ言うのが納得できない部分でもあります。

どうせやるんだったら、ウェイトも近いわけですし、タイトル戦のほうが盛り上がると思いますし。

今WBCのバンタムであれば、徳山選手は何位にランクされるんでしょうね?

posted by uzura176 | 2006-11-17 22:49

Re:厳顔さん

コメント投稿者ID :

なにか、私の書いたもので気分を害されたようですね。そこだけはお詫びさせて頂きます。

厳顔さんが、おっしゃられるように徳山選手はスーパーチャンピオンだと思います。だからこそ私も、本文中にも大ファンだと書かしてもらいました。彼のボクシングや彼の生き方が大好きだっただけに、今回のことが腑に落ちなかったのかもしれません。

カムバックやモチベーションの復活は大歓迎です。ただ今回に関してはやるべき段階を踏まずに自分の考えだけ主張してしまった勇み足だと感じてしまいました。ちなみに彼は、防衛戦を終えた後、亀田戦が持ち上がり、露骨に嫌な態度をとっていました。今回の長谷川選手の気持ちは彼が嫌というほどわかるはずなのに…

プライドの件もWBC側の話を通した上で、プライド側と接触するのであれば、まだわかるのですが、隠しながら揺れ動く状態だったから、WBCが聴取しなければならない状況になってしまったのではないでしょうか。即決しろとまではいえませんが、ちょっと違うのかなと…

上の方のコメントでも書きましたが、彼がチャンピオンとはいえ、誰もが彼のベルトを狙っているわけです。それを暗礁に乗り上げた形にして、自分は他団体の試合に出るかどうか迷っているというのは、他の選手に対しても失礼に当たるのでは。

私が何を言ったところで、厳顔さんのスタンスは変わらないでしょうし、間違っているとも思いません。

そして、徳山選手が強いボクサーだということも変わりません。

ただ、私も今回の彼の行動に対する彼への気持ちは変わらないと思います。こういう場を使って紹介してしまったことが問題なのであれば、それはそれお詫びさせてもらいます。

本当に誰もが納得する形でこの対戦が実現するとすれば、ボクシングファンにとってはたまらない試合になるんでしょうね。

posted by uzura176 | 2006-11-17 23:03

Re:ダブル世界戦のはずが…長谷川VS徳山?そんなもの通らん!

コメント投稿者ID :

 長谷川の態度には本当にがっかりしました。ブームに水を掛ける発言・・・あらゆるファンが見たがっているこんな黄金カードを自ら潰すなんて・・・残念です。強い世界チャンピオンにもかかわらず、長谷川がいつまで経っても地味な理由が分かりました。良い意味での亀田の「プロ根性」を見習ってほしいです。

 海外進出など徳山戦のあとでも出来ます。でも徳山戦は今しか出来ません。2人のファンだっただけに失望感は大きいです。

 長谷川にとって徳山戦は、相性的に自信が無かったのかもしれませんが、チャンピオンである以上は、どのような強い選手とも戦う責任があると思います。最高の選手同士による最高の試合が、真の意味でボクシング界を盛り上げ、子供達や若い人に夢を与えるのだと思います。

 そういう意味では長谷川は残念ながら視野が狭いように思います。自分のことしか見えてないと思わざるを得ません。チャンピオンは、いろんな人達の声援、協力、努力なくして誕生しません。自分の力だけで誕生するものではありません。長谷川にはそのことをもう一度思い出してほしいです。そして、人気、実力、人格すべてに優れた真の世界チャンピオンを目指してほしいし、彼はそれができる選手だと思います。

posted by 中里 宗司 | 2006-11-18 05:32

Re:ダブル世界戦のはずが…長谷川VS徳山?そんなもの通らん!

コメント投稿者ID :

徳山選手は以前長谷川選手とスパーリングを行い、勝算ありとみているはず。試合運びの点では徳山選手、パンチのきれは互角(徳山選手の仕上がりにもよるが)、私見では徳山選手の判定勝ちだと予想します。
筋からすれば徳山選手はミハレスVS川嶋の勝者と防衛戦をやってから、スーパーフライ級王座返上し、
バンタム級タイトルマッチとしてぶつかりあってほしい。

posted by 元ボクサー | 2006-11-18 12:31

Re:中里 宗司さん

コメント投稿者ID :

中里さんは私とは逆で長谷川選手の方に失望を感じたのですね。

そういう見方もありだと思います。確かに、プロでありエンターテナーでもあるのだから、金になり、注目を浴びることを避けてはいけないような気がします。ラスベガスで試合をしたいというののなら尚更かもしれませんね。

ファンはこのカードの実現を楽しみにしていることは間違いないでしょうし、中里さんも彼ら2人がこのボクシング界を変えなければならない存在だと認めているからこそこのようにお怒りなんだと思います。

でも、もしかしたら長谷川選手は試合を終えた後で、ゆっくり休みたいだけということなのかもしれません。あれだけ、心身とも疲れる試合したのだから、少しは猶予を与えてあげるのもファンとしては務めなのかも。1ヵ月後に、やっぱりやりたいなんていって、あっさり決まるかもしれませんよ。

これからどうなってくか、注目ですね。

posted by uzura176 | 2006-11-19 00:01

Re:元ボクサーさん

コメント投稿者ID :

こんにちわ。

さすが、元ボクサーらしい見解をお持ちですね。何がすごいって、もう実現前提です。本当のファンたる者それくらい前向きでなければなりません。

この両者のスパーリングは注目を集めていましたよね。そのときも徳山選手が優勢だったと聞いています。

私ももし実現すれば、徳山選手が優位なような気がします。特にボクサーチャンピオンとしてのキャリアがものをいうのではないかと。どちらも技巧派ですしね。逆に若さ、勢い、スタミナでいえば長谷川選手に分がありそうですし、なんとでもいえそうですね。

リードブローでは徳山選手、カウンターの取り方で言えば長谷川選手といったところでしょうか。

元ボクサーさんの言うように、徳山選手が筋を通して長谷川選手との試合が実現すれば、ナンボ出してでも生観戦したいドリームマッチだと私も思っています。

posted by uzura176 | 2006-11-19 00:09

長谷川はすごいと思う?

コメント投稿者ID :

チャンピオンたるもの、誰の挑戦(しかも世界チャンピオンまでなった実績のある選手)でもうけないと逃げてるとしか思えないし、はずかしいくないの?とおもいます。私は、チャンピオンがケンカを売られて逃げたと確信しています。今後、何回防衛しようが、ラスベガスで試合をしようが私を含め大勢多数、そして長谷川本人が一番この真実を脳裏から消すことはできないでしょう。長谷川は決して一流チャンプじゃありません。

posted by 九州男二 | 2009-12-18 22:48

コメントする

「他サービスID/メールアドレス」で投稿する場合は、そのID/メールアドレスは表示されず、当サービス専用の固定のコメント投稿者ID「英数+連番」に変換され表示します。

※コメント投稿手順
(1)上記リストから希望のIDを選択する。
  例: Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
(2)Yahoo! JAPAN上の本人確認画面でIDとパスワードを入力する。
(3)スポーツナビ+blog側のコメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。

詳しくは以下2ページをご覧下さい
【仕様変更】PCからのコメント投稿について
ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」

※コメント投稿手順
(1)上記リストからログイン/メールアドレスのどちらかを選択する。
  例: ログインしてコメント投稿
(2)plus-blogのアカウントとパスワード/メールアドレスを入力する。
(3)コメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。

詳しくは以下2ページをご覧下さい
【仕様変更】PCからのコメント投稿について
ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」