2006年10月30日
壮スマイルは眩し過ぎる
田口選手がやってくれました。 今年のワールドシリーズはほとんど見れなかったのですが、ダイジェストシーンだけ見ていても、彼のチームにおける存在の大きさを感じることができました。 今までメジャーに何人もの日本人が挑戦し、成功しているが、紛れもなく彼が一番下積み期間の長い選手だろう。 しかも32歳という年齢から挑戦。以前、彼のドキュメンタリーでマイナーリーグの彼を追いかけるものを見た時がある。10代や20代前半の選手に混じり、長距離バスに揺られ、本当にハンバーガーをほお張っていた(マイナーは別名ハンバーガーリーグとも言われている)。でも彼はその状況下でも、その苦境を楽しんでいるようにさえ見えた。だって、満面の笑みを浮かべてマイナーの辛さを語っているんですもの。 挑戦という言葉は、より高みを目指すことを意味すると私は考えている。響きはかっこいいが、力がなければないほど、実は実行に移しやすいとも思う。 でも彼はメジャーに挑戦する当時、プロ野球選手として確固たる地位を築いていたし、今の何倍もの年俸が保証されていたはず。数年間安泰だったはずのレールから自ら逸れる勇気は、一度成功したものにしかわからない。何万ドルという年俸を約束された選手やポジションが確約された選手と違う。 32歳で全てを投げうって、挑戦する気持ちってどんなものなんでしょうか? プレー面の話も少し。 彼はレフトもライトもなんなくこなしていました。しかも試合の中で変われるのですから、監督にとって、こんなにも重宝する選手はいない。ラルーサ監督も故仰木監督もコンバートや臨機応変な戦術や選手起用を売りにしている名将でしたから。 バッターボックスでも、絶対ただではこけない。もしかしたら、投手にとって走者がいる状況では長距離ヒッターよりも田口選手の方が嫌なような気がする。どんな世界でも粘りある人間と対峙するほどしんどいことはないですからね。 そんな細かいことより、田口選手にとっては、チームやファンに必要とされることが一番の幸せなんでしょうね。来年もセントルイスに残るようです。あれだけ、貢献したのだからお給料の方もうちょっと何とかしてあげてほしいですが。 彼は自分のことを“オッサン”という。37歳のアスリートであれば間違いない。 でも、あんな清々しいスマイルを魅せる“オッサン”はそういない。 マイナー時代もチャンピオンになった今も、あの笑顔は変わらない。
posted by uzura176 |02:39 |
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