2007年09月06日
世界陸上・・・サンヤ・リチャーズ
世界陸上を取材した9日間、合宿なども含めると2週間近く、大量の汗と涙を流した。ライターたるもの、選手と涙を流しているようではいけない!と思うけれど、人間同士なのでやはり涙は出る。しかも、とんでもないくらい(笑) 今春、ベーチェット病に罹り、全米で400mの出場権を逃し200mに回ったサンヤ・リチャーズ。200mでは後半大失速し、メダルにも届かない5位に終わり、涙。全米と比べると肌つやは良くなっていたが、4本走るのはきつかったのだろう…。好タイムで優勝したアリソン・フェリックスとのライバル関係を聞かれ、サンヤは絶句。メディアは2人のライバル関係を煽るのが仕事、と思っているのかもしれないが、翼をもがれ、羽もボロボロになっている選手にはきつい質問だ。報道陣に涙を見せたくなかったサンヤは、「それは後で話します。今日は失礼したいんですが」というのが精一杯。小走りに控え室に戻っていった。 私は別にサンヤ・リチャーズのファンではない。ほかのアメリカ人選手と比べ、個人的にそれほど知らない。しかし、なぜ勝てなかったのか、失速したのか、理由を明確に分かっていることに対して「傷口に塩を塗る」ような行為は好きではないし、できない。そして、それはミックスゾーンで聞くようなことでもないと思う。 今年、サンヤは多くの涙を流した。原因不明の病気に罹り、今も定期的に病院に通い、薬を服用している。薬の服用をやめると、喉がはれ、話すこともできない状態になると言う。 「一所懸命やっているのに、体が動かないの」 肩を震わせながら、そう教えてくれたサンヤ。 「明後日(マイルの決勝)は泣いちゃダメだよ。笑ってミックスゾーンに来てね」 一緒に半べそをかきながらそんな言葉しかかけられない私はライター失格かもしれない。
posted by Oikawa |11:23 |
大阪・世界陸上 |
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