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出られなかった仲間の分も:米国100mハードル3人娘

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 女子100mハードルで米国3選手がメダルを独占した。米国男子のメダル独占は2008年北京五輪の400mハードルと400mで達成したけれど、女子は初。優勝したブリアナ・ローリンズと3位のクリスティ・キャストリンはチームメイト、2位のニア・アリは15カ月前に出産したばかりのママさん選手。世界一過酷な米国五輪選考会のなかでも最も厳しいレースを勝ち抜いてリオの代表権を獲得した。  米国の女子100mハードルは層がとても厚く、今季世界ランク10位のうち上位7選手はアメリカ人。ロンドンDLで世界記録を出したケンドラ・ハリソンも全米で6位で代表権を逃している。おそらく全米の決勝は五輪の決勝と同等の厳しさだ。    3選手は口を揃えてこう言った。 「絶対にメダル独占しようねって話していた。アメリカのハードルのレベルはとても高くて、みんな五輪の決勝に残る力があるのに米国からは3人しか出られない。だから彼らの分もがんばらないといけないと思った。義務というと大げさだけど、私たちの役目かなと思った」

 メダルを逃せば選考会で敗退した選手が失望する。自分たちは米国代表として相応しい結果を出さなければいけない。彼女たちは皆、そう思っていた。でも「プレッシャーではなかった。自分の実力を出せば可能なことだから穏やかな気持ちでレースに臨んだ」とローリンズ。     レースではローリンズが得意のスタートで飛び出した。ほかの6選手がそれを追う。キャストリンは大きく遅れた。  ローリンズは加速部分をすぎた5台目から力強い走りでスピードに乗り、他を圧倒し、体2つ分ほどリードした。ニア・アリも6台目以降、キャストリンは7台目から持ち前のスピードを生かして猛追し、フィニッシュラインになだれ込んだ。  ローリンズ(12秒48)とアリ(12秒58)の名前が出る。全選手が電光掲示板を見つめる。キャストリンの名前(12秒63)が出ると3人は歓声を上げた。

「レース前には3人で祈ったの。結果はどうあれ全力を尽くそうねって話もした」  メダルの自信はもちろんあった。自分たちが最強チームだということも認識していた。あとはクリーンなレースをするだけ。  星条旗を掲げて3人で仲良くウイニングランをする彼女たちはとても輝いていた。



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及川彩子(オイカワアヤコ):NY在住ライター。オリンピックスポーツ、野球、サッカー、女子ゴルフなどを取材。雑誌、新聞、ウェブサイトなどに執筆。「月刊陸上」、「スポナビ」、「Number」、「スポルティーバ」、「サッカーダイジェスト」などに寄稿。NYシティマラソンの伴走者を描いた作品で2006年度さいたま市スポーツ文学賞大賞受賞。
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