2010年03月28日

最大の問題は、武藤の「プロレス好き」なんだよね。

「プロレスとは、桃源郷なり」  /  桃太郎

        「スイッチ」


 プロレス団体をずっと続けていこうとしたら、どこかでエースの交代が必要
になる。 90年代の新日本プロレスはアントニオ猪木から長州力・藤波辰爾、
そして闘魂三銃士へとバトンを渡した。 全日本プロレスもジャイアント馬場
からジャンボ鶴田・天龍源一郎、そのあと四天王へ引き継ぎをした。 両団体
ともスムーズに移行したように見えるけれど、ポイントになる出来事があった。
それは、前任のエースが「消えた」ってことだ。
 猪木は政界に転身することでリングから消えて、強制的に長州・藤波時代は
来た。 藤波が腰痛で戦列を離れ、長州が現場監督になって一歩引いたときに、
闘魂三銃士の時代はやってきた。 今、新日本に棚橋弘至・中邑真輔の時代が
来ようとしているのも、闘魂三銃士が消えて、永田裕志・中西学が一歩引こう
としているからだ。 もし、天山広吉や小島聡や藤田和之がバリバリ頑張って
いたら、棚橋も中邑もまだエースとは呼ばれていない。 上の世代がすっかり
いなくなったから、棚橋・中邑時代は来たのだ。
 90年代の全日本でも同じことが起きた。 天龍らがSWSに移り、鶴田が
病に倒れたから、三沢光晴が前面に押し出された。 三沢を追いかける形で、
川田利明、小橋建太、田上明が台頭してきて、四天王の時代がやってきたのだ。
やっぱり世代交代には、すぐ上の世代を消しちゃうことが必要なんだ。 もし、
NOAHが本当に潮崎豪をエースにするつもりならば、丸藤正道も森嶋猛も、
脇役に徹しなきゃならなくなる。 それよりは、秋山準・高山善廣らの小橋世
代を消して、丸藤・森嶋の時代を作った方がいいような気がするけどねえ。
 武藤敬司は、4月に右ヒザの手術をすることになった。 そのため長期欠場
するらしいが、会見などの様子を見ていると、そんなに深刻そうには感じない。
長くても半年くらいなのかなと思う。 プロレス大好きな武藤のことだから、
リハビリも驚異的なスピードで成し遂げ、颯爽とリングに戻ってくる気がする。
いいや、それじゃ、ダメなのだ。
 これは全日本を世代交代させる、絶好のチャンスなのだ。 武藤を強制的に
消しちゃえば、諏訪魔、河野真幸、浜亮太が頑張らざるを得なくなる。 船木
誠勝・鈴木みのるが、かつての長州・藤波みたいな役割を担いながら「王道三
銃士の時代」へとスイッチしちゃうべきなのだ。 武藤は手術の結果がどうで
あれ、3年くらい休んだ方が、全日本のためになるんじゃないかと思う。
最大の問題は、
武藤の「プロレス好き」なんだよね。
 出られるのに出ないなんて、できないのかも。

posted by upro |10:30 | 桃太郎 |
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2010年03月28日

会場で観戦しているファンの人たちも、「おー!」だの「スゲー!」だの感じたままにどんどん声に出して欲しい。

「ツッコミしだい」 / 大鉄


昨年のM-1王者パンクブーブーだが、思ったほどはテレビで見かけない
ような気がする。大ブレイク、という感じは今のところしない。
それでも、さすがに優勝前よりはテレビ出演は増えているのだろうが、肝心
の漫才を披露する機会はあまり増えていないようだ。
まあ漫才以外の露出ばかり増えるのは歴代の王者も似たような物だが。

テレビタレントとしてのその後の活躍はともかく、決勝戦での漫才の面白さ
で言えば、私は彼らの優勝は全く当然だと思う。審査員の万票を獲得した
事もそれを裏付けているが、やはり彼らの漫才が当日では一番面白かった。

笑い飯の優勝を期待していたという声を少なからず聞く。
しかし、私は個人的には彼らの漫才はあまり評価していない。
ダブルボケが彼らの売りであるが、私に言わせればそれはダブルツッコミ
を兼ね備えて初めて完成するもので、今の彼らではまだ単なるボケ合戦
の域をでていない。どうせなら、専門のツッコミを入れて三人組になれば
良いのに、とすら思う。

私はお笑いの専門家でもなんでもないのだが、それでもツッコミが重要で
あることぐらいは分かる。私が思うに、ツッコミの役割とはボケと観客の
間に立ち、ボケが発生したことを観客に瞬時に理解させ、笑いをいざなう
ことだろう。ツッコミといってもいくつかのパターンが存在する。例えば
下のような分類も可能だろう。

A. 単にボケが発生したことを知らしめる(何でやねん、等)
B. 何をどうボケたのか説明を加える(ヤフーなんですけどね、等)
C. ボケをカテゴライズしてパターン化する(欧米か、等)
D. ボケた状況を他の物に例える(くりぃむしちゅー等が得意とする
パターン)

いずれの場合も、何を言うかだけでなくそのタイミングが重要だ。
観客がボケを認識し、かつまだ消化しきる前に発するのが最も効果が高い
と思われる。観客から見ると、自分が感じたことを自分より先に言葉に
して示してくれるようなツッコミが心地良い。いわゆる、間が重要だ、
という奴だ。

プロレスにおいては、攻撃がボケだとすると突っ込みに相当するのは先ずは
受けだろう。受けっぷりが良いと技の迫力も増す。上の分類ではAに当たる
と思うが、タイミングが重要なのも通じる物がある。技を受けた後で、
ダメージを具体的に感じさせる動きをするのはBにあたるだろうか。
リング上の動きだけでは、それ以上複雑な情報を観客に伝えるのは難しい
だろう。しかし、情報量が多ければ良いというものではない。単純で分かり
やすいこともプロレスの本来の魅力の一つのはずだから。

会場では、観客の野次もツッコミの役割を果たすことがある。受ける野次
というのは総じてナイスツッコミと言えるようなものだ。逆に、受け狙い
の野次がひんしゅくを買ったりするのは、独りよがりのボケのようなもの
だからだろう。

テレビ中継においては、実況アナウンサーがツッコミ役を期待される
ポジションだ。オーソドックスな実況は上で言うところのAかBにあたる
だろう。かつての福澤アナの「ジャストミート!」はC、古館アナも
CからDに相当するような実況を得意としていた。
しかし、CやDがAやBよりも優れているというわけでは必ずしも無い。
古館アナの後にワールドプロレスリングを担当していた田畑アナなどは
オーソドックスなスタイルながらとても良い実況だったと思う。惜しむ
らくは、体格が良すぎてレスラーと並ぶとレスラーが小さく見えてしまった
点だろう。
逆に、同時期に実況担当となった辻アナは、CやDを狙って失敗したと
言いたい。古館アナの実況を参考にしたのかもしれないが、恐らくその
本質がツッコミであることを見誤り、ボケに走ってしまったことが視聴者
の支持を得られなかった原因ではないだろうか。番組では、解説のマサ斉藤
がツッコミとして機能していたために、実況としてかろうじて成立していた
ように思う。

今のワールドプロレスリングの実況アナウンサー達は、しゃべっている内容
そのものは、それほど問題ないように思えるが、私の心にはあまり響いて
こない。おそらくは、彼らの言葉が私に届く前に、私自身が自分の言葉で
消化してしまっているからだろう。つまり間が良くないのだ。
正しく実況しようとか、適切な言葉を使おうとか、アナウンサーであれば
当然考えなければいけないことなのだろうが、それだけではなく、時には
「あー!」でも「おー!」でも良いから、何かを感じた瞬簡に声を発する
ことも重要だと思う。そのほうが視聴者は引き込まれていくはずだ。

会場で観戦しているファンの人たちも、
「おー!」だの「スゲー!」だの
感じたままにどんどん声に出して欲しい。
会場も盛り上がるし、その音声が
テレビ中継に入れば、下手な実況よりも良いツッコミになるはずだ。
せっかくのプロレスを斜に構えて観たりせずに、心を空っぽにして観た方が
自分も楽しめるし、他の観客も楽しめ、さらにテレビの視聴者にもプロレス
の魅力がより伝わって、良い事ばかりだよ。

posted by upro |10:25 | 大鉄 |
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2010年03月14日

よかったね、新日本に入らなくて。

「プロレスとは、桃源郷なり」  /  桃太郎

          「社風」


 3/21の全日本プロレス、両国国技館大会で、浜亮太が三冠選手権に挑戦
することになった。 浜は2008年7月に全日本に入団し、4ヶ月後の両国
大会でデビューした。 200キロを超える巨漢キャラで、存在感のある選手
に育ちつつある男だ。 昨年は、曙をパートナーにしてアジアタッグ選手権を
獲得したし、先日のエスワン5周年記念大会では、S1仮面なんていうマスク
マンになって活躍した。 デビューしてたった1年半で、全日本の準主役級の
ポジションまで駆け上がってきた。
 もし、浜が新日本プロレスに入っていたら、こんなにトントン拍子にはいか
なかっただろう。 新日本には、前職のキャリアを考慮しない社風がある。
北尾光司や、小川直也をうまく活かしきれなかったのはそのせいだ。 長州力
だって、ある時期までは藤波辰爾のかませ犬扱いだったし、中西学がIWGP
ヘビー級のベルトを巻いたのも、デビューして17年も経ってからだった。
新日本は優秀な戦績を持つアスリートをあえてトップに置かないことで、プロ
レスラーを一段上に見せてきた。 いいか悪いかは別として、そういう方針の
会社なのだ。 坂口征二もマサ斎藤も、アントニオ猪木のうんと下に置かれて
きた。 そうすることで、猪木を神格化することに成功したのだ。
 新日本で育った武藤敬司だが、全日本では違う方法を採用した。 元横綱の
曙は武藤のもとでノビノビと育てられた。 K-1や総合格闘技で著しく傷つ
けられた元横綱のブランドも、武藤のおかげですっかり回復した。 ハッスル
にも出るし、新日本にも出る。 NOAH、ドラゴンゲート、ゼロワン、大阪
プロレスにも出場する、スター選手に成長した。 いい所をホメて伸ばす。
それが全日本の社風というか、武藤の選んだ方針なのだ。
 まさか、今度の両国大会で、浜が三冠王者になるってことはないだろうけど、
クチャクチャに潰されちゃうこともあり得ない。 武藤は浜のこともノビノビ
と育てるつもりだろう。 近い将来、浜も曙のように何でもこなせる幅の広い
プロレスラーになれると思うよ。
よかったね、新日本に入らなくて。
 よかったね、新日本に入らなくて。 これって、重要なことである。 今後、
実績のあるアスリートたちがプロレス入りを考えるときに、どこの団体に入る
べきかははっきりした。 武藤は、曙や浜をうまく育て上げたことで、信用を
得ている。 石井慧や朝青龍が、もし、プロレス入りすることがあったなら、
絶対に、全日本を選ぶのだろうよ。
 そう考えると、アレって、正しかったんだなと思う。
 力道山がした、馬場と猪木へのこと。

posted by upro |22:46 | 桃太郎 | コメント(0) |
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2010年03月14日

武蔵がなし得なかったグランプリ制覇は俺がやる!という選手が出てきてほしいです。

「プロレス彩強伝説 94」 /彩

   「カーリング娘」

 夕プロ界の予想屋彩です。
 夕刊プロレス5000号おめでとうございます。5000号というと15年くらいでし
ょうか。毎日というのも驚かされます。

 バンクーバーオリンピックが閉幕しました。
 従来の人気スポーツであるモーグルやジャンプに加え、カーリングがよか
った。この競技がおもしろいのはボーリングなどと同じように、とりあえず
誰でもやってみることが可能、あるいは可能と思わせることだと思います。

 チームジャパンにつけられた「カーリング娘」という言葉がそれを表してい
ますし、またクリスタルジャパンという名前もかっこいい。
 キム・ヨナと浅田真央の対決で盛り上がったフィギュアは世界で二人にし
かできない世界であり、誰も「フィギュア娘」とは呼ばないでしょうし。

 また、モーグルやジャンプが30秒そこそこで終わってしまうのにカーリング
は一試合3時間くらいやっていて、それこそ知らないはずの選手の名前を
全員覚えてしまいそうなくらいじっくり見ることができました。そして、一投一投、
「なぜそこへ投げたのか」とそれこそ子どもでも考えることができ、結構、こ
の競技の未来は明るいと思われます。
 チームジャパンは負けてしまいましたが、9試合も生中継されたカーリングは
今後競技人口を増やしそうです。

 さて、プロレスのコラムでここまで書いておいてあと、どうしたいかというと
プロレス、格闘技はやっぱり「誰でもできる競技」であってはならないこと。
これは決してカーリングをけなしているわけではないし、誰でもできる競技だ
と言っているわけではありません。

 最近、格闘技界では70kg級とか60kg級とかいう階級があります。これはその
階級では誰よりも強い、というのはそれでもよいのですが、日本人男性の平
均体重っておそらくこのくらいになると思うのだが、う~ん、これでいいの?
とか思ってしまいます。
 別にやってもいいんですけどプロレスってもともと100kg前後、またはそれ以
上の大男たちがぶつかり合うのが醍醐味。というか私は観戦するときはそうい
うレスラーにお金を払っているわけで。

 格闘技界はUFCにPRIDEのスターを吸い上げられて、経費の安い日本人軽
量級レスラーを中心にしようとしています。最近K-1も軽量級が進んでいます。
K-1甲子園が引退した魔裟斗を目標にしているようですが、高校生もやるなら
K-1グランプリを目指してほしいですね。
武蔵がなし得なかった
グランプリ制覇は俺がやる!
という選手が出てきてほしいです。

 その意味ではIWGP王者と戦った京太郎選手には期待しますね。
 IWGP王者vsK-1ヘビー級王者という対戦がありましたが、これは双方にリス
クがありますね。 両団体、プロレスvsK-1の看板を背負っているわけですから。
4月3日にはピーターアーツを相手に防衛戦が組まれています。でもチャンピ
オンがバイトで生計を立てているというのも夢のない話です。世界を相手に防
衛してチャンピオンはこんな豪華な生活をしている、こんなすごい家に住んで
いる、と言うのを見せつけてほしいです。そうでないと、夢がないんで。

posted by upro |22:39 | | コメント(0) |
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