2009年04月27日
「いいひと」 / 大鉄
これまでも何度か折に触れ言及しているのでご存知の方も多いかも
知れないが、私は新日本の中邑真輔という選手が好きではない。
むしろ嫌いだと言っても良い位だ。
そのうちに「ここがイヤだよ中邑真輔」というタイトルで一本投稿
しようと考えていた程だ。
そこでは「選ばれし神の子だからキライ」とか「オリジナル技に説得力
が無いから」、「負けた後のコメントが往生際悪いから」、「体型や
コスチュームがカッコよくないから」、「マイクアピールが大根だから」
などと嫌いな点を並べていこうとしていた訳だが、突き詰めて言うと、
「元々プロレスファンだったわりにはプロレスのセンスが悪すぎる」
ということに集約されるだろう。プロレスファンだったといっても、きっと
表面的にしか見ていない、程度の低いファンだったと思われる。それが
たまたま身体能力的には素養があってしまったためプロレスラーになれて
しまったが、プロレス頭の方は素人以下としか思えないのだ。
ところが、先日の矢野との共闘の動きを知って少し感じ方が変わってきた。
矢野との共闘がセンスが良いと思えるわけでは決してない。
「今回は矢野が側に付いた」というのがポイントなのだ。
一旦話はそれるが、中山秀征タレントをご存知の方は多いだろう。
「ヒデちゃん」の愛称で親しまれているあの人だ。最近でこそ大物司会者
の仲間入りを果たしつつあるようなヒデちゃんだが、十年近く前は本職が
何だかよく分からないが、何となくよくテレビに出ているといった存在
だった。
元々はABブラザーズというコンビでデビューし、主にコントをやっていた
のだが、ダンスや歌も披露し若い女性からアイドル的な人気も得ていた。
デビュ-当事はウッチャンナンチャンやダウンタウンと並び、とんねるず
の後に続く世代のお笑いタレントとして期待されていたりもしたのだが、
その後まもなく失速しABブラザーズは解散となる。
ABブラザーズ解散と前後して、ヒデちゃんはドラマ出演などもしていた
のだが、俳優という肩書きがつくこともなく、色々なテレビ番組に出演
しては他愛もないトークに参加したり、素人としてのスタンスながら
歌やダンスを披露したり、テレビの中で何だか楽しそうに過ごしている
人だった。
当事から、妻と私の間では「ヒデちゃんはきっと、とてつもなくいいひと
に違いない」というのが定説になっている。「これといった芸がないのに
あれだけ芸能界で活躍できるのは、芸能界みんなから愛されるいいひと
だからとしか考えようがない」というのがその理由だ。
同様に、中邑真輔もきっと「いいひと」に違いないと思えてきた。
そうでなければ、あんなにいつも同期をはじめとする仲間達のサポートが
ある訳がない。同期はおろか数年先輩を含めても飛びぬけて出世が早かった
中邑は、後れを取った同世代の選手達からはこぞって標的にされそうな
ものである。ところが実際は、サポートする仲間が常に側にいた。
矢野は中邑と同期入門ではあるが、その前に闘魂クラブに在籍している。
アマレスの実績も中邑などとは比較にならないほど高く、本来は矢野の
方がエリートだった。にもかかわらず中邑の方が大抜擢を受け、あれよ
あれよという間に差が開いていった。普通であれば面白いわけがない。
ところが、特に中邑に噛み付くようなことはなかった。真壁が中邑と抗争
を繰り広げていた際にGBHのメンバーとしてサポートすることはあっても
矢野が個人的に中邑を標的にしたという印象はない。
そして今回とうとう中邑と共闘するに至った。
後藤にしても、凱旋帰国してヘビー級への転向を果たした際に、真っ先に
中邑を標的にしてもよさそうなものだが、あっさりパートナーに納まって
しまった。
一時期、山本尚史が中邑に噛み付きかけたことはあったが、同調する若手
は誰も出てこず、逆に山本が同期の中で浮いたような存在になっていた。
その山本も、もう新日本にはいない。
パートナーを変えたりユニットを移動したりする際も、中邑が三行半を
突きつけられたことはない。中邑が他の選手と組みたいと思った時に
思い通りに移動してきている。
こうやって見てみると、やっぱり中邑はとてつもなく「いいひと」であると
しか思えない。そしてそれはレスラー仲間には知られていて、多少の事は
「まあ、中邑だからしょうがないか」と大目に見られているのだ。
問題はそれが世間に知られていないことだ。
中邑はもっとその「いいひと」ぶりを表に出した方が良い。
威勢の良いプロレスラー像などを無理に演じる必要はない。もっと素を
さらけ出すのだ。プロレスセンスが悪いのは今更どうしようもない。それ
を隠そうなどとはせずに「センスは悪いけど人は良い」というイメージを
世間に定着させるのだ。そうすれば私のような意地の悪いファンからも
「まあ、でも中邑だからしょうがないか」と認めてもらえるぞ。
自分の思い描くプロレスラーのイメージにとらわれるな。センスの悪い
君が思い描くレスラー象などろくなものであるはずがない。
それよりも、素直に自分をさらけ出すんだ。
「馬鹿と天才は紙一重」を地で行き、ある種の天才の域にまで達した
中西学や、強面一辺倒から脱却し、ニコニコぶりや恐妻家振りを解禁して
真のブレークを果たした佐々木健介などの成功例を参考にして欲しい。
究極的には、例えば「負けたら即引退スペシャル」みたいな試合が組まれ、
かつそれに敗れてしまった際に、試合後のコメントで「次はいつだ?いつ
でも組め。何回でもやってやるぞ。絶対にあきらめないぞ!」と吼え、
日本中から「おいおい、引退じゃねえのかよ」と突っ込みを受けながら
「でもまあ、中邑だからしょうがないか」と認められるような存在にまで
成れれば最強だろう。
エース争いなどからも一歩引いても良い。
強さの象徴など他の選手に任せておけ。
熱心なファンから「でも中邑が本気出したら一番強いぜ」と思われる
ような存在でいいじゃないか。そう、かつての坂口征二のような。
あ、でも、何をやっても許される存在って、結局は猪木って事じゃないか。
やっぱり中邑は、ある意味「神」の子だったのか。
posted by upro |06:08 |
大鉄 |
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2009年04月27日
「プロレスメルマガバカ」 ■ 平田
ふと、バカになることがどれだけ難しいかを考えました。
プロレス団体の後ろ盾なしに千人以上の読者を抱えてプロレス系メルマガを
成立させているのは「朝刊プロレス」と「夕刊プロレス」だけのようです。
この二つのメルマガを発行している人間はプロレスメルマガバカと言っても
過言ではないでしょう。元々、私は朝プロにコラムを初めて投稿し、その後、
夕プロにコラムを投稿するようになった理由は、「競争」です。
投稿数を競わされて熱くなった。昨年度もその前も2位、今年こそと意気込み
つつも、今はいつ鞭を振るって追い上げるか考えているところであります。
そう、私は夕刊プロレスバカにいつのまにかなっておりました。
昨年度は「クレメンタインさん」という強力なコラムニストがおりました。
非常にクオリティーの高いコラムで質では敵わないので量で圧したところ、
あほらしくなられたのか、途中から棄権されてしまわれました。
プロレスも同じなのかもしれません。クレメンタインさんは猪木系の
ばりばりのプロレスラーで私は大仁田系の気合いだけプロレスラー、
プロレスの土俵はバカバカしいと格闘技の土俵に行ってしまった猪木の
ように、クレメンタインさんも別の場所に移っちゃったのでしょう。
今年は早くから走り過ぎておもしろい記事を書くコラムニストが去らない
ように工夫しなくちゃと、バカの上を行くバカを目指しております。
彩さん、ペースオーバー気味ですよ!と心理戦に持ち込む。
さて標題のプロレスメルマガバカの、
王者は朝プロの七撃さんです。
理由?夕刊プロレスは殿堂入りメルマガです。
プロレスというジャンルで今後の殿堂入りは難しいにもかかわず
発刊を続け、自身の観戦日記で読者を楽しませるというよりは
自分の趣味のために記事を書く、そんなスタイルはプロレスメルマガ
バカ王にふさわしいかと存じます。
私の次のバカ夢は朝プロに白猫さんのように看板コラムをもつことで
ありますが、それはまた夢として楽しませていただき、現実として
夕刊プロレスバカをまずは極めたいですね。
posted by upro |06:06 |
平田 |
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2009年04月27日
「プロレスとは、桃源郷なり」 / 桃太郎
「チェアショット」
4/5の両国国技館で、矢野通が真壁刀義をイス襲撃したシーン。 あの絵
を見たときに「似てるよなあ」と思った。 それは今年の1月にPPVで見た、
WWEの「ロイヤルランブル」のワンシーン。 マット・ハーディがジェフ・
ハーディをイス攻撃した場面だった。
1月の「ロイヤルランブル」は、WWE最大のイベントである「レッスルマ
ニア」の主役を決めるための大会である。 メインのロイヤルランブル戦は、
30人の選手が90秒ごとに入場してくる時間差のバトルロイヤルだ。 その
優勝者には「レッスルマニア」のメインで、ヘビー級の王座に挑戦する特権が
与えられる。 そんなロイヤルランブル戦に、マットもジェフも出てはいない。
マットがジェフを襲ったのは、セミファイナルで行われたWWE王座戦、王者
のジェフがエッジの挑戦を受けた試合だった。 ジェフはマットのイス攻撃を
喰らってエッジにフォールされた。 WWEヘビーのベルトも失ってしまった。
マットとジェフは、実の兄弟である。 突然の兄マットの弟襲撃に、実生活
で兄でもある僕の心は傷ついた。 いくら仕事とはいえ、実の弟にあんな凄い
イス攻撃はできないよ。 死んじゃったら、どうするんだよ。
もちろんWWEなのだから、すべては台本通りである。 ジェフもやられる
とわかってて構えているわけだし、イスにも細工がしてあるのかも知れない。
でも、あのシーンの驚きは、そのこととは関係がなかった。 あまりにも突然
の裏切り。 その衝撃が、僕の脳裏に張り付いたまま残った。
矢野が真壁を襲ったシーンは、マットとジェフのシーンにそっくりだった。
もしかしたら、真似てたのかも知れない。 最近の新日本プロレスは、どこか
WWEに似てきたのだ。 先シリーズでは、永田裕志と飯塚高史、タイガーマ
スクとブラック・タイガー、井上亘と石井智宏、中邑真輔と真壁刀義が、毎日
のように対戦し、最終日に決着戦が組まれた。 これはWWEが、PPVごと
のクールでストーリーを作っているのと似ている。 おそらく、矢野と真壁の
ストーリーも、5/3の「レスリングどんたく」で、また新たな事件が起き、
6/20の「ドミニオン620」で、何らかの決着をつける予定なのだろう。
新日本は、WWEから積極的に学ぼうとし始めた。 そんな気がする。
新日本が「猪木っぽいプロレス」を捨て、新たな路線を進み始めることは、
ちょっと悲しいことではある。 だが、もう一方で「その道を迷わず行け」と
言いたくもある。 時代に対応して変化することは、仕方のないこと。 その
道を行くのも、また進化のカタチなのだ。
新日本でも、そのうち、乱入で
ベルトが移動するなんてこともあるのかも。
矢野のチェアショットに、そんなことを感じた。
posted by upro |06:03 |
桃太郎 |
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2009年04月27日
「模擬患者」 / 薬
私は薬剤師である。
薬のことに関しては、ちょっとだけ詳しいつもり。
医学、薬学、看護学などの医療教育現場にはSPと呼ばれる方々がいらっしゃ
います。SPはSimulated patientsの略で、簡単に言うと模擬患者さんです。
大きな病院とかに行くと、看護学生なんかが病院実習に来ているのを見ること
があるかもしれませんが、薬剤師なんかも学生のうちに病院実習を経験してい
ます。しかし、いきなり病院に来て、生の患者さんのお世話をしたり、薬の説
明をしたりするのって結構大変です。「最近の学生は言葉遣いがなってない」
とか言われちゃうぐらいですから、ある程度、対患者の教育を受けてから病院
に来てもらわないと困っちゃうんですよ。だから、最近は、病院実習に来る前
に学校の方で患者さんに接する訓練を受けて来るんです。
そのときに、登場するのが模擬患者さんです。薬剤師のタマゴ達は、模擬患者
さんを相手に何度も何度も練習して、ようやく病院実習に来ています。
その模擬患者さんというのは一般の方々、誰でもなることができます。但し、
SPとしての訓練は受ける必要があります。模擬患者さんは、シナリオを元に
役作りをするのである程度の演技力が必要です。みなさん、「仕事が忙しくっ
て食生活が不規則なサラリーマン」の役とか、「いつも薬を飲み忘れちゃう
おばあちゃん」の役とか、できそうですかね。そういう役を念頭に、医学生が
行う診察を受けたり、薬学生が行う服薬指導を受けたりします。ひょっとした
らハプニングが起こるかもしれないんですよ。学生はドキドキです。何だか、
プロレスを感じませんか?
でも学生達は、それまで机上で勉強していた接遇を、生の人間に対して行う
初めての場なんです。百聞は一見にしかずと言いますが、やっぱりライブには
かなわないんですよ。
プロレスだってライブにはかないません。
生観戦なら最高だけど、テレビなら生中継が理想です。当然ながら、結果を知
らないで見るわけだし、ハプニングが起こるかもしれないしね。
プロレスの衰退は、生中継が無くなったからだと言われたコラムニストがいらっ
しゃいましたが、まさにその通りだと思います。いま、K1も総合も生中継、
若しくは録画当日の実況中継が当然。ボクシングも世界戦なんかは生中継です
よね。なぜ、プロレスだけがああいった作りなんでしょう。
金曜の8時にワールドプロレスリングが放映されていた時代。これこそ理想的。
考えたことなかったでんですが、ビッグマッチはみんな金曜日に持ってきてい
たんでしょうね。今だったら考えられない。
生が難しいなら、録画当日の実況中継。これでもまだいいですよ。新日の正月
のドームは深夜ながらやってくれてますね。これですよ、これ。
野球にしろ、サッカーにしろ、夜のニュースで確認するし、見逃したとしても、
翌朝のニュースで確認しますよね。でも、1週間後や1ヶ月後には確認しない
よね。結果やストーリーはインターネットでも見てるから、もう飽きちゃって
るんだよね。
やっぱり結果を知らない試合を見たいし、ハプニングが欲しいんだよなぁ。
posted by upro |06:01 |
薬 |
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2009年04月18日
「非告知の難しさ」 / 薬
私は薬剤師である。
薬のことに関しては、ちょっとだけ詳しいつもり。
皆さんが病院で処方してもらった薬って、何の薬だったかわかりますか?
薬局に行くと、「あなたのおくすりについて」とか「薬剤情報提供書」などと
いう説明書をもらうと思います。もしくは、「お薬手帳」なんかを持っていて、
それに記入してもらったりする場合もあると思います。
こうすることによって、今自分が飲んでいる薬のことがよくわかるようになっ
ていると思います。
以前は、薬の説明なんてなかったのに、最近になっていやに丁寧に説明してく
れるようになったなぁ、なんて思っている人もいんじゃないでしょうか。
薬の説明をするときに問題になるのが、がん患者で非告知の場合です。
以前に比べてがんを告知しない事は少なくなってきたのですが、今でも家族な
どが希望しない場合は本人に告知しないこともあります。
さてその場合、薬剤師は薬の説明をどうしているのか?
これはやっぱり難しいんですよ。その患者さんだけ、説明を避けることもあり
ます。ケースバイケースだと思いますが、何も説明を受けずに薬を自宅に持ち
帰った患者って、隠し通す事ってできますかね。
これがまた難しい。今は情報にあふれた時代です。説明がなければ、インター
ネットを使って自分で調べてしまうことも可能です。あなたがもらった薬がわ
かる本なんかも、書店に山積みされています。
そういう手段で調べられてしまうことも承知で、知らないふりをする。
これって結構大変。
昔と今とでは、非告知に対する取り組みもずいぶん変わってきているわけです。
先週のワールドプロレスリングを見て、ひとこと言い言いいたくなりました。
放送の最後の方
「中邑対真壁、なんと矢野の乱入で!...」
で終わってしまいました。
いやいや、プロレスファンならどうなったかみんな知っていること。
プロレス放送が深夜になり、見ているのは真のプロレスファン。
みんなインターネットで結果を知ってるよ。
チャンネルをまわしたら、たまたまプロレスがやってたので見ていた人。
この放送を見たら来週まで待つと思う?
インターネットで結果を調べるよね。
プロレス中継って、インターネットが無い時代から進歩してないのかな。
まさか、俺たちに来週まで
知らないふりをして過ごせと言うのか?
posted by upro |13:47 |
薬 |
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