2009年03月27日

僕だったら、2試合をじっくり見せて、あとの2試合はダイジェストにでもするんだけどな。

「ローディングドーズ」 / 薬


私は薬剤師である。
薬のことに関しては、ちょっとだけ詳しいつもり。

薬の使い方で「ローディングドーズ(Loading Dose )」という用語があります。

例えば、今日から抗生物質を飲み始めるとします。
抗生物質って体の中の悪い菌をやっつける役目なんですが、
1回飲んだからってそうは効きません。
1錠分の薬が体(血液中)に入ったとしても、まだまだ悪い菌の方が力が上です。
2回、3回目と飲み続け、体の中の抗生物質の血中濃度をだんだんと高めていき、
ある時ようやく悪い菌をやっつけるような血中濃度まで高くなります。
もちろん、薬は体の中にたまり続けるわけではなく、
おしっこなんかとして出て行ってしまいますので、出ては入りの繰り返しです。
そして何回か飲んで高めた血中濃度で悪い菌と戦うわけですが、
そういう戦い方が効率悪いときってあります。
見ての通り時間がかかりますからね。

もっと早く効かせたい場合、そういうときはローディングドーズの出番です。
ローディングドーズは、初回の投与量を多くするんです。
2回目以降は通常通り。こうすれば、早く血中濃度を高めることができます。
通常の飲み方よりも早い段階で悪い菌と戦うことができるんです。
最初っから盛り上げておくという考え方。
お笑いの前説にも似てるかも。
なかなかすごいでしょ。

でも、デメリットもあります。おわかりと思いますが、
初回の投与量が多いと言うことは、その薬の副作用が多く現れると言うことです。
抗生物質の副作用って下痢とかが多いんですが、
通常の飲み方よりも多発する可能性があります。
下痢ぐらいなら良いけど、取り返しのつかない副作用も考えられますからね。
やっぱり、善し悪しです。
絶対に自己判断で、ローディングドーズをしないで下さいね。
責任とれませんよ!


ノア中継が終わってしまう。
僕がノア中継で好きだったところ、
それは試合開始からの5分ぐらいをじっくりと見せてくれたところ。
カーンと始まってから、手四つからお互いの探り合い、チョップ合戦、
ロープに詰め寄ってクリーンに分かれ会場から拍手。
プロレス会場に行けば、何ともないワンシーンなのですが、
ノアはこの部分を中継してくれてましたよね。
なんか、このごつごつした感じが良かったなぁ。
その昔、プロレスが生中継で1時間だった頃、
当然ながら、毎回のように見ていたシーンです。

ところがテレビ中継が30分になり、
しかもその30分で4試合ぐらいを見せなければいけない。
こうなったら、当然ながら最初の5分なんてカットですよね。
大技からフィニッシュに至るシーンだけの放送になってしまう。
だから、最初っから盛り上がってるように見えるんですよね。
ローディングドーズと一緒で副作用は大きいぞ。
ひょっとしたら、選手も探り合いの無い試合を意識してしまうのかもしれないぞ。

いま、プロレスよりも総合の方がテレビ的に上ですが、
総合は試合時間が短いせいか、
それとも放送枠が長いせいか、
試合って最初の探り合いから全部見ることができますよね。
これが、放送時間短縮とかなったら、
フィニッシュシーンばかりの放送になるんでしょうか。

ノア中継が終わってしまう今、残る新日中継に是非言いたい。
みんなが見たいのは、トーナメント4試合を30分で一挙放送なんでしょうかね。
僕だったら、2試合をじっくり見せて、
あとの2試合は
ダイジェストにでもするんだけどな。
ボーリング300点だって全投球見せてくれたじゃん。 

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posted by upro |22:01 | | コメント(0) |
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2009年03月27日

少年の日に、アニメやドラマむろんプロレスで胸ときめかした私の好きな日本テレビは、もうないのだ。

 コラム妄想百景

     「なんだろう?ってこっちが聞きたいよ!」

                         悪役ブルース2世


冬眠が明け、やっと洞窟から出てきたら花粉という名の苦しみが待っていた。
ご無沙汰しております。悪役でございます。そんなこんなで久々に書きます。

さて、今回から自分のコラムに名前をつけました。太宰治の100周年、
生誕でいいのかな?そんなので持っていた本を久々に、読みました。
その中の「富嶽百景」を読んでいる最中に浮かんだ物です。
妄想ばかりしているので、丁度いいかなとおもいました。
いい題名がないときは、このコラム名だけでいきたいと思います。
前置きが長くなりました。本題へと進みます。

「シャープ兄弟来日の五日前、力道山は帰国した。
羽田空港には、日本テレビのプロデューサー、戸松信康が
タラップを降りて来たばかりの力道山に、テレビ中継を持ちかけた。」

上記は、以前に紹介したかもしれない「欲望のメディア」猪瀬直樹著
からである。今回のコラムは、この本を中心に展開していき
あと1回に迫った無念のノア中継打ち切りと、今や日本一駄目な
TV局と化した(むろん個人的意見)、あのTV局の事などを。
細かい事など、興味がある方は、この本を購入して読んで下さい。
ここでは、前もやった事があるのでおおまかに触れる程度なので。

本題に話を戻しますと、この瞬間がまさに、日本のTVとプロレスの
関係の始まりだと思います。この後に、日本プロレス協会側は、
NHKにも話を持ち掛け、日本テレビの独占とはならなかったの
ですが、それがあっても日本テレビと日本プロレス界、双方にとって
お互いにどういう存在なのかという事が、わかるはずだ。

1954年の2月6日に、NHK大阪の試験放送の中で、
プロレスを放送したのが、最初の放送という事らしいのだが
あくまでも試験放送なので、やはり、1954年2月19日
日本テレビは夜7時半、NHKは夜8時が、日本における
プロレスの初めての放送であると私は、思います。
だとすると、30分差ではあるが、日本テレビが日本で初めて
プロレス中継をした局であるといえると思います。

だからこそ、日本テレビにとってプロレス中継というものが
どんな物なのか。決して不況だからと手放せるコンテンツでは
ないはずなのです。55周年というなら、決して無視できない
存在であるだろうし。CSで放送するから手放すという表現は
正しくないであろうと思いますが、CSがあるから地上波は
無くしていいという程度の存在でもないと思います。

「英雄は一夜にして誕生する。力道山の人気は格言通り高まった。」

こう、著者が書いているように、この中継が伝説の始まり。
そして、わずかな期間で、力道山は、永遠の大ヒーローとして
不動の地位を築くことになる。

当時の日本テレビは、スタートしてみたが収入は減り続け赤字に。
ぞの厳しい状況下に、日本テレビと日本プロレス界が出会った。
そして、それは双方ともにかけがえのない存在になったと思う。
著者の言葉を借りるなら、以下の通りである。

「テレビは、プロレスにより、プロレスはテレビによって認知された
力道山は、テレビのおかげでヒーローになり、
テレビは、ヒーローを産む事で視聴者を吸引できた。」

力道山といえば、ミスターゼネラルといわれ、ゼネラルテレビの
広告を覚えてる方にとっても、もしくは三菱電機の方の広告を
覚えている方にとっても。どちらにしても、力道山とTVとは
切っても切れない存在であったと思います。

TBSが視聴者にアンケートをとった際には
おたくは、プロレスをやらないの?と逆に質問されたそうである。
ここらへんの事は、ぜひ本を読んで頂きたいなと思います。
本の言葉を借りるのは、ここまでにしましょう。

という訳で、だいたい分かったと思います。
日本テレビに限らずテレビ局は、現在、開局50だの55周年企画
だのといって、様々な特別番組が放送されています。
ですが、どこも何故、力道山やプロレスを扱わないのでしょうか?
TVの発展と歴史を語るうえで、決して局に関わらず無視できないと
思いますが、テレ朝が猪木とアリの少しやったので、どこもという
表現が不適当かもしれませんが、でもプロレスそのものでは
ないですよね。日本テレビにとっては、まさに原点といっても
決して、いい過ぎではないと思いますが。

取り扱わないどころか、55周年で打ち切りとは。愚かも愚か。
55周年だからこそ、ここで盛り上げなくちゃでもいいし、
もう一度、力道山と当時のプロレスを見てもらうでもいいし
どうにでも出来るはずだ。不況どうのといっても、
全く番組が制作できないという訳でもないのだから。

日本テレビというのは、自らしか持っていない物に誇りを
持てない局らしい。年末の大型時代劇など、本当に今でも
続けるべき企画であったろうしね。ここらへんは、
話がそれるのでプロレス絡みだけにしますが、

振り返ってみますと、ノア中継は、実況とか制作とか
私は良かったと思いますが、局のほうが本腰入れて
やってなかったのは明白ですな。ビックマッチの宣伝も
やらないし、小橋バブルで沸いていた時でさえ、
多くの人が見て知る時間帯に、やろうとさえしなかった。
小橋が大病を克服したドキュメントだって、やろうと思えば
ゴールデンで放送できたはずだ。ここらも、前に書いたので
これ以上は、書きませんが、本当に心情は
父ちゃん情けなくて涙がでてくらぁ!といった感じです。
汐留街頭プロレスで、みんなの笑顔は見なかったのでしょうか。

地上波に関しては、テレビ東京で放送してもらいたいですね。
結構、多くの人が見る時間帯にやってくれる可能性あるしね。
プロレスというコンテンツは、やっぱり放送してるところが
本腰いれてやらないと、ダメですよね。
ノアの場合なら、話題作りが上手くないので、
局側が、宣伝とか対戦の煽りとかね、どんどんやって
後押ししていかないと。

TVという物の存在も、変わりつつありますから
地上波打ち切りで残念でも、何か別の可能性が開けたと
思えば、いいかなと思います。大TV局だけが放送する時代でも
ないだろうし、ネットでも何でも色々と伝える手段は増えてきて
ますからね、残念だけど更なる発展に繋がると思いましょう。
プロレス中継は、当初ラジオでも多くやっていたそうなので
ここは、ラジオでやってみるのもいいかもしれませんね。

日本テレビに関しては、もはや原点を失った者に未来は
ありません。最終的には、視聴者の方から局の打ち切りが
宣言される日も、そう遠くないでしょう。こないだのも
ほんの始まりです。地デジ以後、このままのTV局がそのまま
存続するとは、私は思いません。情熱の無い者は、自然と
消えていく事でしょう。さらば愚かな日本テレビ!!
4月からは、今までのように都合のいい時だけ力道山や
プロレスの映像は、使ってほしくないですね。
地上波では、プロレスのプの字も日本テレビには
言って欲しくないです。権利はあるが、もはやその資格無し!

少年の日に、アニメやドラマ
むろんプロレスで胸ときめかした
私の好きな日本テレビは、もうないのだ。
さらば!日テレ!!頑張れ!ノア。頑張れ日本プロレス界!!
そして、力道山よ!ありがとう!!!

いつも通り、私利滅裂なエンディングになりましたが、
これで終わりです。では!次回作までさようなら!

posted by upro |21:57 | 悪役ブルース2世 | コメント(0) |
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2009年03月27日

今年も目が痛くなるくらいのリーグ戦数でグローバルタッグが見られることに、幸せを感じます。

「プロレス彩強伝説 117」 /彩

   「グローバルタッグ予想」


 夕プロ界の予想屋、彩です。
 単なる独りよがりのリーグ戦予想を今回はグローバルタッグでお届けします。
どなたか時間がありましたら得点でも計算していただけるとありがたい。

4月11日(土)18:00~ 後楽園ホール
○秋山準、谷口周平 vs 三沢光晴、潮崎豪×
△田上明、井上雅央 vs 佐々木健介、森嶋猛△
○バイソン・スミス、齋藤彰俊 vs ディーロ・ブラウン、ブキャナン×

4月13日(月)19:00~ 新潟市体育館
○秋山準、谷口周平 vs 高山善廣、杉浦貴×
×田上明、井上雅央 vs 力皇猛、モハメド ヨネ○

4月16日(木)18:30~ 釧路・鳥取ドーム
○三沢光晴、潮崎豪 vs ディーロ・ブラウン、ブキャナン×
×秋山準、谷口周平 vs 田上明、井上雅央○

4月19日(日)16:00~ 札幌・月寒アルファコートドーム
×バイソン・スミス、齋藤彰俊 vs 佐々木健介、森嶋猛○

4月21日(火)18:30~ 青森産業会館
○佐々木健介、森嶋猛 vs ディーロ・ブラウン、ブキャナン×
×田上明、井上雅央 vs 高山善廣、杉浦貴○

4月22日(水)19:00~ 宮城・Zepp Sendai
○三沢光晴、潮崎豪 vs 力皇猛、モハメド ヨネ×
×秋山準、谷口周平 vs 佐々木健介、森嶋猛○

4月25日(土)18:00~ 後楽園ホール
△力皇猛、モハメド ヨネ vs 佐々木健介、森嶋猛△
○バイソン・スミス、齋藤彰俊 vs 田上明、井上雅央×

4月27日(月)19時~ 愛知・Zepp Nagoya
×バイソン・スミス、齋藤彰俊 vs 力皇猛、モハメド ヨネ○
×佐々木健介、森嶋猛 vs 高山善廣、杉浦貴○

4月29日(水・祝)17:00~ 鳥取・米子コンベンションセンター(ビッグシップ)
△バイソン・スミス、齋藤彰俊 vs 三沢光晴、潮崎豪△
○力皇猛、モハメド ヨネ vs ディーロ・ブラウン、ブキャナン×

4月30日(木)18:30~ 高知・高知県民体育館
○高山善廣、杉浦貴 vs ディーロ・ブラウン、ブキャナン×
○三沢光晴、潮崎豪 vs 田上明、井上雅央×

5月2日(土)18:00~ 岡山卸センター展示場(オレンジホール)
×力皇猛、モハメド ヨネ vs 高山善廣、杉浦貴○
×秋山準、谷口周平 vs ディーロ・ブラウン、ブキャナン○

5月3日(日)17:00~ 京都KBSホール
○三沢光晴、潮崎豪 vs 高山善廣、杉浦貴×
×秋山準、谷口周平 vs バイソン・スミス、齋藤彰俊○

5月6日(水・振休)17:00~ 東京・日本武道館
○バイソン・スミス、齋藤彰俊 vs 高山善廣、杉浦貴×
○秋山準、谷口周平 vs 力皇猛、モハメド ヨネ×
×三沢光晴、潮崎豪 vs 佐々木健介、森嶋猛○
×田上明、井上雅央 vs ディーロ・ブラウン、ブキャナン○

 今年は力皇・ヨネ組、三沢・潮崎組が9点、優勝決定戦を制した健介・森嶋組
が10点で優勝と出ました。というよりも期待も込めて。
 でも、小橋・本田組出てほしかったですね。
 あと、天コジくらいのサプライズがあってもよかったと思います。

今年も目が痛くなるくらいのリーグ戦数で
グローバルタッグが見られることに、
幸せを感じます。

posted by upro |21:55 | | コメント(0) |
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2009年03月20日

星をつけていったら今年は西村選手が優勝と出ました。

「プロレス彩強伝説 117」 /彩

   「チャンカン予想」


 春のチャンピオンカーニバルの季節になりました。
 今年も全戦予想してみましょう。

 昨年は諏訪魔vs棚橋の決勝戦を当てて平田さんに絶賛されましたが、今年
も是非当ててみたい。

■4月5日(日) 東京・後楽園ホール
○武藤敬司vs高山善廣×
○カズ・ハヤシvsジョー・ドーリング×
○西村修vs真田聖也×
×小島聡vs諏訪魔○
△太陽ケアvs鈴木みのる△
×浜亮太vsゾディアック○

■ 4月7日(火) 新潟・ハイブ長岡
○武藤敬司vs真田聖也×
○西村修vsカズ・ハヤシ×
○高山善廣vsジョー・ドーリング×
○小島聡vs太陽ケア×
○諏訪魔vs浜亮太×
○鈴木みのるvsゾディアック×

■ 4月8日(水) 静岡・アクトシティ浜松
○武藤敬司vs西村修×
×カズ・ハヤシvs高山善廣○
×真田聖也vsジョー・ドーリング○
○小島聡vsゾディアック×
×諏訪魔vs太陽ケア○
×浜亮太vs鈴木みのる○

■4月9日(木) 大阪・大阪府立体育会館第2競技場
×武藤敬司vsカズ・ハヤシ○
○西村修vsジョー・ドーリング×
×真田聖也vs高山善廣○
×小島聡vs鈴木みのる○
×浜亮太vs太陽ケア○
○諏訪魔vsゾディアック×

■4月11日(土) 三重・四日市オーストラリア記念館 
△武藤敬司vsジョー・ドーリング△
×西村修vs高山善廣○
×カズ・ハヤシvs真田聖也○
○小島聡vs浜亮太×
△諏訪魔vs鈴木みのる△
×太陽ケアvsゾディアック○

■4月12日(日) 東京・JCBホール[優勝決定戦]
準決勝2試合
○西村修vs鈴木みのる×
×諏訪魔vs高山善廣○

優勝決定戦
○西村修vs高山善廣×

 星をつけていったら
 今年は西村選手が優勝と出ました。
 シングルトーナメント、おそらく無冠の西村選手ですが今年はがんばってほ
しい、という期待も込めて優勝予想とします。
 GURENTAI同士が何回か当たってしまいますが、どう闘うのか見物ですね。

 できたら、丸藤選手とか出てきてほしかったですね。

posted by upro |19:26 | | コメント(0) |
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2009年03月18日

「まあ、見てろ」 そう答えてリングに向かった長州の方が、よっぽどグレートに見えた。

「プロレスとは、桃源郷なり」  /  桃太郎

        「グレート」


  3/6、新日本プロレスの後楽園ホール大会で「NJPWグレーテストレス
ラーズ授賞式」が行われた。 2年前の第1回授賞式ではアントニオ猪木さん、
坂口征二さん、星野勘太郎さん、山本小鉄さんが表彰されている。 2回目で
ある今年は北沢幹之さん、ブラック・キャットさん、小林邦昭さん、前田日明
さんが受賞した。 でも、ふと思う。 前田日明が、新日本プロレスに残した
功績って、いったい何だったのだろうか。
 前田が「猪木の後継者」候補の一番手だったことは確かだ。 1983年の
第1回IWGPリーグ戦、長州力も藤波辰爾も坂口征二すらもエントリーでき
なかった大舞台に、前田は出場している。 24歳の若者が残した、猪木戦、
アンドレ戦は、彼のベストバウトと呼んでいいほどの名勝負だった。 190
センチを超える長身ながら俊敏でバランスもいい。 キックもスープレックス
もできる。 気持ちも強いし、おまけにカッコイイとなれば、後継者に推した
くなる。 もし、前田が新日本に残っていたら、そりゃあ、きっと「NJPW
グレーテストレスラーズ」と呼ぶにふさわしい活躍を見せてくれただろうよ。
いや、それどころか、社長として、表彰する側の立場にいたのかも知れない。
 だが、前田は新日本を飛び出してしまった。 船木誠勝や鈴木みのるを引き
抜き、新日批判、猪木批判を繰り返した。 そして二度と帰っては来なかった。
前田は、プロレスラーとして成功することを望まなかったのだ。 プロレスと
一線を画することで、自分の評価を高めた。 プロレスは、前田の「かませ犬」
にされたのだ。 前田にとってプロレスとは、思春期に激しく衝突した、鬱陶
しい親父みたいなものだったのかも知れない。 まあでも、そんなことはもう
どうでもいい。 前田も引退したのだし、過去は過去として、笑って済ませば
いい。 過去を許し合うのが、この表彰式だったはずなのだ。 ところが・・。
 表彰式のあと、第1試合に出る長州とすれ違って、前田は言った。
「長州さん、まだやってるんですか?」
 後日の東スポのインタビューで、前田は語った。
「女に刺された棚橋は、競争に勝ち上がった感じがしない」
 まだやる気なのか。 まだプロレスを踏み台に使うつもりなのか。
 僕は、前田は「グレーテストレスラー」なんかじゃないと思う。 新日本に
表彰してもらえるほどの功績なんて残していない。 プロレスを批判しながら、
自分もUWFやリングスというプロレスをやって喰ってきた。 猪木を批判し
ながらも、猪木のコピーみたいな人生を送ってきた。 そのうち長いマフラー
でも巻いて、葉巻でも吸い出すんじゃない? ああ、もう吸ってるか。
 「まあ、見てろ」
 そう答えてリングに向かった長州の方が、
 よっぽどグレートに見えた。

posted by upro |23:46 | 桃太郎 | コメント(0) |
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