2008年08月28日

G1の最終日を任せるには、ふたりはまだ力不足だったように思う。

「プロレスとは、桃源郷なり」  /  桃太郎

      「2試合のせい」


 今年のG1クライマックスの優勝戦がイマイチだと感じたのは、僕だけなん
だろうか。 初出場の後藤洋央紀が先輩の真壁刀義を破って優勝した。 中邑
真輔に先んじてのG1制覇は、棚橋弘至と中邑の間で繰り広げられているライ
バル抗争に割り込んだことにもなり、新しいストーリーの始まりを予感させる
ものだった。 でも、何だか、ハッピーな気持ちにはなれなかったんだよね。
納得がいかないというか、説得力がないというか、大人の都合で決めた結末の
ような印象が残った。 そんな風に感じちゃった理由は、G1最終日に公式戦
と優勝決定戦を行う、1日2試合制だったからだと思う。
 1日2試合は、G1最終日では当たり前になっている。 昨年だって、最終
日は決勝トーナメントの準決勝として、棚橋vs真壁、永田裕志vs中邑、決勝で
棚橋vs永田が行われた。 昨年はあんなに素晴らしい出来だったのに、今年は
なぜか物足りない。 その理由は、やっぱり1日2試合のせいなのだ。
 昨年の準決勝・決勝の3試合は、全てタイプの異なる試合だった。 棚橋vs
真壁はベビーとヒールの闘いだったし、永田vs中邑は格闘技風味を含んだ試合
だった。 決勝戦の棚橋vs永田では、プロレス巧者のふたりが奥義を尽くした
闘いを披露した。 3試合ともが味わい深い試合だったのだ。 それに比べて
今年は、セミ前の公式戦で真壁vs小島聡、メインの決勝戦で真壁vs後藤という
同じ展開の試合が続いてしまった。 しかも、セミファイナルの6人タッグも
正規軍vsGBHの試合だったから、後半にベビーとヒールの闘いが3試合も
連続したことになる。 これじゃ、飽きられても仕方がない。
 決勝戦での真壁は、ストロングスタイルで闘うべきだった。 反則技を一切
封じて、正攻法のみで闘う。 クラシックな関節技や、地味な絞め技を使って
後藤を追い込む。 そして、最後の最後でチェーンを持ち出し、それが裏目に
出て逆転負け。 そんな結末ならばよかった。
 あるいは、逆に、後藤がヒールファイトに覚醒する。 リング上で真壁の額
にフォークを突き刺し、血だるまにしての完全KO。 試合後のインタビュー
もナシになっちゃうほどの狂乱ぶりを見せるだとか。 ファンの予想を大きく
裏切るような結末を用意しなければいけなかったのだ。
 まあ、とにかく、真壁も後藤も引き出しが足りなかったってことだ。
G1の最終日を任せるには、ふたりは
まだ力不足だったように思う。
 1日に2回満足させるのには、相当の力量がいる。
 知ってたけど、再確認した。

posted by upro |08:43 | 桃太郎 |
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2008年08月14日

若林アナの、情熱と愛情に充ち満ちた実況は、私の中の「何か」を激しく揺さぶった。

「語ろう! プロレス」 //    mitu

        第103 回 「栄光の架け橋」


 栄光への架け橋を再び--。
 北京オリンピックで連覇に挑んだ、体操日本代表のテレビ中継につい
たサブタイトルだ。
 ここで、体操日本代表の実況で使われた「栄光への架け橋」との言葉。
これは、前回2004年アテネ大会のNHKテーマ曲・ゆずの「栄光の
架け橋」にちなんだ、金メダルを獲得した瞬間の名実況からくるものだ
ろう。
「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への架け橋だ!」--。アテネ五
輪体操男子団体決勝、金メダルを決めた瞬間の情熱のこもった実況は、
時間を超えて、人々の心に残り続ける。
 今回、惜しくも連覇を逃した日本代表だが、「栄光の架け橋」は、胸
に輝く銀メダルとともに、確かに架かったはずだ。

 北京に沸く今年の夏--。

 でも、夏と言えばG1だった。
 今年もG1をやっている、けれど・・・・・。

 先週土曜日から始まったはずのG1。
 その日の深夜、ワールドプロレスリングの中継は、いつやったか知ら
ないけれど、ずーっと前のIWGPタッグ選手権だった。
 やる気があるのか? テレビ朝日。

 局としてのプロレス中継の姿勢もそうだが、もう一つ気になっている
ことがある。ここ数年、深夜のプロレス中継をほとんどみていないのだ
が、たまにみると、気になるのが、実況アナのレベルの低さである。

 心に残るものがない。


 この春、終了してしまったテレビ東京の深夜番組「どハッスル」に、
若林健治アナがゲスト出演していた。「ただ、プロレスの実況がした
かった」だけで、日テレをやめてしまったという若林アナ。文字通り、
人生をプロレスに捧げてしまったのだ。

 この「どハッスル」の中で、ハッスルでの天龍の試合を、若林アナが
実況をしていた。
 不覚にも、深夜ひとり、この実況を聞いて、涙がこぼれそうになった。

 言葉が魂を揺さぶり、心の奥の底にある「何か」を引き出すことがある。
若林アナの、
情熱と愛情に充ち満ちた実況は、
私の中の「何か」を激しく揺さぶった。


 おそらく、記憶にも、記録にも残らない、今年のG1。
 でも、やっぱり、それじゃあ、寂しい。

 誰でもいい。もう一度、「栄光の架け橋」を魅せてほしい。

 過去を振り返るだけでなく、今、現在進行形のプロレスで、涙を流し
てみたい。

posted by mitu |22:46 | mitu |
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2008年08月10日

G1なんかこちらからお断りだ。

「プロレスとは、桃源郷なり」  /  桃太郎

   「こちらからお断りだ」


 またG1クライマックスの季節がやってきた。 第1回が1991年だった
から、もう18回目である。 過去の優勝は蝶野正洋が5回、天山広吉が4回、
佐々木健介が2回、藤波辰爾、武藤敬司、長州力、橋本真也、中西学、永田裕
志、棚橋弘至が各1回だ。 この顔ぶれを見ても、そう簡単に誰でもが優勝で
きる大会でないことはわかる。 新日本の看板であり、名誉であるのが「G1
クライマックス優勝者」の肩書きだ。
 今年は新日本を出ていった小島聡、大谷晋二郎、吉江豊が参戦する。 果た
して、彼らは名誉ある肩書きを手にすることができるのだろうか。 棚橋弘至、
中邑真輔、真壁刀義、矢野通は出ていった連中の優勝だけは阻止したいだろう。
彼らの意地にも期待したい。 永田裕志、中西学、天山広吉は残り少なくなっ
たプロレス人生に、新たな勲章を加えることができるのか。 過去の自分とも
闘うことになる。 G.バーナードは本命なのにノーマーク。 密かに優勝を
狙っている。 日頃はシロウトを相手にしている川田利明も、休養十分で参戦
してくる。 初出場の後藤洋央紀、井上亘だって、番狂わせを演じる力は十分
に持っている。 今年のG1も、最後の最後までゴールの見えない闘いになり
そうだ。
 そんな中で残念に思っているのが、飯塚高史の落選である。 せっかく似合
わないヒールターンまでして頑張ってるのに、今が一番の旬なのに落選させる
なんて、本当に残念だ。 僕が飯塚だったら「こんな会社やめてやる~」って
泣いちゃうところだよ。
 G1の歴代優勝者の中に飯塚の名前はない。 優勝どころか出場も2回しか
していない。 だから、今回の落選も驚くようなことじゃなく、いつものこと
なのだ。 たけど、今年の飯塚のモチベーションは、去年までとは全然違って
たはずだ。 誰よりもG1を優勝したいと思っているのが、飯塚ではなかった
のか。 吉江なんか出すくらいなら、飯塚を出せ。 タメの僕としては、自分
を重ねてしまって妙に悲しくなる。 ひどいよなあ。
 まあ、出られなかったのなら仕方がない。 それなら、休みをもらって傷心
旅行にでも行こう。 その途中で飛行機が落ちたことにして、生まれ変わって
帰ってきたらどうなのかね。 もう、G1とは縁遠いほどのキャラになって。
 僕はWWEにいる「ブギーマン」が大好きなのだ。 怪奇派でミミズを口に
ほおばったりしてる。 飯塚もそこまで突き抜けちゃえばいいと思う。 天山
や棚橋にミミズをぶちまけてやれ。 小島の口にはセミを押し込んでやれ。
 G1なんかこちらからお断りだ。
 そんな飯塚の奮起を心待ちしている。

posted by 桃太郎 |08:43 | 桃太郎 |
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2008年08月05日

永田の負けっぷりは相手の強さに説得力を持たせた点で素晴らしい功績だったのだと、歴史の再評価をしているところです。

「DREAM5」 ■ 平田


DREAM5の注目は秋山と柴田の一戦でした。
秋山圧勝という結果には、やはりプロレスラーは総合では勝てないようだ
というDREAMとは反対の絶望的な感想でした。
プロレスラーは皆、プロレスのリングに撤退した方がよさそうですね。
そして、総合格闘技が飽きられるのを待つ方が得策ではないかと思います。

マークハントが負けたのもショックでした。
時代が変わろうとしているのですね。
軽量級の技の掛け合いや素早い動きもよいですが、本当にスポーツ化して
これでは、オリンピック競技とかプロボクシングと同様なジャンルになって
しまっているような気がします。
ヒョードル、ノゲイラ、ミルコ、全盛期のサップが暴れたプライドはスポーツ
とはかけ離れた何か凄い場であると感じました。
やはり体のデカさは重要です。
総合格闘技軽量級の闘いは、私としてはおもしろくありません。
プロレス界のジュニアヘビーの空中戦を知っているからだと思います。
同じスピードならダイナミックな動きがある方が絶対おもしろい。
寝技を極めるなら柔道、アマレスなどの試合でも楽しめるだろうし、
殴る蹴るなら、ボクシングやキックボクシング、K-1でもいい。
総合格闘技の軽量級はルックスとか華やかさで維持しているようですが、
この人気、プロレスの軽量級に来そうな予感がします。

総合格闘技では本当の強さが売りだったのに、今は説得力のない強さが
目立ちます。その点では散々私も批判して参りましたが、
永田の負けっぷりは
相手の強さに説得力を持たせた点で
素晴らしい功績だったのだと、
歴史の再評価をしているところです。

posted by 平田 |03:08 | 平田 |
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