2008年05月08日
桜庭は、晩年のジャイアント馬場に なろうとしているのだ。
「プロレスとは、桃源郷なり」 / 桃太郎
「遊びたい」
4/29、DREAMミドル級GP1回戦で、桜庭和志はアンドリュース・
ナカハラをフェイスロックで破った。 これで6/15に横浜アリーナで行わ
れる2回戦に駒を進めたことになる。 でも、相変わらず桜庭は言っているの
である。 僕はもうトーナメント無理ですので、と。
この桜庭の発言を「トーナメントを盛り上げるための演出」と言う人は多い。
だけど、どう考えても、盛り上がりに貢献しているように思えない。 むしろ、
水を差すような態度に思える。 2回戦では○○と闘いたいとか、誰でもいい
からかかってこい、みたいなことを言った方が、よっぽど盛り上がるし、桜庭
らしい。 たぶん、桜庭は何かを僕らに訴えている。 それが何なのかがよく
わからないのだ。
その答えになりそうな言葉が別の人の口から出た。 言葉の主は吉田秀彦で
ある。 先日、NHKの「ホリデーインタビュー」という番組で、吉田の半生
が紹介されていた。 その番組で、吉田はこのようなことを言ってるのだ。
「アマチュアは負けたら全て終わりなんです。でも、プロはいい試合をしたら
次も使ってもらえる。負けても賞賛してもらえることが、プロの世界の面白い
ところ」だと。
この言葉を聞いたとき、半分は納得ができなかった。 確かに、プロは試合
内容で評価される。 お客さんにお金を払ってもらっている以上、楽しませな
ければならない。 だが、吉田の上がっているリングは「プロレス」ではない。
総合格闘技という競技に出ているのだから、やはり、負けたらオシマイなのだ。
吉田は、ミルコ・クロコップ、ジェームス・トンプソン、ジョシュ・バーネッ
トに敗れてて、この2年間は勝ちがない。 いくらいい試合をしてても、そろ
そろ商品価値が無くなる。 プロであっても、競技の世界は勝ってこそなのだ。
競技の世界は勝ってこそ。 そう書いたけど、勝たなくていい試合もある。
それはエキシビションマッチである。 エキシビションマッチは、勝ち負けを
見せるものじゃなく、顔見せ的に行われる試合だ。 今年で39歳になる桜庭
や吉田が、今後も勝ち負けの世界で生き残るのは不可能である。 彼らがこれ
からもプロ格闘技のリングに上がるためには「エキシビションマッチ」という
ジャンルが必要であり、桜庭はその領域内で闘いたいと言っているのではない
だろうか。
桜庭は、晩年の
ジャイアント馬場に なろうとしているのだ。
武藤敬司は、試合のひとつひとつが作品だと言う。 桜庭もきっと同じよう
な感覚で、試合をしたいのではないだろうか。 果たして、その行為が競技の
世界で認められるのかどうかはわからないけど・・。
きっと、桜庭はプロレスがしたいんだと思う。
自由に遊ぶ武藤をうらやましいと思っている。
posted by 桃太郎 |18:12 |
桃太郎 |


