2008年05月25日

小川自身の栄光をより輝かせその輝きが猪木の栄光の歴史の続きであるという正の連鎖が必要である。

「風化と伝承」 ■ 平田


ミートホープという会社の食肉偽装事件があったときの記者会見で、
息子が社長の父親に対して、「本当のことを言ってください」と
偽装を認めるように進言したシーンがありました。
映像を観る限り、息子は義憤で父親に罪を認めてもらい、
社会に誠実に謝罪したいということであったのだろう。
その後、この会社が倒産し、社員たちの行く末はわからないが、
ワンマン社長の悲劇であったろう。
このような悲劇が起こる前に対処する方法はなかったのであろうか。
子が親を見放す、恩人を裏切るということが当たり前のような時代になり、
様々な肉親の中で起こる凄惨な事件や同族経営による汚職などが風化して
いっております。
人の行いは連鎖しており、幼少期に虐待された人が自分の子どもを虐待
するという負の連鎖、「情けは人のためならず」の世界観で正の連鎖に
分けられると思います。

多分、ミートホープの社長の息子たちは会社の重役を任されているくらい
なので、父親に大切に育ててもらっているはずです。
それにもかかわらず、公然と裏切った。
私も落ち着いて考えるまでは、悪い父親をよくぞ説き伏せたという思いが
ありましたが、非常に危ういことであることに気がつきました。
この息子、今後どうやって食って行くつもりなのだろうか?
全財産被害の弁償にあてなければならない。その会社の重役にあったの
だから、責任がないわけではなく父親よりも若い分、長い間苦しまなけ
ればならない。そんな覚悟があっての諫言とは思えない。
マスコミは聞いた話は聞いた話として真実であるかのように報道するが、
実際は誇張したり粉飾して、世間受けするようおもしろく報道する。
報道被害というものはインターネットの発達から現在はすごいものがある。
人のふり見て我がふり直すではなく、人がやっているから自分もよいという
妙な価値観が誕生し、マスコミが報道しているから正しいと言う間違った
価値観が常態化した。
プロレスも世間から見放されてしまった背景には暴露本やそれに乗じた
マスコミによる偏見報道があるのは明らかであります。

これを逆手にとって商売をうまくやっている人もいる。
プロレスもやられはしたが、盛り返すにはこれを利用するしかない。
やはりそれがハッスルだったのでしょうが、猪木がハッスルに登場
しなかった理由が理解し難しい。
ハッスルの流れで猪木が登場するのではないかと臭わせる展開が
何度かあったが、結局登場しなかった。
それどころか猪木はIGFというリングを立ち上げてハッスルのメイン
レスラーを獲っちゃった。
猪木のワンマンぶりをミートホープの社長の末路と比べてどうか?
猪木と合わずに出て行ったレスラーの方が現在のプロレス、格闘技界の
主流にいる。小川はいくら猪木の元で遺伝子は小川が引き継いだと
いっても、猪木の価値がモノマネくらいでしか盛り上がらない今、
世界最強の格闘家である猪木は「風化」してしまったがために、
その栄光を引き継ぐことはできない。
恩返しのつもりでIGFに出ているのであれば、それを表に出さなければ
噛み付くばかりで思想が不明なレスラーで終わる。
小川が最も盛り上がったのはPRIDEヘビー級トーナメントに出場した
ときと吉田との大晦日の一戦であろう。
この流れに乗って高田側にいればよいのに、また猪木側に戻るというのは
理解に苦しむが、猪木の幕引きに選ばれなかった悔い、橋本のプロレスラー
としての価値を暴落させた悔いからなのだろうか。
プロレスラー小川としての師匠はまぎれもなく猪木であるならば、
師匠を裏切らずに忠実に従うのはよいことなのだろうか。
ミートホープのようにもうどうにもならなくなった時点で、「猪木の強さは
幻想だった、それに弟子入りした俺が馬鹿だった。」などとカミングアウト
するような事態に陥らないことを願う。
父親に甘えて大した仕事もない形式だけの重役につくくらいなら、自分で
生きる道を探って低所得でも父親と距離を置いて頑張る姿勢が重要であった。
散々甘えておいてから都合が悪くなってから身勝手に裏切る行為を、全国的な
メディアで報道されるのは冷静に考えて、スキャンダルなセックスシーンを
モザイクなしで放映するのと倫理の破綻という観点からはそう大して差はない。

小川が猪木観から脱して小川観を作る気がないのであれば、早々にプロレス界
から身を引いて道場経営で細々と隠居生活を送るべきである。
猪木観を伝承するのであれば、猪木観が否定されてもそれを肯定し続けて、
どんな事態になろうとも一本筋の通った行動を願います。
猪木の栄光は風化しつつあります。それを風化させないための駒になる
のではなく、
小川自身の栄光をより輝かせ
その輝きが猪木の栄光の歴史の続きである
という正の連鎖が必要である。

負の連鎖、猪木は八百長だった。それを受け継いだ小川も柔道の一線で
やる勇気や情熱がなくなったから八百長の世界に逃げ込んだ。
結局、八百長は嫌だとPRIDEのリングに上がったが結局、本当に強い
人には全く歯が立たなかった。お金につられて柔道の後輩に敗れて
みせたりもした。最後は、IGFのリングで八百長やって一儲けしようと
したが、世間に見破られて終焉した。その後は知れない。

正の連鎖、猪木は世界最強であった。身体の衰えを感じたため、
フライ戦を後に引退。後継者に藤田、小川を見据えたが、小川に才覚を
見いだして指導し、当時最強のプロレスラー橋本を下す。誰の挑戦でも
受けるとPRIDEのリングに上がったが、敵地の不利なルールを突きつけ
られ、力を発揮することができなかった。そこで、師匠猪木が遺伝子の
伝承を目的として立ち上げたリングに立つ。そこでは、PRIDEでもトップ
レベルで活躍したバーネットを破るなど快挙を成し遂げたが、猪木は
小川の実力はまだまだそんなもんじゃないと認めない。そんな猪木に
どこが駄目なのかわからないと不満を口にするが、猪木に認めてもらう
ために一途に頑張る。そんな中、猪木は老体を鞭打って再度リングに立つ
決意をした。小川対猪木戦は凄惨を極めた。猪木は試合後意識不明となり、
治療のため日本を去った。小川は猪木のレスラーとしての幕を正式に引く
ことに成功し、その栄光の首を狙ってかつてPRIDEのリングで敗れた
ヒョードルがIGFのリングに登場した。成長した小川は迎撃に成功、伝説
を再び創り始めた。

posted by 平田 |22:12 | 平田 |
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