2008年05月24日

長州も藤波も、自分なりの散り方を考えてみて欲しい。

「プロレスとは、桃源郷なり」  /  桃太郎

        「現役引退」


 アントニオ猪木が引退してもう10年になる。 1998年4月4日、東京
ドームに7万人の観衆を集めて、猪木さんは引退した。 55歳だった。
 僕が初めてプロレスラーの引退試合を見たのは、山本小鉄さんの試合だった。
1980年4月4日、星野勘太郎と組んで、大位山勝三・鶴見五郎の国際プロ
レス勢とラストマッチを行った。 最後は得意技のコーナーポストからのボデ
ィプレスで、鶴見からフォールを奪った。 当時の小鉄さんはまだ39歳。
今から思えば、まだまだやれる年齢だった。
 小鉄さんはテレビの解説者をやるために引退させられたらしいのだが、引退
を決断するのに目安になった人物がいたと思う。 力道山だ。 小鉄さんは、
力道山に直談判して日本プロレスに入門している。 その力道山が亡くなった
のが39歳のとき。 力道山先生も39歳でプロレスをやめたのだし、オレも
そろそろかな、なんて思ったんじゃないかと、僕は勝手に想像している。
 まさか、猪木が50代まで現役でいるとは思わなかった。 同じ時代に活躍
したヒーローの長島茂雄さんは38歳で引退しているし、王貞治さんも40歳
で1980年に引退した。 王さんが引退したときから、3つ年下の猪木にも
引退の影を感じていた。 猪木よ、引退しないでくれ。 多くの猪木ファンは
そう懇願し、その結果、猪木さんは55歳まで現役を続けることになった。
実質的には、国会議員になった46歳のときに引退しているようなものなのだ
が、当時はUWFの台頭もあって、猪木を引退させるわけにはいかなかった。
新時代の象徴である「G1」が始まるのは、この2年後のことである。
 猪木は55歳で現役引退した。 だけど、実質的には46歳で退いている。
この年齢はひとつの目安だと思う。 スーパースターである猪木だって46歳
で引退したのだから、他のプロレスラーも46歳までに引退すべきだと思う。
「プレミアム」なんてモノを作り出したって、肉体の衰えは誤魔化せない。
かつて、長州力や藤波辰爾が、いつまでもトップ居座り続ける猪木を、邪魔に
思ったように、今は長州や藤波が邪魔者になっている。 さっさと退いて後進
に道を譲るべきなのである。
 45歳の猪木は藤波の持つIWGPベルトに挑戦し、フルタイム・ドローを
演じた。 46歳の猪木は長州のラリアット6連発を浴びてピンフォール負け
した。 ちゃんと世代交代をファンに見せて、一線から退いている。
長州も藤波も、
自分なりの散り方を考えてみて欲しい。
 長州56歳、藤波54歳。
 もう「オレたちの時代」なんかじゃない。

posted by 桃太郎 |09:47 | 桃太郎 |
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