2010年03月14日

よかったね、新日本に入らなくて。

「プロレスとは、桃源郷なり」  /  桃太郎

          「社風」


 3/21の全日本プロレス、両国国技館大会で、浜亮太が三冠選手権に挑戦
することになった。 浜は2008年7月に全日本に入団し、4ヶ月後の両国
大会でデビューした。 200キロを超える巨漢キャラで、存在感のある選手
に育ちつつある男だ。 昨年は、曙をパートナーにしてアジアタッグ選手権を
獲得したし、先日のエスワン5周年記念大会では、S1仮面なんていうマスク
マンになって活躍した。 デビューしてたった1年半で、全日本の準主役級の
ポジションまで駆け上がってきた。
 もし、浜が新日本プロレスに入っていたら、こんなにトントン拍子にはいか
なかっただろう。 新日本には、前職のキャリアを考慮しない社風がある。
北尾光司や、小川直也をうまく活かしきれなかったのはそのせいだ。 長州力
だって、ある時期までは藤波辰爾のかませ犬扱いだったし、中西学がIWGP
ヘビー級のベルトを巻いたのも、デビューして17年も経ってからだった。
新日本は優秀な戦績を持つアスリートをあえてトップに置かないことで、プロ
レスラーを一段上に見せてきた。 いいか悪いかは別として、そういう方針の
会社なのだ。 坂口征二もマサ斎藤も、アントニオ猪木のうんと下に置かれて
きた。 そうすることで、猪木を神格化することに成功したのだ。
 新日本で育った武藤敬司だが、全日本では違う方法を採用した。 元横綱の
曙は武藤のもとでノビノビと育てられた。 K-1や総合格闘技で著しく傷つ
けられた元横綱のブランドも、武藤のおかげですっかり回復した。 ハッスル
にも出るし、新日本にも出る。 NOAH、ドラゴンゲート、ゼロワン、大阪
プロレスにも出場する、スター選手に成長した。 いい所をホメて伸ばす。
それが全日本の社風というか、武藤の選んだ方針なのだ。
 まさか、今度の両国大会で、浜が三冠王者になるってことはないだろうけど、
クチャクチャに潰されちゃうこともあり得ない。 武藤は浜のこともノビノビ
と育てるつもりだろう。 近い将来、浜も曙のように何でもこなせる幅の広い
プロレスラーになれると思うよ。
よかったね、新日本に入らなくて。
 よかったね、新日本に入らなくて。 これって、重要なことである。 今後、
実績のあるアスリートたちがプロレス入りを考えるときに、どこの団体に入る
べきかははっきりした。 武藤は、曙や浜をうまく育て上げたことで、信用を
得ている。 石井慧や朝青龍が、もし、プロレス入りすることがあったなら、
絶対に、全日本を選ぶのだろうよ。
 そう考えると、アレって、正しかったんだなと思う。
 力道山がした、馬場と猪木へのこと。

posted by upro |22:46 | 桃太郎 | コメント(0) |
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