2009年06月10日

プロレスの初等教育は、もう新日本でやることはない。

「プロレスとは、桃源郷なり」  /  桃太郎

      「プロレス学校」


 新型インフルエンザで休校した学校の、授業の補充が問題になっている。
1週間も休校すると、25~30時間の授業が行われなかったことになる。
国語や英語なら、5時間以上が無くなっちゃうわけだから、そりゃ大変だ。
夏休みを短くするとか、週の授業時数を増やすだとかになると思うんだけど、
これが3学期の終わりの方の休校だったら、いったいどうなっていたのかね。
そのまま補充せずに「はい、卒業」とかにしてたんじゃないのかな。
 決められた授業時数を消化しないといけないということはさておき、1週間
の休校で「失われる学力」なんてあるのだろうか。 学校は、児童生徒に学力
をつける「場」であると思う。 僕は、学校の先生が子どもに学力をつけてい
るとは思わない。 足し算ができるようになるのも、漢字が書けるようになる
のも、それは子ども本人の「やる気」次第なのだ。 やる気があれば自習でも
学力はつくし、やる気がなければ授業をやってても聞いちゃいない。 授業の
うまい教員とは、子どものやる気を引き出すのがうまい人のことであり、教室
とはやる気を引き出すための舞台装置だと思う。 学校という空間が、本人の
やる気を引き出す。 あくまでも、必要なのは本人のやる気なのだ。
 新日本プロレスが「プロレス学校」を復活させるらしい。 プロレス学校は
1988年から2年間開校され、山本小鉄さんが校長となってプロレス志願者
を指導していた。 卒業生には、西村修、天山広吉、ウルティモ・ドラゴン、
ザ・グレート・サスケ、ディック東郷、池田大輔らがいる。 卒業したからと
いって、即プロレスラーになれると約束されていたわけじゃないけど、彼らは
ちゃんとプロレスラーになり、そこそこいい選手にはなった。 しかし、プロ
レス業界をぐいぐい引っ張っていくような、ホームランをガンガン打つような
四番打者にはなれていない。 そりゃそうだ。 彼らはドラフト外で入団した
雑草選手なのだから。
 ドラフト外でも成功できないわけじゃない。 でも、そのためにはドラフト
1位の人の何倍も頑張らなくてはならない。 ドラフト1位の人もダラダラと
過ごしてはいないから、追い抜くためには、本当に一生懸命にならないといけ
ない。 相当なやる気と覚悟が必要になる。 当時の卒業生たちは、みなプロ
レスラーとしてのピークを迎えているのだが、何だか溢れるような「やる気」
が感じられない。 西村や天山が、プロレス業界をぐいぐいと引っ張っていく
存在になれないでいるのは、あの頃の「やる気」をどこかに置き忘れたせいだ
と思う。 新日本は、初心を忘れてクタクタしてるプロレスラーに「やる気」
を出させる「場」を作ったらどうなのだろうか。
 プロレスの初等教育は、
 もう新日本でやることはない。
 新日本が作るべき「場」は、プロレスセミナーだと思う。

posted by upro |05:21 | 桃太郎 | コメント(0) |
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