2009年06月01日
ついに、飯塚はプロレスのコツを掴んだ。
「プロレスとは、桃源郷なり」 / 桃太郎
「ロープをはずせ」
5/3、新日本プロレスの「レスリングどんたく」から、もう1ヶ月が過ぎ
ようとしている。 棚橋弘至vs後藤洋央紀のIWGP戦、天山広吉の復帰戦が
あったんだけど、僕の中で一番記憶に残っているのは、永田裕志vs飯塚高史の
ドックカラーチェーンデスマッチだ。 お互いの首にチェーンを括り付けると
いう、見たことのない試合形式だったことと、ロープをゆるめての攻撃が新鮮
だった。
ロープをゆるめてはずすことは、リングの雰囲気を変える効果がある。 僕
くらいの年代なら、全日本プロレスに出ていたマーク・ルーインが、ロープを
留めてる金具をはずして凶器にするシーンを見たことがあるはず。 もう少し
後の世代なら、アントニオ猪木vsマサ斎藤で、猪木が試合途中にロープを全部
はずさせた試合なんかを思い出すかな。 セコンドについてた馳浩が、タオル
を投げようかどうか、客席にいた長州力に指示を仰いだシーンも思い出すよね。
ロープをはずしてしまうと、それだけでその試合は僕らの記憶にとどまる。
非日常のプロレスを見せらつけられるからだ。
今年のゴールデンウィークは、色々なビッグマッチがあった。 この「レス
リングどんたく」のあとにも、棚橋と森嶋猛の遭遇、中西学のIWGP初戴冠、
天山と小橋建太のタッグ対決、三沢光晴・潮崎豪組のグローバルタッグリーグ
優勝があった。 全部のテレビ中継を見たが、ずっと記憶に残りそうなのは、
中西の初戴冠と、やっぱりドッグカラーデスマッチだ。 永田vs飯塚という、
擦り切れるほど見慣れた組み合わせで、NOAHとの対抗戦を凌ぐインパクト
を残してしまった。 プロレスにとって、場面設定や舞台装置がいかに重要で
あるかがわかった試合だった。 棚橋と後藤がどれだけスウィングする試合を
しても、観客へのサプライズがないと記憶は薄れていく。 1ヶ月という時が
経過してみると、輝きが残っているのはドッグカラーの方だ。 きっと1年後
には「去年のレスリングどんたくのメインって、何だったっけ?」なんてこと
になってると思う。
飯塚はロープをゆるめたあと、永田の首をトップロープとセカンドロープの
間に挟み込んだ。 このシーンは、僕の脳裏に深く焼き付いた。 飯塚高史と
いう遅咲きの中堅レスラーが、初めて記憶に残る試合を作った瞬間だった。
残念だったのは、あれがフィニッシュにならなかったこと。 永田を絞首刑に
しての勝利なら、もっとよかったのになあ。 残念。
ついに、飯塚はプロレスのコツを掴んだ。
ロープをはずせ、ってことだ。
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- プロレス
posted by upro |22:50 |
桃太郎 |
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