2009年01月12日
これを機に、素人はリングを降りるべきである。
「プロレスとは、桃源郷なり」 / 桃太郎
「打ち合わせ」
昨年、インディー団体の選手が合同練習中に死亡した。 ネット上で知らさ
れていることを大まかに書いてみる。
10/18に、新木場1stRINGで、インディー選手の合同練習が行わ
れた。 会場を借りたのは佐野直で、大半の参加者は彼からの連絡で集まった。
そこに参加した「我道会館RofC」という団体の菅原伊織、笠原寧と故人との間
で死亡事故が起きたのだ。 3人で「ダブルインパクト」をやることになり、
体育用マットをリングに敷き、菅原が故人を肩車した。 笠原がコーナーから
攻撃をした際、故人が頭から落下してしまい、救急車で病院に搬送したものの
帰らぬ人となってしまった。 故人は4月に入門して8月にデビュー、2試合
を行なっていたらしい。 だが、リングを使った練習は、デビューまでに2回
だったとあるし、格闘技の経験もなかったというから、プロレスをやるための
基礎体力はなかったと思われる。 この事件を報じたニュースの多くが「プロ
レスラー」と書かずに「プロレス愛好家」の事故としていたのも、こんな背景
からなのだろう。
僕は「ダブルインパクト」が特別に危険な技だとは思っていない。 うまく
後方に回転して、腹這いに落ちれば、死に至るほどの技ではない。 ひょっと
したら、故人は「ダブルインパクト」がどんな技なのかを知らなかったのでは
ないだろうか。 肩車された時の重心のとり方や、後ろに回転するタイミング
がわからなかったから、真っ逆さまに落ちてしまった。 ロード・ウォリアー
ズのアニマルだって、肩車してる相手の脚を思いっきり後ろに跳ね上げてやる
ことで、回転を助けていた。 そういう細かいところまでも見えていないと、
プロレスの真似事なんてできない。 事故を起こしてしまった彼らは「愛好家」
でもなかったんだと思う。
長州小力、アントニオ小猪木らが所属している「西口プロレス」は「100
回のスクワットよりも一回の打ち合わせ」をモットーとしている。 安全第一
を常に心がけている。 事故を起こしてしまった人たちも、もっと打ち合わせ
をするべきだった。 きちんと意志の疎通ができていれば、最悪の事態だけは
避けられたかも知れない。 本当に残念である。
だが、根本的に間違っていることがある。 それは、プロレスは「見るもの」
だということだ。 リングの上には、いつも死の危険がある。 リングに上が
る資格があるのは、人間離れした肉体を持っている人と、決死の覚悟ができて
いる「プロレスバカ」である。 素人の立ち入る余地など全くないのだ。
これを機に、素人はリングを降りるべきである。
それが嫌なら、ちゃんと「打ち合わせ」をしなさい。
posted by upro |18:04 |
桃太郎 |



