2008年08月05日

永田の負けっぷりは相手の強さに説得力を持たせた点で素晴らしい功績だったのだと、歴史の再評価をしているところです。

「DREAM5」 ■ 平田


DREAM5の注目は秋山と柴田の一戦でした。
秋山圧勝という結果には、やはりプロレスラーは総合では勝てないようだ
というDREAMとは反対の絶望的な感想でした。
プロレスラーは皆、プロレスのリングに撤退した方がよさそうですね。
そして、総合格闘技が飽きられるのを待つ方が得策ではないかと思います。

マークハントが負けたのもショックでした。
時代が変わろうとしているのですね。
軽量級の技の掛け合いや素早い動きもよいですが、本当にスポーツ化して
これでは、オリンピック競技とかプロボクシングと同様なジャンルになって
しまっているような気がします。
ヒョードル、ノゲイラ、ミルコ、全盛期のサップが暴れたプライドはスポーツ
とはかけ離れた何か凄い場であると感じました。
やはり体のデカさは重要です。
総合格闘技軽量級の闘いは、私としてはおもしろくありません。
プロレス界のジュニアヘビーの空中戦を知っているからだと思います。
同じスピードならダイナミックな動きがある方が絶対おもしろい。
寝技を極めるなら柔道、アマレスなどの試合でも楽しめるだろうし、
殴る蹴るなら、ボクシングやキックボクシング、K-1でもいい。
総合格闘技の軽量級はルックスとか華やかさで維持しているようですが、
この人気、プロレスの軽量級に来そうな予感がします。

総合格闘技では本当の強さが売りだったのに、今は説得力のない強さが
目立ちます。その点では散々私も批判して参りましたが、
永田の負けっぷりは
相手の強さに説得力を持たせた点で
素晴らしい功績だったのだと、
歴史の再評価をしているところです。

posted by 平田 |03:08 | 平田 |
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2008年07月29日

柴田クン、早くおウチにお帰りなさい

「プロレスとは、桃源郷なり」  /  桃太郎

        「袖車かよ」


 7/21のDREAMで、秋山成勲は、柔道着を着たまま柴田勝頼と闘った。
その時から、もう「袖車」の予感はしていた。 ホームランバッターがバック
スクリーンに向けて、バットを指し示すように、秋山は胴着で絞めるよと予告
していたのだ。 柴田だってそのことはわかっていたはずである。 それな
のに柴田は予告通りのフィニッシュで1本をとられた。 為す術がなかった。
 秋山の強さは雰囲気で感じる。 桜庭和志や三崎和雄と再戦しても、きっと
負けないだろう。 挑戦されている田村潔司も、とても勝てない気がする。
同じクラスの相手となら誰にも負けない。 問答なしにそう思わせる雰囲気が
今の秋山にはある。 僕にはそう感じるのだ。
 そんな秋山を相手に柴田が勝てるわけがない。 6分間逃げただけのことで、
難なく仕留められた。 完敗である。 完勝である。 でも、僕は満足できな
かった。 秋山にはもっと違う闘い方があったのではないだろうか。
 袖車は柔道の絞め技である。 柔道技でプロレスラーを絞め落としたって、
評価できるものでもない。 柴田が挑んできた打撃戦に応じて倒すとか、プロ
レス技でもあるアームロックでキブアップを奪うとか、もっと意義のある勝ち
方があったはずだ。 極めては解き、極めては解いて、弄ぶ姿を全国に流して
やってもよかった。 秋山と柴田の間にはそれだけの実力差があったのだし、
ヒールキャラの秋山には似合いのパフォーマンスだった。 そして、試合後の
マイクでこう言ってやればいい。
「柴田クン、早くおウチにお帰りなさい」
プロレスチックだけど、プロレスじゃない。 リアルな伝説が生まれていた。
 圧倒的な実力差があれば、相手をコントロールすることができる。 相手の
力を8まで引き上げておいて、10の力で倒す。 これは何もアントニオ猪木
の専売特許ではない。 秋山だって、柴田の力を8まで引き出してから、完勝
することができた。 芸術的な試合を見せて、お客さんを喜ばせて勝つのが、
ゼニを稼ぐプロの格闘家だと思う。 秋山は数少ない真のプロ格闘家になる力
を持っていると思う。
 興行に出て、ギャラでメシを喰うだけでは「プロ格闘家」とは言えない。
リング上でメソメソ泣いたり、マイクで「応援お願いしま~す」なんて言う奴
はアマチュアだ。 泣きたかったら控え室で歯を食いしばって泣けばいい。
応援を求めるんじゃなく、ブーイングされるくらいの自己主張をしてハートを
掴め。 それがプロというものだ。 秋山はそのラインをクリアしている数少
ない選手なのだ。
 だからね、袖車で、あっさり勝っちゃ物足りなかったんだよね。
 勝つのは当たり前なんだからさ。

posted by 桃太郎 |00:09 | 桃太郎 |
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2008年07月27日

今回のDREAMライト級グランプリを考えると、予想外の結果もまた楽しいものでした。

「 第7章 孤高のプロレス  」その36 / キャメルマン


  「 DREAM(大阪城H) 」

私にとっていろいろ考え深い試合でした。

青木Vs宇野

どちらも勝たせたい...いや負ける場面を見たくない。
KO決着はないだろうというのは感じていましたが、時の流れを
感じさせた試合で、これで良かったと思いました。

宇野は格闘技界では紳士であり、青木も品格がある。
闘いの中に品格を見られるのは、とても良いことだと思います。

闘いだから動物的本能でいいのだが、それでも品格があることは必要です。
人間が戦っているのだから。

決勝でなく、初戦で戦ったので良い試合を見ることが出来ました。

柴田Vs秋山

秋山の対戦相手に悩んだのがわかるような。。。
柴田だったら話題性もあり、どっちが買っても負けても、
蚊帳の外という感じがしました。
終わってみればなるほどという試合。私は秋山の実力は
相当なものだと思います。

桜庭戦で完全なヒールになってしまいましたが、本当にあのヌルヌルは
計画的だったのか?、それは別として、あれさえなければ今、秋山の立場は
全く違っていたと思う。
ヒールに仕立て上げてしまった事がよかったのか悪かったのか?

ヒョードルが圧勝した試合を見ると、格闘技に柴田は縁を切る
チャンスだと思う。ヒョードルの強さには品格があります。

今、秋山Vs田村 が出ていますが、個人的には、あまりやる意味はないと
思います。勝ち負けに関係なく意味のない試合になるのでは。
残る結果はどろどろした作られた遺恨だけになるような気がします。

数年前のヒョードルVsクロコップ ヒョードルVsノゲイラの時のように
闘いに見たいのは夢です。

煽りもいいけど、
今回のDREAMライト級グランプリを考えると、
予想外の結果もまた楽しいものでした。

その結果の遺恨こそ、格闘技の遺恨であり物語であってほしいと思いました。

posted by キャメルマン |19:38 | キャメルマン |
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2008年07月22日

ふと、疑問がわく。長州力は退職慰労金をもらったのだろうか。

「プロレスとは、桃源郷なり」  /  桃太郎

      「5000万円」


 ドラディションの藤波辰爾が新日本プロレスとユークスに対し、支払われて
いない退職慰労金、約5000万円を求めて提訴した。 退職慰労金の規定は、
業績悪化のため2006年の3月に廃止になったのだが、1972年の旗揚げ
メンバーだった藤波には、功労金として支払われるはずだったらしい。
 藤波は2006年の6月に退団し、無我ワールド・プロレスリング旗揚げに
参加した。 本来なら、このときに功労金は支払われるべきだったのだろう。
しかし、功労金は支払われず、2007年4月の株主総会では「支払わない」
と議決されてしまった。 もちろん、筆頭株主であるユークスの意志である。
 ユークスの言い分もわからないわけではない。 藤波は1999年から20
04年まで新日本の社長職を務めているが、その間に、藤田和之、橋本真也、
大谷晋二郎、高岩竜一、武藤敬司、小島聡、ケンドー・カシン、佐々木健介、
長州力、鈴木健想らに退団されている。 退団しただけでなく、ライバル団体
を作られてしまったのだから、社長失格と言われても仕方がない。 あんなに
隆盛を極めていた新日本が身売りすることにまでなった責任は、当時の社長で
あった藤波がとるべきものである。 ユークスは潰れそうだった新日本を猪木
から解放し、負債も精算した。 それなのに責任者であるはずの藤波は新日本
を捨て、ライバル団体を作ったのだ。 そんな人に功労金を支払うだなんて、
チャンチャラおかしい。 僕はその考え方も正しいと思う。
ふと、疑問がわく。
長州力は退職慰労金を
もらったのだろうか。
長州がWJを作ったのは2002年だったから、当時は慰労金の規定が生きてた
はずだ。 あれだけの新日批判をして飛び出した長州が、慰労金を受け取って
いたのならば、藤波が請求したくなる気持ちもわかる。 本当のところは、どう
なってるんだろうかね。
 幸いなことに、新日本とドラディションの間では良好な関係が築けていると
いう。 今回の訴訟は、あくまでも藤波個人でのことらしい。 ならば、いい
解決方法があるではないか。 5000万円を稼いでしまえばいいのだ。
 藤波は「長州だってもらったじゃないか」と言えばいい。 長州は「藤波が
新日本をダメにしたんだ」と応酬する。 あとは横浜アリーナあたりで決着を
つければいい。 レフェリーに大仁田厚を招き、有刺鉄線電流爆破で対決だ。
それで、お釣りがくるくらい稼げるはずさ。
 オリンピックも、G1も吹き飛ばしてやれ。
 でっかい花火を打ち上げてくれ。

posted by 桃太郎 |01:28 | 桃太郎 |
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2008年07月16日

新日本が猪木さんを無視するのは、本当は怖いからなのだ。

「プロレスとは、桃源郷なり」  /  桃太郎

          「在日」


 在日という意味は、本来は日本にいるという意味だ。 ところが、日本では
「在日」というと、在日の韓国人・朝鮮人を指して呼ぶことが多い。 沖縄の
米兵も、働きにきているブラジル人やインド人も在日のはずだけど、在日とは
呼ばない。 この在日と言う言葉には、字面以上の深い意味がある。
 金泰泳や、秋山成勲は帰化したため、今は在日ではない。 秋山は在日4世
だったらしいから、本人だけじゃなく、きっと彼の親御さんも日本で生まれて
育ったのだと思う。 日本で生まれて育ったのに、自分は日本人ではない。
本当の祖国は海を越えた向こう側にある。 そう教えられたとき、少年たちは
どう感じたのであろうか。
 少年時代には、人と違うことは「誇り」であることが多い。 自分とは何か
を問いつめたとき、在日であることにアイデンティティーを見いだしたりした
かも知れない。 だが、現実の社会を見ると、在日であることで差別されたり、
不当な扱いをされることも多々ある。 K-1や総合格闘技で活躍し、実力で
名声を勝ちとったのに、帰化という道を選んだのだから、在日を背負う人生は、
かなりの重量感だったのだと思う。
 きっと、その重量感が滲み出るのだろう、在日のファイターにはピリピリと
した緊張感がある。 日本のヌルい環境で育った僕にとって、金や秋山の目は
とても怖く感じる。 たぶん、実際に会ったりでもしたら、腰が引けちゃって
オドオドすると思う。 僕にとって在日とは、日々戦場を生き抜いている兵士
みたいなもの。 ちょっと近寄りがたいというのが本音なのである。
 僕は、猪木さんも同じような少年時代を過ごしたのではないかと思っている。
猪木さんは日本人だけれど、中学生のときに一家で地球の反対側に渡り「在ブ
ラジル日本人」になっている。 ブラジルでは、差別され不当な扱いもされた
だろう。 その中で「誇り」として見いだしたものは、祖国「日本」への思い
だったのだろうか。 いや、違う。 亡き祖父への思いだった。
 猪木さんの旺盛な事業欲は、おじいさんの影響である。 おじいさんはよく
「乞食になっても世界一の乞食になれ」と言っていたそうで、アントニオ猪木
自伝によると「よく言えば豪傑、悪く言えば山師的なスケールの大きな快男児
だった」という。 「良いときは天下をとる勢いだが、悪いときは無一文にな
る」なんて、猪木さんそのものではないか。 猪木さんは国籍は日本人だけど、
発想や行動は日本人離れしている。 それはおじいさんが注入した壮大な世界
観からきてるのだ。
 そんな猪木さんに、ヌルい環境で育った新日本プロレスがついていけるわけ
がない。
新日本が猪木さんを無視するのは、
本当は怖いからなのだ。
 猪木さんは「在日」の世界人だ。
 いいや、宇宙人かな。

posted by 桃太郎 |05:14 | 桃太郎 |
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