2008年05月19日

佐藤隆治主審 - 貫いた自分の判断

 今回東京ヴェルディ対清水エスパルス戦を担当した佐藤隆治主審は、以前のアルビレックス新潟対京都サンガ戦で3選手退場+加藤久監督を退席させて、試合を裁くのを失敗してしまい別の意味で一躍有名になってしまった主審である。

しかし、今回は氏の注意深い観察によって正当なゴールが取り消されずにすんだ。

それは東京ヴェルディが取った2点目のときのことだった。

このゴールはレアンドロがドリブルしていたボールが、オフサイドポジションにいたフッキにボールが渡ったことで生まれた。副審はレアンドロのパスがオフサイドポジションにいたフッキに渡ったと思いオフサイドの判定をした。

しかし、佐藤隆治主審は堂々とゴールの判定をした。テレビで見てみるとよくわかるのだが、このシーンはレアンドロの後ろからチェックに行った相手選手である本田が蹴ったボールがフッキに渡ったものだった。これはもちろんオフサイドではない。

アルビレックス新潟対京都サンガ戦の判定から佐藤隆治主審は、副審とのコミュニケーションに難があるのではないかと指摘されていた。

武藤文雄のサッカー講釈より

http://hsyf610muto.seesaa.net/article/94057522.html
佐藤氏は選手とのみならず、試合序盤から副審ともまともなコミュニケーションを取れていなかったのだ。

自分の意見はこの意見と異なっている。今回の試合を見て思ったのだが、佐藤隆治主審のコミュニケーション能力の問題ではなく、氏は副審の判断よりも自分の判断をより重要視する傾向にあるのではないかと思う。その根底にあるのが佐藤氏がJFA レフェリーカレッジ出身の一期生でそのプライドによるものなのかどうかはわからないが。

自分の個人的な意見なのだが、最近のJの主審はむしろ副審のあいまいな判定を盲目的に信じすぎる傾向にあると感じていた。もっと主審である自分の目を信じるべきではないかと思っていた。

こういう自分の判断を大事にする主審が登場してくるのはJの審判のレベルの向上という意味ではいいことだと思う。そのマインドを軸にしつつも、副審そして選手とコミュニケーションを取っていくやりかたを学べばもっと技術的な向上してくるのではないだろうか。

もっとも、そのマインドのためにアルビレックス新潟対京都サンガ戦の時には試合を裁くのに失敗したのだが、今回は試合のようにうまくいくときだってある。佐藤隆治主審はまだ若い主審なので失敗を恐れずに挑戦してほしい。

今後の氏のさらなる技術の向上に期待したい。

━─━─━─━─━─
参考:名もなきサポーターの戦いの詩
佐藤隆治氏を弁護する
http://sapporista.com/2008/04/post-414.html

追記 5/21

いろいろなコメントありがとうございました。

今回は審判の件を取り上げましたが、クラブ側、メディア側、サポーター側にもいろいろ改善していかなければならないところがあると改めて感じた次第です。

posted by uncolpodivento |23:23 | Jリーグ | コメント(5) | トラックバック(0)
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佐藤隆治主審 - 貫いた自分の判断

メディアでもブログでも審判批判が多い昨今ですが、良いレフェリングをちゃんと評価してあげるのは大事なことですね。

個人的には、このヴェルディの2点目の件で清水の長谷川監督が執拗な抗議(ベンチからではよく見えてなかったんでしょう)を行ったとき、佐藤主審が安易に退場などにせず落ち着いて対応していたのにも感心しました。

posted by 11 | 2008-05-20 00:00

佐藤隆治主審 - 貫いた自分の判断

こういった審判を褒めるエントリー好きです。
審判のミスはびっくりするぐらい騒がれますが、好判断はほとんどニュースにでませんからね。

posted by ジェフさポ | 2008-05-20 00:17

佐藤隆治主審 - 貫いた自分の判断

この場面、たまたまTV観戦してました。
長谷川監督の抗議に『ゆっくりと』、『落ち着いて』説明してる主審の姿に『若いのに熱くならない審判もいるんだなぁ。』と思ってみてました。
が、名前を聞いた時に驚きました。新潟対京都の試合で酷評された人と同じだとは・・・。このわずかな期間で佐藤氏にどんな事があったかはわかりません。ただ、選手や監督とのコミュニケーションは短期間でも上達するらしい事がわかりました。

たとえミスジャッジをしたとしても、彼のようにコミュニケーションをとってくれれば試合が荒れる事は少なくなるのではないかと思いました。

posted by 17 | 2008-05-20 00:26

佐藤隆治主審 - 貫いた自分の判断

今回のジャッジはスタジアムで見ていると非常に不可解に映ったことも確かです。副審とジャッジが別れた理由は結局現場では知らされず、帰ってからビデオとスポーツニュースで納得しました。
スタジアムにいた清水サポーターは、モヤモヤを抱えて家路についた人が大多数だったと思います。
主審のジャッジが最終判定という原則は、サッカーにおいては尊重しないとゲームが成り立たないと思います。だから自分は個人的にはビデオ判定は不要という立場ですが、今回のようなケースでは、判定の正当性を観客に知らせるようなシステムがあればと感じました。(すべての判定にという意味ではありませんので念のため)

今回の判定について、例えばJ'sゴールのレポートは「一度はオフサイドフラッグが上がりノーゴールかと思われたが、清水DFに当たっていると判定され、」などと書いています。事実誤認もはなはだしく、ニュアンス的には「副審がいっているにもかかわらず」というようにもとれます。メディアがきちんとしたことを伝えていかないと、誤解が不審を生みサッカーがつまらなくなってしまいますね。

posted by 14 | 2008-05-20 00:57

佐藤隆治主審 - 貫いた自分の判断

佐藤氏は、新潟対京都の騒動の主審なんですよね。
この試合をテレビで見ましたが、驚きました。
騒動の次の試合を裁くのは、非常に難しいと思いますが
彼の自分のジャッジへの自信、そして抗議をしてくる清水の面々とのコミュニケーションの取り方は素晴らしかったですね。
新潟対京都では、佐藤氏自身も熱くなってしまっていましたが、今回の試合ではとても冷静でしたね。
今後も、この冷静さと、選手や監督とのコミュニケーションの取り方を大事にしていって欲しいですね。

posted by 通りすがり | 2008-05-21 19:07

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