2008年10月28日
「アジア・ビーチ・ゲーム2008」って何? ~ビーチバスケット?、ビーチハンドボール?・・・
「アジア・ビーチ・ゲーム」と聞いて、“何だそれ?”と思う人が大半だと思いますが、今月18日から、インドネシアのバリで開催されていたOCA、アジアオリンピック評議会が主催する立派なアジア地区総合競技大会が、26日にその幕を閉じました。2005年に開催都市がバリと決定し、アジア・ビーチ・ゲームの第1回大会が、今年開催されたのです。19競技、71種目に、45の国と地域から約6,000人が参加して行われました。冬季オリンピックの約倍の参加規模です。4ヶ所のビーチエリアとその海域を会場として行われたようですが、大会名の通り、ビーチや海で行われるスポーツばかりが19競技もあるというのは、些か驚きでした。バスケットボールやハンドボールの各協会のニュースにおいて、選手派遣の情報がありましたので、少しは気になっていたのですが、まさかこれほどまでの大会とは思いませんでした。今回は、アジア・ビーチ・ゲームがどんなものか、そして、少し興味深い競技種目も検証してみたいと思います。 4年に一度のアジア大会は、以前に広島でも開催されていますし、多くの日本選手が派遣されていますので、ご記憶の人も多いかと思いますが、そのアジア大会は、39競技、423種目で競われます。オリンピックが、北京五輪において28競技、302種目でしたので、参加国・地域数がオリンピックの1/4弱とは言え、相当な規模になります。そのアジア大会と比べると、アジア・ビーチ・ゲームは、競技数では約半分、種目数では1/6程度ですが、それでもかなり大規模な大会と言えるでしょう。以下が、実施競技の一覧です。 ◇ビーチ・カバディ ◇ビーチ・プンチャック・シラット(インドネシアの伝統武道) ◇ビーチ・セパタクロー ◇ビーチ・ウォーター・ポロ(水球) ◇ビーチ・レスリング ◇ボディビルディング ◇ドラゴンボートレース ◇ジェットスキー ◇マラソンスイミング ◇パラグライディング ◇セイリング ◇サーフィン ◇ウィンドサーフィン ◇トライアスロン ◇ウッドボール(ゴルフに似ている台湾生まれのスポーツ) ◇ビーチ・バスケットボール ◇ビーチ・ハンドボール ◇ビーチ・バレーボール ◇ビーチ・サッカー 何か南国のビーチでレジャー気分で楽しめるものばかりですが、中には、各競技の国際連盟でキチンとルールが設定されているものもあるのです。ビーチバレーやビーチサッカーは、既にオリンピック競技になっていたり、世界大会も開催されるほどの認知度もありますが、さて、ビーチ・バスケットボールやビーチ・ハンドボールは皆さんご存知でしたでしょうか?。 まず、ビーチ・バスケットボールとは、3on3バスケットボールのことなんです。ビーチとは言っても、砂の上でやるわけではありません。bjリーグやFリーグでも使用しているプラスチック製のスポーツコートを敷いて行います。ゴールも、インドア用のものを大会では使用していたようです。スコアボードもあり、3on3ではありますが、ハーフコートという以外は、ほとんどインドアと同じ仕様になっています。FIBA、国際バスケットボール連盟では、この3on3にも「FIBA33」と銘打って、まだドラフト段階のようですが、キチンとルールを設けているのです。大まかなところをご紹介すると・・・・、 ・選手は4名登録で1名は交代要員。他に、コーチ1名、その他1名により、最大6名でチームは構成できる。 ・試合時間は、5分ピリオドを3回行う。(ピリオド間のインターバルは1分間) ・ただし、試合終了前にどちらかのチームが33点になった場合は、その時点でそのチームが勝者となる。 ・延長は1回2分で、決着がつくまで繰り返される。 ・1人のプレイヤーが4回のファウルで退場となる。 ・チームファウルは、各ピリオド3回まで、それを超えると罰則が与えられる。(罰則内容は具体的に不明です) ・各チームは14秒以内にシュートしなければならない(ショットクロックがあります) という内容になっているのですが、私も17~18年前に3on3イベントに携わっていましたので、ルールはほとんど同じもののようなのですが、ショットクロックがキチンとあるところなんかは、FIBAチックですね。当然、タイムキーパーの他に、ショットクロックオペレータもスコアラーテーブルに配置されています。ただし、FIBAが3on3に対して、どのような戦略で展開しようとしているのかは分かりませんが、3on3までFIBAなどの競技団体に縛られてやるものどうかと思います。世界的にルールが統一されて分かりやすくなることはいいことかもしれませんが・・・。 今回、“日本代表”として出場した男女チームは、男子は、いまや高校バスケット界トップクラスの地位を不動のものにしている福岡第一高校の2年生たちが。そして、女子は、これも高校No.1の地位を不動のものにしている桜花学園高校の1年生たちが出場しました。その中で、何と、女子は見事に初代チャンピオンに輝きました。それも、決勝のタイ戦で、33点を先に得点し、余裕の勝利だったようです。1年生カルテットとは言え、アジアで初のタイトルには、さぞ気持ちの良かったことだったでしょう。年末のウインターカップでも、上級生に負けずに頑張ってほしいものです。一方、男子は、8ヶ国中最下位でした。上位3ヶ国は、インド、フィリピン、マレーシアの順だったようですが、国名も見ても、いつもと違う違和感を覚えます。それにしても、ビーチでもアジアでは勝てないのですね。 次に、ビーチ・ハンドボールを見てみると、意外にも、ビーチ・ハンドボールというのは、結構国内でも活動しているチームが多いようです。知らなかったのは私だけなのかどうか分かりませんが、大学にもビーチ・ハンドボール部や同好会のようなチームがいくつもあるようで、何と全日本選手権は、今年で10回目を迎えるほどの歴史があるようです。ビーチ・ハンドボールの日本代表として出場したチームは、男女とも大学の選抜チームだったようです。男子は、8ヶ国中7位。女子は9ヶ国も参加していて、日本は6位に終わっています。このビーチ・ハンドボール、実は、ビーチバレーと同様に砂のコートの上で行われます。実際に見たことがないので、ドリブルの時にどうやっているのかは分かりませんが、ダブルドリブル禁止のルールも国際連盟のルールの中にはありましたので、たぶんドリブルもあるんでしょう。ただし、インドアなどの整地されたコートの上でやるのとは違い、かなりハードな競技であるようです。ビーチバレーでの運動量以上に、ビーチサッカー並みに走るようなので、結構キツそうです。コートは、インドアのコートサイズよりも小さく、27mX12m。ゴールは同じようですが、プレイヤーは3人のフィールドプレイヤーと1人のゴールキーパーの4人で戦います。試合時間は10分間の前後半で、計20分間。ハーフタイムは5分です。ここからが面白いところなんですが、足元は素足で、ビーチバレーと変わりませんが、得点の入り方に演技得点のようなジャッジの要素が加わります。 ・ノーマルなシュートは、1点。 ・レフェリーが素晴らしいゴールと思った得点には、2点。 ・ゴールキーパーによる得点には、2点。 ・6mのペナルティスローには、2点。 以上のように規定されています。“spectacular”とあるますから、アクロバティックなシュートフォームからとか、ジャンプの高さが高いシュートが凄いのかどうか・・・、実際に見てみたいですね。バスケットボールのスラムダンクコンテストでのシュートのような演舞に近いシュートモーションが見れるのでしょう。点差が離れてしまったチームは、ほとんどまともなシュートを打っても追いつきませんから、どんどんアクロバティックなシュートを繰り出して追いつこうとするのでしょうか?。結構観客は盛り上がりそうですね。 OCA、アジアオリンピック評議会は、このビーチ・ゲームの他にも、インドア・ゲームなども開催しています。アジア地区は広く、文化や宗教もさまざまですし、経済環境も天と地ほどの差がある国がいくつもあります。その中で、スポーツを通じて交流を図るために、単にオリンピック種目だけで競うだけでは、経済的に豊かな国々にはなかなか対等に対抗できないことから、こうしたアジア特有で、誰もが参加しやすいスポーツ競技で競い合う機会を作っていくことも求められるのだと思います。アジア大会が競技数も種目数が多いのは、そうした理由に基づいているのではないかと想像しているのですが、冬季アジア大会には、出場したくても、南方の多くの国々には、競技に触れる機会すらありません。それならば、こうした南国特有の環境の中で、それに相応しいスポーツで戦うのも、アジア全体の交流をスポーツで図っていくという点では、大きな意義も感じます。第2回大会は、2012年に行われるようですが、アジア大会のように、10回、15回と定着していくようになれば、幾つかのスポーツは、オリンピック種目になるような規模にまで、競技人口が拡大するかもしれませんね。第2回は、ぜひ日本でもニュースで取り上げて欲しいものです。この大会は、勝ち負けよりも、スポーツを楽しむには持って来いの映像が満載であるように思います。 アジア・ビーチ・ゲームで行われている競技の中には、レジャー系のスポーツも数多く含まれていますが、九州の宮崎や鹿児島、また、沖縄や南方の島々などのリゾートなどで、イベントとして、ビーチ・ゲーム方式を取り入れていってはどうでしょうか?。ビーチ・バスケットボール、ビーチ・ハンドボール、そしてビーチ・サッカーやビーチ・バレーボールなど、競技性ある種目をミックスさせていけば、夏の直前や夏の終わり頃の観光客の呼び込み、または参加者としての団体客の呼び込みなど、結構面白いプログラムが組めるような気がします。単なる遊びだけの要素ではないので、スポーツの普及という側面からも、いくつかの競技団体は協力してくれるかもしれません。遊びにも、キチンとルールがあれば真剣に競い合いますし、何よりも、スポーツ競技としての面白さを体験できますよね。
「たぶn」さんより、 ウォーターポロって、水球のことだと教えていただきました。 なるほど・・・、と思いつつ、何でポロ?なのか??。 私の貧弱な知識を羞じつつ、感謝です。
posted by umekichihouse |07:10 |
日頃のあれこれ |
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「アジア・ビーチ・ゲーム2008」って何? ~ビーチバスケット?、ビーチハンドボール?・・・
ウォーター・ポロ=水球ですよね
posted by たぶn | 2008-10-28 07:51


