2008年10月13日

bjリーグ「外国人選手の出場制限規定」!?・・・何故? ③

「オン・ザ・コート・ワン」というチャンスを得たbjリーグの日本人選手たち。今シーズンは、JBLでプレーしていた選手も数多くbjリーグにその戦いの舞台を移していることもあり、ぜひ、外国人選手に劣らない活躍を期待したいところです。前回述べたように、競技としてのレベルやエンタテイメント性を高めることを、外国人選手に求めてきたbjリーグが、日本人選手の強化という視点で外国人選手の出場を制限することは、今の段階では私は反対ですが、チャンスはチャンスとして、スピードやクイックネス、そして確実なシュート力など、日本人選手ならではのプレースタイルを、bjリーグの看板となるように磨いていって欲しいと思います。

さて今回は、ルール変更の前提となった日本人選手の強化と言う視点を中心に、今後、別々の路線を歩んできた日本バスケットボール協会との協調をどのように模索するべきか、ということを検証してみたいと思います。
30年以上もの間、日本男子はオリンピックの舞台から遠ざかり、現在、世界との実力差は開く一方である気がします。更に、中東諸国の台頭により、アジアでの上位進出も、かなり厳しいものになりつつあります。そうした現状を踏まえると、単に日本代表選手の供給源としてだけではなく、底辺レベルの普及や育成という視点は、絶対に欠かせない命題となっており、地域密着により活動を推進しているbjリーグ各球団との協調は、非常に意義のあることだと考え、最後のテーマとさせていただきます。

日本バスケットボール協会の執行部新体制の発足に伴って、ようやくbjリーグとの協調の道の模索が始まる兆しが見えてきたようですが、具体的にはどのような協調の仕方があるのでしょうか?。リーグチャンピオン同士の交流試合やオールスター戦、はたまた、年頭に行われる全日本選手権へのbjリーグからの参加など、さまざまにそのアイディアが報じられたりもしています。しかし、bjリーグは、日本での新しいバスケットボールのエンタテイメント性を求めるため、競技ルールもNBAルールの一部を採用したり、独自のルールを設定していますので、FIBAルールとの違いから、競技上、直ぐに“ゲーム”の形で協調の道を探っていくのは、些か乱暴だと思います。中には、「どっちが強いんだ」、みたいな興味本位でのアイディアもあるので、同じ男子リーグのJBLとの協調に関してだけ考えても、その現実論は、相当に真剣に考えていくべきことだと思うのです。単なる世間の興味的な感覚によって、お互いが築いてきた良さが、一気に潰されてしまう危険性だってあると思います。

私が考えるbjリーグの良さと言うのは、日本国中に小さな点が散らばっていて、それが全国に満遍なくあるような姿です。10年目には24チームにすることを目指しているようですが、私は47都道府県のすべてにbjリーグのチームが存在していてもいい、と考えていますし、ひとつひとつのチームの経営規模から考えると、選手の人件費さえ分相応のレベルである限り、十分に成り立つビジネスモデルが構築できると思います。そして、そうした全国に散らばっているbjリーグの球団と、競技の普及や選手の育成、発掘と言う視点で、日本協会は協調の具体策を模索していくことが、お互いを活かしていける道であるように考えます。仮に、bjリーグが日本協会の傘下に入ったとしても、JBLが上でbjリーグが下、などという順列的なものの考え方ではなく、同じ土壌で、全く別々の組織のままで、それぞれを活かしていけるポジショニングを保っていければいいと思うのです。

FIBAルールも、2010年の秋からは、国際大会レベルの試合では変更されていきます。つまり、ロンドン五輪予選となる2011年のアジア選手権では、新しいルールの下で日本代表は戦わなければならない。従い、理想を言えば、2010-11年シーズンのJBLは、新ルールで行われるべきだと思うのです。試合コートだけ取っても、NBAのコートレギュレーションに近くなり、3ポイントラインが50cm現在より遠い位置に設定されます。また、ノーチャージングエリアの設定など、戦術面での対策も必要とされるからです。このタイミングから、現在既にその新ルールに近いコート設定で試合を行っているbjリーグとの、競技面でも具体的な交流の仕方を模索していけば言いと思います。
もし、bjリーグが、現在のプラスチック製のコート素材の使用から、ウッドフロアの使用になっていくとすれば、国内大会で新ルールが適用される2012年秋に向けて、日本協会、JBL、女子のWJBL、そしてbjリーグや、もちろん地方協会も含めた国内のすべてのバスケットボール組織が協働して、試合会場となる体育館やアリーナ施設のラインの変更に対する作業的対処を進めていくことにも、強い推進力が生まれていく気がしています。それは、ひょっとすると、現状で利用環境が思わしくない地方の体育館施設の改善に動き出すいい機会になるかもしれません。bjリーグの独自性のひとつに、あの鮮やかなカラーリングのコートがありますから、単純にその是非に関して言い切れませんが、bjリーグが選手の強化という視点手も日本協会との協調を考えていくならば、世界基準であるウッドフロアの使用も視野に入れる必要が、ひょっとしたら生まれていくかもしれません。もし、技術的な面で、コート装飾を安価に手際よくできる方法論が見つかるならば、それはそれでお互いに素晴らしいことだとも思います。

バスケットボールは、元々NBAとFIBA、そしてNCAAなど、サッカーやバレーボールなど他のボールゲームと異なり、世界にさまざまなルール体系が存在するスポーツです。アメリカがオリンピックなどの国際大会の舞台に出場する際、常に課題とされるのもこの点でした。やがては、世界で統一したルール基準が出来ていくとは思いますが、FIBAルール変更のタイミングである2010年、そして国内では2012年の秋が、JBL、bjリーグ、そして日本バスケットボール協会が、その協調路線を具体化する、ひとつのターニングポイントであるように、私は思います。

posted by umekichihouse |07:50 | バスケットボール | コメント(1) | トラックバック(0)
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「オンザコートワン」河内コミッショナーに聞いてみました。

いつも楽しく拝見させていただいています。
コメントは、2度目になります。

私は、滋賀レイクスターズのボランティアをしていまして
先日の開幕戦では、ちょうど河内コミッショナーの試合後会見にも
同席させていただける(質問もさせていただきました)
機会がありました。

「オンザコートワン」に関しても、プレスの方が質問されてまして
理由としては、アジア地域との交流を考えて必要、ということを強調されてました。
なぜこの開幕直前に、という点は、答えがよくわかりませんでしたが
2年ほど前から、論議はしていたとのことです。

なお、協会との協調路線云々の影響についても
(代表選手選出の可能性がでてきたのかを含めて)
質問がありましたが、
両方とも、「まったくない」とのことでした。

posted by くーまん | 2008-10-13 19:32

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