2008年10月11日

bjリーグ「外国人選手の出場制限規定」!?・・・何故? ①

本日、いよいよプロバスケットボールの独立リーグ、bjリーグの4年目のシーズンが開幕します。2005年11月に幕を開けたbjリーグは、創設当時は6チームでしたが、今年は、浜松・東三河フェニックスと滋賀レイクスターズを加えた12チームになりました。4年目にして倍のチーム数に増加しているのです。そして、過去のエクスパンションの経緯から見ると、茨城、長野、群馬、奈良、兵庫、島根、宮崎、千葉、そして秋田などが新規参入を申請していた経緯が見られますので、まだまだ拡大の勢いは止まらないようです。来シーズンからは、既に京都の参入も決定しているようですし、10年目には24チームでのリーグ構成を目指しているようですが、決して夢物語ではないということが、ひしひしと感じられます。

そのbjリーグが、外国人選手の試合出場に制限を加えるルール変更を発表しました。今回からは、その点にフォーカスしながら、bjリーグの運営実態などを検証してみたいと考えます。まずは、課題提起から・・・。

bjリーグは、昨シーズンまで、外国人選手の登録はもちろん、試合出場に関しても何ら制限はありませんでした。競技としての魅力以上に、エンタテイメントスポーツとしての魅力を前面に打ち出し、バスケットボールファンやプレイヤー以外にも楽しめるアリーナ空間を演出することを重要視してきたbjリーグとしては、今回のルール変更に、何を意図しているのでしょうか?。外国人選手の試合出場の制限に関しては、下記のような内容です。

◇アジア地域を除く外国籍選手は、コート上で同時に3人までプレイできることとする。
◇アジア地域を含めた外国籍選手は、コート上で同時に4人までプレイできることとする。

この内容を見ると、報道にもありましたが、「日本人選手が必ず1人はコートにいること」という解釈になります。つまり、外国人選手だけの試合ではなく、日本人選手にも活躍の場を与える仕組みを作った、ということなのでしょう。しかし、エンタテイメント性を重視して、バスケットボールというスポーツの魅力を単なる競技の枠を超えてファンに訴えかけてきたbjリーグの最大の見所は、外国人選手たちの迫力ある空中戦や、海外リーグで鍛えられたテクニックなど、個人技によるところだったように考えていました。日本で見られるいつものバスケットボールにはない魅力があるからこそ、bjリーグは、独自のポジションを確立してきたのではないでしょうか?。創設当時は、「外国人選手だけのチームがあっても面白いかもしれないし、それはbjリーグでしか有り得ないかも?」と私は考えていました。JBLや実業団リーグなんかでは出来ないことをやれる魅力、それがbjリーグの興行価値のひとつかもしれない、という独自性や差別化という観点からの見方です。

日本人選手が劣るとか、プロ選手としての力が足りない、ということではありません。しかし、bjリーグは、独立したプロリーグとしてのスタートを決意して創設されたのですから、日本バスケットボール協会の競技者登録の傘下外に置かれることは承知のはずであり、つまり、完全にプロ選手として、またbjリーグ選手の立場でしか選手活動ができないことは、選手も心得ているはずです。JBLという日本協会傘下のトップリーグがあり、そして、競技者登録ができない関係もあり、bjリーグの選手たちは、日本代表に選出される対象にはなっていません。よって、実力や実績のある選手たちは、なかなかbjリーグの門をたたき辛い環境にあります。結果的に、大学まで優れた才能を発揮してきた選手たちは、まずはJBLを志向し、その願いが叶えられなかった選手の一部がbjリーグに挑んでいる、という構図が現在の姿だと思います。必然的に、bjリーグの日本人選手の力量に、日本のトッププレイヤーとしてのものを求めるのは、なかなか難しい状況になる。だから、戦力というよりは、bjリーグが求める「見せるバスケットボール」を具現化するためには、どうしても海外に選手を求めなければならなくなるのです。

そのbjリーグが、日本人選手により多くの出場機会を与える仕組みをルールとして規定し、日本人選手の活躍を後押しする方向を打ち出しているのです。bjリーグのホームページに掲載された「公式戦ルール変更のお知らせ」には、次のようなことが記載されています。

◇「bjリーグ宣言」の「20の実践」8項目目に記載されている「ハイレベル・ゲームとエンタテイメント性実現のため、外国人選手を招聘するとともに、試合のレベルアップと日本人選手強化のバランスを考えた外国人枠・競技ルールを工夫する」という考え方に基づく
◇昨シーズンのアジア国籍を除く外国人選手の出場時間と、アジア国籍選手および日本人選手の出所得時間の割合は・・・ 54% : 46%  という状況を踏まえる

大都市圏のみならず、多くの地方都市にホームタウンが増えつつあるbjリーグは、ある意味で、アメリカのマイナーリーグ球団の存在に似ている気がしていました。勝つことだけを第一義にするのではなく、本当の意味で「我が街のチーム」になるための努力によって球団は経営されています。観客は、試合を見るだけでなく、球場内をコミュニティ活動の場として活用したり、休日を楽しむためにやってくる、というように、生活の一部としてチームが存在しています。私の個人的な思いでしたが、bjリーグにはそんな魅力を持つようになる可能性も感じていました。

エンタテイメントとしてのバスケットボールゲームを“商品”として、より魅力ある商品作りのために外国人選手を起用していくことと、日本人選手の強化や育成という観点は、どこにその整合性があるのか、キチンと見極める必要があると思います。創設から4年目。それは、まだ3年しか経験を積んでいない、ということでもあるのです。

posted by umekichihouse |06:50 | バスケットボール | コメント(0) | トラックバック(1)
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2008-10-14 11:44 | 続きを読む
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