2008年09月08日
男子バスケットボールU-18アジア選手権での“4位”という結果
8月28日から、イランの首都テヘランで開催されていた男子バスケットボールの「FIBAアジアU-18選手権」が閉幕しました。日本チームは、4大会ぶりに準決勝へ進出し、来年ニュージーランドで行われる「U-19世界選手権」への出場権を目指しましたが、無念の結果に終わりました。準決勝でカザフスタン、3位決定戦ではシリアに敗れ、4位でした。過去この大会では、日本は、1990年に優勝(日本開催)しましたが、その後は、順位の変動も激しく、ここ4大会を見ると、2000年は4位、2002年は5位、2004年は9位、2006年は6位と、ベスト4を逃してきた結果が続きましたので、今回の4位は、それから考えるとマズマズと言えるのかもしれません。ただし、それは、頑張った選手や関係者に向けての労いの言葉だけであって、将来の強化に向けての成果には、全く値しないものと言い切ります。 当然、この大会に向けての準備も行ってきたはずですが、その中・長期での強化目標の設定が、そこにあったかどうかについての検証は、もう一度、関係者に問いたいと思います。何故ならば、この年代は、2016年のオリンピック出場を目指す主力になる選手たちだからです。東京で開催されたとしても、もはや出場するだけでは何の価値もありません。最低でもベスト8に名を残さなければ、開催国としての恩恵にすがっただけに終わるからです。 この大会には、密かに期待を持って注目していました。いま、日本のバスケットボールを活性化して、人気化していく布石を作るためには、この年代以下の選手たちに、世界を目指すレベルで活躍してもらわなければならないからです。決勝でアメリカと激闘を演じたスペインには、17歳の新鋭がスターターとして活躍しました。その他にも、10代後半の選手でフル代表の舞台に立つ選手は、世界でどんどん登場しています。FIBA、国際バスケットボール連盟主催の公式大会には、かつてU-21というカテゴリーがありました。ヤングメンと呼ばれていたものですが、2001年には日本でも世界選手権を開催しています。しかし、このカテゴリーはいまや消滅しました。フル代表の年代がどんどん若くなる中で、20歳を越えたレベルでは、フル代表の対象として、当たり前になってきたのです。大学3年か4年の年代です。だからこそ、その直前に控えるU-19年代の存在は、次のフル代表を構成する主力メンバーとして、第一優先での強化対象となるべきなのです。選手個人としても、チームとしても・・・。 いま、ワールドカップアジア最終予選が行われているサッカーも然りですが、アジア地域で勝つことが、本当に難しくなりました。特に、高さと体格の大きさ、そしてオイルマネーを背景とした欧米からのコーチの招聘による強化システムの充実化により、ボールゲームでは、東アジアのライバルである中国や韓国以上に難敵となりつつあります。バスケットボールにおいても、中国や韓国は上位進出を果たすものの、特に男子では、中東勢に占められた上位の指定席を、奪い取れる可能性すら低い、というのが現実だと理解しています。今回のU-18でさえ、優勝のイラン、続くカザフスタン、そして日本を最後に破ったシリアと、中東・西アジア勢力が上位を独占しました。 世界の舞台に立つ権利さえ得られずに、世界を語ることは空しいことですが、日本が男子バスケットボールで、世界に挑めるチャンスを作り出すためには、何が必要なのでしょうか?。 最も強く思うことは、10代の年齢層だからこそ、個人の能力や可能性を伸ばす強化システムが望ましいと考えています。そのためには、所属の学校のクラブの指導だけに依存していては、ナショナルチームの編成は出来ません。つまり、この年代こそ、ナショナルコーチ制度の導入が必要だと思うのです。既存のチームに属さないナショナルチーム専属コーチによる一貫指導ができる体制の中で、それらコーチングスタッフが、ジュニア世代からフル代表クラスまで、一貫してコーチングしていける環境を作るのです。その中でしか、10年スパンでの強化は難しいのではないでしょうか?。それでも、2012年まではたった4年。2016年までも8年しかありません。 今回の大会では、日本チームは、1次リーグで中国と対戦し、なんと60点差の大敗を喫しています。その中国は5位。優勝したイランとは、2次リーグで対戦して20点差。点差以上に119点という得点を奪われていることに、点差以上の差を感じざるを得ません。2位となったカザフスタンとの準決勝は、フル代表もそうであるように、相当な高さが武器となり、25点差で敗れています。3位決定戦ではシリアに7点差。後半は追い上げるものの、前半に負った13点のビハインドを取り返すまではいきませんでした。得点経過だけを見れば、中国戦以外は、“勝てる試合だった”と評価するかもしれませんが、それは、毎度、日本の敗戦後に語られる言葉です。徳島での北京五輪予選でも、確かに勝てる試合はいくつもありました。でも結果は、惜しいとは言えない最後ばかりでした。今回は、順位は4位でしたが、その下の中国や韓国が日本よりも劣っているとは思えません。そうなると、日本がアジアでまず勝つためには、片手の指以上の数のライバルたちに、常時勝てる力を付けなければなりません。 継続した国内での強化プログラムは、ここ数年、非常に活動が活発化しているように思います。しかし、選手たちに、世界を体験したりチャレンジする場が全くありません。それも、単発的なものではなく、ある程度継続したものとして・・・。日本に強豪国を、欧州などから招聘するのもいいでしょう。選手が単独で海外へチャレンジするのもいいでしょう。もちろん、チームとして海外遠征を行うのもいいでしょう。しかし、どれもが、継続して行える環境になければ、本当の力にはならないと思います。中東や西アジア地区のナショナルチームを、どんどん招待して試合を行うことも必要な時代だと思います。後は、事業性の見極めを含めて、舞台を作るだけなのですから・・・。
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posted by umekichihouse |05:20 |
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男子バスケットボールU-18アジア選手権での“4位”という結果
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最近この記事を読み始めたもので、詳しい事は解りませんが日本が世界で通用する為には仰る通りの組織的な強化策が必要不可欠だと思います。私は今中国に居ますがバスケットコートが彼方此方に在り子供から大人まで楽しんでいます。ゲームをしてもシュートしかしない素人も居れば驚く程上手い人も居ます。私も日本では長い事地元のリーグに参加していますが、全体レベルはともかく此方の方が上手い人は大勢居ます。こんな田舎の小さい街ですらこうなのだから中国は強くなる訳だと一人納得しています。オリンピックでもイランのセンターはロシアに引けは取っていませんでした。アンゴラも黒人の身体能力を経済発展と共にアメリカ並みに生かして来るでしょう。日本は間違いなくバスケ後進国に成ります。日本でも競技人口は多いのですから一貫した強化策が有ればもう少し盛り上がると思うのですが・・・。身体能力がモノを言う陸上ですらリレーでメダルが取れたのだから、5人いるバスケットは日本人の特徴を生かした戦い方が有るのではないかと期待しています。
posted by 老籠球好 | 2008-09-08 12:24
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