2008年09月01日
“SEIKO Super Tennis”って覚えてますか?
アメリカ・ニューヨークのフラッシングメドウにあるUSTA(全米テニス協会)ナショナルテニスセンターで開催中の、世界4大トーナメント、所謂グランドスラムの1戦、全米オープンで、18歳の錦織 圭選手が、世界ランキング4位のダビド・フェレールにフルセットの末勝ち、16強に進出しました。18歳、世界126位の日本のニューヒーローが、北京五輪出場後、僅か1週間で、素晴らしい活躍を続けています。 今年2月に、ATPツアー「デルレイビーチ国際選手権」を、ノーシードから勝ち上がり、見事に制して以来、日本でも注目の選手としてしばしば取り上げられてきましたが、これで、若さだけではない実力を秘めた選手であることが証明されたと思います。ファーストサービスの確率には、まだまだ課題があるようですが、オールラウンダーとして、力技だけではない粘りのテニスも展開できる実力者として、ぜひ、世界のトップ目指して勝ち続けて欲しいと思います。日本でも、今月末から開催される「AIGオープン」に出場が予定されていますので、連戦の中で疲れがピークの中ですが、ぜひ、上位シード選手を打ち破って欲しいものです。 日本でのテニスの国際大会は、現在、このAIGオープンと、女子のみのWTAディア1にランクされる「東レ・パンバシフィック・オープン(PPO)」の2つのトーナメントがあります。どちらも、有明コロシアムで開催されますが、東レPPOは、昨年まで東京体育館での開催でした。会場の変更は、WTA(世界女子テニス協会)の会場に関するレギュレーションの変更によるものらしいですが、グランドスラム大会、WTAツアー選手権に次ぐビックトーナメントに成長していますから、世界のトップランカーたちが出場する大会には変わりありません。一方で、AIGオープンは、女子はWTAティア3、男子は、ATPインターナショナルツアーゴールドというランクの大会で、グランドスラム、マスターズカップ、マスターズシリーズに次ぐランクの大会です。テニスの国際トーナメントは、その賞金額によって、ATP、WTA共に大会の“格付け”を行っており、賞金だけでなく、獲得ポイントの大きさにも差があります。当然、格の高い大会へ上位ランキングの選手たちは出場するわけですから、自ずと大会は人気を博す、というシステムになっています。そして、日本で世界のテニスが体感できるのは、いまはこの2つのトーナメントのみですが、過去にはもうひとつ、インドアで、世界トップ選手の技と迫力を見せてくれた男子国際大会が開催されていました。「SEIKO Super Tennis」です。 会場は、国立代々木競技場第1体育館。サプリームコートと呼ばれるカーペットのサーフェイスのブルーが、会場全体を、テニス持つ独特の気品のような雰囲気を醸し出し、静寂の中にインドア独特の猛烈な破壊音のようなサービスの屋ショットの音が響き渡る緊張感。1978年から1995年まで、18年間の歴史の中には、ボルグ、コナーズ、マッケンロー、レンドル、ベッカー、エドベリ・・・と、世界のテニス界を象徴するトップ選手たちが真剣勝負を繰り広げた大会でした。何よりも、世界一流のイベントらしい会場の雰囲気を作り出していた、シンプルながら質の高い演出技術は、私個人にとっても、学ぶところが多いイベントだったと思います。女性の英語でのアナウンスの響きも、コートを照らす効果的な照明も、会場の中を彩る装飾も、当時としてはトップクラスのスポーツイベントだったと記憶しています。私は、何回か、たまたま記念品販売のアルバイトで、会場の中で期間中を過ごすことができたのですが、運営に携わっている広告代理店の何たるかはもちろん、スポーツイベントの舞台裏がどんなものなのかさえ知らなかったので、大学生としては、貴重な経験でした。もし、このようなイベントに出会っていなかったら、いまはどんな仕事をしていたか、全く想像がつきません。それだけ、影響が大きかったですね。 テニスは、グランドスラムはもちろん、各種大会によって、さまざまなコートサーフェイスがあります。それぞれのサーフェイスの特徴により、プレイヤーの得手不得手があり、大会毎にその魅力は違ってきます。コンクリートの上に特殊ラバーを張り詰めたハードコートにも、全豪で使用されているのは“リバウンドエース”、全米は“デコターフ”と、開発メーカーによる名称の違い以外にも、微妙に性質が異なるようです。ウィンブルドンの芝の“速さ”が苦手な選手もいれば、全仏のクレーコートでのラリーの応酬を得意にする選手もいます。若干17歳でウィンブルドンを制したボリス・ベッカー選手の時速230kmを超えるといわれたサーブの速さは、芝のコートの特徴マッチした、まさにウィンブルドンを制するに相応しい技の持ち主でした。アガシ選手とチャン選手のアメリカ勢同士の激しいラリー合戦は、もちろん、ローランギャロスのクレーコートならではの名勝負でした。2002年には、ウィンブルドンの伝統を打ち破り、球足の遅い芝に張替えが行われていますが、5セットマッチで3セットで勝負がつく試合が、他のグランドスラム大会よりも多いというデータに、伝統も根負けしたのでしょうか?。それほど、勝負の行方を左右するコートサーフェイスの特徴の捉え方が、ビジネスやイベント運営にも影響するのがテニスなんですね。 インドアのコートサーフェイスとして使用されるサプリームコートは、NIKEのテニスシューズの名前にも使用されています。球足が速く、スピーディーなゲーム展開と、バウンドの早いボールを打ち返すパワー。そんなテニスのストイック性を打ち破るようなテニススタイルが商品コンセプトとマッチしていたのでしょう。そんな、迫力あるテニスを、世界のトップシーンで、もちろん日本で、もう一度見てみたいものです。インドアでのテニス独特の雰囲気の中で、選手の声やボールの激しい打球音、そしてショットが決まった瞬間の観客の歓声。有明も屋根を閉めればインドアですが、でも「SEIKO Super Tennis」で見た華やかさは、有明ではチョッと味わえそうもありません。
- 共通ジャンル:
- スポーツビジネス/用品
- テニス
posted by umekichihouse |04:32 |
日頃のあれこれ |
コメント(0) |
トラックバック(0)
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
(表示は許可制となっています)
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/umekichihouse/tb_ping/33
コメントする
「他サービスID/メールアドレス」で投稿する場合は、そのID/メールアドレスは表示されず、当サービス専用の固定のコメント投稿者ID「英数+連番」に変換され表示します。
- Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
- mixiアカウントでコメント投稿
- Googleアカウントでコメント投稿
- Hatena IDでコメント投稿
- Biglobeアカウントでコメント投稿
- ログインしてコメント投稿
- メールアドレスでコメント投稿
※新規のメールアドレスによる投稿IDご利用は停止しました。
※コメント投稿手順
(1)上記リストから希望のIDを選択する。
例: Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
(2)Yahoo! JAPAN上の本人確認画面でIDとパスワードを入力する。
(3)スポーツナビ+blog側のコメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。
詳しくは以下2ページをご覧下さい
・【仕様変更】PCからのコメント投稿について
・ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」
※コメント投稿手順
(1)上記リストからログイン/メールアドレスのどちらかを選択する。
例: ログインしてコメント投稿
(2)plus-blogのアカウントとパスワード/メールアドレスを入力する。
(3)コメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。
詳しくは以下2ページをご覧下さい
・【仕様変更】PCからのコメント投稿について
・ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」


