2008年08月29日

新シーズンのJBLに臨む2つのプロ球団

私の愛するバスケットボール、男子の日本バスケットボールリーグ「JBL」は、9月26日から、新生JBL2シーズン目の火蓋を切ろうとしています。今年は、昨年加入したプロ球団、「レラカムイ北海道」に加えて、いよいよJBL2チーム目となるプロ球団も始動します。栃木県を本拠地とする「リンク栃木ブレックス」です。高校バスケットボール界の雄“能代工業高校”の元監督、加藤三彦氏をヘッドコーチに迎え、着々と戦力を整えつつある様子が、報道などを通じて伺えます。日本のバスケットボールの歴史を作ってきた企業チームの壁に、新生プロ球団がどのように立ち向かうのか、興味が沸きます。
一方で、創設4シーズン目を迎える独立プロリーグのbjリーグ。今年からは、JBLからbjリーグに戦いの場を移した浜松・東三河フェニックス(旧OSGフェニックス)と、新生チームの滋賀レイクスターズの2チームを加えて、計12チームのリーグに拡大しました。東西カンファレンスに分かれて、1チーム計56試合を戦います。当初は、2010年に12チームへの拡大を目標としていただけに、2年も早く、目標を達成したことになります。最終的には、30~40チームに拡大する構想があるようですが、WEB上で確認する限りにおいても、秋田、神奈川、長野、京都、島根、宮崎などに設立準備を進めている組織が立ち上がっているようで、順調に行けば、今後10年から15年で目標のチーム数が見えてくる可能性が出ています。ただし、チームやリーグの経営面では、まだまだ試行錯誤を繰り返している姿が見て取れるのですが・・・。経営課題に関しては、別の機会に譲るとして、地方のバスケットボールファンにとっては、“生で見る”機会の拡大は、非常に喜ばしいことだと考えます。
さて、日本バスケットボールリーグ、JBLですが、企業チームとプロ球団が混在する中で、昨シーズン、新たな船出をしました。bjリーグより4チーム少ない8チームであることは変わりませんが、今年は、2つのプロ球団と6つの企業チームの混在ということで、私は、戦いの舞台から少し離れたポイントに注目しています。
まず、プロ球団の経営の中核である収入の確保という面です。当然、チケット収入にフォーカスされます。そこで確固たる経営基盤が作れなければ、存続できません。スポンサーという収入は、確かに期待したいところですが、それは、多くの観客を動員して、多くのファンに支持される基盤が出来るまでは、大きな期待は無理でしょう。つまり、本拠地である地域の人たちに支持される基盤作りこそ、プロ球団の経営資源の根底にあるものだと思います。
反面、企業チームは、企業からの“運営予算”が確保され、また、給料や契約金(プロ契約選手の場合)ということで人件費も保証されています。つまり、リーグの試合での興行収入は、一切関係のない立場です。観客が多くても少なくても、チームの財政には全く影響が無いのです。
これら2つのチームが対戦した場合、プロ球団がホームチームの場合は、当然のことながら、積極的な動員戦略を展開しなければなりませんし、お金を払って見に来てくれている人たちに対して、できる限りのファンサービスを展開していく必要があります。リピーターを育てなければなりませんし、段階的に客単価を上げていく必要もあります。相手の企業チームにも、積極的な協力を求めたいところです。お互いにプロ球団であれば、リーグ全体の人気の獲得や、集客力の向上を目指して、協力体制が取れるところですが、果たして、共存共栄という理念は、そこに通用するのでしょうか?。プロ球団が、企業チームのホームゲームに参戦した時は、どうでしょうか?。本来であれば、アウェイの試合でも、次のホームゲームを念頭に入れたプロモーションの展開やPR機会の創出なども考えると思います。しかし、企業チームが満足に観客動員策を取らず、観客席がガラガラであれば、プロ球団は、ただスケジュールをこなすだけの戦いを強いられます。勝ち負けの結果のみにしか、彼らの期待は向けられません。それでは、リーグ全体の人気獲得などは、夢のまた夢に終わります。
JBLは、昨年、新シーズンを迎えるにあたり、興行権を各チームに渡し、自主興行を推進したようですが、期待に応えたのは、半数に満たないチームだけでした。自主興行をやっているチームでも、テレビの放映で見る限りですが、観客席は埋まらず、試合コートの周りに見え隠れするのは、いつも通りの“日本リーグ”の姿だけでした。やはり、企業チームには、興行権云々の問題以前に、財源的な危機意識が無いため、チームを運営するという経営面での努力が全く見られないのです。レラカムイ北海道は、昨シーズン、どのように考えたのでしょうか?。
スポーツとテレビをテーマにした時にも述べましたが、日本でのバスケットボールは、決してメジャーな存在ではありません。評価の基準は色々あると思いますが、ビジネス面から考えると、年間100億円を超える規模で運営されている日本サッカー協会や、日本相撲協会などと比較すれば、その差は歴然としています。「お金の問題ではない」と言われてしまいそうですが、ビジネスライクに、お金が集まるシステムが構築できなければ、育成も強化も語れないのです。お金がすべてとは言いませんが、お金を無視して“メジャー”への道はありません。
JBLも、bjリーグも、ルールや試合環境は違いますが、同じバスケットボールなのです。日本中でバスケットボールの魅力を体感できて、楽しめる環境がたくさんあることは、まず、バスケットボールへの注目度は向上しますし、何よりも市場が拡大していくチャンスが広がります。お互いに切磋琢磨して頑張っていく中で、市場が拡大し、そこで、お互いの利点を共有し合えるような提携プランが出てきても、決して遅くはないと考えます。いまは、まず、日本でのバスケットボールのステイタスポジションを、少しでも上げていくことです。お互いに頑張ってください。

posted by umekichihouse |12:53 | バスケットボール | コメント(0) | トラックバック(0)
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