2008年08月28日
「グラスルーツイベントの魅力」その1~スポーツ参加者を拡大するために!
グラスルーツイベントとは、言葉の意味通り、“草の根”イベントです。つまり、スポーツを全くやっていなかった人に、スポーツをやる魅力を伝えることや、もっとうまくなりたいと思っている人たちに、技術や戦術を教えたり、また、新たに体験するスポーツの場を提供したり・・・と、スポーツに限って言えば、日常でスポーツに接している人たちや、接しようとしている人たちに対する、スポーツの機会を提供するためのイベントであると、私は考えています。よって、すべてのスポーツに、グラスルーツイベントは対応します。更に、その手法や場所、参加者の年代や経験に至るまで、グラスルーツイベントは、企画次第で、どのような内容でも実施可能です。 ただし、グラスルーツイベントを企画する上で、ひとつだけ注意する点があります。それは、何のために行うのか、何を目標として行うのか、などの目的や目標を明確に設定しないと、それは単なるお遊びで終わってしまう、ということです。グラスルーツイベントとは、目的や目標の対象となる参加者に対して、直接相対して行うプレゼンスマーケティングのひとつの手法でもあると思います。その点から考えると、グラスルーツイベントとは、そのイベントに観客を集めたり、テレビで放映したり、イベントそのもののPRを狙った興行的なものとは全く異なります。つまり、イベント運営の手法も、運営体制も、そしてイベント会場の設定そのものも、グラスルーツイベント独自のノウハウが必要となります。 グラスルーツイベントの、最も代表的なものは、スポーツをする機会を、参加者に提供するイベントです。日頃、スポーツをやりたくても、場所や一緒にやる仲間がいなかったり、用具が無かったりして、なかなかチャンスが無い人たちに向けて、場所や、他の参加者を集めて、スポーツをする機会を作ります。それが、定期的に行われる場合もあるでしょうし、また、さまざまな場所で行われる場合もあるでしょう。3on3バスケットボールやビーチバレーボール、フットサルなんかも、元々は、好きな仲間が集まって、簡単にスポーツを楽しむために生まれてきたようなスタイルです。本格的なコートや施設でやれなくても、3on3ならゴールがひとつあればいいし、砂浜などのビーチでは、ネットを張ればいい。私は詳しくはありませんが、フットサルも発祥は同じようなスタイルだったと思います。ビーチバレーボールは、いまやオリンピック種目にもなって、競技スポーツとしても普及していますが、根本的には、どんな人でも、ネットとボールと仲間があと3人いれば出来てしまう、所謂“草の根”スポーツだったのです。 タッチフットボールというのもあります。タックルすると危険なので、相手の体にタッチするとタックルされたことにするのです。フラッグフットボールも同じですが、腰の位置に布をつけて、それを取るとタックルになる、ということです。NFLは、フットボールの普及のために、世界中でフラッグフットボールを広めていて、世界大会が開催されるまでになっています。ヘルメットや防具などの専用用具なしでできますから、女性でも子供でも、ルールさえ守れば、安全にフットボールの体験することが出来ます。 こうして考えると、グラスルーツイベントは、スポーツの普及のためにあるような感じですが、その普及により、スポーツの参加人口や機会が増えることで、商売に大きな影響がある企業があります。スポーツ用品メーカーです。 彼らは、一部のアスリートたちのためだけにシューズやウェアを売っても、儲けは出ません。一般の人たちが、スポーツをやってこそ、彼らの商売の機会は拡大するのです。ファッションブームによって、一時的にスポーツ用品がファッションアイテムとして売れる場合がありますが、それは、バブルだと考えた方がいいのです。確かに、それら企業の中には、ファッションアイテムとして、特別なデザインした商品を開発することもあります。しかし、それは、一時的な、ごく限られたターゲットに向けてのブランディング戦略であって、商売の本筋ではありません。つまり、スポーツ用品メーカーのプレゼンスマーケティングの手法として、グラスルーツイベントは、地味ですが、非常に効果を発揮する場合が多いのです。参加者に、実際に商品を使ってもらう機会も作れますし、市場調査を行うことも可能です。販売店とのタイアップにより、データベースを作ったりも出来ます。参加者のイベント参加の申し込み窓口を、タイアップ先の販売店にすることもできます。1回のイベント規模が小さくても、繰り返すことによって、また、場所を変えていくことによって、積み重ねていけば、膨大な規模になって行きますし、参加対象を毎回変えていけば、幅広い年齢や性別の人たちが、潜在顧客として獲得できるかもしれないチャンスが生まれます。会場の立地や環境が素晴らしかった、など、イベントの質を高く評価してもらえれば、ブランディング効果も高まります。要は、規模や派手さのようなハード的なものではなく、参加者一人一人に対して、キチンとメッセージを伝えることと、対話していくこと、が重要なのです。販売店の店頭と同じですよね。そして、スポーツ用品メーカーは、イベントの協賛社ではなく、主催者、つまり当事者として、イベントに関わるべきだと思います。グラスルーツイベントは、お金で買うものではなく、お金を参加者のために使ってください。会場作り、用具や器具の用意、参加賞の用意、安全対策や保険加入などなど・・・。その点からも、興行イベントとは、全く逆のタイプなのが、グラスルーツイベントです。 3on3バスケットなどは、地域の活性化のために、行政が主催して行われたこともあります。新築の商業施設の開店記念イベントとして行われたこともあります。一言で言えば、客寄せパンダですが、そのようなケースは、スポーツそのものを道具として活用しているだけなので、私は、グラスルーツイベントとは言いません。グラスルーツイベントとは、スポーツそのものが、その機会や参加者を拡大することで、目的や目標を実現させる手法なのです。
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posted by umekichihouse |05:38 |
イベントオペレーション |
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グラスルーツイベントとは、言葉の意味通り、“草の根”イベントです。つまり、スポーツを全くやっていなかった人に、スポーツをやる魅力を伝えることや、もっとうまくなりたいと思っている人たちに、技術や戦術を教えたり、また、新たに体験するスポーツの場を提供したり・・・と、スポーツに限って言えば、日常でスポーツに接している人たちや、接しようとしている人たちに対する、スポーツの機会を提供するためのイベントであると、私は考えています。よって、すべてのスポーツに、グラスルーツイベントは対応します。更に、その手法や場所、参加者の年代や経験に至るまで、グラスルーツイベントは、企画次第で、どのような内容でも実施可能です。
ただし、グラスルーツイベントを企画する上で、ひとつだけ注意する点があります。それは、何のために行うのか、何を目標として行うのか、などの目的や目標を明確に設定しないと、それは単なるお遊びで終わってしまう、ということです。グラスルーツイベントとは、目的や目標の対象となる参加者に対して、直接相対して行うプレゼンスマーケティングのひとつの手法でもあると思います。その点から考えると、グラスルーツイベントとは、そのイベントに観客を集めたり、テレビで放映したり、イベントそのもののPRを狙った興行的なものとは全く異なります。つまり、イベント運営の手法も、運営体制も、そしてイベント会場の設定そのものも、グラスルーツイベント独自のノウハウが必要となります。
グラスルーツイベントの、最も代表的なものは、スポーツをする機会を、参加者に提供するイベントです。日頃、スポーツをやりたくても、場所や一緒にやる仲間がいなかったり、用具が無かったりして、なかなかチャンスが無い人たちに向けて、場所や、他の参加者を集めて、スポーツをする機会を作ります。それが、定期的に行われる場合もあるでしょうし、また、さまざまな場所で行われる場合もあるでしょう。3on3バスケットボールやビーチバレーボール、フットサルなんかも、元々は、好きな仲間が集まって、簡単にスポーツを楽しむために生まれてきたようなスタイルです。本格的なコートや施設でやれなくても、3on3ならゴールがひとつあればいいし、砂浜などのビーチでは、ネットを張ればいい。私は詳しくはありませんが、フットサルも発祥は同じようなスタイルだったと思います。ビーチバレーボールは、いまやオリンピック種目にもなって、競技スポーツとしても普及していますが、根本的には、どんな人でも、ネットとボールと仲間があと3人いれば出来てしまう、所謂“草の根”スポーツだったのです。
タッチフットボールというのもあります。タックルすると危険なので、相手の体にタッチするとタックルされたことにするのです。フラッグフットボールも同じですが、腰の位置に布をつけて、それを取るとタックルになる、ということです。NFLは、フットボールの普及のために、世界中でフラッグフットボールを広めていて、世界大会が開催されるまでになっています。ヘルメットや防具などの専用用具なしでできますから、女性でも子供でも、ルールさえ守れば、安全にフットボールの体験することが出来ます。
こうして考えると、グラスルーツイベントは、スポーツの普及のためにあるような感じですが、その普及により、スポーツの参加人口や機会が増えることで、商売に大きな影響がある企業があります。スポーツ用品メーカーです。
彼らは、一部のアスリートたちのためだけにシューズやウェアを売っても、儲けは出ません。一般の人たちが、スポーツをやってこそ、彼らの商売の機会は拡大するのです。ファッションブームによって、一時的にスポーツ用品がファッションアイテムとして売れる場合がありますが、それは、バブルだと考えた方がいいのです。確かに、それら企業の中には、ファッションアイテムとして、特別なデザインした商品を開発することもあります。しかし、それは、一時的な、ごく限られたターゲットに向けてのブランディング戦略であって、商売の本筋ではありません。つまり、スポーツ用品メーカーのプレゼンスマーケティングの手法として、グラスルーツイベントは、地味ですが、非常に効果を発揮する場合が多いのです。参加者に、実際に商品を使ってもらう機会も作れますし、市場調査を行うことも可能です。販売店とのタイアップにより、データベースを作ったりも出来ます。参加者のイベント参加の申し込み窓口を、タイアップ先の販売店にすることもできます。1回のイベント規模が小さくても、繰り返すことによって、また、場所を変えていくことによって、積み重ねていけば、膨大な規模になって行きますし、参加対象を毎回変えていけば、幅広い年齢や性別の人たちが、潜在顧客として獲得できるかもしれないチャンスが生まれます。会場の立地や環境が素晴らしかった、など、イベントの質を高く評価してもらえれば、ブランディング効果も高まります。要は、規模や派手さのようなハード的なものではなく、参加者一人一人に対して、キチンとメッセージを伝えることと、対話していくこと、が重要なのです。販売店の店頭と同じですよね。そして、スポーツ用品メーカーは、イベントの協賛社ではなく、主催者、つまり当事者として、イベントに関わるべきだと思います。グラスルーツイベントは、お金で買うものではなく、お金を参加者のために使ってください。会場作り、用具や器具の用意、参加賞の用意、安全対策や保険加入などなど・・・。その点からも、興行イベントとは、全く逆のタイプなのが、グラスルーツイベントです。
3on3バスケットなどは、地域の活性化のために、行政が主催して行われたこともあります。新築の商業施設の開店記念イベントとして行われたこともあります。一言で言えば、客寄せパンダですが、そのようなケースは、スポーツそのものを道具として活用しているだけなので、私は、グラスルーツイベントとは言いません。グラスルーツイベントとは、スポーツそのものが、その機会や参加者を拡大することで、目的や目標を実現させる手法なのです。
