2008年08月26日

2016年東京オリンピックの開催を願う!

2009年10月2日。コペンハーゲンで開催される第121次IOC総会にて、2016年のオリンピックおよびパラリンピックの開催都市が決定されます。来年春には、IOCによる候補都市の視察があり、6月にはプレゼンテーションなどが予定されており、いよいよ、招致活動が本格化します。候補地は、東京の他、アメリカ・シカゴ、ブラジル・リオデジャネイロ、スペイン・マドリード。東京にとって、全体の1/3ものテレビ放映権を拠出するアメリカのテレビマネーの影響や、同じアジア大陸の北京開催から間がないことなど、幾つかの心配はあると思いますが、ロンドンの次にまたヨーロッパ圏内ということもあり、マドリードはどうかと?。リオは、財政面での懸念が指摘されていますよね。やっはり、シカゴが強敵でしょうか?。何れにしても、「日本だから、できる。あたらしいオリンピック」のスローガンの通り、東京らしい、日本らしいオリンピックを、ぜひ実現していただきたい、と思いますし、北京五輪での成績に留まることなく、日本の競技力向上をもっと推進していくためにも、オリンピックの開催は、絶対に必要だと考えます。
冷戦時代の東側諸国による国策としてのスポーツ強化のような戦略は、もはや共産国である中国以外にはありません。現在のロシアには、どうなんでしょうか?。ただし、オーストラリアのAIS(オーストラリア国立スポーツ研究所)のように、民主国家としての国が支援するトップアスリートの強化育成機関の存在は見逃せません。日本の1/6の人口でありながら、2000年シドニー五輪では、計58個ものメダルを獲得。競泳のイアン・ソープ選手も、AISから世界へ羽ばたいた一人です。2004年アテネ五輪でも、計49個のメダルを獲得。北京では、14個の金メダルを含めて計46個のメダルを獲得しました。東京都北区にある国立スポーツ科学センターは、このAISをモデルとして設立されたと聞いていますが、ぜひともこの施設の有効活用を、ハードとソフトの両面で図り、10年先を見据えたトップアスリートの養成、ナショナルチームの強化を牽引していただきたいと思います。
北京五輪での日本選手の残した結果を見ると、新聞等の論評にもある通り、力はあれど「勝負」に弱い、技術はあれど「勝負」に弱い、と言われているのがもっぱらです。精神力と言えば、言葉は簡単ですが、それだけではないでしょう。野球の敗戦では、準備不足が指摘されていました。かつてのアメリカの男子バスケットボールに見るように、プロ選手がシーズン直後、またはシーズン中に、長期間のチーム練習の時間を取ることは、非常に難解な課題です。バスケットボールの例ですが、アテネがオリンピックチャンピオンとなったアルゼンチンは、何人ものNBA選手を輩出していますが、オフシーズンには、必ずナショナルチームに合流して活動している、と聞きました。1度や2度ではなく、毎年繰り返していることで、ヨーロッパで活躍している選手たちとも連携が取れ、精神的にも戦術的にも、“チーム”としての完成度が高められているのでしょう。世界一流の選手が、次の世代の若手に強い刺激を与えて、トップチームの中でも選手層を厚くしている国もあります。ドイツなどです。NBAのスーパースターとなったダーク・ノヴィツキー選手は、オフシーズンには、常にナショナルチームに合流し、若手の指導に余念がないそうです。トップ選手を生み出す強化体制や組織があり、国家プロジェクトとしてのスポーツ支援体制があり、トップ選手が若手を育成する環境が生まれる。学校などの教育機関にスポーツ強化の現場を依存している日本では、指導者如何によっての強化策しか見えてきません。そこから、有望選手が発掘されても、世界に結び付けていくためには、どうすれば良いか、という課題には、日本の教育システムでは限界があります。国内の強化機関で力と才能を備えた選手は、どんどんヨーロッパやアメリカへ活躍の場を求め、そして、そこでは最先端の戦術と「勝負」感を学んでくる。それが、オーストラリアやアルゼンチンを、世界のトップランクに上り詰めさせた要因だと、私は考えます。
東京でオリンピックを開催する意義は、私は、日本のスポーツの競技力向上であると考えています。オリンピック開催がなければ、国は動かないでしょうし、財政面でのこれ以上の支援は望むべくもありません。ナショナルチームの強化は、もはや日常的に行っていかない限り、絶対に世界では通用していきません。それは、チームスポーツに限らず、すべての競技についても同じだと思います。世界基準で戦わないと、もはや1回戦も突破できなくなっている柔道。採点方法の変更に翻弄され続けている体操。一方で、“個”の力だけで勝ち取ったフェンシングのメダルなどは、これからより伸ばしていくためにも、ナショナルチーム政策が必要になってくるかもしれません。野球やソフトボールは、2012年は消えてしまいますが、ソフトボールの金メダル獲得でも分かる通り、団体競技、特にボールゲームでの活躍は、日本中を巻き込みます。バスケットボール、ハンドボールは、男女とも、出場権を逸しました。サッカー女子、ソフトボールの頑張りはあったものの、ホッケー女子、サッカー男子、男女バレーボール、野球は、残念な結果しか残せませんでした。日本リーグや学生リーグが日常的にある中で、ナショナルチーム活動への時間の取り方も課題になりますし、所属する企業や学校、チームにも、それぞれの思惑はあると思います。すべてがオリンピックのための慈善活動ではありませんから・・・。
2016年に、主力になる選手層を20歳から26歳のレンジで想定すると、今年12歳から18歳の年齢層に当たります。まず、これら中学生から高校生へのナショナルチームとしての強化戦略が、第一歩となる、と考えます。次に、2012年で20-26歳になるレンジでは、今年16-22歳の年齢層で、高校生から大学生となります。これらが、中期でのターゲットです。彼らは、2016年には、ベテランとしての牽引役になるべき層ですから、この2つの年齢層の強化目標の設定がカギではないでしょうか?。こうしてみると、“いま”の高校生は、2016年の担い手となりますね。

posted by umekichihouse |05:14 | オリンピック | コメント(0) | トラックバック(0)
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