2009年02月03日
「JBL + bjリーグ = ???」番外編その2 ~3つのリーグがひしめく“ストリートボール”
日本のストリートボールシーンには、2005年にプロリーグとして活動を開始した「LEGEND」というリーグ、そして、そこで活躍していた一部の人たちによって2007年に創られた「SOMECITY」、そして、2005年から5on5トーナメントを開催している「ALLDAY」などがあります。「ALLDAY」は、プロリーグではなく、誰でも参加できるノックダウン方式のトーナメント大会であり、「ALLDAY 5on5 TOURNAMENT」として開催されているので、「LEGEND」や「SOMECITY」とは一線を画しているのかもしれません。ちなみに、この「ALLDAY 5on5 TOURNAMENT」を運営しているのは、元々は学生団体であったNPO法人KOMPOSITION。ナイキジャパンがシューズのリサイクル素材を使用して作ったバスケットボールコートを渋谷区に寄贈して、マイケル・ジョーダンの名を付したコートとして話題になった美竹公園のコートの運営も行っているようです。また、「ALLDAY 5on5 TOURNAMENT」も、代々木公園にナイキジャパンが寄贈し設置されたリサイクルコートで行われており、“TOKYO No.1”チームを決定する2dayトーナメントと銘打って、週末を熱くしているようです。 日本最初のプロ・ストリートボール・リーグの「LEGEND」は、今年で8年目のシーズンを迎えます。前シーズンのスケジュールを見ると、10月に開幕し、12月までの11節とグランドチャンピオンシップを行っています。特徴的なのは、チーム戦ではなく、“レジェンドボーラー”と呼ばれる個人での参戦により、最終的にたった1人の最強ボーラーを決する戦いだということです。それぞれの試合は、毎回その日限りのチームがシャッフルして編成され、3on3ゲームを戦います。現在、公式ウェブサイトに登録されている“レジェンドポーラー”は、22名。彼らは、出場料が支払われる立派なプロボーラーたちなのです。ゲームレギュレーションは、5分間の3ラウンド。試合毎に、勝ち、負け、引き分け、そして15点差以上のKO勝利と、それぞれポイントがポーラー個人に加算されランキングされていきます。チームだけではない、個人の戦いでもある点、そして、個人だけでは勝てないために、その時のチームメンバーを活かす術も必要である点が、プロフェッショナルとしての力を高めていくのでしょう。“伝説”という名をリーグタイトルとした「LEGEND」こその真価が、そこにあるような気がします。ちなみに、今週末の8日には、女子バスケットボールのWJBL、富士通レッドウェーブのホームゲーム(@川崎市とどろきアリーナ)に際して、エキジビションゲームを行うそうです。しかも5on5ゲームです。8分4クォーターですから、ここでも「LEGEND」の魅力が見られるかもしれません。3on3で養ったテクニックを5on5でどう見せてくれるのか、ぜひご注目を・・・。 さて、そのLEGENDから分かれて創られた「SOMECITY」は、LEGENDがチーム戦でありながら個人の戦いの場であるのと違い、レギュラーの3チームに対して、“Who’s Got Game?”という参加型のストリートボール大会を勝ち抜いたチームが加わった、4チームによるリーグ戦です。設立当時は、レギュラーチームに追加するボーラーを選出するための大会であったようですが、このオープンランと呼ぶ方式を続けていく内に、もっと誰でも入ってこれるものであるべき、という考え方に転換し、現在の運営形式になったようです。4チームによる所謂公式戦は、クラブチッタ川崎で水曜日の夜などに行われていますが、そこにエントリーするチャンスを得るための“Who’s Got Game?”は、誰でも参加しやすい土曜日や日曜日の昼間に開催されています。「SOMECITY」の公式ウェブサイトを見ると、とにかく参加するボーラーの自由度を重視しているようで、事務局の方針として次のように書かれてあります。「予定調和な未来が感動を生まないように、過度に人工装飾された、誰かに飼い慣らされたストリートボーラーに真の魅力はありません。私たちSOMECITY事務局は、SOMECITYの運営は必要最低限の手助けだけにしようと思っています。誰かを、何かを過度にコントロールすることは極力するまい、と思っています」。LEGENDとの違いが、何となく分かる気がします。ちなみに、今シーズンの開幕は、いよいよ明日、4日です。 そして、昨年12月に記者発表された第3のリーグとも言うべき全日本3on3バスケットボールプロジェクト、「AJ3on3」が、いよいよスタートするようです。「AJ3on3」を運営するのは、愛知県に全天候型のバスケットボール専用レンタルコート“DO-COM.ARENA”を経営する株式会社インディペンデンス。2004年から大阪で営業している“NKS-405”というレンタルコートの運営会社や、新潟にある“nBb-1on1”というレンタルコートの運営会社との提携も計画の柱としているだけに、「AJ3on3」は、そうした既存のレンタルコートを舞台として大会を創り出していくようです。今年は、前述の愛知、大阪、新潟に加えて、新規に3ヶ所の都道府県での大会を予定しているとのことで、秋には6つの地区の代表が集う全国大会となるようです。プロジェクトの最終目標としては、全都道府県での3on3の地方開催、年1回の全国大会とアメリカラウンドの開催、そして1つの都道府県に2つのレンタルコートを設置する、などを掲げており、上記2つのプロリーグの存在とは、プレー環境の拡大や、より一般的な参加機会の創出という点で、かなり意図が異なっているように思います。どちらかというと、私がスポーツメーカーの販売促進の一環としてやっていた時のような、地方にバスケットボールのプレー機会を作り出していく、まさに草の根活動のようなものではないでしょうか。レンタルコートの営業の促進策とも取られなくもないですが、プレー環境に乏しい日本のバスケットボール事情、あるいはスポーツ事情の中では、致し方ないのかもしれません。 何れにしても、尖ったような存在であるプロリーグから、町のレンタルコートに至るまで、3on3を、安易に、または管理的に組織で縛る方策は無意味だと思います。自由度があってこそ楽しい、というのもスポーツの醍醐味です。
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posted by umekichihouse |07:16 |
バスケットボール |
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