2009年02月02日
「JBL + bjリーグ = ???」番外編その1 ~“3on3”を巡る日本、そして世界の動き
去る12月16日、日本バスケットボール協会は、3on3バスケットボールの統括組織の設置を検討することを決めた、という旨の報道が出されました。また、翌17日には、全日本3on3バスケットボールプロジェクト、通称“AJ3on3”の記者会見が行われました。そして、あくまで個人的な感想ですが、私が3on3のコートを汗水たらして作りながら、全国の主要都市で大会を開催して回っていた15年以上前のことを考えると、“組織”やら“プロジェクト”という言葉が踊っていたこうしたマスコミ報道が出ること自体、何やら不思議な感じを受けました。こうした状況は、JBLやbjリーグの将来のあり方そのものとは一線を画している内容であるようですが、バスケットボールをプレーすることが好きな人たちや、もっと自由にバスケットボールを楽しみたいと思っている人たちは、JBLやbjリーグがそのままの形で存続しようが、新しいリーグに生まれ変わろうが、それらリーグの大事なファンになってもらわないといけない人たちですし、また、日本のバスケットボールの、本当の意味での底辺なのですから、その動向を捉えておくことも大事だと思い、ここに取り上げることにしました。 日本バスケットボール協会が、3on3バスケットボールに対して正面から向き合い始めたのは、昨年10月にインドネシアのバリで行われたOCA主催のアジア・ビーチ・ゲームにおいて、3on3が実施競技として採用されたことにも起因しているかもしれません。FIBA、国際バスケットボール連盟も、“FIBA33”という名称で、公式ルールを策定していますし、また、2010年に開催されるIOC主催による14歳から18歳の若いアスリートたちを対象とした第1回ユースオリンピック(シンガポール)でも、3on3が“33 Basketball”競技として採用される予定であることも考え合わせると、3on3に対する組織的な取組みは、ひょっとしたら世界的な流れにもなっていくのかもしれません。(ユースオリンピックで何故3on3なのかが大きな疑問でもあるのですが・・・。)事実、3on3というものに対して、当然のことながら何ら具体的な取り組みもなかった日本協会にとって、アジア・ビーチ・ゲームへの選手の派遣要請には少なからず戸惑ったことも聞いていますし、ユースオリンピックとなると、当然、FIBAの関与もあり、その加盟国の組織である日本バスケットボール協会としても、キチンとした派遣体制を整えていくことが必要になります。 ただし、ここで少なからず懸念を抱くのは、3on3に代表される、所謂ストリートバスケットボール、またはストリートボールと呼ばれているものが、単純に、スポーツ競技としてすべてを括られてしまうことがいいのかどうか、ということです。そこには、組織的な縛りがない自由なプレイグラウンドがあるはずですし、そもそも、体育館などの既存施設では自由にプレーでないからこそ、日本のストリートバスケットボール、またはストリートボールの文化は、脈々と生き続けてきたのだと思います。いまでは、プロリーグが誕生し、そこで活躍するプレイヤーたちは、アメリカのストリートボールシーンへ、また、bjリーグの舞台へ、更には、クラブチームの一員として日本最高峰の大会である全日本総合選手権のコートにも登場しています。既成のシステムに縛られずに、彼らの自由な意志で自分自身に磨きをかけ続けているこうした若者の姿を、日本協会のお歴々にこそ、見ていただきたいような気がします。ひょっとしたら、そうしたプロリーグの舞台から、3on3日本代表チームが結成されて、ユースオリンピックなどの世界の舞台へ出て行くことになるかもしれません。単に、バスケットボールというだけの捉え方ではなく、3on3独特のテクニックや戦術、パフォーマンスを熟知している彼らだからこその“ジャパニーズ3on3スタイル”を見せてくれるのではないかと、密かに期待しています。 アメリカでは、ダウンタウンの公園の中やスラム街にもバスケットボールコートがあり、そこはバスケットボールで凌ぎを削りあう若者たちの戦いの舞台でもあります。そして、そうした全米各地の無数のコートから“ストリートレジェンド”が生まれてきます。無数のゲームの中で磨きをかけてきた技や能力が、勝ち続ける力を与え、やがてその名声は、街の“レジェンド”として全米に鳴り響いていくのです。アメリカで人気の「AND1 MIXTAPE TOUR」は、こうしたレジェンドたちの結晶であると聞きます。まさに、ストリートポーラーたちの夢の舞台なのでしょう。 アメリカでウインターシーズンのスポーツとして誕生したバスケットボールは、カレッジやハイスクールでは、10月から3月と、明確にそのシーズンが決められており、シーズンオフにチームでトレーニングすることが禁止されています。そうした背景もあり、シーズンオフには、他のスポーツに取り組むマルチアスリートがアメリカには登場してくるわけですが、バスケットボールフリークたちは、シーズンオフにもプレーしたい。そこで、ストリートで自由にプレーできる環境に飛び込んでいくのです。つまり、単にスピンアウトしたようにイメージは大きな間違いで、そこからは数多くのNBAプレイヤーも誕生しています。自由であるからこそ、個人としての技を磨けるチャンスでもあり、あのスラムダンクアーティスト、Dr.Jことジュリアス・アービンもストリートレジェンドの一人であった、と記憶しています。 ちなみに、ストリートボールとは、昔の記憶ですが、アディダスがストリートバスケットボール用のシューズを発売した際に、商品名として使用していたように思います。いまでは、正規のバスケットボールと区別してその言葉が使われているようにも思いますが、そのストリートボールは、3on3にのみイメージが固定されていますが、特に3on3でなければならない、ということではありません。アメリカのプレイグラウンドのように、5on5でも、3on3でも、時には1on1での戦いも繰り広げられます。3on3というのは、練習のプログラムでも用いられるように、バスケットボールというスポーツ競技の戦術やプレースタイルを最も表しやすいものなのでしょう。もちろんお手軽ですし・・・。
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posted by umekichihouse |05:21 |
バスケットボール |
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