2009年02月01日
「JBL + bjリーグ = ???」その4 ~一枚岩となるための意志と戦略
12月17日に、JBLとbjリーグの関係者が初めて同じテーブルにつき、第1回の「トップリーグのあり方検討委員会」が開催されました。しかし、この委員会の開催を受けて、産経新聞や朝日新聞に掲載された記事を見る限り、双方の主張の論点は、それぞれのリーグの利益代表的な発言しかなく、座長である日本バスケットボール副会長がお互いの歩み寄りを促す場面もあった、ということで、何か委員会の本旨をご理解されていない様子が見て取れました。“共存への一歩”という見出しもありましたが、一部には、いまだに“分裂”という言葉が踊るほど、何のための検討委員会なのか、ファンとしては歯痒く思うばかりです。 前々回、「新リーグ設立を前提として、両リーグとも発展解消の道しか有り得ない」、という意見を述べましたが、私自身としては、それが両リーグに所属する各プロ球団や企業チームにとって、確実に選択肢の一つとなる、と思っています。元々、興行利益を前提として球団経営をしていかなければならないプロ球団と、一切の運営に関る財源の心配が無用である企業チームとは、本来ひとつのミッション、ひとつのビジョンに向かって前進していくべきリーグの中にあって、ほぼ絶望的に相容れないものがあると思うのです。bjリーグの選手たちの報酬と、JBLの選手たちの報酬の額を比較しても一目瞭然でしょう。ある人に言わせると、レベルが高い分だけJBLの選手たちは高い報酬を得ている、ということでしたが、bjリーグの選手は、その力量が低いから報酬額も少ないのか、ということになり、本末転倒もはなはだしい考えだと思います。サラリーキャップ以前に、ほとんどのbj球団は、2億円にも達しないような経営を強いられている、とも言われていますし、親会社や球団スポンサーが億単位の支援をしているとしても、それはほんのごく一握りでしょう。そんな経営規模の中で、どんなにレベルが高い選手が入団したとしても、払えないものは払えません。事実、ロースターの数が10名しかいない球団も多いのです。 もし、両リーグを発展解消し、新リーグを創設して、一本化されるとしたら、何が大きな障壁となるでしょうか?。私が個人的に考えるのは、両リーグの各球団やチームに関与している多くのステークホルダーに対する責任でしょう。これまでの応援に対して十分に報いる前向きなプランであるのかどうか、金銭的なリスクはあるのかどうか、そして、球団あるいはチームとして、本当に選択すべき最良のプランであるのかどうか、などなど・・・。特に、bjリーグの各球団に出資している株主や会員は、絶対に無視することはできません。バスケットボールというスポーツを生業とした企業でもあるのですから、発展解消、そして新リーグへの参加が、本当に最良な選択肢であるのかどうかの説明責任は、非常に重いものになります。 次に、新リーグは、当然プロリーグでなくてはなりませんから、プロリーグとしての組織、財源、法的整備、そして経営環境作りを、言葉通り、プロとして具体化できなければなりません。リーグとしてのプロパティ管理の手法、そしてその手法に沿った収益の再配分構造、そして統一労働協約やリーグ規約などの法務的管理、更には、選手の育成や強化といった各球団に課せられる日本代表に繋がる一貫した体制作り、などなど・・・。これらは、bjリーグ、JBL双方が築いてきたノウハウを共有し、またより充実させていけば良いと考えます。もし、その場面で、先の検討委員会のようなやり取りが再現されるようなら、新リーグなどと夢を語らずに、お互いが独自の道を歩んだ方が幸せかもしれません。過去の利益に捉われないことが、成功への第一歩だと思います。 時期については、性急な判断は避けるべき、だと思う一方で、ある一定期間の準備を終えた時点で、一気に進めていくスピード感が必要になるかもしれません。ただし、現状の経済環境を鑑みると、消費税の導入論議ではありませんが、早くても5年くらいの調整期間は必要であるように思います。つまり、2013年開幕です。あくまでも最速、としてですが・・・。その5年の間に、ロンドン五輪があり、日本代表の強化体制も安定しているとも考えたいですし、また、両リーグの公のコート上での交流の機会も、この時間的なスパンの中であれば、何かしら実現されていくのではないでしょうか?。ファンの人たちにも、当然選手たちにも、ひとつのリーグとして生まれ変わる期待感を醸成していくためのリーディングタイムとして、5年の歳月は濃密な時間にならなければ意味がありません。更に、オリンピック出場という命題を実現するための、最も重要な時期であることも忘れてはなりません。(2016年をひとつの現実的なターゲットとするならば・・・) プロ球団と企業スポーツという垣根の問題については、プロリーグの下部組織としてアマチュアリーグとしての位置付けで、新しい枠組みのリーグを設置するのも一案です。ヨーロッパ各国のサッカーリーグのような、草の根まで広がるリーグ組織です。そこには、企業チーム、総合型地域スポーツクラブのチーム、そして民間のクラブチームなど、あくまでも“アマ”としての存在で、活動の輪を広げていく役割を担うようになれば、プロリーグを頂点としたピラミッド組織の中でのリーグ構築が実現できます。地域毎のリーグは、高校チームやプロ球団のアンダーエイジチームが参加するものでも良いでしょう。そして、その運営は、地域の協会が担うなど、日本バスケットボール協会全体の組織機能も、リーグ運営に十分生かしていけると思います。 夢のようなことばかり書いてしまいましたが、個人的には、それほど場違いな考えでもないような気もしています。とにかく、世界を目指す環境の中で、世界を狙える力をつけて、真のプレーだけで多くのファンを満足させるバスケットボールが日本で見たいのです。そして、その頂点への道が、日本の何処にでもある環境が作りたいのです。
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posted by umekichihouse |09:16 |
バスケットボール |
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