2009年01月30日

「JBL + bjリーグ = ???」その2 ~連携、統合、共存・・・???

オリンピックに出場すること。それは、単なるひとつの目的ではなく、大きな命題です。特に、オリンピックから遠ざかっている男子バスケットボールにとっては、広い意味では将来的な普及という側面でも大きな意味を持ちます。オリンピックに出ることが決してすべてではありません。しかし、スポーツを取り巻く日本の社会の中で、メディアからの支持や支援、そしてメディアを通じて認知され、人気が生まれていくというスポーツの実例を見るまでもなく、現状のファンや競技者の規模を維持していくだけの施策では、維持していくことすらままならないでしょう。情報技術の発達によるメディアの力や、プロスポーツの登場によるファンの存在の大きさがクローズアップされる中で、オリンピックという世界が認める大きな舞台に立つ意義は、ビジネスという側面も踏まえて、ますます大きなものになっていくようにも感じます。オリンピックに出場することによる波及的効果、それがスポーツ競技団体としてのマーケティング力の指針にもなり、社会的な認知や人気を得るためのバロメータにもなるのです。

12月17日、日本バスケットボール協会は、長い混乱の一因ともなっていたJBLとbjリーグの分裂状態を打開するための検討委員会を立ち上げました。「トップリーグのあり方検討委員会」。両リーグの代表や有識者などで構成されたこの委員会は、新聞報道などによると、まだ、論点を整理する、という意味合いの組織であるようでもあります。もちろん、直ぐに連携や統合などという具体策を期待する人はいないでしょうから、お互いに最も適切とするところの“あり方”を見出していく、ということなのでしょう。しかし、委員会の様子を伝える報道には、お互いのリーグの利益ばかりを優先するような意見もあり、両リーグのねじれ具合は、たった4年という時間の経過でありながら、かなり深刻なものになっているように読み取りました。事実、単なるリーグ同士の共存とか、連携とかいうこと以前に、日本のスポーツ界独特の企業スポーツを前提としたJBLと、完全プロ化しているbjリーグとの間には、リーグ組織はもちろんのこと、各所属チーム(球団)の経営という論点が大きく立ちはだかります。単に、バスケットボールというスポーツで、どっちか強いか、どっちが優れているか、などという低次元の話ではありません。JBLの大半のチームは企業チームであり、球団としての経営という課題はありません。しかし、bjリーグのすべての球団は、金銭面での収入がなくては経営を維持していけない存在です。親会社が宣伝目的で多額の補助をしていたとしても、それも日本的なプロ球団のあり方ですから、金銭面での収入であることに違いはないのです。プロ球団と企業チーム。この両者を、どのように連携させるのか、共存させていくのか、はたまた統合できるのか???。「トップリーグのあり方検討委員会」の導き出す結論がどのようなものになるかは、前回述べた日本代表の強化という命題にもかかわる問題ですから、非常に大きな責任を負っているといえるでしょう。

先の全日本総合バスケットボール選手権のテレビ中継の際に、日本協会男子強化部長の倉石氏は、フリップボードを使って、日本バスケットボールの将来像についてお話ししていました。この話しの中で、倉石氏は、リーグとしての存在を、現状の2つのリーグの統合でもない、共存でもない、全く新しいプロリーグの創設によって表現していました。恐らく、現状の2つのリーグを一旦発展解消し、その直後に全く新しいプロリーグ組織を立ち上げる。そしてそのリーグに、現状の2つのリーグからの参加を呼びかけていく、というものだと思います。

あくまでも私個人の考えですが、元々こうした考えには賛成、というよりは、この手法しか有り得ない、という考えでした。ルールの違い、チームや球団の経営形態の違い、そもそもリーグそのものの法的根拠(任意団体と民法組合)が異なる中での存在ですから、どっちがどっち、という話では解決の糸口すら見出せません。何やら、朝のニュースワイド番組で取り上げられている独立行政法人の統廃合のようですが、やはり、お互いの利益を守るためにも、一旦はお互いの利益を捨て去る覚悟が必要であるように思います。ギリギリの運営予算の中で必死にやっているbjリーグの各球団にとっては、「いまさら・・・」という声も聞こえてきそうです。しかし、そもそもbjリーグは、日本協会傘下という立場に縛られずに独自にやっていく道を取ることを決意して創設された存在であったはずです。旧JBLが、完全なプロ化を推し進められなかったことによる結果であったことも確かですが、独自の道を歩む決意をしたbjリーグ自体が、この在り方検討委員会に参加しているということは、何らかの意図で共存の道を模索している、とも捉えられることでもあり、完全なる新リーグへの発展解消というプランは、全くの夢物語にはならないようにも思えます。あくまでもひとつの選択肢にすぎないことではあるでしょうが・・・。

2月には、国際バスケットボール連盟、FIBAのエルフィンストン会長が来日する予定、と共同通信が伝えていました。1月に強化合宿のために日本協会幹部が、エルフィンストン会長の母国であるオーストラリアを訪れた際に、2つのリーグの統合を求める要請を受けたらしいのですが、この報道では、来日の際にも再度、同様の要請をする予定であることも明らかにしています。世界クラブ選手権の開催を模索しているFIBAにとっても、過去に、ユーロリーグを巡って苦汁を舐めた経緯があります。だからということではないでしょうが、世界を一枚岩にしていく使命を負う国際競技連盟の責務として、世界のほんの小さな島国のリーグにすら、危機感を覚えたのか、はたまたちょっとしたリップサービス的な発言に過ぎなかったのか・・・。本気なのであれば、FIBAをも巻き込んだ2つのリーグの分裂問題は、日本代表の強化という視点以上に、大きな課題としての捉え方をしなければならないでしょう。外国人が最も重視する信頼という課題に対して、さて、どう出るのか?。机上の論議だけでは済みません。
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posted by umekichihouse |05:38 | バスケットボール | コメント(1) | トラックバック(0)
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「JBL + bjリーグ = ???」その2 ~連携、統合、共存・・・???

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いつも拝見しています。
JBLの中に居るものとして、
この倉石氏のひとり独創的な発想は
まったく共有されていませんし、共感も得ていません。

それだけは申し伝えておきたいと思いました。

以上です。

posted by こんにちは。 | 2009-01-30 14:27

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