2008年09月12日

当てにならない?FIFAランキングの意味を知る:(2)試合×4年分の計算?

FIFAランキングの意味として普通に考えられる、
「対戦国間の強弱」や「世界での現在の位置」が
「当てにならない」という風潮であるとしたならば、
一体、我々はどうやってそれを推し量れば良いのだろうか? と思ったけども。

色々ランキングはありますね。ご存知の方が多いのは Elo Rating でしょうか。
(参考)
◇The World Football Elo Rating System

Elo Rating では、ロシアが アジア内でトップ、トルコが2位 です ^^;
で、イランが日本より上に行っており、イスラエルが日本より下・・・
FIFAランクとの違いが凄まじい事になってますが。

実際の枠組みが違う点と、計算がやや煩雑な点、緩やかな変化である点を除けば
ある程度の信頼を置けそうにも思えますが(こちらもポイントを重視してみれば)。

その他: お茶濁し程度でスンマセンが、こんなんもあります。
◇ Mark's Football RankingOFFICIAL WORLD FAN RANKING

これらは 個人の思い入れが入り、結構楽しめる気も致しますが。^^;

さて、前回の話 からの続き。前回のお話では、
「自国の成長の指標」としてFIFAランキングを位置づけては? という「ご提案」、
特に目新しくもなく、それは テニスとかボクシングとかの個人競技の世界ランキング
の一つの考え方でもあろうけれども、

監督(=戦術)が代わったり、選手が世代交代したりして、積み上げの継続性が
必ずしも引き継がれていかないチームスポーツで それは可能か?とも思えますが、
当面、それは置いておいて、FIFAランクというとすぐに思い浮かぶ「順位」ではなく
「ポイント」の方を、重視してみていこう という お話のつもりでした。
(今回 追記した事もありますが)

そして、ここからが今回の本題となりますが
(タイトルの?がついているのは 後で判るので「気にしてはいけない」^^;)

「成長の指標」として使いたいのならば 「成長の経過の推移」が判るもの

であって欲しいと普通は思うでしょう。(参考:日本のFIFAランクの推移 by FIFA.com)

しかし ご存知のように数年前にノルウェーが2位になったり、
日本も過去に9位になったりという事実から「当てにならない?」と批判されて
きましたので、それは「本当の成長の経緯」に近いかどうかには 疑問が残ります。

実際、ドイツW杯後の2006年7月に計算方法が変わったという事は、
その時期の前後では「単純比較」はもちろん出来ませんし、

以前のFIFAランキングも、よく考えられたものではあると思いますが
「本当の成長の経緯」に近いとは、やはり言い難いという
「当てにならない」通説通りなのでしょう。

それを加味して、新計算方式は、シンプルに判り易く、透明性(誰でも理解できそう)
を持ち、かつ実情を反映したいという意向なのですが、

旧形式と比較しての大きな変更点 としては、以下があります。

1)負ければ 加算ポイントがゼロとなり(旧式は負けてもポイント有)
2)1年間の全ての試合の累計を取る
  (旧式は ベスト7試合の抜き出しの累計の為、同大陸間での試合で良い試合を
   すればポイントが上がるしくみであった)
3)旧式の8年間分の累計を、4年間分に変更(推移変更を より現況に沿う形)
4)大陸間の係数の変更(アジアの係数は 0.9→0.85へと下がる)
5)試合の重要度の重みの変更(ワールドカップ試合の係数が旧式の2から4へ)
6)ゴール数を計算に入れない(旧式は得失点差を考慮に入れていた)
7)旧方式で考慮されていたホーム/アウェー/セントラル等の区別がなくなる
  (アウェーでの勝利ボーナスポイントの廃止)

シンプルに「勝ち点を重視」となり、大陸間の強弱の推移を早めに反映しようと
いう改訂である為、旧式でのランキングよりも「実感に近い」形となり
「当てにならない」感じが減った事は、評価できると思いますが、

計算方法を変えた新方式でもなお、1年間の累計を 試合数で割った値を使用し、
4年間分を 100→50→30→20%と「年ごとに重み付け」して累計して
いるため、未だ「経過の推移が緩やかになる計算方法」とも言えます。
#まぁ、このあたりは仕方ないのかもしれませんが。

ただ、1年間の累計が「非公表」であるが為に、成長(退化?)の指標として
使用しようにも「後になって気付く」事にも なりかねない気がしております。

そこで「自分で計算していき、年々の経過をみていこう」という流れなのですが、

前回の記事をお読み頂ければ、どういう事情があるのか ある程度判るとは
思いますが、「自分で」計算して出すには・・・後述の問題があるんで。
なので、自分での計算は、当面は 誤差含みで大まかに「良し」としとく。(甘い!)


再度 今の計算方法をざっくり書くと、以下の計算式

【計算式】=(A)×(B)×(C)×(D)× 100 

○勝ち点(A) :勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点、PK勝ち=2点、PK負け=1点
○試合の重要度(B) :親善試合=1.0 主要大会予選=2.5、大陸選手権本大会=3.0
          FIFAワールドカップ本大会=4.0 
○対戦国間の強さ(C): 
 ・FIFAランク150位まで=2.00-(相手国のFIFAランク)/100 (1位=2.00)
 ・150位以下は 0.50 
○大陸連盟間の強さ(D) :
 ・UEFA: 1.0 CONMEBOL: 0.98 CONCACAF、AFC、CAF、OFC: 0.85
  ・計算には、(対戦2国の定数の合計)/2 を使用

を4年分の試合に当てはめて 1年毎に総和を取り それを試合数で平均を取る。
そして
 ・直近の12ヶ月=100%、1年前=50%、2年前=30%、3年前=20%
の割合を各年の平均にかけて、最後に足したのが、ランキングポイントになる。


という事ですが、それでは「シンプルになったから」といって、計算が私的に
#例えば自動的に出来るプログラムが出来たなら・・・まだ出来てねぇな(爆)
#結局、これがタイトルの「?」の意味なのですがーー;

200ヶ国以上の全ての国のランキングが すぐ正確に計算できるか?
と言うと「2010年7月になるまでは」そうでもないので、話は複雑。

ただ、成長の過程とは、
最後の重み付けをする前の「素の各年平均」を見ていこうと思うわけです。

例えば、日本の場合は 2008年9月現在だと(これは自動で計算してない)

2007.9-2008.8 ゲーム数17、ポイント平均 338、総ポイント 5745.165
2006.9-2007.8 ゲーム数15、ポイント平均 372、総ポイント 5575.035
2005.9-2006.8  ゲーム数18、ポイント平均 244、総ポイント 4396.965
2004.9-2005.8  ゲーム数20、ポイント平均 472、総ポイント 9447.03

※12ヶ月単位で獲得したポイントを総合計したものが、総ポイント。
 ポイント平均とは、総ポイントをゲーム数で割ったもの。
 自己計算の為、計算間違いの危険を含み、さらに
 2004-2005、2005-2006年のポイントは、
 FIFAの計算とはランキングが異なる可能性がある為、誤差を含む。 

となっており、2004-2005 はコンフェデ杯で獲得したポイントがかなり大きい事や
2005-2006 は予想通り「落ち込んでしまった事」、そして、2006-2007では
持ち直してきていたのが、2007-2008 では「やや落としている」事が判りますが、
理由は・・・各々思うところで多分正しいのだと思います。

ゲームの勝敗だけで見ているので、本当の成長につながっているのかどうかは
怪しい所もありますが、逆に「ゲームの結果だけに」
皆さんの心証と 意外に一致してはいないでしょうか。


実際に こんな計算(日本のそれ以外の項目や、他国についても)や想いを書いて
みる事を始めだすと、相当に長くなってしまうので、今の所は まだ出来ていない
プログラムのせいにして止めておきますが、

今回 および次回に申し上げたかった論点(言い訳?)を先に申し上げると

「(新方式に変更して4年経過となる)2010年の7月までは、
 以前の計算方法で行っていた時期を含むので 完全に移行しきれない事になる」

(理由は 2006年7月以前のFIFAランクとして、FIFAは独自に1996年まで遡って
 新方式で計算して順位を出しているのだが、それを公表していない)

ことが、やっかいなんです。(こちら とかを参照下さい。)

そして、英語ついでに こんなのもある ので 読んでみると、
親善試合とそうでない試合の割合(50:50)や、
異なる大陸同士の試合の割合(14%)などが書いてあります。

これらは、2002~2005年のデータとして、係数を振り分ける時の根拠らしきものと
なっているようですが、まぁ、どんな議論をしたんだか判らん(笑)ので、
当面、時間をかけて理解していく事にしたいと思っています(先延ばしーー;)。


前置きが相変わらず長くなりましたが、まぁ、論より証拠。取りあえず、
今後、どんどんやってみましょう。単純に(私が)計算間違いをするかもしれないけど・・・

計算の例として、2007年10月のランク1~20位のチームのポイント計算をしたもの
がFIFAから公表されているので、それも参考にしながら(なる?)

日本代表男子の2008年9月のポイント(707)とは、どういう風に計算されているのか、
ここのブログ上で計算してみようと思う。(って、暇人か?)・・・てのは次回へ。

#ムダに時間使うなっていうツッコミがあるのなら、まさにその通りかも(笑)。
#いきなり、前回の予定を変更せねばならないとはーー; ダメじゃん。


◇当てにならない?FIFAランキングの意味を知る:(予定は常に変わるもの)
  (1)はじめに(2)試合×4年分の計算?
   (3)本当のポイント計算を?(4)計算やれんのか?(爆)
  (5)代表の適正なゲーム数とは? /(6)意外な数字?ポイント率
  (7)各大陸の比較-1 / (8)各大陸の比較-2
  (9)各大陸の比較-3 / (10)各大陸の比較-4
  (11)成長の度合とは / (12)今後の日本、どう進むべき?
  (13)数字を信用してはいけない / (14)自分的ランキングを。

#・・・ふ、増えたぁ~~(かなり自爆) まぁ「予定は未定」ですので。

posted by uj_lovesoccer |00:30 | テーマ設定した記事2008 | コメント(2) | トラックバック(0)
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当てにならない?FIFAランキングの意味を知る:(2)試合×4年分の計算?

UJさん お邪魔します。

日本のポイントと同じぐらいのヨーロッパの中堅国の実力を単純には比較できないかもしれませんね。日本のランキングは、あくまでアジアの中での評価でしかないのかもしれません。ただ、オーストラリアの評価は、転校生みたいで難しいですね。

続編は気長にやっていってください。首を長くして待っています。

posted by チュー新井 | 2008-09-12 18:07

[レス]_当てにならない?FIFAランキングの意味を知る:(2)試合×4年分の計算?

チュー新井さん、コメント有難うございます。

確かにヨーロッパの中堅国の実力との単純比較は難しそうです。
日頃対戦している訳でもなく、対戦相手の実力もアジアとは違いますので・・・

ざっくり言うと、FIFAランクでは 日本(アジア)やメキシコ、米国、そして
カメルーンやガーナやコートジボアールなどに「0.85」という係数をかけての
「単純比較」をしている訳ですが、その(欧州・南米以外の)第三世界の強弱は
それなりにランキングに現れているとも言える気がしています。

ただ、異大陸同士の「真剣勝負」の戦いが少なく(実質ワールドカップのみ)
それにもホームアドバンテージが存在していますので、それなりに評価するには
母数(試合数)が増えていかないと、数値から出すのは難しくもありますし、
「AFCへの転校生」オーストラリアの評価は、これから先の結果を待たねば
評価が定まらない気も。

ようやく「半自動」プログラムが出来上がり、各国のポイントを計算している
所なのですが、それなりの分析をするには これまた「それなりの考え方」が
必要なので、ぼちぼちとやってみたいと思います。

posted by UJ | 2008-09-14 05:53

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