2008年09月09日
AFCプロリーグ化を追う(5)& アジア最終予選1st 雑感
2009-2010年シーズンから、新フォーマットが開始するACL(AFCチャンピオンズ リーグ)へは、日本、韓国、中国、サウジアラビア、UAE、イランから各々4チーム が出場となり、Jリーグからは J1上位3チーム+天皇杯優勝チームが出場する 事が発表されたようだが(経緯等を知りたい場合 以前記事 もご参照下さい)。 上の記載で判るように、今シーズンACLで優勝しても、次年度のシード権は ない事になる。これは、次シーズン以降も引き継ぎそうな感があるが・・・ 新フォーマットは、当初の案通り、東西アジア16チームずつ、計32チームが 8グループに分かれて、ホーム&アウェーのグループリーグを3~5月に実施し、 各組の上位2チーム、計16チームが決勝トーナメントに進み、6月に行われる ラウンド16では(過密日程への配慮から)東西に分かれたまま一発勝負で勝敗を 決して、準々決勝以降は「オープン抽選で」対戦相手を決め、ホーム&アウエーで 2試合を戦っていく。決勝のみ第3国での一発勝負となるようである。 優勝チームはクラブワールドカップへの出場権と、賞金1億5000万円程度?を 獲得する予定とか。当初 報道されていた2億円超 ではないの? 為替変動? J1優勝チームが2億円、ナビスコカップ・天皇杯優勝で1億円と比較すると、 他国での価値観はともかく、やや少なめにも思えるが、まぁ、上みればキリがない。 UEFAチャンピオンズリーグで決勝で勝てば、640万ユーロ(8億円超)だったと 思うが、グループリーグに出場するだけで350万ユーロ(5億円弱)、勝ち進む過程で さらに賞金が分配されていくので、今年のファイナリストであるマンチェスター・ ユナイテッドやチェルシーは、20億円以上の賞金を獲得している計算になる。 ・・・と、お金の話は 結構シビアな問題でもあるので、これ位にして。
クラブチームの所属する国が入る枠と、代表チームの強弱との違いは ACLの ルール上で、クラブチームの国際大会での強弱よりもむしろ、自国リーグの マネージメント能力が問われているため、オーストラリアはACLの枠は2枠となる 予定だろうし、カタールやウズベキスタンは プレーオフを勝ち抜いていかないと、 グループステージにも入れない。 そして、6日に対戦したバーレーンは、ムハラクのように なかなか強いチームが ありながらも、人口が少ない小国である事や 入場料タダ?(いや、お金をもらって 見に来ているとどこかで読んだ気が・・・それを言うと、UAEとかもか・・・) など、運営上で問題視されている部分があり、ACL参加の枠組みにも入れない。 現在の「アジアでの強いクラブを抱える国」の レベル引き上げという名の下に、 大きなゴリ押しによる改革にも思え、その恩恵を受ける側としては 素直に 受け取っておくべきなのかもしれないが、長い目で見れば「平等性」の観点から 問題ともなろう。 従って、新フォーマットの詳細は、10月末から11月にAFCプロリーグ特別 委員会で審議し、決定される予定で、このフォーマットは09年、10年の2年 のみという事らしく、11年大会以降は(アジア各国のその時の状況に合わせて) 見直されることになっている。 新フォーマットのACLでは、Jで来年から導入されるアジア枠も検討段階との事で 既に 外国人枠4人+ガルフ枠2人でQリーグをやっているカタールなども 「勝ち進めれば」また興味深い出来事が起こってくるだろう。 いずれにせよ、新しい試みでは「起きる問題」があるのが自然なのかもしれない。 不利益を被る当事者にとっては迷惑この上ない話かもしれないが。 さて、この話をさらに進めていくと(話が元々長いブログだけに、さらに)長く なりそうなので、このあたりで打ち止めておく事として、 W杯アジア最終予選の各々の結果 にも 少しふれておく事としたい。
◇グループA(バーレーン 2-3 日本、カタール 3-0 ウズベキスタン) バーレーンvs日本 は、今更ここで書くまでもないだろう(笑)。 そして、カタールがホーム(ドーハ)で快勝している ように思えるが、 ウズベキスタンが敗れる時は(その攻撃的なチームの特性上)淡白な感じにも思える。 ウズベキスタン代表のイニレーフ監督は、0-1の場面でのPKかと思われる場面で マレーシアの主審がそれを取らなかった事に対して、不満を語っているようだが。 (そしてカタールの1点目のFKも不当なジャッジと思っているようだが) 10日にホームで迎えるオーストラリア戦で「彼ららしさ」を発揮できるのかどうか。 親善試合とはいえオランダ相手に2-1で逆転勝利したオーストラリアは、 リンク先の記事にあるように、選手のほとんどがヨーロッパでプレーし、合宿も オランダのミールロ(ヒディンク時代からおなじみの合宿所)で行っていたらしく、 タシケントまでの移動は、7時間の飛行時間や3時間の時差もあって、意外に コンディションを整えるにはつらいかもしれない。ピム監督もそのあたりは承知。 カタールの方だが、10日の試合(日本時間では11日?)は、再度ホームで バーレーンと戦う。ここで勝てば、見かけ上 カタールが突っ走っていくかの ようにみえるが、彼らは3次予選の「例の死の組」で オーストラリアに2敗して いるため(その2敗だけで、イラクには結局 競り勝ち2勝を上げているのだが) オーストラリアに対しての「苦手意識」は払拭しきれていない可能性もある。 #日本に対しては 何故かカタールは強い(Aマッチでは日本の3分2敗)という #のが戦績らしいが、まぁ、それも昨年のアジアカップを見れば何となく・・・ カタールは、過去の例(ドイツW杯予選時のアイウトン、デデ、レアンドロ)を 出すまでもなく 帰化選手を得意としている?(外国人労働者がカタール人より 多いらしいし、ファビオ・セザールが今回もブラジルから帰化している)が、 3次予選での「エメルソン問題」をイラク側が訴えていた件は FIFAにより却下されているので、その種の問題は 今回は 起こりそうにないが。 まぁ、バーレーンもホームでの日本戦を マチャラ監督が言うように「自滅した」 感があって、カタール戦で負ければ 最終予選の1/4を消化した時点で、 かなり苦しくなる気がする。イラクほどあれこれとはしないだろうし 相変わらず続くラマダンの影響 はどうなのか、私には判らないのだが。
◇グループB(UAE 1-2 北朝鮮、サウジアラビア 1-1 イラン) 北朝鮮は 3次予選での総失点が0と堅守? だが、総得点が6試合でわずか4点と、 どこかの国で心配されたような状況であったにもかかわらず、アウェイでUAEに 2-1で勝利と、良いスタートを切った。 #ロスタイムが9分というのは、最初おかしいなぁと思ったんだけど、 #豪雨で5分間の中断があったんだね・・・この後、北朝鮮が失点してるし。 北朝鮮代表の キム・ジョンフン監督(この色男と同姓同名?)は 勝ち点3を喜びつつも、自チームのミスがUAEの得点につながらなかった事を ラッキーだと思っており、手抜かりはないよう。 「一つは優れた得点感覚と能力を持ったストライカーを発掘、育成すること。 二つ目はここぞというときのイージーミスをなくすこと。そして、 三つ目はGKの高い技術育成と経験の蓄積。 これらを3大課題として(ドイツW杯予選の敗退後)強化を進めていくことになった」 (北朝鮮のサッカーについての、キム・ミョンウさんのスポナビの記事はこちら) という方が 協会におられる国では、自国の現状をよくみた上での強化策が 徐々に実りつつあるのだろう。身近な 川崎Fのチョン・テセ や、マケドニアに いるホン・ヨンジョとキム・ヨンス、そして、2005年のペルーでのU-17W杯 でのベスト8の原動力となった チェ・ミョンホ(ロシアリーグのクリルヤ・ソベトフ) など、国外で経験を積む選手達も 彼らの国の未来の光明となっている。 一方のUAEは、ブルーノ・メツは巻き返しを図れると選手たちを信じている と言える、セネガルでの実績と偏屈な一面とを持つ監督と、イスマイル・マタルと いうエースとが「強み」になるのだろう。 「我々はまだ先に進めるし、サウジアラビアとの次の試合に勝ち、北朝鮮での リターンマッチにも勝つ。だから、我々はまだレースから脱落してはいない。」 と言う強気な姿勢こそが、厳しくなる戦いにおいても重要なのかもしれない。 そして、強国同士の注目の戦いとなった サウジvsイラン戦は、互いに初戦を ドローで終えて(特にアウェーのイランのダエイ監督は)ホッとしているだろう。 「どちらもアジア最強の2チームなので、この試合は両チームにとって難しかった」 と言う通り、そして続けておっしゃられているように 「我々のパフォーマンスがよくなかったとか、ワールドカップ出場のチャンスを 助けるものとはならないと言うのはフェアではない。我々には今、集中すべき試合 があり、私のチームはミッションを完遂するのに十分な力があると考えている。」 と言い放てるメンタルは、必須のもの。 イランは 日本以上に欧州組を抱えるであろうから、東アジアへの遠征はきついで あろうと予測されるが、技術や経験に裏打ちされた強みは、アジアでは屈指であろう。 サウジのアル・ジョハル監督は ホームで終了間際に追いつかれた事が原因なのか、 試合後の記者会見を欠席したようだが、結局、追加点のチャンスを決め切れなかった 事が「痛いドロー」につながったとも言える。 サウジはサウジ(意味不明)、なんだかんだとW杯出場を続けてきているのだが、 しかしながらも「サッカー鎖国政策」(基本的に海外での自国選手のプレーを認めず) を行うが故か「アジア 内弁慶」なので、本大会の成績は聞かないでおいた方が・・・ UAE戦でどう戦うか次第で、サウジが「出遅れる」という事もあるかも。 そして韓国は 5日の親善試合でヨルダンを1-0で下して、10日の北朝鮮戦に 向けて上海へと(第三国開催の北朝鮮ホーム試合である理由は こちら を)。 ヨルダン戦と同じメンバーで臨むようだが(メンバーは こちら )、キム・ナミルやチョ・ジェジンなど 良く知る名前も。スタートとしては 適当な相手ではなかろうか。 #・・・って、グループBの説明が 長っ。 ※参考: FIFAランキング(アジア) ◇追記&おまけ:AFCプロリーグ化を追う (1)序章 / (2)複数のACL? / (3):現実への対応を! (4)新ACLフォーマット案
posted by uj_lovesoccer |05:34 |
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