2008年08月22日

批判してこそ?:信じる人と人との心魂を

「批判してこそ強くなる」と思えば、批判すればよい。

そして、いわれのない非難から正当な批判まで、一身に受けてこそ、
強い精神力が持てるようになり、ワンプレー毎の大切さを知り、
プロとしての矜持を、代表を背負う事の重みを 強く感じられるようになればと。
そういった「サッカー先進国」並の扱いで良いのだと思えば。

ただ、そういった「批判を受ける」選手達のメンタルを 安定させることまで 
しっかりと慮ってこそ「サッカー先進国」並と言えるのだろうし、
的確な批判があってこそ、前進もあるものだと思える。はたしてそうだろうか?

「何を甘いことを」と思う方こそ、そういった先進国での「人と人との慮り方」を、
選手とコーチとスタッフとの、チームとサポーターとのありようを、
理屈抜きの現実として、肌で感じてこられているのだろうから。

それなくしての「矜持や重み」は、不必要な「窮地や重し」でしかないと、
個人的には思えて仕方がないのだが、それも甘いだけなのかもしれない。

さて、上記の勝手な想いは抜きにして、2日遅れで A代表のウルグアイ戦 を
振り返ってみれば、

親善試合とはいえ、W杯最終予選の初戦アウェーのバーレーン戦を来月の6日に控え
タバレス監督が率いる 古豪 ウルグアイ相手に、素人目には「見るべき所が少ない」
気もする敗戦は、指揮官が「完敗」と試合後のコメントで語ったこともあって、
「最終予選後の笑顔」や先行きを 疑いたくもなるだろう。

小野伸二を加えた理由も、岡田監督が語ること以外に「得点の匂いを」という
攻撃に関しての期待と、長身FWを抜きにして 小野の特性に合うFWを見つけ
たかったのかもしれないが、「日本がしたいことを、させなかった」 という
タバレス監督の言葉通りに DFの仕事を増やされた事もあって、空回りした感。


10回やって いつも あの点差という程の 力量の差 かどうかは「テスト」である
事もあって判らないが、かといって 日本がベストメンバーでやって、逆の点差に
なるかというと「今は難しい」と思う。もっとも、ベストメンバー自体が不透明だが、
「たら・れば」があるとして、Jリーグのクラブチームとウルグアイが対戦したと
しても、逆の点差になるかどうかと考えると、それもなかなか「なさげ」に思う。

チームコンセプトとして、おそらく4月の合宿時に確認し合ったであろう、
相手よりも走り、ボールを取られたら出来る限りは 高い位置で取り返してからの
ショートカウンターや、攻撃から守備への切り替え・タフで粘り強い守備などの
「意図」を、最終予選を経て 選手自身から自発的に溢れ出る、自然体での
システマティックな動きに「理想としては」 昇華していきたいのだと思う。

が、キーとなる選手の一部を入れ替えたこの試合では、やはりといっては失礼だが
「未消化」。90分間で ある程度の形にみえた時間帯がなかったとは言わないが、
パスやトラップが上手くいかないように見える原因と思われる、状況に応じての
ポジショニング・動き出しが「選手が 自分で考えて判断しながら行う」事もあり、

同じイメージを持っての「トライ」は、相手の意図もあって 上手くいったとは
言い難かった。ただ、それは「オーソドックスな戦術」でもあり、読みやすいとも
取れるのだが、今から「一から作り直す」事が出来るほどの立て直しが 早急に
出来る程の、準備や大掛かりな変更も、現段階で しにくいのが 実情であろうと思う。


「何を偉そうに」と思われるような事を書いている筆者とて、期待されてもいない
だろうが、急激に強くなっていく妙案など、提示できる筈もない。

ただ、最終予選とは 幸いにして「短期集中のトーナメント」ではない。

来年の6月こそアウェー、ホーム、アウェーの3試合が毎週 待ち構える厳しい戦い
であるが、そこまでは 毎月1試合弱のペースで 8試合のグループリーグ戦を戦うと
いうスケジュールである。(幸いに、イランと同じく9月に1試合だけで済む)

そういったスケジュールでの戦いに 日本は決して強いとは言えないと思う方々も
おられるだろうが、それは「Jリーグとの共闘」を前提に置いていないからだろう。
そして、選手達や監督、そしてJFAまで含めての、ここ一番での集中力にすら、
これまで「それなりの成果」を得てない故に、自信が持てないからであろう。

それは、決して 皮肉るわけではないが、
期待した選手の伸び悩みに 引きづられた、戦略性 薄き「情熱と誇り」や、
ロングスパンでの哲学を失い、「現実を見据えた戦い」を志向しながらも、
短期的な結果すら怪しいが故に、先行きが見えないようにみえる戦いを

自ら招いていたのに気づかず「見せられてきたと思っている 自分達」が、
長い期間を費やして辿り着いてしまった「自業自得」の結果であり、
それは、自分達で自分達を勝手に、錯乱状態に追い込んだ責任であるとも思える。


最終予選での相手との力関係を冷静に考えれば、
傲慢であって勝てる程 甘くはないが、かといって、
たとえオーストラリア相手であっても、過剰にびびる必要も全くない。

(たとえバーレーンが同日、ブルキナファソに3-1で勝利していても)
(たとえオーストラリアが同日、南アフリカと2-2で引き分けていても)

そして北京五輪の結果からみて、悲観的に考える方々も多い気がするが、
元々は「裾野の広い」北京世代の中から出てくる選手達と、これまでの代表選手達
との「融合」が行われるのは、既定路線の筈であろうし、そうであってもらわねば、
最終予選や南アフリカW杯だけでなく、その先への希望も持てないもの。


欧州や南米・アフリカなどとの戦いを見据えての「個々のレベルアップ」は 
今の立ち位置では必要であるにしても、それを意識しての取り組みや、チームと
して感じた課題の修正は、短期間で取り返さずとも、予選の戦いを通して
行える筈だと思いたい。

そこは「結果」を見ながら、現実の戦いに伸び悩みを感じての「批判してこそ」
になるのか、あるいは多くの方の「予期せぬ喜び」が得られていくのか。

我々は 声には出せど、出来るサポートを行おうという意思はみせれても、
実際にピッチで 相手と対峙する選手達の代わりにはなれず、見守る他に術がない。
選手が自分を信じて「チャレンジ」し、チームとして「トライ」する「その心魂」
を見せてくれるのならば、彼らを信じる人々は 今は少ないようにみえても、
長い期間の戦いの中で「自然と」湧き出てくると、私は信じている。


雑文に最後までお付き合い頂いた方々には、御礼申し上げます。

※追記:
なでしこ、対ドイツ戦の試合結果は 残念でしたが、奮闘を称えたいと思う。
そして五輪の結果については、ソフトボールの日本女子の「金」を 祝福したい。
#超個人的には、ハイライトを こちら で観るのも 楽しんでいますが・・・

そうそう、ウルグアイ戦には出てなかったが 鈴木啓太選手、おめでとう。
畑野ひろ子は 美人でかわいい人のようやん。
(実年齢は関係ないっす、と思う人の勝手な感想)
個人的な知り合いの「アレ」で結婚した夫婦は、殆ど幸せやから。

posted by uj_lovesoccer |00:24 | 応援のひとり言 | コメント(4) | トラックバック(0)
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批判してこそ?:信じる人と人との心魂を

「テスト」という位置づけで出場した選手も居ましたが、個人的に思うことは誰が軸で誰が今までやってきたことを実践しリードしていくか?というのが見えなかったのでウルグアイ戦に関してはただの選手の見極めにしか見えませんでした。

結果については私はどうでもよく、どういう意図で、選手の特性などをどのように理解していて、どういうタイミングで「テスト」したのかが理解できませんでした。
そういうところで「批判」が出ているのだと思っています。
久々に召集されたあの人のことではないです。。

posted by jose | 2008-08-22 02:57

[レス]_批判してこそ?:信じる人と人との心魂を

jose さん、コメントどうもありがとうございます。

おっしゃる点も納得できるような結果でしたね。
多分、9月のバーレーン戦の やり方や軸は 既に決まっているのだと思いますが、
岡田監督も「あまり話したくないこと」が多いせいか、観る側が理解できるように
説明する事は避けていたので、そういう印象を持たれるのも無理ない気がします。

個人的な理解で、岡田監督の意図とは違うかもしれませんが、高木は前日怪我した?
闘莉王の代役で 青木は(好調なチームの守備的MFとして)鈴木啓太の代役、
阿部をどこで使うかの試行錯誤をしたが、セーフティに考えると左SBが無難なので
そのテスト、2トップは記事に書いたように「絞りきれない選手達の見極め」と、
得点力を上げるため(か、合流できない大久保 あるいは山瀬の)代役かと。
選手の特性は、各々の判断が色濃くあると思いますので、私見は省きますが。

代役とばかり書きましたが、おそらくバーレーン戦のスタメンはある程度頭の中に
あって、それが事前に崩れた場合を想定してか、あるいは新しい力が現在の選手と
比較して上回れる部分があるか、という実戦でのテストかな、という事で。

遠藤が出れない分は おそらく中村憲剛選手がしっかりつとめてくれるでしょう。
そういう意味で、ウルグアイ戦での彼の動きは 期待してよいものだと思いますので、
よろしくお願いいたします。

posted by UJ | 2008-08-22 22:31

批判してこそ?:信じる人と人との心魂を

あなた評論家でもやったら?管理人殿

posted by jiga | 2008-08-23 21:40

[レス]_批判してこそ?:信じる人と人との心魂を

jiga さん、コメントどうも有難うございます。

今は「一億 総評論家 時代」で 巷にあふれかえってますし、
もっときちんと分析できる方々も、スポナビ+のブログでも大勢おられると思います。

ですので、評論家の需要も少なく、むやみに増える事に貢献しようとは思いませんが、
ご叱責のお言葉ならば 有り難く頂いて 今後はもっと考えて発言しようと思いますし、
お褒めのお言葉ならば それも有り難く頂いて 今後も継続していかねばと思います。

posted by UJ | 2008-08-23 23:32

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