2008年08月20日

個人としてのチャレンジ・チームとしてのトライ

遅まきながら、最後までトライしながら米国に敗れた、なでしこの選手の皆様、
佐々木監督、スタッフの方々、本当に残念でしたが、3位決定戦でのドイツとの
最後の戦いで、持てる力を出し切って下されば、と思ったりしております。

さて、切り替えが早く、斜めから物事をみて、横道に逸れるのがこのブログ
のようですが、U-23代表の記事を書く際に「一応」気をつけてみた言葉として、

「トライ」と「チャレンジ」

とがあります。個人の方のテニスのブログですが、こちら をご覧頂くと、
個人的になるほどと思い 共感し、持つべきメンタルの点でも非常に参考になった
その違い・ニュアンスが お判り頂けると思います。

私見も入りますが、チャレンジの方が「勇猛果敢さ」が伺えると同時に、
「結果は気にせず」「玉砕も厭わず」的なニュアンスも 感じ取れます。

一方、「トライ」は「最善を尽くす」という 引用先と同じ理解で いますが、
それは 勝負に対する姿勢としては、やや慎重過ぎて 腰が引けているようにも
思う方もいるでしょう。

ただ、「トライ」も「チャレンジ」も ゲームの中でも対戦相手によっても、
その時々、ケースバイケースで使い分ければ良いのだと思います。

そして、サッカー同様に「表現は自由」。ある一定の決まりごとはあるでしょうが
実際のところ「こうしなければならない」などというものは、ないはず。
その自由度が「楽しさ」でもあり、出される解答は 一つだけではないと思えるし。

たとえそれが「世界基準」であったとしても、世界は「世界の各々の自分達の
流れの中からそれを手に入れた」のであり(偉大な先人や、超越した個人もいるが)
日本がそれを、形だけ「模倣」した所で、メッキはすぐに剥がれていくだけ。
「知っておく」事は 「素養」としては必要かもしれないが。


U-23日本代表が「リスクを冒して攻めた」とは 思えない人もいるかも
しれないが、それも「程度問題」だろう。そして「見方による」のも否めない。
傍目に「そう見えなければ」そうなのだろうし、彼らが「そうした」といえば、
傍目でみた事とは「違う」事にトライしたのではなかろうか。不徹底かもしれぬが。
それは必要に応じて振り返り、指摘できる事があれば指摘してもらえば良い。

そして「リスクを冒して攻める」という言葉を 日本で流行らせたと思われる
オシムさんの言動をつぶさに見ていれば、「チャレンジ」ではなく「トライ」
の感覚で物事を進めていた、と 個人的には見えます。
(もちろん、オシムさんの価値観が最上とも思いませんが)


それは、ゲーム内での個々の選手が「チャレンジ」をしなければならないが、
「チーム全体」としては、それを「リスクをある程度 管理できる「アート」を
持った「トライ」となるような システムや、連動性(自然と出来ること)を
求めていたのだと。それをゲームで実現するには、刻一刻と変わる試合状況を
「感じる目」の確かさが必要となります。

だからこそ、阿部勇樹選手や鈴木啓太選手、遠藤保仁選手が オシム監督に 
あれほど重宝されたのであって、その能力を充分発揮させようと「トライ」して
いたのだと。まぁ、まさにこれこそ多くの方が知る「後付け」なのですが。


ただ「玉砕覚悟」でいかねばならぬ事態も、多々あるのは事実ですし、
それは、日本人のメンタルとして「トライ」→「チャレンジ」になってしまいがち
な点がある事と、日本はそこまで強くないが故に、そこまで追い込まれるケースに
なれば、アトランタ五輪の時のように「強くなる」。

今は「トライ」しようとして、これまで持っていた「チャレンジ一辺倒」の長所を
見失いかけている時期なのだろう。

「チャレンジ」すべきTPOを忘れずに「トライ」できるようになってこそ
メンタル・状況判断の面として、前に進めるようになっていける気がするし、

1999 ワールドユース 準優勝の時にも明らかになったと個人的に思っている
「スペインに次ぐ技術レベル」(あくまで結果だけ、本当は違うだろうが)を持った世代から
「何が継続できなくなってしまったのか」を、指導者の方々が よく見極めていけばと思えてしまう。


一旦は 深く谷底近くまで しゃがみこんだとしても「高く飛ぶ為の準備をした」と
(後付けでいいので)言い訳できるような、そんな状況に持っていけるのか。
改めて「技術」を磨く事を怠らずに、「必要な時に必要なだけ走れる」体力や
メンタルを、そして「敢えて走らない」機微を。

こんな多くの事を 勝手に個人がチャレンジして求めるのは、都合が良過ぎるか?
ただ、それを 多くの日本人がチームに「すぐに」求めるのは、
都合が良過ぎるのだろうが。

posted by uj_lovesoccer |07:38 | ひとり言2008 | コメント(0) | トラックバック(0)
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