2008年06月15日

AFCプロリーグ化を追う(4):新ACLフォーマット案

「AFCプロリーグ化」のテーマで書いてきたものの続きを。
先月の20日、2009年度の新ACLへの参加資格を持つ 11カ国からなる最初のリスト と、
その 新フォーマット試合日程案が (黄色文字をクリックするとリンク先にあります)
プロリーグ化特別委員会からAFC理事会に提出されたが・・・

アジアマーケットを意識しての戦略が 読み取れる形になっている。
商才豊かな我が国のキャプテンが委員長となって決めたこの仕組み、
口悪く言えば、富める国々が勢力を発揮しやすい形にも思えるのだが、
レベルアップとマーケットを意識しての仕組み作りとしては、妥当な線なのか。

プレーオフやラウンド16(下記をご参照)が一発勝負である事に少し疑問を
持ちますが、プレーオフの場合は H&Aは日程的にきついのだろうか?

【追記】
日本の観点から言えば、参加が4チームとなり(J1の1~3位+天皇杯勝者)
日程的に3~5月がグループステージの時期、ラウンド16が6月で、
決勝Tが9~11月と、現在のACLとさほど変わらない形になる。
過密日程になるクラブが増加するという事になるのだが・・・【追記終わり】

この仕組みがいったん決まれば、2009年、2010年の2年間は固定で、
その後に見直しが行われる事にもなっているが、
参加資格を持つ国が今後増加して、よりよい見直しが決まる前に図られて
欲しい気もする。現在のサッカーの実力レベルとはややずれがある感もあるので。

国とクラブ数の振り分け基準は、この評価表(アセスメント・チャート) によるようである。

評価表は、A(全ての基準を満たしている)
     B(2008年10月1日までに基準を満たす保証がある)
     C(2008年10月1日までに基準を満たす保証が無い)
     D(基準を満たしていない) という、5月段階での評価のようですが。

日本だけが全ての基準を満たし、全ての項目においてA判定。
B判定された協会は、委員会が2008年10月1日までに基準を満たすと判断されているが、
期限までにNGの場合は、新ACLには参加できない。
(クラブが営利的な存在であることを証明するという項目は、12月15日が期限)

これに加えて、C判定、D判定の国が、問題点を是正できればまた振り分けが変わる
可能性もあるだろう。参加協会の決定は、7月29日にAFC理事会によって承認を得て、
最終的に11月25日にAFCプロリーグ特別委員会によって決定されるようである。
これに早速、ウズベキスタンが反応して改善しようとしている。


○参加国振り分け : 本戦出場枠32チーム

 【本戦グループリーグ出場枠】・・・国名および参加クラブ数(カッコ内数字)

 ◇東アジア:日本(4)、韓国(4)、中国(4)
       オーストラリア(2)、インドネシア(1)、【+1枠】
 ◇西アジア:サウジアラビア(4)、UAE(4)、イラン(4)
       ヨルダン(1)、クウェート(1)、インド(1)、【+1枠】

 【+1枠】・・・4クラブチームのプレーオフの勝者

 ◇東アジア:シンガポール、タイ、ベトナム、AFCカップファイナリスト
 ◇西アジア:シリア、ウズベキスタン、カタール、AFCカップファイナリスト

○日程案

 ◇+1枠プレーオフ:2月18日、2月25日(プレーオフは一発勝負)

 ◇グループステージ:3月11日、3月18日、4月8日
           4月22日、5月6日、5月20日
   (グループステージは、4チームのH&A(ホームアンドアウェー)方式で、
    上位2チームがラウンド16ステージに進出)

 ◇ラウンド16(西):5月27日
  ラウンド16(東):6月24日  (ラウンド16はいずれも一発勝負)

 ◇準々決勝     : 9月23or24日、9月30日(H&A)
 ◇準決勝      :10月21日、10月28日(H&A)
 ◇決勝       :11月6日(or7日)   (第3国での一発勝負)


川淵キャプテンは、このアイデアが提出された会議の冒頭、
「この委員会による推薦は、調査と長く、有益な協議に基づいて行われたものであり、
 我々の最終目標はアジアのサッカーを新たな高みに引き上げる魅力的な大会を
 作り上げることである。」と述べたらしいのだが・・・

(参考)AFCプロリーグ情報 ・・・AFCサイトより

魅力的なコンテンツとなって、UEFAのCLや開催中のEURO並みに
放映権収入が得られる大会を目指しておられるように思うのだが、それならば、
「サッカーのレベルを上げる」という上での別の純粋な試み、例えば
サッカー先進国との交流の場を増やす事も想定しながら進めた方が、より実のある
ものになっていくのではなかろうか。

言うまでもない事だが、実のない大会は、仕組みだけ作り上げた所で機能しない
ものである。そして視聴者の目はごまかせないものだとも思う。

さらに余計な事を言うならば、日本での放映権を獲得するTV局には、
その実況のレベルアップが望まれる所でもあると思う。
それは、組織もそうだし、人材といった面でもそうであろう。

全てが「成長すべき」事を含みながらも、仕組み作りは着々と進んでいる。
成長・発展していけるかどうかは、今後の関係者や観る側の意向にかかっている
のだと思うのだが
我々はそれを受け入れて成長していけるのかどうか・・・なし崩し的になりはしないか。

決まる前だからこそ、言いたいことがあれば声を大にして言うべきであろう。
それは、日本の皆さんもそうであろうし、
ウズベキスタンは既にそうしているが、タイやベトナムなど不利な改正となった国々
には、そういった声が上がる事を望んでもいる。

(つづく)

◇AFCプロリーグ化を追う
 (1)序章 / (2)複数のACL? / (3):現実への対応を!
 (4)新ACLフォーマット案

posted by uj_lovesoccer |11:12 | テーマ設定した記事2008 | コメント(0) | トラックバック(0)
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