2007年04月29日

「昭和の日々」のサッカー:伝えるべきものは

毎週行ってた プリンスリーグ関西 の試合観戦は、本日は仕事に
じゃまされ、結局 観に行けなかった(会場から仕事場まで遠いせいもあるが)。
明日も仕事だから、GWとは名ばかりになりそうだが、それも仕方ない。
「やるべき事が複数あれば、優先順位を考えなければならぬ」のだから。

ただ、プリンスリーグの試合結果 を見ると、応援している ガンバ大阪ユース神戸科学技術高校 を相手に、1-1 のドローに終わっている。
選手や関係者でないのだから、自分が行こうが行くまいが結果に変わりはなかろうが、
何故か ガンバユース の選手に 「すまない思い」 で一杯でもある。

さて、今年から「昭和の日」になった今日、昭和のサッカーをベタに
振り返った↓これらの稿 の頃を思い浮かべ(・・・られんなぁ・・・)
(日本らしさへの回帰(4)(5)(6)  )

川淵キャプテンや 森孝慈さん (前 浦和GM) らが現場で監督・コーチを
務めていた頃の話を、ここで書くのもどうかとは思うのだが、書いてみる。

1982年のスペインW杯を目指しての予選では、平均年齢が21.5歳と非常に
若いメンバーで戦おうとしていたと、後藤健生さん著書の日本サッカー史 
にはある。現在の解説者や監督、コーチらの名前がずらりとメンバーに並ぶ。

1980年 スペインW杯予選 日本代表チーム

GK 加藤 好男(現 日本代表GKコーチ)
   鈴木 康仁(現 柏スカウト)
DF 前田 秀樹(現 水戸ホーリーホック監督)
      須藤 茂光(現 JFAナショナルトレセンコーチ)
   菅又 哲男(現 日立柏レイソル取締役)
   山本 昌邦(現 NHKサッカー解説者)
   坂下 博之(元 亜細亜大学サッカー部監督)
   越田 剛史(現 石川県サッカー協会 特任理事) 
   都並 敏史(現 セレッソ大阪 監督)
MF 岡田 武史(元 横浜FM 監督、JFA特任理事)
   金田 喜稔(現 サッカー解説者)
   副島 博志(現 セレッソ大阪 育成総監督)
   戸塚 哲也(現 FC岐阜 監督)
   田中 真二(現 バンディオンセ神戸 監督)
   風間 八宏(現 現サッカー解説者・JFA特任理事)
   佐々木博和(現 Lリーグ スペランツァ高槻 監督)
FW 横山 正文 (???) 
   長谷川治久(前 アビスパ福岡 チーム統括グループ長)
   木村 和司(現 解説者)
   原  博実(現 FC東京 監督)

#求ム、横山正文さんの行方・・・

この頃の日本選手は、テクニックの面では 東南アジアも含めて、
外国には勝てないという前提(現実)があり、それなら「走って勝負をしよう」
というコンセプトであったが、スペインW杯予選のチームは、
当時でも指折りのテクニックがある選手を揃えて、4-3-3のシステムで
戦おうとして、中国や北朝鮮に敗れて予選敗退となっている。

30年近くも前になるのに、何故か形だけは 今のトレンドが戻ったかの
ような所もあるが、しかしながら 目の前で繰り広げられる日本でのサッカーは、
こういった方々から続く流れを感じられず、しかも世界のトレンドには
まだまだ追い付けていない。オシムがいなければと思うとぞっとする。

代表選手が必ずしも良い指導者になるとは限らないという事を示している
のかもしれないが、(中には当然、今でも卓越した目の方々もおられる)
当時のサッカーに親近感を感じるサポーターやマスコミは、皆無に近いだろう。

昭和のサッカーから現在に至るまでの溝は、少なくとも観る側には深い。
続くべきものが、受け継がれるに値しなかったという事なのだろうか。
それとも、受け取る側が 無知無思慮なのだろうか。

いずれにしても「日本らしさ」を外国人に向けて非常に説明しにくい、
日本のサッカー。「日本」という国ですら説明できないかもしれない。
ナショナリズムとは縁遠い感覚が、蔓延しているとでもいうのか。

平安時代や鎌倉時代を説明できても、現代に近い流れを説明できそうもないのは
歴史の授業の進めるペースを間違っているせいなのだろうか、とも思ったり。

教育者・指導者が、伝えるべき事を伝えきれていない。

授業でサッカーの歴史をやる必要は全くないと思うが、15年目を迎えた
Jリーグのクラブでも、辿った歴史を伝えるものが必要なのであろう。

今、なぜ、チームがここにこうしてあるのか。

それを知らないでいるクラブのサポーターが多いのならば、
クラブへの愛も希薄なものになりはしないだろうか、とちょっと心配になる。
海外のクラブチームで、クラブがあれほど愛される存在であるのを見ると。

そして、代表に関しても、同じような事を感じてしまうのである。

posted by uj_lovesoccer |20:50 | ひとり言2007 | コメント(10) | トラックバック(0)
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Re:「昭和」のサッカー:伝えるべきものは

たまたまだと思いますが、投稿の際、ジャンル選択、この場合サッカーを忘れてませんか? 忘れると、ブログ全体のジャンル別一覧や、スポーツナビ本体の関連ページに更新が表示されず、勿体無いですよ

posted by ジャンル選択をお奨めします | 2007-04-29 21:16

Re:「昭和」のサッカー:伝えるべきものは

忘れてましたね・・・どうも有難うございます。

posted by UJ | 2007-04-29 21:42

Re:「昭和の日々」のサッカー:伝えるべきものは

日本らしさってなかなか実態が見えてきませんね。
よく言われる考えて走るサッカーも万国共通とも思えますし。
個人的に文化とか、歴史とかにヒントがあるかなと思って調べて見ていたのですが、正直なところ日本らしさはこれだ!ていうのは無理があるのかなと思い始めています。
これが九州らしさとか、関西らしさとかだとまだハッキリしてくるのかなと思います。
日本は日本人が思う以上に広く、さまざまな文化が根付いています。
元々江戸時代以前は事実上連邦国家でしたし、現在もそういう傾向はあります。
サッカーに地域の文化が溶け込めば溶け込むほど日本らしさを一つのスタイルに統一するのは難しくなるのかもしれません。
地域性の溶け込んだサッカーをどう組み合わせていくのか・・・日本って実は代表監督にとってかなり扱いづらい国なのかもしれませんね。

posted by いもあん | 2007-04-30 00:01

Re:「昭和の日々」のサッカー:伝えるべきものは

お久しぶりです。
サッカーの答えを探そうとすることと同様に、「日本らしさ・・・」を探そうとするのは難しいかもしれませんね。ふと思ったのですが、農耕民族ゆえの道徳としての「勤勉」、命を手段として考える倫理としての「武士道」・・・何を掲げるにしろ「俺は日本人だから・・・」と、踏ん張れる精神こそが大事かもしれないですね・・・
サッカーが局面での正解を探すスポーツであるように、僕もまた一つの答えを探そうとしすぎて大変なことになってます。答えを探さねばすっきりしない性格もあり、書こうとするのですが~3~では、大変な失敗を犯した気が・・・
それでも判断せねばならぬサッカー選手に対して、見る側もやはり価値の序列は決めねばならぬと、勝手に思っている次第で・・・
戦後壊れてしまったとされるあらゆる中間の共同体を埋める存在としてのクラブに期待しているのですが・・・
セルティックでは、チームの歴史を学校の授業で習うそうです。これはありだと思いますがどうでしょう?
歴史教育に関して意見を言えるほどに詳しくはないですが、近代から順に勉強した方が感覚としてはいいと思います。共通点を見つけやすいですし、僕が足りないと思い、UJさんもそう思っているかもしれない「縦軸」が発見しやすいかもしれませんね。
長々と失礼しました。

posted by モ-リー | 2007-04-30 11:04

Re:「昭和の日々」のサッカー:伝えるべきものは

GW中、実家帰省中(関西)なので偶然なのか記事の『ガンバ大阪ユースvs神戸科学技術高校』に行ってきました!

昨日は池選手が出場停止だったようで、変わりに大塚選手がサイドに入っていました。
で本来左サイドの安田選手がセンター。そしてその左サイドに中学3年の宇佐美選手。


試合としてはDFラインの足元でのミスが多かったのでなかなかペースを握れない印象でした。
試合展開としては五分五分、または少しガンバペースという感じでしょうか。

選手個人としては大塚選手はやっぱり上手いです!
ちょっと消極的な姿勢が気になりましたけど、持てばしっかりゲームをコントロールできる。本当に万能な選手ですね。

注目の宇佐美選手ですが、線が細いのですが周りとのレベル差は感じませんでした。
積極的に仕掛けてシュートを打っていましたし、予想以上に良い選手だなと感じます。

posted by オス2歳 | 2007-04-30 12:09

>いもあん さん

コメントどうも有難うございます。

「日本らしさ」、真面目な日本人は何だろう?って探してしまいがちですが、おっしゃる意見もあるので確かに見えにくいものかもしれません。でも、統一化したものでなくても、その集合体が日本らしさでは?という解釈もアリだと思いますし、外国人からすれば「ここが共通だからこれが日本らしさでは?」って見抜かれる時もあると思います。ブラジル人に「ブラジルらしさ」を聞いても千差万別な答えが返ってくるらしいですし。

以前は真面目な日本人的記事を書いてましたが、最近は私も判んなくなって「ま、焦らずにいれば、いつか出てくるかも~」位の感覚になってしまってます・・・

外国の方に説明する日本らしさは、実は、個人の思い込みで全然OKだと思うんですが、変に律儀に「正しい1つの答を教えよう!」と思っている日本人が多い事にも気付かされます。ただ、日本文化や歴史を説明できない人間が多く、逆にガイドブックで勉強してきた外国人観光客の方が、ちゃんと知ってたりするんで、そういうのはちょっと恥かしいかな・・・という個人的な思い込み^^
何にせよ「日本の現代社会」を説明するのは、フクザツ怪奇で難しい・・・

posted by UJ | 2007-04-30 13:06

>モーリー さん

コメントどうも有難うございます。お久しぶりです。

日本FW論~3~、難しいですね。意図は理解したつもりなのですが、「責任の回避」、「知性」「義務への覚悟」の欠如は、確かにおおよその日本社会の甘えが生んだ日本人的考えで、それを克服できる日本人FWの出現が待たれます。ただ、そういう甘えの構造に甘んじている選手ばかりでもない気がしてますので、スーパーFWでなくとも点が取れる為に何が必要なのか、そしてその中でFWが果たすべき役割は何なのか。現在の「守備をするFW」が増加するトレンドと共に、今後考えてみても面白い気がしています。
個人的な価値の序列はあってよくて、それを表現し共感・意見・反論を得て、それを進化させるのは大切な事だと思っていますが、

さて、「日本らしさ」探しをギブアップしかけている私ですが、まだ「足りない考え」があるのだろうと思い、それを他国に求め探している現状です。日本の中を探し尽くしたという訳でもないのですが、こういうお話こそサッカー先進国に、あるいは全く逆のサッカー後進国にも学ぶべきではないか、その方がよく日本という国が見えるのではないかと、今は思っています。
(記事タイトル、最初、上段青天さんの所のブログ名にかなり似てたので修正してます・・・)

posted by UJ | 2007-04-30 13:08

>オス2歳 さん

コメントどうも有難うございます。

ローカルネタですが、高槻まで堺から行くのは結構大変でして、仕事が合間で入ってたのであきらめて、ネット観戦で柿谷ゴールを見て喜んでました・・・ガンバユース、応援に行けなくてごめん!
#というか、もし行ってたら想定外のオフ会だったのか・・・

池選手は前の試合でツバ吐いて暴言で退場になったらしいので(滝川2高との試合、ストレス溜まる試合だったのでしょう。見れてないのですが)、セルフコントロールをきちんと学んでもらいたいと思います。
大塚選手は本当に楽しみですし、さらに楽しみな宇佐美選手。あの年齢で3歳上を相手にして自分の間合いで勝負できる所が将来性を感じさせます。安田晃大選手は細かいボールコントロールが上手く、コンビを組む1歳下の田中裕人選手も飛び出しのタイミングが良くて、今年は本当に楽しみなチームに仕上がりそう。ただ、昨日のスコアだけ見ると、ちょっと池選手のドリブルでの切り込みなどのアクセントが必要だったのかも。神戸科技高校も良いチームであるのは確かです。
・・・一気に書けてしまう自分がやや怖い・・・

posted by UJ | 2007-04-30 13:17

Re:「昭和の日々」のサッカー:伝えるべきものは

>「日本らしさ」探しをギブアップしかけている私ですが
昔、どこか(サッカーとは関係ないところ)で、「日本人」の特性の第一番に「従順」を挙げていた外国の方のコメントを読んだ事があります。
その方の「二番目」は勤勉だったと記憶しています。

代表選手の監督に対する従順さ、「言われたことを綺麗に真面目にやろうとする」勤勉さを見ていると、あらためて「ああ、そうなんだな。当ってるな」と思う事があります。

>昭和のサッカーから現在に至るまでの溝は、少なくとも観る側には深い。
視点が異なるからなのでしょうが、私には断絶があるようには感じられません。
JSLの時代からの伝統を守っているチームは多く現存していますし、「徐々に」変わってきたとはいえ、高校サッカーの大祭とも言える冬の大会を見ても、
「日本人のサッカーに対する意識の根っこ」は継続性がある、と感じています。
もちろん悪い意味でも変わっていないという思いもあります。

UJさんは「代表」のことに焦点をあてていらっしゃるようにも思われますが、私は「代表は結果だ」と最近強く感じるようになりました。
他国の事情は違うでしょうが、日本では・・・。

そして、蛇足ながら「誰が監督をやっても、同じようなサッカーにしかならない」事が無い、今の日本代表に愛情を感じております。

posted by Tadahide | 2007-05-01 13:01

> Tadahide さん

コメントどうも有難うございます。
「従順」「勤勉」の美徳、日本らしさとして「しつこく相手に食らいつき、監督に言われた役割を全うする」くらいの気概をゲームで見たいものです。別競技ですが、女子マラソンなんてその典型例なのかもしれません。

昭和からのサッカーの連続性は、クラブチームや高校チームの関係者には存在していると思いますが、サポーターやマスコミには 薄いと思っています。歴史からいって仕方のない事かもしれませんが。中・高生で「生まれてこのクラブ一筋!」みたいな子が増えて、血の色までクラブの色が染み込んだような人間が果たして・・・いますけど(笑)、昭和からはさすがに・・・

ご指摘のように、代表では「結果」が求められるのでしょうから、そのサッカーのスタイルは 以前は選手の色(監督が変われば選考する選手のタイプが変わる事が多かった)、最近は監督の色が色濃く感じられます。それは日本代表に限らないのでしょうけれども。例えば我々がアルゼンチン代表を見る時に感じる「らしさ」は、多分アルゼンチン国内では「監督によって全然違う」と思う人間が多いのとよく似ている気がします。ただ、ナショナリズム、代表への愛は不変というのは同じですね(笑)。

posted by UJ | 2007-05-01 20:34

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