2007年02月22日
vs U-22米国代表戦:チームとしての連動性
たまには、100km/h 台の直球勝負で 打たれてみましょう、という事で。 (という野球の例えからして、自己ツッコミを入れたくなるが。 まぁ、不得意分野への無謀なチャレンジと思って下さい) 一応、後半開始からTVで見ました。前半ダイジェスト的なのは見ましたが、 あのダイジェストでは、フィニッシュとDF、良くてGKの問題しか判らん。
全体的な印象としては、以下。
◇ 点を取られないのは、米国の決定力・工夫不足に助けられた感。
(米国もベストメンバーでなく、試行段階に見えた)
後半開始から多く発生した、2対2での守備の局面は、
結果論として点は取られなかったが、他国相手で3トップは、
現時点では、やられる可能性高い。
根本的な理由は後述する。
(「テン・カーテの戦術カルテ」という、ワールドサッカーマガジンでの
連載(2007/2/15発売号(3/1号)を見られると良いと思う。そこでは、
4-3-3のシステム(昨日は3-4-3だったが)の功罪を説明している)
日本代表の3トップ(1トップ+2シャドー)は、3トップ間の距離が近い
ための連動性は(当然ながら)ある程度 出来ていたと思うが、
ワイドな展開に欠け(家長が入り、水野が点を取ろうとし始めた最後は別で、
後半だけの印象になる)、本来の3トップの魅力をやや損ねていた。
導入するのは面白いと思うが、テン・カーテのいうところの、
仕事が終わった後に、素早く各自のポジションに戻り、穴をなくすという
4-3-3での必要事項が出来ていない為か、米国の速攻に対して
度々数的不利をくらっていた。特に中盤とサイド。
CBは残ってしまっていた? 為か、そこで止まる形に見えた。
3トップを導入するなら、今後、反町監督は基本からの修正が必要となる。
◇ 敢えて課題を出すためか、選手交代やベンチからの指示は遅かった。 指示せず修正できるか、とりあえず見て判断してから、反町監督は 選手交代に踏み切ったと思われる。 ディフェンスの「各駅停車」は、オシムのおかげで皆が指摘できるように なったが、何故そうなってしまうのか、どう改善すべきかまでは、 まだ(オシムから)提示されていないためか、指摘が少ないと思う。 「現象の原因は、皆で考えましょうという徹底」が試合中に出来る程、 選手も観ている側の大多数も成熟してはいないが、 ・米国のカウンターを恐れるあまり、前に出れない ・中盤の選手の上下動が少なく、出し所がない (2シャドーが中盤の底を助ける動きが出来なかった) ・もちろん、前に向う意識が弱く、選択肢を自ら狭めている と、オフ・ザ・ボールの動きと連動性に関しての、チーム全体の課題が よく見えたのではないかと思う。残りの合宿での宿題であろう。 もちろん、GK・DFからのビルドアップ能力不足には問題がある。 人から言われず、選手個人で試合中に修正可能なレベルなら、こう何度も 指摘される事はない筈。 監督・コーチの仕事としてやらねばならない所になっている。
◇ 14本シュートを放って0点という事実の、根底にあるものは? 「個人の決定力」や「個人技でしか 崩しが出来てない」点もあるし、 「決める・流し込む意識の問題」や「米国のようなDFへの不慣れ?」 など指摘するのもどうか、という問題点もあるが。。。 個人的には「良い状況で打てるシュートが少ない」(平山の2本は例外) ところに、相手DFを崩しきれない連動性のなさを感じる。 選手の見極めと称して多数の選手を呼ぶ場合、チーム戦術は一貫して いないと、個人の特性によって大きな変更を余儀なくされるようでは、 連動性への理解も生まれにくいのではないかと思う。 さもなくば、早めに集団を絞り込み、その中で中心選手を主体として、 取る戦術自体に幅を持たせるという事を、早めに行わなければならない。 決めきれないのは決定力もあるが、よい状況でシュートを打たせるには、 チームとしての連動性が不可欠なのに、このチームにはそれが欠ける。
ともあれ、来週から五輪予選は始まる。長い戦いであるので今から徐々に チーム力を上げていき、大事な所でピークに持っていくという方向でも 良いだけの「余裕」があれば別だが、それは、明らかに個人の実力差が みられる、強豪国のような戦い方である。 今後の合宿での適切なコーチングによって、改善可能な問題も多い。 選手自体のポテンシャルが低いのではなく、これまでのコーチングの 方に問題があったのか、意識付けが大変弱い世代であるように思う。 逆に言えば、それはコーチの「今後の」腕の見せ所でもある。 選手選考はもう終わった。そろそろチームとしての形を明確にしつつ、 連動性を高めていっても良いのではないだろうか。 でないと、中村北斗や西川周作が待ち遠しくなり、U-20の選手待望論 など、本質をおざなりにした論議が出てしまう。(かな?) ※ 後で修正しました(日本語のミスだったです・・・) (選手選考は、監督の仕事であり、誰を使うかは現場が一番よく判る筈と いう観点から、個人名には殆ど触れないという自身の考えにより、 選手名は、殆ど出していない事にお気づきだろうか? そしてあのプレーは何故ああなったのか、についても選手の 考えと状況がやや不明な為、書いてはいない。) 連動性を高めつつ、香港、シリア、マレーシアの1次予選を ポカなく抜けるよう望む。 # らしくない?
posted by uj_lovesoccer |11:43 |
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この記事に対するコメント一覧
Re:vs U-22米国代表戦:チームとしての連動性
3トップって、最前線の3人同士の関係と
後列の関係が凄い難しいと思うんですけど、
そのへん、どうだったんでしょうか。
悲惨な3トップは、それぞれ3人がピッチに
放置、孤立させられてる、って傾向がありがちで
機能させるには、指揮官の腕が相当ないと
使いこなせないのかな、という私感があります。
中村(北)は好きな選手だった故に、離脱は
残念ですね。原因も原因ですが。
posted by LITTLE | 2007-02-23 17:57
Re:vs U-22米国代表戦:チームとしての連動性
LITTLE さん、コメントどうも有難うございます。
>3トップって、最前線の3人同士の関係と後列の関係が凄い難しいと思うんですけど、
1トップ2シャドーとあまり変わらなかったという印象。FW同士は近いので連携が取れて楽に思えますが、左右への動きが少なく米国のブロックを崩す動きにはなっていなかったと思います。
2シャドーが前に張り、中盤に降りるのが遅い分、中盤底まで中途半端に前がかりで、ピンチを招いたのだと思います。中盤でボールを奪われるのも、ミスパスとその後の予測の遅さ、そしてトライアングルが作れてないからだと思います。
Jリーグで3トップをしているチームが甲府くらいしか思い当たらないのですが、そういう動きをした事がない選手ばかりでは? 実際にさせて途中で動きを止めて指導、という事を繰り返さないと機能しにくいと思います。
個人的な意見ですが、3トップの位置は守備も攻撃も、CFが決めてそれに連動して動くものだと思うので(キーマンがいればその選手でも良いですが)、賢い選手をCFに置かないと悲惨になると思います。李忠成くんをCFにした方が機能するのかもしれませんが、今回は、いかんせん、合流期間が短かったので。
北斗選手が入っても、個での打開の選択肢が増えるのは良い事ですが、集団での崩しや数的優位を考えた動きを、チーム全体でやっていかないと厳しいと思いますね。(北斗選手は最終予選にやっと間に合うという怪我)
こういった点からすると、元のシステムに戻して3トップは今後熟成する(オプションで)というのが最善かと思います。
posted by UJ | 2007-02-23 19:01
Re:vs U-22米国代表戦:チームとしての連動性
前半は梶山がそこそこ効いていて悪くはなかったけど、後半は消えていてDFラインも低かったので中盤は省略されることが多かった
1トップ2シャドーよりは家長、水野をウイングで使った後半途中からのほうがよかったな
posted by | 2007-02-23 19:02
Re:vs U-22米国代表戦:チームとしての連動性
さん、コメントどうも有難うございます。
家長、水野のウィングの方がワイドで確かに活性化されたように見えます。課題は、オシムがNumberで指摘したように、家長がセンタリングを上げれば水野がゴール前に飛び込む、水野がセンタリングを上げれば家長がゴール前に、という動きが出来るかにかかってると思います。これがないと相手からすると怖さがないので。
posted by UJ | 2007-02-23 19:16


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