2009年08月31日

ニッポン男子柔道の落日

 昨日までオランダのロッテルダムで行われていた世界柔道選手権は、女子は金3・銅2を獲得したものの男子は銀1・銅1と遂に金メダルなしに終わった。 

 メダルを獲得できなかった階級は初戦敗退が1つ、敗者復活戦に
回れない3回戦までの敗退が4つと惨敗といっていい成績だ。 

 大会前から苦戦は危惧されていたが、まさしく現実となったわけだ。 

 実は苦戦した北京五輪終了後の柔道連盟の総括や、篠原信一監督の言動を聞いていると‘コレじゃヤバい・・・’と個人的には感じていた。
 というのも日本の柔道指導者達の考えが世界の流れから完全に取り残されているのだ。

 特に篠原信一は北京で最後の砦を守った石井慧の柔道に対し以前から否定的なコメントが多かった。
 つまり‘まず一本勝ちありき’ではなく‘ポイント勝ちでも勝てばいい’という石井の姿勢に否定的だったのだ。 

 確かにマスコミも‘勝ってナンボ’の石井より、負けても己の柔道である内股による一本勝ちに拘って美学に殉じた井上康生を支持する傾向が強い。

 しかし それこそが日本が世界相手に勝てない理由の1つになって
いる。 

 更に追い討ちをかけているのが柔道のプロ化。
 国際柔道連盟が柔道をプロ化したため海外の選手達は1つでも多く
勝たないとスポンサー契約を打ち切られるので必死になるのに
対し、警視庁などをはじめとした堅い職業に就き企業アマ制度の恩恵にどっぷりと浸かっている日本人選手では勝負に対する意気込みが
違ってくるのは当然だ。

 ‘日本人選手は世界選手権などに出ただけで満足しているので外国人選手とは勝負に対する執着心が違う’と篠原監督はボヤいていたが、それは当然なのだ。 

 しかも選手層が薄いので選手層を厚くする事から始めないといけないのに、あらゆる大会に少数精鋭で臨もうとするなど時代錯誤としか思えない強化法には首を傾げざるを得ない。

 やはりサッカーなどを見て分かるように若年層から しっかりと育成していかないとダメだし、選手層が薄いというのは致命的だ。 
 そして何よりも将来的には選手のプロ化は必要不可欠だろうし、優れた人材を確保するためには石井慧のような将来プロ格闘家への腰かけとして考えている者も受け入れるだけの度量も必要だと思う。

 もはや高段を取っても世界相手に勝てなければ意味がないし、五輪などで金メダルラッシュを見たいのなら‘勝ってナンボ’という価値観を
マスコミが扇動するべきだろう。  

 最後にフジTVの柔道中継だが、ネットで速報が出る前にOAしないと
 あんな結果だと誰も見ないのではないか!

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posted by ue-kj |22:00 | オリンピック競技 | コメント(2) | トラックバック(1)
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2009年08月29日

10年前の今日・辰吉丈一郎のラストファイト他・・・・・

 今から10年前の今日99年8月29日は大阪ドームで浪速のジョーこと辰吉丈一郎が、WBCバンタム級王者のウィラポンに挑戦して 7RTKOで敗れラストファイトになったと思われた日である。 

 と同時に この試合を実況していた日本テレビの某アナが、トンデモ実況をした日でもある。 

 浪速のジョー・辰吉丈一郎が97年11月にシリモンコンを7RでTK して王者に返り咲いた後2度の防衛に成功、特に2度目の防衛戦では強敵と言われた1位のポーリー・アヤラに負傷判定とはいえ勝っていたので98年12月の4位・ウィラポン相手の防衛戦は難しい防衛戦とは思われてなかった。

 ところが何と6RにTKOされ王座を失ったのだ。
 だからリターンマッチでは大阪ドームという最高の舞台で前回の反省点を踏まえて雪辱するものと思われていた。 

 ところが1Rこそ好調な出足だったものの、2Rからウィラポンの右強打に圧倒され始め3Rにはストップ寸前まで追い込まれる。
 それからは毎ラウンド打ちまくられ、7Rに とうとうストップされたの
だった。

 89年にデビューし90年に日本タイトルを奪取すると91年9月にプロ入り僅か8戦目でWBCバンタム級王者になり、90年代を代表する名ボクサーだった。
 そして90年代最後の年にラストファイトを終えた・・・・・はずだった。  

 この日はセビリアで行われた世界陸上の女子マラソンがTBSで19:00からディレー中継されるだけでなく、18:30からTV朝日でジャイアンツとカープの試合がOAされていた。 

 私は18:30から野球中継を見ながら19:00になったのでNTVの世界戦にチャンネルを切り替えた。
 女子マラソンの場合は目玉だった高橋尚子がケガを理由に直前リタイアしていたし、TBSの中継は前フリが長いのでボクシングと野球中継を優先していたのだ。 

 するとシドニー五輪のサッカーで歴史に残る愚挙を演じた某アナが辰吉戦の実況担当だったが番組の冒頭で 

‘日本から世界を目指す戦いが行われている今日この頃。
 スペインのセビリアで行われた世界陸上の女子マラソンで日本は
残念ながら世界一になれませんでした・・・・・’ と語ったのだ。 

 これを聴いた瞬間 私は女子マラソンを見る気がしなくなった。 

 当然のようにTBSは抗議したようだが、ライブでOAしていれば こんな事はなかったのだ。
 19:00からのゴールデンタイムにディレーで持って来れば、ライブでのOAより視聴率が稼げるという思惑だったのだろう。 

 まったく あきれた考えだ。 

 視聴率稼ぎのために あえてディレー中継するTBSと結果を先に
言った NTVの某アナ・・・・・・どっちもどっちである。 

posted by ue-kj |22:37 | ボクシング | コメント(3) | トラックバック(0)
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2009年08月28日

モラルなき世界挑戦の当然の結末

 不可思議に作られたWBC暫定フライ級王者のポンサクレックが 
22位の升田貴久相手の防衛戦を行い、6RTKO勝ちした。

 升田は05年に1階級下の東洋Lフライ級王者になったものの、初防衛に失敗しブランクを作った末に4勝。
 4勝の中で08年8月に当時WBAフライ級5位のワンディに判定勝ちしているが、6月に日本ランカーの小林タカヤスに判定負けした直後だったのだ。

 ポンサクレックは07年に内藤から敗れるまで17度の防衛に成功していた名王者だが、その中に日本のトラッシュ中沼・小松則幸・中広大悟に勝っているものの彼らは世界挑戦前に負けた選手。
 また1階級下のLF級から3人選んでいるし、1人は18位・1人は23位という相手だ。

 だから升田がタイで挑戦と聞いて ある意味‘またか’と思ったのだ。

 つまりポンサクレックも升田も‘何を考えているのか’という事になる。

 しかもネットの速報によれば2Rに早くもダウンを奪われ、升田は何もできずに終わるというミスマッチ以外の何ものでもない予想通りの結果となった。

 かつて世界戦といえば奪取できそうな挑戦者でないとダメという不文律があり、最低限のマナーとして前哨戦で敗れた選手は挑戦自体をキャンセルしていた。

 実際に75年にWBCバンタム級王者ロドルフォ・マルチネスに挑戦した沼田剛は連敗して世界挑戦して惨敗したが、マスコミからは‘暴挙’ と辛辣に批判され、77年6月にWBCフライ級王者ミゲール・カントに挑戦して惨敗した触沢公男が1試合も挟まずに7ヵ月後にWBAフライ級
王者グティ・エスパダスに挑戦した時も批判された。

 一方で元WBCのLフライ級王者・中島成雄が81年5月に7月に世界挑戦するべく前哨戦として戦った試合でKO負けすると世界戦自体がキャンセルされ周囲も‘当然’という雰囲気だった。

 こういう例を見ても分かるように世界タイトルに挑戦するには、それなりのモラルがあったのだ。
 ところが昨今の敵地ではあるが噛ませ犬挑戦者としか見えない選手が前の試合で負けたにも拘わらず挑戦する事について 殆どのマスコミが批判するどころか無関心という嘆かわしい状況だ。

 確かにボクサーにとって世界戦を戦うのは名誉な事だし、そうそうあるものではない。
 しかも試合というものは、やってみないと分からないのも事実。

 とはいえ世界戦のステイタスを上げるためにも前哨戦で負けた選手は挑戦をキャンセルするぐらいの内規を作らないとモラル低下に歯止めが かからないのではないかと危惧するし、実際に今回の世界戦の結果を見れば世界挑戦においては奇跡など起きないと実感されるわけである。 

posted by ue-kj |23:06 | ボクシング | コメント(8) | トラックバック(0)
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2009年08月26日

世界陸上・やり投げでのメダル獲得の快挙を もっと讃えよう

 いささか旧聞になるが23日に閉幕した世界陸上2009・ベルリン大会で、男子やり投げの村上幸史が3位に入り投てき種目では室伏広治に以来のメダル獲得となった。

 これは凄い事であり、快挙だ。 

 どうしても日本では陸上競技といえば短距離とマラソンぐらいしか大きく扱わないが、実際には800mや1500mの中距離種目などに代表されるように普段見られない面白い種目は多い。 

 フィールド種目でも棒高跳びや走り幅跳びなどに比べ、投てき種目は扱いが小さくハンマー投げこそ室伏広治の活躍で取り上げられていたぐらい。 

 ただ私に言わせるとやり投げは共産圏がボイコットしたとはいえ84ロサンゼルスで故・吉田雅美が5位に入っているし、 88ソウルでは溝口和洋がメダルを期待されていた事もあったから村上が決勝に残るぐらいは可能だと思っていた。

 つまり砲丸投げや円盤投げのようなパワーだけではない種目では、やり方によって十分通用するはずだ。
 実際 村上は野球上がりというではないか。 

 男子400mリレーでは北京の快挙の再現はならなかったが、 4位に入るなど実力は安定している。 

 日本でしか盛んでない駅伝に うつつをぬかしてトラック種目に力を
入れなかったツケが回ってきて世界のレベルから置いて行かれた
男子マラソンなどに期待するより、地味ながらも世界を転戦して強化
している短距離やフィールド種目にこそ注目するべきだろう。  

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posted by ue-kj |23:34 | オリンピック競技 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年08月25日

夏の甲子園で勝つには・・・・・・

 中京大中京の優勝で幕を閉じた今年の夏の甲子園だが、目立ったのが打線の好調さでベスト8の都城商戦で9安打というのが最も少な
かったヒット数。

 つまり都城商戦で あと1本ヒットを打っていたら準優勝の日本文理と共に全試合2桁安打という事になっていた。 

 実は今大会が始まる前は超高校級の打者・筒香を擁する横浜が
予選で敗れ、選抜で話題になったPL学園の勘野は不調のためベンチ入りできず強打者不在と言われた。 

 一方で投手陣は花巻東の菊池だけでなく中京の堂林や智弁和歌山の岡田、西条の秋山、長崎日大の大瀬良、興南の島袋に明豊の今宮ら好投手が多く投高打低の大会という予想もあった。 

 ところがフタを開けてみれば今大会の完封試合は5試合と平成に
入って06年の4に次ぐ少なさで、特に3回戦以降の完封試合がないのが特徴だ。 

 象徴的だったが大会No1と言われた花巻東の菊池に完封試合がなく優勝チームのエース・堂林も2回戦、3回戦、ファイナルと打ち込まれてリリーフを仰ぐというケースが6試合中3試合もあった事。
 これを見る限り絶対的なエースを持っていても、打てないと勝ち抜けないという事が改めて分かる。 
  優勝した中京大中京の6試合の総得点は52で総失点は22、1試合平均で8,67点だから9点近く取り 3,67だから4点近く取られている。

 昨今は智弁和歌山のように160㌔に設定したバッティングマシーンを連日1人が1時間以上打ち込む時代だから、昭和の高校野球のように絶対的エースに頼る時代ではないのだろう。 

 もともと野球は1857年に9イニング制となるまでは21点先取した
チームの勝ちだったらしい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E7%90%83%E3%81%AE%E8%B5%B7%E6%BA%90
 つまり野球は点取りゲームなのだ。 

 古豪といわれるチームはピッチャーを中心に守り抜く野球を是としているケースが多いが、もやは守備力が一定のレベルにないチームやピッチャーが四死球で自滅するチームは甲子園には出られないという事で‘堅い守り’は自慢にはならないし当たり前になっている。

 だから
 徹底的に守って相手を0に抑えて、どこかで1点をもぎ取って逃げ
切るというのは前時代の遺物。
 これに拘るチームは甲子園にすら出られないのが現実だ。 

 90年代の終わり頃に70年代に甲子園常連だった九州の とあるチームが当時の監督が復帰して春夏連続で出場した事があった。
 この監督は
‘高校野球のベストスコアは1-0なのに、最近の高校野球は長打が
出過ぎるし点が入り過ぎる。野球が乱れて嘆かわしい’
とコメントしていたが、この翌年から子園出場はない。 

 守備練習は文字通り守備のみの練習だが、バッティング練習は打球を処理するので打撃のレベルアップだけでなく守備のレベルアップにもつながるからバッティング練習主体のチームの方がレベルアップする可能性が高い。 

 今やピッチャーを含めた堅い守りは当たり前で、打線をいかに強化するかというのが甲子園で勝つための絶対条件だろう。   

posted by ue-kj |23:29 | 野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年08月24日

09夏の甲子園・ファイナル

 いよいよファイナル。 

 夏の大会のファイナルで6戦全勝の中京大中京に新潟県勢初優勝を
目指す日本文理が挑むのだが、中京に更に有利なデータが21世紀に
入って夏の大会のファイナルは全て3塁側のチームが勝っていると
いう事。 

 以前も記したが日本文理の大井道夫監督は50年前の59年に宇都宮工のエースで準優勝しているのだが、監督としてリベンジできるか? 

 1回表に日本文理は1アウトから2番がヒットで出塁するが 3番が2塁ゴロ併殺で無得点に終わると、その裏に中京は2 アウト2塁から4番の2ランで6試合全てで先制する。 

 日本文理は2回に4番・5番の連続2ベースで1点を返すと、3回には2アウトから2番のHRで2-2の同点に追いついた。
 3回に1アウト満塁、5回にはノーアウト2・3塁のピンチを凌いだ日本文理は、6回にノーアウト1・2塁のチャンスを迎えるが 堂林をリリーフした森本が後続を絶ち膠着状態に入る。 

 6回裏に中京は1アウトから四球と連打で満塁と攻め立て2アウト後に4番がレフトへ2点タイムリー、更に5番が死球で満塁から 6番が叩き付けた打球がピッチャーと1塁手が追いかける内野安打で5-2とすると気落ちした伊藤から7番が走者一掃の2ベースで 8-2。 

 7回表に日本文理は7番からの3連打で1点返すが1番が併殺に倒れ1点止まり、その裏に中京はノーアウト1塁からバントで2塁に進め 3番と5番の長短打でトドメとも思える2点を追加して10-3とする。 

 8回に日本文理は2アウト1・3塁から暴投で1点返すものの9回はマウンドに戻った堂林から2アウトランナーなしに追い込まれる。
 ところが1番が粘って歩くと2番が2ベース、3番が3ベースで2点を返すと4番が死球で再び森本にスイッチ。
 ところが森本も5番を歩かせて満塁から6番がレフトに2点タイム
リー、更に7番のPHもレフト前に打ち返して1点差にしただけでなくレフトが弾く間に1塁ランナーも3塁に進み2アウト1・3塁となる。 

 ここで8番が3塁ライナーで試合終了。
 もう少し どちらかに逸れていたら2ベースとなって逆転していた可能性もあるのだ。 
 ファイナルに相応しい死闘だったのは間違いない。 

 思えば両校とも春夏連続出場。 

 日本文理は北信越大会で優勝し強力打線を看板に乗り込んだが、初戦で優勝した清峰に0-4で完敗。
 今村を打つために更に打線を強化して地区予選から全試合2桁安打を記録、ファイナルでも5回を除いて毎回安打の14安打を放った。
 惜しむなくは2回に1点返してノーアウト2塁で追加点を取れなかった事などが挙げられるが、強力打線ゆえのエラーではある。

  優勝した中京大中京はQファイナルで報徳学園相手に1点リードの 9回表2アウト満塁から逆転タイムリーを打たれて5-6で敗れていた。
 今回も9回2アウトランナーなしから攻め込まれた場面では、春の悪夢が頭をよぎったのかもしれないが春には登板がなかった2年生左腕の森本がいたというのが大きいだろう。 

 それにしても今大会の中京は2回までに必ず先取点を挙げて試合を有利に進めるというスタイルを確立していた。
 特にクリーンアップの長打力は凄まじいものがあり、7本のホームランも圧巻だった。 

 やはり集大成と言われる夏の甲子園は打てないと優勝は難しいという事になるだろう。 

posted by ue-kj |23:22 | 野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年08月23日

09夏の甲子園・第14日

 いよいよセミファイナル。 

 面白いのが東海地区の古豪と言われる県岐阜商と中京大中京対
県勢初優勝を目指す新鋭の日本文理と花巻東という魅力的なカードになった。 

 果たしてファイナルは古豪同士か?古豪対新鋭か?新鋭同士か? 

 第1試合:県岐阜商 1-2 日本文理 

 1回表に県岐商は2アウトから3番が3ベースでチャンスを作ると3回にノーアウト1塁から1アウト2塁、5回も2アウト 2塁のチャンスを掴むが後続を絶たれ無得点。 

 3試合連続2桁安打、2試合連続毎回安打という記録を作っていた
日本文理は2回からチャンスを掴む。
 死球とヒットを足場に1アウト2・3塁のチャンスは内野ゴロ 2つで先制
ならず、3回・4回にもノーアウトのランナーを出しながら県岐商の山田が踏ん張り0-0のまま迎えた5回に先頭の1番が3ベースで出塁すると2番のタイムリーで待望の先取点を挙げる。

 なおも1アウト1・2塁のチャンスは併殺で潰すが、6回に6番が 2ベースで出塁すると2アウト後9番のタイムリーで2-0とする。
 その後も8回まで毎回安打で10安打を放つが山田が後続を絶ち2-0のまま試合が進む。 

 県岐商も4回と6回以外は毎回ランナーを出して反撃するが、 8回には1アウトから2ベースで掴んだチャンスも2番がショートライナーに倒れ併殺とツキもない。
 9回に2アウト1塁から6番のPHがレフトの頭を越す2ベースを放ち 1点差に追い上げるが、7番がショートゴロに倒れ日本文理が逃げ切った。 

 1回以外毎回安打を放った日本文理打線のプレッシャーに県岐商の
山田も よく耐えて最少失点で凌ぎ2失点と踏ん張っていたが、疲労の色が見えると言われていた日本文理の伊藤が思ったより調子がよく当たっていた県岐商打線が11三振を喫し上手くかわされた感が強い。 

 打線が好調同士だけに5点は取らないと勝てないと思っていたのが外れたという感じだ。 

 第2試合:花巻東 1-11 中京大中京 

 背中を痛めた花巻の菊池は先発から外れ、2年生左腕の吉田を先発させる事になったので花巻は1点でも多く取って援護したい状況だ。 

 1回表に花巻は先頭打者が歩きバントと内野ゴロで2アウト3塁から4番も四球で1・3塁と攻めるが5番が討ち取られ無得点。 

 その裏 中京も1番が歩き2アウト2塁から4番が三遊間を破り1点を先取、しかし2回・3回と吉田が踏ん張り1-0のまま試合は進む。 

 花巻は3回に1アウトから1番がヒットで出塁し盗塁と内野ゴロで2アウト3塁のチャンスを掴むが無得点、そして4回にヒットで出塁した4番をバント失敗で封殺されるが6番がヒットで続き堂林の牽制悪送球で1・3塁とチャンスが広がる。
 ここで7番が3バントスクイズを敢行するが 殆ど転がらずキャッチャーゴロで3塁ランナーがアウトになっただけでなく打者走者もアウトの併殺と最悪の展開。 

 その裏に先頭の5番がレフトにHRを放って2-0とすると1アウトから連打で1・2塁にすると花巻は3塁手の猿川にスイッチ、ここで2アウト後 1番がレフト前ヒットで3-0になり死球で満塁になる。
 ここで菊池が登板するが3番が2球目をレフト線に走者一掃の3ベースで6-0となり勝負を決めた。 

 菊池は5回に1アウトからHRを浴びて降板、マウンドに戻った猿川から中京打線は手を緩めずに更に2本のHRを浴びせるなど13安打の猛攻で11点を奪い、守っては花巻の反撃を7回の併殺で挙げた1点で凌ぎ春夏連覇した66年以来のファイナル進出を決めた。 

 結局 菊池のコンディションは投げられる状態ではなく、控え投手の継投で凌ごうとしたが当たっている中京打線を抑えられなかった。
 0-1だった4回に1アウト1・3塁からの3バントスクイズが もう少し転
がっていたら同点になった可能性が高く展開も変わっていただろう。 

 そういう意味でも今日の花巻はツキにも見放された感じだった。 

 さてファイナルは現校名に変わって最初で最多の7回目の優勝を目指す中京大中京か?新潟県勢初優勝を目指す日本文理か?
 共に2桁安打が4試合という強打のチーム同士の対戦となった。 

posted by ue-kj |23:23 | 野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年08月23日

09夏の甲子園・第13日

 今日でベスト4が出揃うのだが今日の見どころは実力と 相性。 
 第1試合は帝京が、第2試合は中京大中京が実力的に有利 だが
東京と岐阜の これまでの対戦成績は春夏通じて岐阜勢 の5戦全勝。 
 更に宮崎と愛知の これまでの対戦成績は春夏通じて宮崎の4勝1敗と反対になっている。 

 さて実力通りになるのか、県別対戦の相性が上回るのか? 

 第1試合:帝京 3-6 県岐阜商 

 1回表に帝京は1番がヒットで出塁するとバントと四球で 2アウト1・2塁から5番のタイムリーでレフト前に打ち返し先制する。 
  
 その裏に岐阜商も1番がヒットで出塁すると2塁に進み4番が ライト前に打ち返すとバックホームの送球が逸れ、カバーした 投手が3塁ベースを回ったランナーを刺そうとしたのが悪送球に なって同点。 
 なお2アウト2塁から5番のタイムリーで岐阜商があっさりと 
逆転する。 

 帝京が2回に2アウト1・2塁、3回に2アウト満塁のチャンスを 潰したのに対し岐阜商が3回にヒットと四球でノーアウト1・2塁 とチャンスを掴んだところで帝京は1年生の伊藤にスイッチ。 
 ところが4番のバントで2・3塁から5番が歩き満塁とすると6番が 叩き付けた打球が1塁手の前で跳ねる2ベースで2点追加、更に スクイズとタイムリーで この回4点を追加して6-1と大量リード。 

 帝京は5回に連打でノーアウト1・2塁から1アウト2・3塁とし、 内野ゴロと7番の内野安打で2点を返す。 
 しかし6回以降ヒットのランナーを出すものの、山田が踏ん張り 6-3のまま県岐阜商が逃げ切った。 

 帝京は前半信じがたいミスを連発して3回までに6失点したが、 ヤマ場となった3回戦の九国大付戦の反動が出た感じだ。 
 やはり大一番をクリアすると気が緩むというのは よくある事だろう。 

 ヒット数は互いに12安打だし、共に1イニングを除いて毎回ランナーを 出していた。 
 勝敗を分けたのがツキ、3回の1アウト満塁から6番が叩き付けた打球が 1塁手の頭上を越えフェアーゾーンに落ちて2点タイムリー2ベースになっ たのが象徴的だろう。 

 これで岐阜勢は東京勢に対し6戦全勝となった。 

 第2試合:都城商 2-6 中京大中京 

 1回表に都城商は1番が内野安打で出塁しバントで1アウト2塁と攻め立て るが後続が倒れ無得点。 
   
 その裏に中京は2アウトから新西を攻め3・4番の連打と5番の3ランで早くも 3点を先行すると、3回にも1アウト1塁から4番と5番が連続2ベースで5-0と リードを広げる。 

 4回に都城商は1アウトから連打で1・2塁にして7番がレフト線に2ベースを 放ち2点を返すが、8番の3塁ゴロでオーバーランした2塁ランナーをタッチ して送球する併殺で中京がピンチを凌ぐ。 

 4回から左腕の藤本にスイッチした都城商は中京に追加点を与えず反撃の 機会を狙うが堂林の前に6回以降パーフェクトに抑えられたのに対し、中京 は7回に3番・4番の短長打で2点を追加して6-2で完勝した。 

 やはり都城商の新西が疲れからか立ち上がりに掴まり3ランを浴びたのが 結果的に致命傷だった。 
 それにしても集中打が出る中京は強い。 

 これでベスト4が決まり第1試合が県岐阜商-日本文理、第2試合は花巻東 -中京大中京となった。 
  
 面白いのが古豪と言われた県岐阜商と中京大中京に対し、県勢初優勝を 目指す日本文理と花巻東が残った事。 
 特に日本文理の大井道夫監督は50年前の59年に準優勝した宇都宮工のエースだったという因縁もある。 
  
   

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2009年08月21日

09夏の甲子園・第12日

 いよいよ今日からQファイナル。 

 今日戦った方が明日1日休めてファイナルまで2連戦で済むので、
今日のクジを引いたチームの方がラッキーか? 
 そんな中で第1試合は1回戦から登場し昨日試合をした明豊と花巻東の対戦。
 選抜の2回戦で対戦した時は菊池が8安打を打たれながらも4- 0で完封勝ちしているカードなので因縁の対戦となる。 

 第2試合は2回戦から登場したチーム同士の対戦だから中1日休んでの試合になる。
 立正大淞南のエースで4番の崎田対日本文理打線の対決だが、日本文理が勝てば新潟県勢初のベスト4進出という歴史が作られるかどうかのカードだ。 

 第1試合:明豊 6⑩7 花巻東 

 選抜では左腕の野口が先発して花巻打線に掴まりペースを握られたからか、明豊は球に勢いがある今宮が先発。
 1回表の1アウト2塁を凌いだが2回に5番のヒットから四球とバントで1アウト2・3塁から8番の1塁ゴロで花巻が先制する。 

 4回にも先頭の5番が2ベースで出塁すると6番のバントが内野安打になり7番のスクイズも内野安打で2点目を挙げると、なおも1アウト2・3塁から連打で2点を追加して4-0と点差を広げた。 

 明豊打線は菊池に4回までパーフェクトに抑えられていたが、5回に4番が歩いて5番のヒットで1・3塁から6番のライトへの犠牲フライで1点を返す。
 続く7番を討ち取ったところで菊池は背中を痛めて降板し、6回からは
ベンチに下がった。 

 明豊は4回に0-3となったところで今宮から野口にスイッチ、更に5回に2つの四球でピンチを招いたところで山野を登板させ併殺でピンチを逃れる。
 ここから流れが変わり5回途中から登板した猿川を攻め6回に山野の
ヒットからチャンスを掴むと2アウト満塁から5番がライトへ2点タイムリーを放ち1点差にする。 

 更に8回には先頭の3番がライト前に落とす2ベースで出塁し死球で1・2塁から6番がライト線に2ベースを放って追い付くと7番がレフトオーバーの2ベースで6-4と大逆転。 

 粘る花巻は9回に3番・4番の連打でノーアウト1・3塁のチャンスを掴み、5番がスクイズの構えで1塁ランナーを盗塁させ2・3塁と山野を攻める。
 そして2-0からセンター前に弾き返して6-6の同点。
 なおもバントで1アウト2塁とすると明豊は今宮にスイッチするが、タイムをかけてなかったため1アウト3塁と勝ち越しのチャンス。
 ここで今宮が150㌔台を連発して連続三振に討ち取りピンチを脱出。 

 その裏に明豊も1番がヒットで出塁するとバントで1アウト2塁から今宮敬遠で1・2塁のチャンスを迎えるが4番・5番が倒れてサヨナラならず。 

 10回に1アウトから1番が3塁強襲ヒットで出塁し2番のバントで2アウト2塁となるが打者走者が1塁ベースカバーと交錯してタンカで運ばれた直後の初球を3番がセンター前に打ち返して7-6とする。
 この1点を守りきり花巻東が岩手県勢90年ぶりのベスト4進出を決めた。 

 4回まで一方的な花巻ペースだったが5回の山野投入と菊池の負傷退場で流れが明豊に移って追い上げ8回に遂に逆転した。
 明豊にとって惜しむなくは4イニング投げて無失点で来た山野がラスト1イニングで掴まった事。

 早いカウントから打ってくる花巻の打者にストライクを揃えたのが打たれた原因だろうが、今宮と野口の2枚看板だから3人目の山野はビッグゲームで長いイニングを投げた経験が少ないと思う。

 象徴的だったが当たっている5番の横倉を2-0と追い込みながらタイムリーを打たれた場面。
 もう少し じっくり投げてもよかったかもしれない。 

 月並みだが花巻東の勝利への執念が明豊より少しだけ上回った感が強いものの、互いに持てる力を出し切った素晴らしいゲームだった。 

 第2試合:日本文理 11-3 立正大淞南 

 強力打線の日本文理が1回裏から淞南の崎田を攻め2回に2本の
ヒットと3塁エラーで1アウト満塁から9番がレフト前に打ち返して先制する。
 それでも崎田は踏ん張り1番を併殺に討ち取って1点で止めただけでなく3回にも2アウトから2安打と四球で満塁のピンチも無得点で凌ぐ。 

 2回にノーアウトのランナーを盗塁失敗とピッチャーライナーによる併殺で先取点を取れなかった淞南は4回に2アウトから3番が3ベースで出塁すると4番が歩き5番がセンター前に落として同点。
 更に2つの四球で押し出しとなって2-1と逆転する。 

 その裏に9番と2番の長短打で追い付かれるが、6回には4番・崎田のHRで3-2と再びリードを奪った。 
 しかし日本文理は その裏に先頭打者がヒットで出塁するとバントで1アウト2塁とし、1番の3ベースで追い付き暴投で逆転。
 更に2番が2ベースで続き内野ゴロで2アウト3塁から再び暴投で3点を挙げて5-3として完全に主導権を握った。

  7回にも9番の2ベースで1点を追加すると、8回にはシングル2本・
3ベース・2ベース・HRと1イニングサイクルヒットで決定的な5点を追加し11-3で圧勝した。 

 ただでさえ昨今の夏の大会を1枚エースで4番のチームが乗り切るのは厳しい状況なのに、インフルエンザで13人しかベンチ入りできなかった淞南は気の毒だったが よく頑張ったと思う。 

 日本文理は前の日本航空石川戦で放った20安打に続く19安打と強打が健在。

 セミファイナルで帝京or県岐阜商の投手をどれだけ打ち込めるか楽しみになってきた。

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2009年08月20日

09夏の甲子園・第11日

 今日でベスト8が決まり、組み合わせも決まった。 

 第1試合は明豊と初出場の常葉橘の対戦だが、庄司対明豊打線の対決が最大のみどころとなる。
 明豊は3番の今宮を中心にしたチームだが実は昨年春の初戦で姉妹校である常葉菊川に敗れている。
 常葉つながりではあるが、昨年選抜のリベンジなるか? 

 第2試合は強力打線同士の長野日大と中京大中京の対戦。
 共に強打が看板だが投手力は堂林を擁する中京が有利なだけに、天理戦同様3人の投手陣の継投が上手く行くか? 

 第3試合は東北勢同士の対決で、大舞台の実績が上である東北か?実力的に上の花巻東か? 

 第4試合は2試合連続2桁安打の都城商打線が智弁の岡田を どう打つかが焦点になるだろう。
 同時に2回戦はリリーフ投手の藤本が膝に死球を受けて登板不能に
なったが、新西から藤本への継投の時期もポイントになる。

  第1試合:明豊 8⑫6 常葉橘 

 1回表に明豊は庄司を攻め1アウトからヒットと四球で1・2塁として 4番と5番の連続タイムリーで2点を先行するが、なおも死球で満塁から7番が2塁ゴロ併殺に倒れ2点止まり。
 更に2回・3回とノーアウトのランナーを出し、3回には1アウト2・3塁と
するが追加点を奪えず流れが橘に。 

 2回に橘は5番・6番の長短打でノーアウト1・3塁と野口を攻めるが1塁
ランナーが牽制で刺されたのが響いて無得点。
 しかし3回に先頭の9番がヒットで出塁すると連続2ベースで追い付き 
なおも1アウト3塁から4番がタイムリーを放って逆転、更にショートゴロで二封のはずが2塁の落球でランナーが残り6番がタイムリーで4-2となったところで明豊は野口から今宮にスイッチ。

  2者連続三振でピンチを凌いだ今宮だったが4回に9番にヒットを打た
れて1番にぶつけ、内野ゴロで1アウト2・3塁から3番に2点タイムリーを
打たれて6-2と橘が大量リードを奪う。 

 反撃したい明豊は5回に1番がヒットで出塁し2番が歩いてノーアウト1・2塁で3番の時に2塁ランナーがキャッチャーからの牽制で刺され、直後に3番のヒットと4番の犠牲フライで1点を返すがフラストレーションが溜まる展開。
 6回、7回とチャンスを潰した明豊は8回に1アウト1・2塁から8番の時に
エンドランをかけて三遊間にゴロが飛ぶがランナーに当たり2アウト、しかし9番がライト線に落とす2ベースで1点差に追い上げると9回に先頭の2番が3ベースで出塁し3番の今宮が粘ってライト前に打ち返して遂に追いつく。 

 11回に2アウトから2ベースと2つの四球で満塁として勝ち越せなかった明豊だが、12回に1アウトから7番がショートへの内野安打と悪送球で2塁に進み8番が三振振り逃げで1・3塁から死球で満塁となり1番のショートゴロが併殺崩れ、これで2塁ランナーまで還り8-6と勝ち越す。

 その裏 前の回から登板した山野が抑えて明豊が劇的な逆転勝ち。 

 3回まで3点は取れるはずの明豊が3点目を取れずにペースが橘に
移るが、 5回以降2番手の今宮が踏ん張り流れを戻した感じだ。
 とはいえ初戦で今宮を好リリーフしてサヨナラタイムリーまで打ち、
 2回戦では西条打線を完封したラッキーボーイの野口が1回に2点取って なお1アウト満塁で併殺に倒れ 橘打線に打ち込まれるなどアン
ラッキーボーイになってしまったのが仮に負けていたら最大の敗因になっていただろう。 

 橘は庄司1枚で2回戦の高知戦でも終盤打ち込まれていたので、後半のスタミナを危惧されたが211球の熱投も最後に力尽きた形だった。 

 第2試合:長野日大 5-15 中京大中京 

 1回裏に中京は1番が2ベースで出塁し内野安打などで2アウト2・3塁から5番の3塁ゴロを3塁手がトンネルして2点を先行、更に2つの2ベースとタイムリーで5点を挙げた。 

 2回までノーヒットだった長野は3回に1アウトから9番がヒットで出塁すると1番が2ランを放ち たちまち2点を返すと、4回には2アウト2塁から 9番の2ベースで3点目を挙げる。
 更に5回には1アウトからエラーで出たランナーを3連打で還し5-5の
同点に追いついた。 

 しかし中京は6回に打撃妨害で出塁した先頭打者をバントで送り2本の 2ベースと2本のタイムリーで4点を勝ち越すと、7回・8回にも長野投手陣から計6安打を浴びせて4点、2点を挙げて15-5として逃げ切った。

 5-0から5-5になった時には驚いたが、長野が3回に2ランで3点差になって2アウトから3連打で2塁ランナーがホームに突入してアウトになったのが終わってみたら効いた。
 ここで 1点入っていたら更に長野打線が勢いづいて同点では済まなかっただろう。 
 そういう意味で6回から堂林をリリーフして1安打に抑えて長野打線の
勢いを止めた森本の好投が流れを変えたし、リリーフが打ち込まれた長野との明暗を分けた形である。 

 第3試合:花巻東 4-1 東北 

 2回までは東北が菊池からヒットを1本づつ放ち押し気味に見えたが、 3回裏に花巻が先頭の7番の3塁ゴロの送球を1塁手が落球してチャンスを掴みバントで1アウト2塁からバスターエンドランが無人の三遊間に飛び1点を先取。 

 4回には2番が死球で出塁するとバントと盗塁で2アウト3塁から5番が
ショートへの内野安打で2点目を挙げると、5回には1アウトから内野安打で出た9番が盗塁とキャッチャーからの悪送球で3塁に進み1番の1塁ゴロで生還して3-0とリードを広げる。

  3回以外ヒットのランナーを出しながら得点できなかった東北は6回に2アウトから5番・6番の長短打で ようやく1点を返す。
 8回にノーアウト1塁のチャンスも後続を絶たれ、その裏に花巻が2アウトから死球で出たランナーが暴投で2塁に進み6番のタイムリーで4点目が入り勝負がついた。 

 今日が3試合目の菊池だが、今日は これまでで最高のピッチング。
 ヒットのランナーは出るものの失点した6回以外は連打を許さず、攻撃陣も東北のお株を奪う機動力を駆使した攻撃で4点を挙げる快勝。 

 東北にしてみると0-1で迎えた4回に1アウト2塁で5番がワンバウンドの球が当たり死球になったが、キャッチャーが逸らしていた。
 仮に当たってなければ1アウト3塁になっていただけに、こういうところにもツキがなかった感じだ。 

 第4試合:都城商 4-1 智弁和歌山 

 1回表に都城は1番が内野安打で出塁するとバント失敗、三振の後に
4番が歩き5番がレフト前ヒットを放って1点を先制すると6番がライト
フェンス直撃の2ベースで3点を先行する。 

 その裏に智弁は1番が歩いて盗塁、2番がバントを失敗するが3番の1塁ゴロを1塁手のトンネルで1点を返すものの4番が2塁ゴロ併殺で1点止まり。 

 都城は2回に2アウトから連打で1・3塁、3回に2アウトから2ベースが出るものの追加点を奪えなかったが、4回に9番がヒットで出塁すると1アウト後2番がセーフティーバント。
 打者走者はアウトにするが3塁ベースカバーを忘れて2アウト3塁から3番のタイムリーで4点目を挙げた。 

 4回に智弁は先頭の3番が歩いてノーアウトのランナーを出すが後続を絶たれ、6回には1番が3塁ゴロエラーで出塁すると2番のエンドランでノーアウト 1・3塁とチャンスを広げる。
 ところが当たっている3番が内野フライ、4番が三振し5番も倒れて無
得点。 

 更に8回には1アウトから1・2番が連打でチャンスを作るが3番が三振し、4番のPHもライトへの大きなフライに倒れ 結局4-1で都城商が逃げ切った。 

 不調とはいえ好投手・岡田12安打を浴びせ押しまくった都城商打線は本物だ。
 またエースの新西が智弁打線を1回にエラー絡みで1点を取られただけで、5安打に抑えたのには驚いた。

 昨日の同じ時間に行われた九国付-帝京戦で8回裏にヤマ場が来た。
 9番を討ち取った後に1・2番の連打を浴びたまで同じ。
 ここで九国付はパスボールと投手とキャッチャーの牽制悪送球で追い付かれるのだが、都城商は3・4番を落ち着いて討ち取った。

 最大の違いは前日は2点差だったのに対し、今日は3点差。
 たかだか1点にすぎないが、同点のランナーを出して3・4番を迎えるのと打者走者を出さないと追い付かれないのではプレッシャーのかかり方が違うのだろう。

  それにしても都城商は昨年選抜準優勝の聖望学園、古豪・三重、そして強豪の智弁和歌山相手に3試合連続2桁安打を浴びせて完勝しているのだ。
  一気にダークホースに浮上したのは言うまでもない。   

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2009年08月19日

09夏の甲子園・第10日

 今日から いよいよベスト16で勝ったチームがベスト8 進出となる。 

 第1試合は00年以来のベスト8を目指すPLと31年ぶりのベスト8を目指す県岐阜商の対戦だが、岐阜の山田がPL 打線をどこまで封じられるか? 

 第2試合は北信越同士の対戦だが、強打の日本文理を日本航空石川が継投でどこまでかわせるか? 

 第3試合は共に初のベスト8をかけた一戦だが、インフルエンザ感染者を出した立正大淞南が どこまで東農大二の加藤を打ち込めるか? 

 第4試合は優勝候補同士の一戦で、強打のチーム同士の対戦だけに両チームの投手のできがカギになる。  

 第1試合:県岐阜商 6-3 PL学園 

 1回裏にPLの先発・井上からヒットで出た1番を3番の2ベースで返して
1点を先制した岐阜商は3回にも2アウト1・2塁から山田がレフトに2ベースを放ち3-0として井上をKOする。 

 2回以降ランナーを出しながら得点できなかったPLは4回に1アウト2塁から連続四球で満塁から井上をリリーフしていた難波がレフト前にタイムリーを放つが2塁ランナーがホームでアウトで 1点止まり。 

 その裏に2ベースで出塁した8番を2つのバントで返して4-1となるが、PLも5回に2アウトから四球で出た3番を4番の2ベースで返して4-2とする。
 しかし岐阜商は その裏に1アウトから山田のHRで1点を追加し 5-2と再びリードを広げた。 

 それでもPLは7回に1番のHRで3たび2点差にするが、その裏に岐阜商はエラーで出た3番を4番の2ベースで返して6-3として そのまま逃げ切った。 

 ヒット数は岐阜商が9本に対し、PLが7本でHRも1本づつだし残塁も7-7と互角だ。
 とはいえ4回以外に連打を許さなかった岐阜商の山田が踏ん張ったといえるし、4回に満塁から1ヒットで2塁ランナーを刺したのが結果的に
効いた形になった。 

 第2試合:日本航空石川 5-12 日本文理 

 1回裏に日本文理は2アウト2塁から4番が2ベースを放って先制すると、更に連打で2点を先行。

 2回に石川は1アウトから5番が3ベースでチャンスを作ると、6番・ 7番の連打で同点に追いつくが9番がスクイズ失敗し勝ち越せず。 

 その裏に日本文理は1アウト1・2塁から2番の3ベースで勝ち越すと 3番がタイムリーで続き なおも2・3塁から7番のタイムリーで一挙に 5点を挙げて7-2にし、3回に連打でピンチを招くが4番を併殺に討ち取り流れを掴んだ。

 その後7-2のまま試合は進んだが6回に7番・伊藤が6打点目となる3ランを放って試合を決めた。
 石川も9回に4安打で3点を返すが大量失点が響いて逃げ切られた。 

 逆転勝ちを得意とする石川が2回に追いついたまではよかったが、勝ち越しのチャンスでスクイズを外され逆転できなかった。
 ここで逆転していたら ここまでの大差になってはないだろう。 

 とはいえHR1本、3ベース2本、2ベース5本を含む20安打を放った日本文理打線の破壊力は凄まじかった。 

 第3試合:立正大淞南 4-2 東京農大二 

 1回裏に農大二は2つのエラーでチャンスを作り5番のタイムリーで先制すると、毎回のようにヒットを放って迎えた4回には短長打で2アウト2塁から1番のタイムリーで2点目を挙げる。

  農大二の加藤に5回まで2安打に抑えらていた淞南は6回に死球で出た2塁ランナーを4番がタイムリーで返して1点差に追い上げる。 

 7回に農大二は2本のヒットで1アウト1・3塁のチャンスを作るが5番がピッチャーゴロで併殺で追加点ならず、直後の8回に3連続四死球でノーアウト
満塁から4番の犠牲フライで同点に追いつく。 
 それでもセーフティスクイズ失敗などで勝ち越せなかったが、9回に 2アウトから1番がセンターオーバーの3ベースでチャンスを作ると2本の2ベースで2点を勝ち越して4-2で淞南が逃げ切った。

  初戦で完封勝ちした淞南の崎田から農大二は7回まで6回以外は毎回安打を浴びせるが2点止まり。
 特に7回に1点返された直後にヒットで出たランナーをバントで2塁に進め内野安打で1・3塁から まさかのピッチャーゴロ併殺になったのが最後まで響いた。 

 第4試合:帝京 4-3 九州国際大付 

 1回表に九国付は1番と3番のヒットで1・3塁のチャンスを掴むが4番と5番が倒れ無得点に終わると3回に先頭の9番がヒットで出塁すると帝京は早くも先発の鈴木からエースの平原に。
 平原で後続を絶った帝京は3回に2アウトから1番・2番の短長打で1点先制、ただし4回・5回にヒットのランナーを出すが納富が踏ん張る。 

 6回に九国付は1アウトから3番がライトオーバー、2塁を回った所で転倒するがランダンプレーのミスで3塁に生きると2アウトから暴投で生還し1-1に。 

 7回に7番が死球で出塁すると1アウト2塁から9番のタイムリーで勝ち越し打者走者が2塁に走りアウト、しかし直後に1番がHRを放ち3-1とする。
 ここで帝京は平原から1年の伊藤にスイッチし4番を引っ込めた。 

 その伊藤から九国付は8回にも先頭の3番が内野安打で出塁するが、4番が2塁ゴロ併殺。
 6回・7回と納富のチェンジアップに手こずっていた帝京打線は8回に1アウトから1番がヒットで出塁すると2番がバントヒットとエラーで 1・3塁からパスボールで1点差。
 なおも1アウト2塁で3番を歩かせ1・2塁で伊藤を迎えるが納富が誰も
いない2塁に牽制球を投げて2・3塁から伊藤がスクイズバントを空振り
するがキャッチャーが3塁ランナーを刺そうとした送球が逸れて3-3に。 

 9回に九国付は先頭の6番が2ベースで出塁するが7番のPHがストライクコースを見逃しランナーが刺されチャンスを潰すと、その裏に帝京は四球で出たランナーをバントで1アウト2塁にして8番がヒットで1・3塁。
 9番を歩かせ満塁にするが1番がカウント2-3からライトへサヨナラタイムリーを放ち決着をつけた。 

 納富は7回までチェンジアップを駆使して帝京打線を4安打1点に抑える好投を見せたが8回に疲れからチェンジアップが甘くなり始めた。 
 2回戦のヒーロー4番の榎本が1回の1アウト1・3塁で打点を挙げておけば、展開は変わったかもしれないし8回に打った併殺打で流れを帝京に持って行かれた感が強い。 

 甲子園優勝3回を誇る帝京と、優勝候補とはいえ春も含めて4回目の出場で初勝利を挙げた九国付の甲子園キャリアの違いが出たとも言える一戦だった。

posted by ue-kj |23:05 | 野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年08月18日

09夏の甲子園・第9日

 今日でベスト16が出揃う。 

 第1試合は花巻東への挑戦権をかけた対戦だが、実力校の日大三と東北の対戦。 
 花巻東にとって どっちが残った方がいいのか? 

 第2試合は三重県勢の連敗をサヨナラ勝ちという理想的な勝ち方で脱出した三重と、前年の選抜準優勝校に完勝した都城商という勢いに乗ったチーム同士の対戦。 

 第3試合は打線が火を噴かない智弁和歌山に札幌第一が挑む。
 02年以来の対戦だが、予選から無失点の智弁・岡田の記録がどこまで伸びるのか? 

 第1試合: 東北 3-2 日大三 

 1回表に東北はヒットとバントエラーでノーアウト1・3塁から 3番のスクイズが内野安打になり先制すると、5番もタイムリーで続き2-0と先行する。

 だが2回にノーアウト3塁でスクイズを敢行するがホームでアウト、更にヒットで1・3塁とするが またしてもスクイズ失敗で追加点を奪えず3回に1アウトから2ベースが出て以降は関谷が立ち直り無得点が続く。 

 日大三は3回に1アウト1・3塁から暴投で1点を返すと、4回には 1アウト2・3塁から8番がセンター前に打ち返し同点になるが2塁ランナーがホームでアウトになり逆転ならず。 

 それ以降は両投手が踏ん張って膠着状態になるが、9回に東北が1アウトから3ベースが出て9番の犠牲フライで待望の勝ち越し。
 その裏の日大三の反撃も2番の右中間への打球をセンターが好捕したのが効いて東北が逃げきった。 

 東北が2回に2度スクイズでホームアウトになると、日大三も4回だけでなく3回にも1点差でなおも1・3塁から1塁ゴロで3塁ランナーがホームでアウトになるなど互角の展開だった。
 しかもペースが東北から日大三に移っていたが、その間に凌いだ東北の粘りの勝利だろう。 

 第2試合:都城商 8-3 三重 

 2回までランナーを出しながら得点できなかった都城商に対し、2回裏に三重は1アウト2塁でショートゴロでランナーが3塁に走りアウトとチャンスを潰したかに思われたが直後に7番が左中間を破り1点先取。 

 4回表に都城商は2つの四球で1・2塁から1アウト後に6番が2ベースで追い付くと7番の犠牲フライで逆転。

 その裏に三重は3番のHRで同点になるが5回に都城商は3安打で満塁から4番のタイムリーで勝ち越し、代わった牧田から5番の犠牲フライと四死球での押し出しで5-2とする。 

 更に6回には2アウト3塁から暴投で6点目を挙げると、その裏に三重も1アウトから2番が3ベースで出塁し3番の犠牲フライで1点を返す。
 三重は7回以降ノーアウトのランナーを出すが後続を併殺などで絶たれ、9回には1アウト1・3塁から内野安打と犠牲フライで決定的な2点が入り8-3で都城商が逃げ切った。

  ヒット数は都城商が14本に対して三重は8本だが、与四死球が都城商が0なのに対し三重は死球2を含む7も出したのが5点の差になったようだ。 

 第3試合:智弁和歌山 8-5 札幌第一 

 札幌は2回に暴投と7番の内野安打で2点を先行すると追いつかれた 3回に2アウト2塁から5番のタイムリーで勝ち越すと、4回には2アウト 2・3塁から2番のタイムリーで5-1とリードを広げペースを握る。 

 予選から看板の打線が今ひとつの智弁は3回に2・3番の連続タイムリーで追いつくが2塁ランナーがホームでアウトになり同点止まり。

 6回まで3イニング1安打だった智弁は7回に1アウトから2ベースでチャンスを掴むとヒットと内野ゴロエラーで1点を返すと更に9番・ 1番の連打で3点を返し1点差にするが再び2塁ランナーがホームでアウトと同点ならず。 

 しかし9回に先頭の7番がヒットで出塁しバントで1アウト2塁から 9番の2ベースで追い付くと満塁と攻め立て3番のライト線への2ベースと 4番の犠牲フライで4点を挙げて逆転勝ち。

  6回まで札幌の掛端に抑えられていたが、7回以降打線が慣れて逆転する事になった。
 札幌としては4回までに もう1・2点取っていたら・・・という感じか。

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2009年08月17日

09夏の甲子園・第8日

 今日の見どころは

 第1試合は古豪の高知と新鋭の常葉橘、共にサウスポーの好投手・公文と庄司を擁する両チームの対決。 

 第2試合は初戦を強打で勝った両チームの対戦、気がかりは大会前に新型インフルエンザで調整遅れと言われた天理だが正捕手で5番の大西が数日前の練習中に顔に打球を受けて骨折で欠場している事。
 長野日大の強打を控え捕手で凌げるか? 

 第3試合は古豪同士の対戦だが優勝候補の中京大中京に勢いの関西学院が どう挑むか?

  第4試合は初戦を逆転勝ちした優勝候補の花巻東に対し、イケイケ野球で初戦を突破した横浜隼人が挑戦する。
 横浜隼人は念願の1塁側に陣取っての試合だ。 

 第1試合:高知 6-7 常葉橘 

 橘は2回に公文から4番・5番の長短打で あっさり先制すると、なおも
2アウト1・2塁から9番の2ベースで2点を追加し3点を先行。

 初戦を完封勝ちした庄司から高知は1回・2回とノーアウトのランナーを出し、特に2回はノーアウト2塁を潰す。
 それでも1アウトから3番・4番の短長打で1点を返し1-3。 

 それ以降 両チームともランナーは出すものの追加点が取れなかったが、橘は6回に4番・5番の短長打でノーアウト2・3塁から6番のタイムリーで1点を追加すると1アウト2・3塁から8番が2点タイムリー、更に2番もタイムリーを放つなど5安打を集中し4点を挙げて 7-1と突き放す。 

 粘る高知は2アウト1・2塁から1番・2番の長短打で3点を返して4-7に追い上げると、8回にも四死球と暴投で2アウト2・3塁から8番の 2点タイムリーで遂に1点差に。
 更に9回には1アウトから1番が左中間を破るが3塁に走りタッチアウトで万事休す。 

 ヒット数は14本対13本と互角で、左腕の好投手対決だけに意外だった。

 初出場とはいえ 一昨年あたりから常葉菊川が活躍してレベルが上がっている静岡勢と、明徳義塾の失速から ここ数年元気がない高知勢の違いが出たのだろか? 

 第2試合:長野日大 7-6 天理 

 立ち上がり制球に苦しむ長野の加藤から天理は1回裏に4つの四死球で押し出しで先制すると、3回には3番・5番の長短打で2-0とリードを奪う。 

 4回に1アウト1・3塁から4番のスクイズと5番の2ベースで長野が追いつくと、その裏に天理は死球で出たランナーを2アウト2塁から1番のタイムリーで勝ち越し 更に満塁から4番の2点タイムリーで5-2とする。 

 長野は6回に2アウトから死球で出たランナーを4番の3ベースで1点を返すと6番も続き1点差にすると、7回に2アウト満塁から4番の2点タイムリーで逆転。
 更に9回にも2アウト満塁から5番のタイムリーで1点を追加、その裏 天理は3本のヒットで1点差に追い上げるが2番が倒れて長野日大が逃げ切った。 

 長野日大の3人の投手は死球7を含む11四死球を与えたが、天理打線にあと一本が出なかった感が強い。 

 第3試合:関西学院 4-5 中京大中京 

 中京は1回裏に1アウト1・2塁から4番の2ベースで2点を先行すると、関西学院はすかさず初戦で好リリーフしたキャッチャーの山崎が登板して後続を絶つ。 

 2回まで中京先発の森本からランナーを出しながら得点できなかった関西学院だが、3回に2アウト2塁で4番と6番のタイムリーで追いつくと 5回に2アウト1塁から5番が2ベースを放ち更に満塁と攻め立てエースの堂林を引きずり出し 押し出しで勝ち越した。 

 6回に中京は2アウト1・2塁から9番のタイムリーで追い付くと、7回に 2アウト2塁から5番のタイムリーで再逆転。
 更に8回には1アウト1・3塁と攻め立てるがスクイズを失敗して併殺。

 すると9回に先頭打者の四球で1アウト1・3塁から5番の犠牲フライで関西学院が追いつく。
 なおも2アウト1塁から2本の内野安打で満塁と攻め立てるが、センターへの打球をセンターがファインプレー。

 その裏に1アウトから3番が左中間にサヨナラHRを放ち決着をつけた。 

 9回に追いつかれた時に選抜のベスト8で同じ兵庫の報徳学園から9回 2アウトから逆転されて負けたのを思い出した。
 それでも何とか2つのファインプレーで同点で凌いだのがサヨナラHRにつながった。

  関西学院は下手したら初戦で酒田南に負けるかも・・・と思ったが粘り強い攻めで初戦を突破し、優勝候補の中京相手に互角の戦いを演じたのを見るとレベルの高い兵庫の代表というのが分かった。
 共にヒット数は10対10だから、最後は長打力の差が出た感じだ。 

 第4試合:横浜隼人 1-4 花巻東 

 1回裏に花巻は先発の飯田の立ち上がりを攻め1アウトから四球で出塁した2番が盗塁と内野ゴロで3塁に進み4番のタイムリーで先制する。
 ところが2回以降ランナーは出すものの隼人の投手リレーの前に得点できず、4回には1番のHRで1-1の同点になる。 

 7回に花巻は1アウトから菊池がセンターオーバーを打つものの3塁に走ってタッチアウト、これでチャンスは途切れたかに思われたが9番がエラーで出塁し1番の2ランで勝ち越し8回には1アウト1・3塁から6番のタイムリーでダメ押し。 

 またしてもHRを打たれた菊池だが、後続をしっかり抑えて5安打を許したのみ。
 横浜隼人のイケイケ攻撃を寸断した形になった。  

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2009年08月16日

09夏の甲子園・第7日

 大会も今日で7日目となり全49校が顔を見せる。 

 見どころは 第1試合は04年以来6年連続出場で智弁和歌山や報徳学園などを相手に5勝を挙げている青森山田と、過去の夏の出場では初戦敗退がない東京農大二の対戦。
 とはいえ農大二は92年以来の出場なのでブランクがあり、甲子園常連校の青森山田相手に影響があるか? 

 第2試合は東東京予選を圧倒的な力で勝ち抜いた帝京の強力打線を敦賀気比の好投手・山田が どこまで抑えられるか。 

 第3試合は九州対決だが、初戦で打ち勝って快勝した九国大付の
強力打線を約1ヶ月近く実戦から離れていた樟南が抑えられるか? 

 第4試合は西条の秋山を今宮を中心にした明豊打線が、どこまで打ち込めるか? 

 第1試合:東京農大二 2⑩1 青森山田 

 17年ぶり出場の農大二は1回から攻勢に出て1回は2アウト満塁で得点できなかったが、2回に2本のヒットで先制する。 

 青森も3回に2アウト1・2塁で3番がライト線に2ベースを放ち追いつくが、4回に1アウト2塁で勝ち越せなかった後は打線が沈黙する。
 毎回のようにヒットを打たれながら凌いでいた青森は9回に2アウトから6・7番が連打でサヨナラのチャンスを迎えるが8番が3塁ライナーに倒れサヨナラならず。 

 チャンスがありながら勝ち越せなかった農大二は10回に先頭の1番がヒットで出塁するとバントで1アウト2塁とし 3番が左中間に打ち返して2-1と勝ち越す。

 その裏の青森の反撃も3人で抑えて農大二が初戦を突破した。 

 強打の青森山田が農大二の1枚エースを思ったより打てなかったのが意外だった。
 特に3回に追い付いてから一気に青森ペースになると思いきや、反対に5回から8回まで3人づつで終わったのだ。
 投手陣が12安打を浴びながら踏ん張っていただけに1点では勝てないだろう。 

 第2試合:敦賀気比 1-5 帝京 

 帝京は1回表に1番がいきなりセンターへ2ベースを放って出塁すると、2番のバントを間に合わない3塁に投げオールセーフ。
 3番三振で1アウト2・3塁から4番のタイムリーと5番の内野ゴロで 2点を先行すると、3回にも4本の2ベースで一挙に3点を挙げて5-0 と大量リードを奪う。

  敦賀気比の山田も4回ぐらいから立ち直り4安打を打たれながら凌いでいたので打線の反撃待ち。
 しかし帝京の平原の前に5回まで1安打に抑えられ、6回以降反撃するが8回に2アウトから3・4番の長短打で1点を返すのがやっとだった。 
 終わってみれば帝京は11安打に対し敦賀気比も8安打だが、3回までに2ベース5本を含む7安打を放ち5点を取った帝京の勝負強さが
光った一戦だった。

 せめて1回の2点か、3回の3点だけなら敦賀気比にもチャンスがあったのだろうが・・・・・ 

 第3試合:樟南 1-3 九州国際大付 

 1回表に九国大付は1番がヒットで出塁するが後続を絶たれ無得点。
 2回に九国大付の先発・吉岡から初ヒットを打った樟南は3回に8番が内野安打で出塁するとバントで1アウト2塁とし、1番のショートゴロエラーで1アウト1・3塁から2番が初球スクイズで1点を先取する。

  直後の4回に九国大付は先頭の2番が死球で出塁すると3番とのエンドランがライト前ヒット、これをライトがはじく間にランナーが還り同点とする。
 これで九国大付ペースになるかと思いきや樟南の空地の前に8回まで3安打。
 特に6回は内野安打で出塁した1番が盗塁を仕掛けるものの外されてタッチアウト、8回に死球とバント野選から1アウト2・3塁と攻め込むが 1・2番がピッチャーゴロに倒れて勝ち越せず。 

 樟南打線は5回まで吉岡、6回から左腕の納富の前に7回まで2安打と3塁も踏めず ようやく8回に先頭打者がエラーで出塁するがバント2つで2アウト3塁も得点できず。 

 9回に九国大付は1アウトから4番がライトポール際にHRを放って待望の勝ち越し点を挙げると、代わった左腕の原から内野安打と2ベースでチャンスを広げ7番のPHが2塁ゴロで3点目を挙げる。 

 その裏の樟南の反撃で1アウトから2安打されたが後続を絶ち3-1で
九国大付が逃げ切った。 

 初戦で11安打で8点を奪った九国大付打線を樟南の空地が低めの変化球で抑え込んでいたが、強打が看板と言われる九国大付打線には機動力という もう1つの武器があった。
 4回にノーアウト1塁で3番の時にヒットエンドランを仕掛けるが、ライトがはじいた間に1塁ランナーが還るのは意外だった。
 更に得点にはならなかったが8回に死球で出たPRはスタートがよく
8番のバントでFCを誘い9番の1塁正面の強いバントだったにも拘わらず3塁に進む。
 もっとも1番のピッチャーゴロで飛び出したのは、スタートがいい副産物ではあるが・・・・  

 そして3点目も1アウト2・3塁で叩き付けた2塁正面のゴロを3塁ランナーがスクイズのようなスタートで還ったのも象徴的だろう。
 2試合連続で相手を叩きのめすかのように打ちまくって圧勝するよりも断然いい勝ち方だった。

  一方の樟南打線は打てなさ過ぎた。
 いくら小技が冴えても打てなければ どうしようもないのだから。
 また9回裏に1アウトから連打で1・2塁から7番にバントをさせたのには驚いた、次が初打席で左の納富に対し左打者の原だったのだから・・・・
 やはり小技だけでは甲子園は勝ち進めない。 

 第4試合:明豊 4-0 西条 

 明豊の先発は初戦でサヨナラタイムリーを放った左腕の野口。
 1回裏に西条打線は野口を攻め1番がヒットを放つと2番が送り、3番のライト前ヒットで1・3塁。
 ところが4番の時に盗塁をしかけたのをキャッチャーが刺して、4番も
三振に討ち取ると2回・3回と毎回2安打を放つが得点できない。

  秋山に抑えられていた明豊は2回に1アウトから5・6番が連打を放つが併殺で無得点、ところが5回に先頭の6番がセンターへHRを放って先制する。
 なおも7・8番の連打と送りバントで1アウト2・3塁とするが、スクイズを失敗し1点止まり。 

 ところが7回に2者連続三振の後に8番がヒットで出塁すると9番とのエンドランが3ベースになり待望の追加点、更に8回には先頭の2番がバントヒットで出塁すると3番が送り4番の2ランで勝負を決めた。

 明豊の野口は3回までに2安打づつ6安打されながらも凌いでいたが、
4回以降は西条打線を2安打に抑え完封した。 

 1回裏に1アウト1・3塁のピンチで2塁ランナーが盗塁を仕掛けたのを送球して刺したのが最終的には効いた形だった。 

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2009年08月15日

09夏の甲子園・第6日

 今日の見どころは

 第1試合がPL対聖光学院、夏は03年の初戦以来勝利から遠ざ
かっているPLに対し 01年の初出場以来6度目の聖光学院は夏の初戦敗退が01年のみで04年と07年に2勝して3回戦に進み昨年は遂にベスト8に進出している。
 力はPLが上だが好ゲームが期待される。 

 第2試合は三重代表と並んで10年連続初戦敗退の秋田県勢だが、
一昨日 三重が熊工にサヨナラ勝ちして連敗脱出した。
 明桜の前身・秋田経法付は石川代表に2連勝中なので連敗脱出
なるか? 

 第3試合は新潟明訓と並び新潟代表の顔となってきている日本文理に香川の初出場・寒川が対戦。
 これまでなら香川代表が圧勝というのが通例だったが、日本文理も侮れない。 

 第4試合は74年までなら西中国大会といわれていた顔合わせ。
 共に初出場同士だが、昨年の選抜に出場し慶應に勝っている華陵が有利か? 

 第1試合:PL学園 6-3 聖光学院 

 1回表に聖光は2ベースで出塁した1番をバントで送り2アウト後 4番のタイムリーで先制すると、その裏PLは2アウトから連打でチャンスを作り5番の3ベースで2-1と逆転する。
 更に3回にはヒットで出た1番をバントで2塁に送り3番のタイムリーで3-1と差を広げる。 

 直後の1アウト1塁を併殺で凌いだ聖光は4回以外は毎回ノーアウトのランナーを出していたものの得点できなかったが、6回に1番から始まる打順でヒット・四球・内野安打でノーアウト満塁から併殺打と内野安打で3-3と追いついた。 

 ところがPLは その裏3塁のエラーからチャンスを掴み2アウト1・2 塁で6番が勝ち越し2ベースを放つと7番も3ベースで、この回3点を挙げて聖光を突き放し7回からは2番手の難波にスイッチし そのまま逃げ
切った。 

 ヒット数はPLが9本に対して聖光が6本だが得た四死球は1-3で聖光の方が多い。
 しかし長打は聖光が1回の先頭打者が打った2ベースのみなのに対し、PLは2ベースが1本と3ベースが2本で いずれも得点に絡んでいる。
 そこら辺りが勝敗を分けたカギだっただろう。 

 第2試合:明桜 2⑫3 日本航空石川 

 1回表に明桜は1アウト1塁から3番の2ベースで2・3塁から4番が3ベースを放って幸先よく2点を先行する。
 ところが3回以降3人で終わったのが6回のみというように毎回ランナーを出すものの、追加点が奪えず。

  航空石川は4回に2本のヒットで2アウト1・3塁から相手投手の暴投で 1点を返すと、5回には2アウト2塁で1番が3ベースを放ち2-2の同点に追い付く。 

 8回にノーアウト1・3塁を逃した明桜に対し航空石川は12回裏に先頭の 7番がヒットで出塁すると8番がバントで送る。
 ところがベースカバーに入った2塁手が送球を逸らしノーアウト1・3塁からキャッチャーの3塁への送球が逸れ航空石川がサヨナラ勝ちした。 

 明桜がヒット10本で11残塁、航空石川が9本で8残塁と残塁が多かった試合はミスの連鎖で意外な結末となった。 

 第3試合:日本文理 4-3 寒川 

 初出場の寒川は1回に1アウト1・2塁のチャンスを掴むと、3回にも1アウト2塁から1番のタイムリーで先制する。 

 5回まで3安打でチャンスらしいチャンスもなかった日本文理は6回表に先頭の1番が2ベースで出塁すると2番がタイムリーで何とか追いつくが、その裏に寒川は1アウトから2番と3番が連続2ベースで勝ち越すと4番もタイムリーで3-1と再びリード。

  しかし7回に5番がHRを放ち1点差にすると8回に1アウト1塁から2番の2ベースで追いつくと、3番がタイムリーで日本文理が逆転。
 その後は伊藤が踏ん張り4-3で日本文理が逃げ切り、夏の甲子園初勝利を挙げた。 

 寒川はHRで1点差に迫られた7回裏にノーアウト2塁のチャンスを潰したのが結果的に響いた。 

 第4試合:立正大淞南 1-0 華陵 

 昨年の選抜に出場し1勝した華陵が有利と思われていたカードだが、
淞南の崎田の前に2回以降ヒットなどでランナーを出すものの散発でタイムリーが出ず無得点。 

 淞南も7回以外は毎回のランナーを出すが決定打を奪えず0-0のまま9回を迎える。 

 華陵は1番が死球で出塁するとバントで1アウト2塁から3番がレフト線へ大きな当たりを放つがレフトの後藤が好捕して凌ぐと、その裏に1アウトから後藤がレフトスタンドにサヨナラHRを打ち込み決着をつけた。 

 両チームとも決定打が出ずにフラストレーションが溜まる試合だったが最後に意外な形で決着がついた。
 それにしてもヒット数が勝った淞南が4本に対し華陵が5本と連打すら
出ない、これでは勝った淞南もこのままでは次は厳しい。     

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