2010年03月16日

層の厚さこそが強さ

 3月14日まで行われていたフィギュアスケートの世界ジュニア選手権で男子シングルで羽生結弦が、女子シングルで村上佳菜子が優勝し男女アベック優勝となった。 

 これは05年に織田信成と浅田真央でアベック優勝して以来の快挙らしいが、次世代の若手選手が台頭してきて頼もしい限りだ。 

 日本のウインタースポーツの最大のウィークポイントは選手層の薄さだが、ことフィギュアスケートに関しては先進国と変わらないぐらいの層の厚さになっている。 

 特に女子の場合は今回出場枠が3枠あるにも拘わらず中野友加里や村主章枝といった長野の頃なら確実に代表になれた選手が落選しているのがその証拠だろう。 

 考えてみると その競技の強さは層の厚さと比例する。 

 ノルディック複合が団体で五輪連覇をしていた頃はエースの荻原健司や河野孝典に阿部雅司だけでなく、荻原次晴や古川純一といった若手もいた。

  ジャンプでは長野の頃に船木和喜・原田雅彦・斉藤浩哉に岡部孝信という団体の金メダリストだけでなく、葛西紀明や吉岡和也をはじめ今なら代表になれているような選手が多かった。

  スピードスケートの男子短距離でも92アルベールビルの頃から宮部兄弟に黒岩敏幸・井上純一・堀井学・清水宏保らW杯で表彰台に上
がった選手達が揃っていた。 

 ところが不思議な事に下降線を辿り始めると選手層も一気に薄くなってしまう。

  ジャンプでも02ソルトレイクシティでデビューした山田大起や06トリノでデビューした一戸剛などが経験を積んでバンクーバーで主力になると思いきや伸び悩み、06トリノでデビューした伊東大貴が今回 準エース格で出場しているぐらいの状況だ。 

 スピードスケートも今回は銀と銅を取ったものの銀メダリストの長島圭一郎は27歳で銅メダリストの加藤条治は25歳。
 他にはトリノ4位の及川佑が29歳で太田明生が加藤と同い年の25歳という事は若手が育ってないのが よく分かる。 

 ジャンプが88カルガリーの団体戦で最下位に沈んだときにW杯の全戦参加という方針を打ち出し、とにかく選手層を厚くする事を最初の目標にしたらしい。
 それが10年後の長野の栄光につながったと思う。 

 低迷している競技は原点に立ち返って若手を しっかりと育成し、選手層を厚くする事から始めるべきだろう。
 一握りの選手のみが強くても本当の強さではないのだから。

posted by ue-kj |23:29 | オリンピック競技 | コメント(0) | トラックバック(0)
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