2009年07月02日

ニカラグアの貴公子・アレクシス アルゲリョを偲ぶ

 今日の夕刊に
「ボクシングの元3階級世界王者で、ニカラグアの首都・マナグア市長のアレクシス・アルゲリョが自宅で死亡しているのが発見された」という
ニュースが載っていて驚いた。
 どうやら拳銃自殺らしい。 

 中南米の元世界王者は現役時代の稼ぎを使い果たしてボロボロになって悲惨な状況に陥るのだがアルゲリョは引退後に首都の市長になるなど前途洋々と思われたのに・・・・何ともやりきれない。 

 生涯戦跡・90戦83勝(67KO)7敗、長身から繰り出されるスピード溢れる強打が印象的。 

 アルゲリョといえば今から34年前の75年10月11日にWBAフェザー級王者として来日し、KO仕掛け人と言われたミュンヘン五輪ベスト 8のロイヤル小林と蔵前国技館で対戦。
 177㎝の長身から鋭く伸びる左ジャブで小林を寄せ付けずに圧倒、 4R終盤に小林の反撃を許すが5Rにボディブローで2度のダウンを奪いKOして磐石の強さを見せ付けた。 

 試合前は‘小林のパンチが1発でも当たれば・・・・’という淡い期待が持たれていたが、それすら許されない磐石の勝利だった。 
 小林は試合後
‘アルゲリョのパンチは氷でも入っているのかと思えるぐらい硬く
痛かった。
 ボディブローで倒された時は刃物を突き刺された気分で息ができず正直言って負けたけど命があってよかったと思った’と語っていた。 

 フェザー級のタイトルは小林戦を含めて4度防衛後に体重苦で返上すると、Jライト級王者のアルフレッド・エスカレラを13RでKOして2階級制覇する。
 エスカレラは75年7月に来日し柴田国明を2RでKOしてタイトルを奪うと76年に2度にわたってバズソー山辺の挑戦も退けるなど10度の防衛を成功させていた強豪だ。
 そのエスカレラを防衛戦でも13RでKOするなど2度退けた。 

 8度防衛後にライト級に上げて3階級制覇に成功すると、4度防衛後に返上しJウェルター級王者のアーロン・プライヤーに2度挑戦するが14Rで失神TKO負けし再戦でも10RKO負けして引退していた。 

 特筆すべきはフェザー級ではルーベン・オリバレスとロスで、Jライト級ではプエルトリコでエスカレラ、ライト級ではイギリスでジム・ワットと いずれも2団体いるうち強い方の王者に敵地で挑戦して奪取している事。

 JウェルターでもWBC王者のレロイ・ヘーリーやブルース・カリーに
挑戦していれば十分勝てる可能性が高かったのだが、あえて強い
アーロン・プライヤーに挑戦しているのだ。 

 まさしく男の中の男だった。 

posted by ue-kj |23:41 | ボクシング | コメント(12) | トラックバック(0)
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