2012年01月03日

東洋大‘山の神’頼みではない優勝に希望

 新春のビッグイベントとなった2日と3日に行われる箱根駅伝は東洋大が‘山の神’と呼ばれた柏原竜二が登場する往路だけでなく復路も制して完全優勝を果たした。

 これまでの東洋大の優勝は山上りで絶対的な強さを誇る柏原頼みの傾向が強く4区までリードを許しても柏原で逆転し、作った貯金を復路で守りきっての総合優勝というパターンがセオリーだった。

 ところが今年は2区で早くも先行する早稲田を抜いてトップに立つと そこから1度も2位に落ちる事無く柏原につなぎ、復路でも6区から3連続区間賞を獲得するなど磐石の強さでの優勝だったのだから素晴らしい。

 そもそも箱根駅伝は‘五輪のマラソンで金メダルを取るために’という目的で始まったもので、実際に20世紀までは辛うじて最後に山上りがあったりするので上り坂に強いランナーなども育ってはいた。

 ところが21世紀に入ると世界のマラソンはプロランナーが走る賞金
レースが主流になったため、アップダウンのきついコースなどは減ってフラットな記録の出やすいコースばかりになったので山上りのテクニックよりトラックのスピードの方が重要になっている。

 今年行われるロンドン五輪でも厳しいアップダウンのコースではないので‘山の神’は必要ないし、むしろトラックのスピードの方が重要視される時代になったのだ。

 それは福岡国際マラソンで‘元祖山の神’と呼ばれた今井正人などは2:10の壁を破れず苦闘しているのが顕著だから箱根の英雄となった柏原とて五輪での活躍は容易ではない。

 ただ希望が多少あるのは柏原に引っ張られる形で他のランナー達がレベルアップした事で、それが往路だけでなく柏原不在の復路でも
優勝する完全優勝に結びついたと思うしスピードアップが図れたという事なのかもしれない。

 五輪や賞金マラソンで使い物にならない山上りのスペシャリストを育成し それに頼っての優勝狙いというのが昨今の箱根を制すセオリーになっていたのを切り替えての優勝というのがこれからのトラックでのスピード重視という世界のマラソンのスタンダードに近づく第1歩として見ていたい気もする。

 世界のマラソンを制するには山の神は不要なのだから。

posted by ue-kj |23:40 | オリンピック競技 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2011年12月26日

 昨日終了した全日本フィギュアスケート選手権の成績を受けて来年3月に

 昨日終了した全日本フィギュアスケート選手権の成績を受けて来年3月にフランスのニースで行われる世界選手権の代表が発表され男子シングルは高橋大輔・小塚崇彦・羽生結弦が、女子は浅田真央・鈴木明子・村上佳菜子と男女シングルの上位3人が代表に選ばれる事に
なった。

 男子は織田信成が、女子は世界女王の安藤美姫が欠場しているので順当な結果だと思う。

 男子はSPで最高得点をマークした高橋大輔が圧倒的に有利な展開でフリーに臨んだものの、冒頭の4回転トーループで転倒したのを皮切りにトリプルアクセルに3回転フリップでも転倒するなどSPの貯金が生きた形での逃げ切りだった。

 SPで2位以下に圧倒的な差をつけていたので思い切ってチャレンジできたのだろうが1度ならまだしも3度の転倒は いただけないし、これではパトリック・チャンに勝つのは厳しいか?

 2位の小塚も4回転ジャンプは成功したもののトリプルアクセルで
転倒、3位の羽生が4回転を含めてジャンプをほぼノーミスでまとめてフリーは1位と健闘。

 現状では高橋・小塚・羽生の序列になっているが羽生が17歳だけに伸びしろが期待できるのではないかと思うし、世界選手権での表彰台は4回転を確実に跳べないと厳しいので特に高橋は4回転ジャンプの確実性が求められるだろう。

 女子はSPで演技に深みが見られた村上が浅田に0,16差で1位通過したが、フリーでは最終滑走というプレッシャーからか転倒して浅田に逆転され2位に終わった。

 もっともジャンプで世界に出た村上が演技力が磨かれてSPとはいえトップに立ちプレッシャーを経験できたのは今後のキャリアには大きな収穫だろうし、バンクーバー五輪代表の鈴木明子に勝ったのも素晴らしい事で浅田・安藤との違う年代構成のトリプルエースが期待できる。

 浅田は母親の逝去という不幸を乗り越えての優勝だけに大いに価値があるし特にSPでノーミスでクリア、フリーでもトリプルアクセルを回避してでも逆転できるだけの成長を遂げたのは嬉しい事だ。

 浅田の代名詞ともいえるトリプルアクセルは確かに魅力だが、どうしても それだけに拘る傾向が出るだけにトリプルアクセル抜きでも高得点を出して勝てるというのが理想だから これからが楽しみだ。

posted by ue-kj |11:19 | オリンピック競技 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2011年12月05日

川内優輝の‘実戦主義’こそ日本のスポーツに必要

 昨日行われた福岡国際マラソンに出場し2時間9分台で3位に入った公務員ランナーの川内優輝が2週間後の防府マラソンに出場し、2月の東京マラソンにも出場するなど3ヶ月間に3レースを走るというスケ
ジュールが話題を呼んでいる。

 そもそも川内によれば東京マラソンが本命で福岡は調整レースのために出場したという事だったので想定内なのだが、最近の日本人ランナーはフルマラソンは年に2レースというのが常識化しているので異例だと言われているのだ。

 とはいえ私個人とすれば最近の日本人ランナーが年に2試合しか
レースに出てない事の方が元凶だと思うのだ。

 日本を代表するランナーだった宗茂は76年のモントリオール五輪に出場し12月の福岡国際と2月の別大マラソンに出場するなど7ヶ月に
3レース走っていてその間には駅伝も走っているし、現在でも海外の強豪ランナー達は短いインターバルでレースに参加している方が多いので年に2レースしか走らない日本人ランナーの方が‘異常’ではないか。

 そもそも年に2レースしか出場せずに何をしているのかと思いきや合宿で走り込みなどの猛練習を積んだり、駅伝に出場したりする練習中心主義だろう。

 日本人が相撲などに代表されるように結果以上に それに行き着く
までの過程を大事にする傾向が強いが、これは あくまでアマチュアの世界の話。

 プロなら試合に出てナンボだから実戦の中で鍛えて行くというのが
世界的な傾向で、実際MLBでは年間162試合なのに対し日本では ようやく144試合と20試合近く少ないしOBなど試合を多くすると‘いつ練習するのか’という不満を漏らす者が多いのが現状だ。

 ボクシングなどでも海外の選手はダメージさえなければ10日ぐらいのインターバルで試合をするのに対し日本ではメインイベンターになると年に3試合から4試合が せいぜいだから、特に試合数の多い中南米の選手に相性が悪いのも常にありとあらゆるタイプ相手に試合をこなしているので頷ける。

 ハッキリ言って練習中心主義では‘ブルペンエース’や‘ジムファイター’など練習ではすばらしいのに実戦では全くダメという最悪の選手を作り出す温床になっているのに、なぜか日本ではマスコミも これを批判しないのが現状だ。

 もっとも最近では高校サッカーなどは実戦中心主義のチームが多く東福岡などは夏休み中に60試合前後をこなしていたらしい。
 
 川内も本来なら しっかり長期合宿などの練習をして出場するレースを選んで臨みたいのかもしれないが、公務員ランナーという異色の肩書きがあるだけに練習時間が限られているため実戦中心主義は やむなくやっているのかもしれない。

 偶然かもしれないが この実戦主義こそが川内を単なる市民ランナーから代表ランナーに押し上げ、更に24歳と若いだけに将来 日本最高記録を塗り替えたりすると日本の練習中心主義という悪しき常識を根底から覆す事になるのかもしれない。

 そういう意味で川内優輝の これからの走りに注目していきたい。 

posted by ue-kj |23:02 | オリンピック競技 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2011年12月04日

もはや‘醜態’としか思えない実業団ランナー

 来年のロンドン五輪の男子マラソンの代表選考レースの第1弾として行われた福岡国際マラソンで初マラソンとなるケニアのジョセファト・
ダビリが2:07:36で優勝し、日本人では公務員ランナーとして有名に
なった川内優輝が2:09:57で3位に入る健闘を見せたのだが・・・・

 正直言って もはや日本の企業チームのランナーには期待できないと痛感した。

 というのも今回の福岡国際マラソンで優勝したダビリは2位のジェームス・ムアンギと共に招待選手ではなく一般参加選手で、前記したようにダビリはマラソンデビューというオマケ付き。

 とりあえず川内は招待選手だったが本人曰く‘次のマラソンで結果を残すための準備’というスタンスだったのに対し、実業団の招待選手である‘初代山の神’今井正人や09年世界選手権代表の入船敏や昨年のアジア大会代表の佐藤智之らの方が正直期待できると思っていた。

 レースはペースメーカーが外れた26㌔地点でダビリが飛び出して今井と前田和浩が追うものの差は広がるばかりで、30㌔手前から今井と前田の‘日本人トップ争い’が始まり牽制をしあうという醜悪な状態に声を失った。

 そうしている間に中間点あたりから遅れていた川内が徐々に持ち直して追い上げ36㌔過ぎに今井をも追い越して3位に浮上、今井の必死の追い上げを40㌔で突き放しそのままゴールしたのだった。

 川内の健闘は称えたいが残念ながらロンドンでは今日のように中間点あたりで脱落するようでは後半いくら持ち直しても勝負にならないし、10位前後に入ればいい方だと思う。

 それより酷いのが実業団ランナー。
 招待選手ではないケニア人ランナーに勝てずして五輪での入賞はないはずなのに‘日本人1位’に拘って駆け引きをして追いかけず、挙句の果てに後ろから追い上げた川内から逆転されるのは醜態としか言えない。

 つまり箱根駅伝での実績など世界相手には意味がない。
 
 そもそも駅伝に うつつを抜かし、駅伝の練習を中心に走り込み合宿で何百㌔走ってもマラソンを走るのは年に1・2度で海外の賞金レースには殆ど出ないという実業団ランナーでは世界を相手に戦えるわけがない。

 マラソンの元世界記録保持者で‘皇帝’といわれたゲブラシラシエは‘日本人はマラソン1レースを走るのに なぜあんなに走り込みをして準備をするのか?’と不思議がっていたのだが、3位の川内は環境的に練習時間が少ないのを逆手にとって1つでの多くのレースに出場して実戦感覚を磨いている。

 個人的に実戦に勝るものはないと思っているので川内の多くのレースに出場して鍛えるという方法を指示したいし、実際海外のプロランナーは実戦中心主義なのだ。

 にも拘らず練習での走り込み中心主義に拘泥して、ろくろく実戦を走らずに駅伝にばかり出る企業ランナーでは五輪などで世界と戦う資格すらないだろう。

 もはや日本の男子マラソンも賞金レースで生計を立てるプロラン
ナーの出現以外に世界と太刀打ちできないと思った福岡国際マラソンだった。

posted by ue-kj |23:23 | オリンピック競技 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2011年10月17日

2011世界体操選手権終了

 9月7日から東京体育館で行われていた世界体操選手権が昨日終了し、日本は女子が残念ながらメダルなしだったものの男子は金:1、銀:2、銅:4で7個のメダルを獲得した。

 内容はエースの内村航平が個人総合と床で金、団体で銀、山室
光史が個人総合と つり輪、沖口誠が跳馬、内村が鉄棒で銅という
もの。
 
 正直言って団体で金を取り損ねたのが残念だったが、それ以外は
現状では合格点だろう。

 最近の傾向として団体戦のメンバーがスペシャリストの集団という
位置づけになっていてルール的にも そちらの方が有利にはなって
いるので、メダル量産に拘る中国などは個人総合の金を取れなくても団体と種目別で量産できるスペシャリスト系のメンバーで臨む傾向が強い。

 たしかに単純に団体と個人総合に種目別で8個の金メダルがあればスペシャリスト揃いの方が極端に言えば7個まで取る事ができるだろう。

 ただし日本は伝統的にオールラウンダーが主流なので内村のような選手が多いという特徴があるので、全て中国のマネをして難易競争に走っても勝ち目がないと思えるから難易度の高さと‘美しさ’のバランスのよさを追求していくのが現実的だ。

 来年のロンドン五輪での最大目標は団体の金メダル獲得。

 種目別でのメダル量産をも視野に入れるとすれば他のサイトでも言われている事だが、内村の団体戦の出場種目は4つぐらいにするのが理想的だろう。

 内村のワンマンチームからの脱却が課題になるのだが、今大会での山室光史が銅メダルを獲得したのが何と言っても最大の収穫だ。

 体操ニッポンの伝統として遠藤幸雄・小野喬・中山彰規・加藤沢男・笠松茂・塚原光男・監物永三といった個人総合での優勝を狙えるメンバーが多い時に金が獲得できるし最近ではアテネで富田洋之に米田功やベテランの塚原直也らが揃っていたのが大きかった。

 その反面ロスではエースの具志堅幸司が個人総合で金を取るものの森末慎二のように鉄棒のスペシャリストはいても具志堅のライバルが出ずに、以降はメダル獲得が やっとという時代がアテネまで続くのだった。

 山室が内村とのダブルエースになり、沖口誠や田中兄弟のような
スペシャリストが種目別で2人が決勝に残れるようなレベルになれば
ロンドンでの団体戦の金メダルは夢ではないだろう。

posted by ue-kj |23:50 | オリンピック競技 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2011年10月14日

内村航平 史上初の世界選手権個人総合3連覇

 東京体育館で行われている世界体操は今日が男子個人総合。

 最大の注目は世界選手権の個人総合で2連覇中の日本のエース・内村航平が
3連覇なるか。

 実績的には固いとは思われていたものの、2日前に行われた団体戦では鉄棒の落下などで4種目目でトップに立ちながら予選3位の中国に逆転負けした悪い流れを引きずらないかが懸念材料だった。

 個人戦でも予選トップでスタートした内村は最初の得意の床で15,566を出すと、苦手種目の あん馬でも15,400を出しのトップに立つ。

 つり輪では15,166を出して前半を終えて2位に0,599差をつけると、
跳馬で16,233を出して独走状態に入り平行棒で15,566で2位に2,542の大差をつける。

 そして最終種目の鉄棒でも15,700を出して合計93,631というキャリアハイのスコアを出し、6種目全てノーミスという完璧な演技で優勝を
飾ったのだった。

 やはり世界王者で期待されて しっかりと結果を出すというのは並大抵の事ではないので、そんな中での圧勝劇というのは見事という他はない。

 もう1つ嬉しかったのは3位に入った山室光史。

 内村と同い年のライバルが5種目を終えた時点では2位だったわけで、鉄棒で3位に順位を落としたもののメダル獲得というのは頼もしい
2枚看板の誕生になる。

 かつての黄金時代の日本は五輪での個人総合連覇だった加藤沢男だけでなく、監物詠三や塚原光男らが一騎当千のつわものが揃って
いたからこその五輪男子団体5連覇だったわけで内村のみに頼る現状からの脱却も十分期待できる。

 やはり1枚エースでは団体での優勝は望めないし、長続きはしない
もの。

 残り2日間の種目別ではオールラウンダーの内村には金は厳しいかもしれないが、1つでも多くのメダルを獲得して欲しいものだ。

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posted by ue-kj |23:41 | オリンピック競技 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2011年10月12日

世界体操選手権、男子団体はミスで銀。

 7日から東京体育館で始まった世界体操選手権は今日が男子団体決勝。

 9日に行われた予選では不利と言われる第1組だったにも拘らず1位通過して決勝を迎えることになった。

 1位通過だとローテーションが床・あん馬・つり輪・跳馬・平行棒・鉄棒という順番で回れるので有利になると思われたので、78年ストラスブール大会以来の優勝も?と思われた。

 実際に最初の床では好発進したものの、2種目目のあん馬で主将の小林研也が落下するミスで微妙にリズムが狂う。

 つり輪を無難にこなして跳馬で得点を稼いで1位に立ち5種目目の
平行棒でも田中兄弟とエースの内村がミスなく演技して中国に次いで2位になったものの、最終種目は鉄棒になるので逆転は可能だと思っていた。

 そして1人目の田中和仁が無難な演技構成で臨んで成功したので‘これならミスなしで行けば大丈夫’と考えていたのだが・・・・・

 何と2人目の最年少である田中佑典が まさかの落下。
 これで優勝はなくなり、最終演技者の内村までが落下するという
後味の悪い終わりとなったのだが2位は確保する事ができた。

 スケジュール的には18:00開始だが例によってTV中継は19:00からの
ディレー。

 という事でネット断ちしてのTV観戦にしたので鉄棒の第1演技者が終わった時点で‘勝てるかも’と思ったが、やはり6人エントリーで3人が演技し そのまま得点が反映される決勝ではあん馬と鉄棒で落下するという大きなミスが2度もあると優勝は難しい。

 とはいえ あん馬は ともかく鉄棒でミスしたのが21歳の田中佑典だから、こういう事もあるので経験不足という事だろうし来年のロンドンで雪辱すればいい。

 更に3つの大きなミスがあったにも拘らず2位をキープできるという事は日本の力が優勝した中国と並んで抜きん出ているのが証明されたわけで、本番であるロンドン五輪で金が取れれば今日の銀も立派な糧になると思うのだ。

 それにしても お台場TVの実況・・・・聞くに堪えない。

posted by ue-kj |23:01 | オリンピック競技 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2011年09月16日

日本男子レスリングも‘鎖国政策’の失敗を繰り返すのか!

 9月12日から始まったレスリングの世界選手権は女子フリーに移り
前日の48㌔級で優勝した小原日登美に続き五輪実施種目の55キロ級で吉田沙保里と63㌔級で伊調馨が優勝するなど強さを見せ付けている。

 気になったのが男子グレコローマン。

 この大会で5位以内に入った選手の国は来年行われるロンドン五輪の出場枠を獲得できるのだが、大会前半に行われた男子グレコローマン7階級全てで日本は出場権を獲得できなかったのだ。

 フリースタイルに比べて上半身のみの攻防となるグレコローマンで
日本は不利になっているのだが、それでも昨年の世界選手権で55㌔級の長谷川が銀を獲得するなど健闘を見せていたのに・・・という感じになってしまう。
 
 グレコローマンの惨敗に ついて佐藤満ヘッドコーチは
‘海外から研究されないため選手達を海外に出さずに国内のみで調整させた’
とコメントしたのだが、これこそ時代遅れとしか言い様がない暴挙だ。

 グレコローマンの醍醐味はリフトに代表される抱え投げだが、上半身が外国勢に比べて弱い日本は これを苦手にしている。
 
 今回の惨敗の最大の原因はリフトで持ち上げられると全く対処できなかったというのを聞くと さもありなんと思ってしまった。

 国内でリフトをまともにやれない者同士で練習していた日本人選手が真剣勝負の中でリフト技をかけられて対処できるわけがない。

 相手から研究されるリスクを恐れても情報化時代の現在では隠しきれないし、外国勢の力技に慣れるという事の方が大事ではないのか。

‘鎖国政策’で有名なのがアイスホッケーで80年代にアイスホッケーが国内リーグで外人選手を締め出した途端に代表チームが低迷した事があった。

‘外人選手のおかげで日本人選手が出場機会を失うから強化にならない’というもっともらしい理由での措置だったがコンタクトスポーツであるアイスホッケーでは強烈な当たりが日常茶飯事なので外国人特有の強い当たりの中でプレーしていた選手達が、外人選手を締め出したため国際試合で初めて強い当たりを受ければ対処できるわけがない。

 こういった暴挙はアイスホッケーだけでなく選手の海外でのプレーを禁止し外人枠を減らしたりしていたバレーボールもやっていたが、その期間中の成績は上がるどころかレベルを急落させてしまっている。

 レスリング協会は そういう歴史に学んでないという事を知って愕然としたのだ。

 とりあえず女子は五輪実施種目で金を3個取ったものの小原は30歳のベテランで吉田と伊調も五輪に出場すれば3回目となるなどエース級と若手の格差が目立ちはじめている。

 一方で男子はヘルシンキ大会以来メダルを逃した事がないという
素晴らしい伝統を誇るのだが、こういう前時代的な事をやっていたら
伝統に終止符が打たれる可能性は高くなるだろう。

 マスコミも こういう問題点をもっと提起しないと‘女子が活躍してめでたしめでたし’だけではダメなのではないか!

posted by ue-kj |22:58 | オリンピック競技 | コメント(0) | トラックバック(1)
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2011年09月05日

プリンセス・メグ:栗原恵、ロシアリーグ移籍の英断!

 6月にパイオニアを退団していた女子バレーボール日本代表の栗原恵がロシアリーグに移籍という記事を読んで‘よくぞ決断した’と思ったし、日本が五輪などでメダル獲得を目指すには必要不可欠な事だと考えていた。

 日本は伝統的にコンビネーションバレーを志向するので同じメンバーで少しでも長くプレーする事が大事とされ、実際に金メダルを取った東京五輪では日紡貝塚・モントリオール五輪では日立の選手中心で臨んでいたのを見ても分かる。

 しかし こういうのは あくまでバレーがアマチュアだった古きよき時代の遺物に過ぎず、男子では金メダルを取った72ミュンヘンでも こういう事はやってないのだ。

 残念ながら90年代に女子は大林素子らがイタリアのセリエAに移籍していたのだが彼女らを代表として呼び戻すのに‘代表は国内組のみ’という時代の流れに逆行するルールまで作ってしまった。

 しかも国内リーグには外人選手の登録制限まで作るという暴挙を働いたため井の中の蛙状態になってしまったため、アトランタでは惨敗し00シドニーでは五輪への出場権すら失ってしまった。

 今年の世界陸上では北京五輪で銅メダルを獲得した400mリレーで決勝に残れなかった。
 最大の原因は100mの選手がB標準すら突破できず‘個’の力が不足していたため、いくら絶妙なバトンパスを行っても予選すら突破できなかったのだ。

 幸運にも一昨年開催された世界選手権では84ロス以来の銅メダルを獲得した女子バレーだが個人的に地元開催のアドバンテージが生きたと思っていたし、本番の五輪はロンドンで行われるためホームアドバンテージはない。

 そんな中でメダル争いの常連になるには個のレベルアップが必要不可欠で、そのためには ぬるま湯に過ぎないアマチュアの国内リーグでプレーしても意味がない。

 海外でプレーするという事は活躍できなければ契約解除という厳しい環境になっているプロという事だ。

 だからこそ結果を残せないと全てを失う環境でのプレーこそが選手を成長させるし‘プリンセス’などという ひ弱なイメージのある栗原が
一皮剥けるには こういう厳しい環境でプレーする事が絶対条件だろう。

 そのためには代表選手の半分は海外でプロとしてプレーして欲しいものだ。

posted by ue-kj |23:35 | オリンピック競技 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2011年09月04日

世界陸上・男子マラソン今回も完敗

 今朝行われた世界陸上の男子マラソンではケニアのアベル・キルイが2:07:38で優勝、2位は同じくケニアのビンセント・キプルトで2:10:06で3位がエチオピアのフェイサ・リレサが入り女子同様アフリカ勢が表彰台独占という結果になった。

 注目の日本人選手だが堀端宏行が2:11:52で7位に入賞し中本健太郎が2:13:10で10位に、注目の‘公務員ランナー’川内優輝は2:16:11で16位になり国別上位3人の合計タイムで争う団体戦では2位に入ったのだったが・・・・

 とりあえず1人は入賞したので大会前に危惧された‘惨敗’ではな
かったもののレース展開では20キロ手前まで先頭集団に入っていた
のは堀端のみで、その堀端も21㌔過ぎにケニア勢がペースアップすると付いて行けず後退。

 12位まで落ちたものの、そこから遅れたランナーを抜きながら順位を上げての7位という事は粘りは賞賛されるけどレースの半分までしか
アフリカ勢と勝負できないという事になるので完敗だろう。

 以前から言われているように昨今のマラソンは賞金レースが主流になっているので、記録の出やすい平坦なコースが多くなりトラック上がりの選手達の独壇場になっている。

 トラック競技は実力のある選手がペースを上げ下げして揺さぶり、弱いランナーを振り落としていくのだから日本が‘マラソンの練習に
なる’と正当化している駅伝とは似て非なるもの。

 だから世界で勝負できるランナーを育成するには5千mや1万mの強化が必要不可欠で実際かつて日本がトップレベルにあった時代には瀬古利彦や森下広一らトラック上がりだけでなく、宗兄弟や中山竹通などロードレーサー上がりでも1万mなどでは歴代10傑に入る走力を持っていたしメダルは無理でも入賞できるレベルだった。

 ところが近年トラックに出場する選手がマラソンを走らず、マラソンランナーは全く強化にもならない駅伝にばかり力を入れているので世界との差は広がるばかりだ。

 女子でも そうだが、もはや先頭集団にコバンザメの如くくっ付いて‘粘りのレース’をやったところで優勝はおろか表彰台も厳しいのが昨今のマラソン事情、どこかでギャンブルに近いスパートをかけないといけないので その感覚を鍛えるのにトラックレースは最適だし駅伝では それができにくい。

 殆どマラソンのレベルアップに繋がらない駅伝は‘お遊び’程度に
して、堀端らを海外のダイヤモンドリーグに派遣してトラックレースで鍛えていかないと五輪ではメダルはおろか入賞すら厳しくなるのは火を見るより明らかだろう。

 五輪本番では採用されない団体戦のメダルなどに価値はない!

posted by ue-kj |23:15 | オリンピック競技 | コメント(0) | トラックバック(2)
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2011年09月01日

谷口浩美の世界陸上 金メダルから20年

 テグで行われている世界陸上も後半戦を迎えているが、今から20年前の今日9月1日は東京で行われた世界陸上で谷口浩美が金メダルを獲得した日である。

 暑さ対策で早朝6:00にスタートとなった男子マラソンは37㌔過ぎまで混戦模様でソウル五輪の金メダリストのボルディンや銅メダリストの
アーメド・サラにスペンスやフルクらとグループを形成していた。

‘3強’と言われたうちのソウル五輪銀メダリストのダグラス・ワキウリは欠場しモネゲッティも先頭グループから脱落するなどサバイバルレースの様相を深めていた38㌔の上り坂でスパートして抜け出し そのままゴールしての優勝だった。

 83年に始まった世界陸上では五輪よりもレベルが高いため日本の
トップ選手ですら活躍できないケースが多かったのだが、唯一世界のトップグループにいた男子マラソンは12月に五輪の選考レースである福岡国際マラソンが行われるため2大会連続で主力が欠場していた。

 ところが88ソウル五輪で‘最強’と呼ばれた中山竹通・瀬古利彦・
新宅雅也の3人が挑んだものの中山の4位が最高でメダルすら逃したのに対し、前年のローマ世界陸上で3位だったボルディンが金・優勝したワキウリが銀で2位だったアーメド・サラが銅と表彰台に上った3人が順位を入れ替えただけだった。

 ここで初めて‘タイムだけではダメ、翌年のバルセロナは今回の東京と気候やコースも似ているから’というのと‘開催国なのにメダルなし’という事態を避けるべくベストメンバーを組んだのだった。

 ソウルでは暑い中でのレースだったのに持ちタイムだけで選考した日本の3人がメダルに届かなかったのに対し、暑さに強い谷口と篠原にソウルの代表である中山という布陣。

 そして中山は途中棄権したものの谷口が金、篠原が5位入賞と素晴らしい成績を挙げたのだったし、これを見て‘ソウルに谷口が出ていたら・・・’と今さらながら思ったのだった。

 翌年のバルセロナ五輪は篠原の代わりに前年の世界陸上では1万に出場して10位だった森下広一を入れた布陣で臨み、谷口は給水所の転倒が響いたものの8位入賞したのをはじめ中山が4位で森下が銀を獲得しタイムだけでなく‘暑さに強い’という要素を加味した選考の正しさが証明されたのだった。

 ただしバルセロナ以降マラソンが本格的なプロ化しトラック上がりのスピードランナーが次々に参入した結果、駅伝ばかりに うつつを抜かしトラックの強化を怠った男子マラソンは一気に衰退。

 というワケで20年前の谷口浩美の金と21年前のバルセロナ五輪での森下広一の銀が日本男子マラソン最後の栄光になってしまっている。



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2011年08月29日

室伏広治 世界陸上初の金メダル

 今日 韓国のテグで行われている世界陸上の男子ハンマー投げで
アテネ五輪の金メダリスト・室伏広治が、見事に金メダルを獲得した。

 1投で予選を通過し好調さを感じさせた室伏は1投目から80mライン近くまで投げてトップに立つと2投目に81、03mを投げると3投目に
81,24mと距離を伸ばし断然有利に。

 そして最終投擲の6投目に最大のライバルだったパーシュが81,18mを投げたものの届かず。

 最後も80,83mを投げ6投中4投を80mを越える見事な投擲を見せたのだった。

 室伏はアテネ五輪で金メダリストという称号を持っていたものの2位で優勝者がドーピングで引っかかり繰上げでの金メダルだったので、大観衆の前で金メダリストとして表彰されるのは初めてで ある意味感無量だ。

 思えば98年バンコク・アジア大会で初優勝して世界の一流の仲間
入りをしてから13年が経つ。

 メダルを期待された00シドニー五輪では雨で滑るサークルにも悩まされて9位に終わると01エドモントン世界陸上ではシモン・ジョルコフスキから最終投擲で逆転され銀メダル。

 03パリ世界陸上ではケガで出場を危惧されながらも銅メダルを獲得し、04アテネ五輪でもアドリアン・アヌシュに次いで2位だったがアヌ
シュがドーピングで引っかかったため繰り上げながら金メダルを獲得した。

 その後ケガのため休養し07大阪世界陸上で6位入賞し連覇がかかった北京でも5位入賞と それなりの成績は残していたものの、ケガが
増えて09ベルリン世界陸上では欠場と年齢から来る衰えが危惧されていた。

 確かにハンマー投げは経験がモノを言う競技なので年齢が高くても大丈夫と言われ、実際に父親の重信はミュンヘンからロスまで4大会連続出場を誇り最後に日本記録を更新したのが39歳の時だった。

 とはいえ近年はケガが多く その影響で力は落ち気味になっていた
ので‘今回も入賞できれば御の字か’と思ったりしていた矢先の快挙である。

 残念ながら投擲種目は抜群の筋力を要するといわれドーピング疑惑が後を絶たない現状の中、ドーピングなしで ここまで技術を磨き実力を維持できるのは本当に凄い事だと思う。

 ただし室伏の投擲は父親が活躍していた70年代からの技術の研鑽と継承の賜物だ。
 どんな凄い選手でも一朝一夕には強くならないという事をマスコミには肝に銘じてもらいたい。

posted by ue-kj |23:23 | オリンピック競技 | コメント(0) | トラックバック(1)
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2011年08月27日

高野進の快挙から20年

 今から20年前の今日91年8月27日に東京で開かれた第3回世界
陸上の男子400mで高野進がSファイナルで2位となり、日本人で初のファイナル進出を決めた日である。

 今と違って当時の世界陸上は4年に1度のイベントで、第1回のヘルシンキではカール・ルイスがデビューし第2回のローマでは男子100mでカール・ルイス対ベン・ジョンソンの対決が話題をさらった。

 そして第3回が東京で開かれカール・ルイスとマイク・パウエルの走り幅跳びの対決が行われパウエルが世界新記録で優勝するなど話題の多い大会だった。
 
 日本関係では男女のマラソンがメダリストに出場権を与える1年後のバルセロナ五輪の選考レースとなっていて女子で銀を獲得した山下佐知子が、男子では金を獲得した谷口浩美がバルセロナの出場を決めたのだった。

 たしかにマラソンのアベックメダルは嬉しかったが、それと同じく価値があると思われたのが男子400mでファイナルに進出した高野進。

 当時の常識では長距離は通用しても瞬発力を要する短距離での日本人選手のファイナル進出は無理というものだったが、高野は84ロスと88ソウルの2大会連続でSファイナルに進出し特にソウルでは5位で敗退とファイナル進出まであと1歩と迫っていた。

 その高野がファイナル進出を賭けて挑み1次予選では1位で、2次予選を2位通過し迎えたSファイナル。

 積極的に飛ばして2コーナーでトップに立ったが4コーナーで2位に、最後は3位まで順位を落としたものの粘りきってファイナル進出を決めたのだった。

 最終的に29日のファイナルでは7位だったものの戦後の短距離種目での入賞は初めての快挙だった。

 そして1年後に行われたバルセロナ五輪でも高野はファイナル進出をするのである。

 引退後の高野は陸連のコーチとなって手腕を発揮し末續慎吾を
03年世界陸上パリ大会で200m銅メダリストに育て上げた。

 08北京五輪では400mリレーで銅メダル獲得という快挙を成し遂げたのだが、これも高野が世界陸上と五輪でファイナリストになったのが後に続く選手達の自信になったと思うのだ。

 そういう意味でも日本人でも短距離で活躍できるという自信を与えてくれた第一歩が91世界陸上だったし そこから末續の銅メダル獲得まで12年、北京五輪の400リレー銅メダルまで17年かかったという事だ。

 1つの競技をレベルアップさせるのは それぐらい時間がかかるという事だろう。

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posted by ue-kj |23:32 | オリンピック競技 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2011年08月22日

明日から世界柔道が始まる

 日本時間の明日の夜からパリで世界柔道が開幕する。

 北京五輪が終わってから柔道界はプロ化にかじを取り世界ランキング制が導入されたのだが、五輪に出場するなら男子でいえば世界ランキング22位以内に入らないと出られなくなる。

 その世界ランキングの上下動に大きく影響するのが世界選手権で、特に五輪前年に開催される世界選手権の占める割合は大きい。

 ちなみに北京五輪後は奇数年に開催されていた世界選手権が毎年開催となった。

 一昨年は男子が何と金メダル獲得が0という屈辱の大会となったのだが、昨年は日本開催だったという事もあり五輪種目では金3・銀1・銅3の計7個を獲得し‘復活’と手放しで喜ぶメディアが多いのには閉口した。

 日本開催だった昨年から1階級2人まで出場できるようになったのだがランキングが高い‘本命’の日本選手が今ひとつで、反対に各階級のNo2だった選手の活躍が目立った形になったのだ。

 これは一応喜ぶべきだろうが、まず開催国のアドバンテージがあったし2番手選手の場合ライバル国の選手にしてみればノーマークだから気楽な立場での出場で好成績という形になるだろう。

 しかし今回はディフェンディングチャンピオンという肩書きも持つ事になるので、ライバルからのプレッシャーも凄いだろうし‘柔道大国’フランスでの開催だけに今回はアウェーで力を出し切れるかがポイントになる。

 今大会のレギュレーションは軽量級からのスタートで、初日は五輪
3連覇を果たした野村忠弘がいた男子60㌔級と昨年の世界選手権で森下純平が金を獲得した66㌔級が、女子は‘優勝するより日本一になる方が難しい’と言われる48㌔級が行われる。

 ここで できれば3階級全て、悪くても2階級を制すれば勢いに乗れる。

 反対に男子の場合 初日に金を取れなければ100㌔級の穴井隆将に2年前同様、凄いプレッシャーがかかるのは間違いない。
 
 だから男子は初日に全てが かかると考えていて いいだろう。

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posted by ue-kj |22:25 | オリンピック競技 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2011年08月01日

2011世界水泳終わる

 昨日まで上海で行われていた水泳の世界選手権で日本は銀4、銅2の計6個のメダルを獲得して終わった。
 
 大会前に200m背泳ぎの入江陵介と平泳ぎの北島康介に金メダルの期待がかかっていたのだが休養明けの北島はブランクが響いたのか100mで5位に終わると200mでも残り僅かで逆転され2位と金を逃し、入江もライバルのロクテに完敗しての2位だった。

 もっとも入江は苦手にしていた100mで3位に入り、200mバタフライの松田丈志が2位と順位を1つ上げたり400m個人メドレーの堀畑裕也が3位に入ったし、寺川綾も50m背泳ぎで2位になって世界に参戦して10年目で初の表彰台と決して悪い成績ではないと思う。

 TV朝日がOAを始めた01年の福岡での世界水泳では銅が4個だったのだから、その頃から比べても進化はしている。

 ただし気になるのがメディアを中心にした北島頼みの姿勢である。

 確かに日本の競泳陣が一昔前に比べてレベルアップしたとはいえ
五輪で金を取っているのは北島康介と04アテネの柴田亜衣ぐらいで、世界選手権では前回の100m背泳ぎで古賀淳也が取ったぐらいだ。

 だから‘金を幾つ’よりも‘メダルを幾つ’のレベルなのだから金を獲得している北島が目立つのは分かる。
 
 だが北島は北京が終わって休養していた選手で、ブランク明けで
毎年バリバリやっていた連中と戦って100で5位、200で2位に入ったのだから やはり北島は凄いという事になる反面100の立石諒や200の
冨田尚弥が決勝に残れない事の方が深刻だろう。

 特に富田は今シーズン200の世界ランキング1位だったのだから、せめて決勝には残れないと話にならない。

 古賀もそうだが、体調を崩していたというのを考えてもピークを合わせ損ねると結果を残すのは難しいという事だろう。

 メダル数は同じでも前記した男子の古賀や富田に立石、女子の酒井志穂や鈴木聡美らが決勝に残れていたなら個人的には‘収穫大いにあり’という大会だったのだが・・・・

 やはりロンドンは入江がエースの大会になるし、平泳ぎでは北島が+1の存在にならなければロンドン以降が70年代後半から80年代前半までの暗黒時代の再来になりかねない。

 ちなみに民放が中継すると賑やかしどころのタレントが騒ぐというロクでもないケースが多いのだが、TV朝日の中継は松岡修造ぐらいなので悪くはなかったので見るには値した。

posted by ue-kj |14:53 | オリンピック競技 | コメント(0) | トラックバック(0)
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