2012年02月04日

把瑠都は横綱に昇進して幸せなのか?

  先月行われた大相撲初場所で大関の把瑠都が千秋楽に白鵬から敗れ全勝はならなかったものの14勝1敗で見事な初優勝を飾った。

 これで当然ながら来場所の結果いかんでは横綱昇進という話も出始め10日目に稀勢の里に立会いの変化相撲で勝ちブーイングを浴びた事から
‘全勝優勝でも昇進は’と難色を示していた横綱審議委員も
‘12勝しての準優勝なら’と妙にトーンダウンし、早く新横綱を作りたいというムードが感じられる。

 ただ個人的には正直言って把瑠都の横綱昇進には反対だ。

 たしかに把瑠都が横綱に昇進すれば白鵬の一人横綱状態は解消されて白鵬の負担も少なくなるだろうし、一応は東西の横綱が揃って盛り上がるのは間違いない。

 しかし横綱は負けが許されない地位だというのを忘れてはいけないし、強いだけではダメで極端な話 相手十分の状態からでも勝てるだけの力量が必要なのだから稀勢の里戦のような立ち合いの変化は禁じ手になる。

 ましてや把瑠都には膝のケガという‘爆弾’を抱えているという事情もあり、横綱に昇進してから膝のケガが悪化して負けが込んだ場合に大関なら陥落で済んでも横綱の場合は引退に追い込まれる事になる。

 3代目・若乃花は横綱昇進の使者が来た時に父親である親方に
‘自信がないから断ったらダメか?’と尋ねて怒られたという話をトーク番組でしていたのを思い出すが、若乃花の体格で‘受けて立つ’という横綱相撲を取らないといけなくなると勝てるものも勝てなくなると考えていたようで実際に横綱に昇進したばかりに力士生命を縮めてしまった感も強いのだ。

 同じ事がいえるのが 稀勢の里のライバルである琴奨菊で日本人
横綱を望みたい気持ちはわかるものの がぶり寄りを得意とする押し
相撲一本では横綱は厳しいし、仮に運よく昇進しても かえって前記した理由から力士生命を縮めるリスクが大きい。

‘名大関’といわれた魁皇が5回も優勝しながら横綱になれなかったのは不運という声も聞くが、正直言って晩年の相撲を見ていると横綱に昇進していたら とっくに引退に追い込まれただろうし長い間 豪快な魁皇の相撲を楽しめなかっただろう。

 それを考えると魁皇は横綱にならなかったのは正解かもしれない。

 そういう意味では把瑠都や琴奨菊は下手に横綱に昇進して早めに引退するよりも、1場所でも長く取って欲しいし それが彼らのためになるのではと思ってしまう。

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2012年01月17日

琴奨菊 二場所目のジンクス?

 大関2場所目を迎えた琴奨菊が今日 相性がよかった稀勢の里との日本人大関対決でも敗れ5敗目を喫した。
 
‘日本人力士久しぶりの優勝’や‘日本人横綱誕生への足がかり’を期待された今場所だけに優勝どころか10日目で5敗目では勝ち越しも危ぶまれる状況に追い込まれているし、負け越せば来場所はカド番と
なってしまうピンチだ。

 昨年は夏場所の代替・技量審査場所の10勝5敗が最も悪い成績で、新大関の場所だった九州場所も途中までは9連勝で優勝争いをして
いただけに10日目の時点での5敗というのを見ても苦戦ぶりが分かるだろう。

 場所前にカゼを引いて高熱を出して寝込んだというのが取りあえず第1の理由だとは思うが、個人的には そろそろ押し相撲の‘負’の面が出てきたのかもしれないと考える。

 琴奨菊の取り口は左四つから左を差して がぶり寄りで相手を一気に寄り切るのが得意の形で がぶり寄りといえば部屋の先輩大関・琴風を髣髴させるのだが、逆に言えば自分が主導権を握った立ち合いで取らないと勝てないという事になる。

 長身で懐の深い大関・把瑠都に苦手意識を持っているように自分が主導権を握れない相手には苦戦する傾向があり、立ち合いの爆発力が何よりのポイントになる。

 昨年1年を通じて技量審査場所の10勝が最低成績だったというのは一昨年まで2桁勝利の方が稀だったのからすばらしい進歩だが、一方で1年間好調だと他の力士達から研究され尽くすのは当然だろう。

 1つの‘型’を持っているというのは角界では強みと見られるが、反対に考えると‘型’を崩されると脆いという事になる可能性は高い。

 だから立ち合いの出足が場所前の病気の影響で鈍ると こういう成績になるのは仕方ないとは思うのだが、近い将来 下半身にケガなどを
すると最大の武器が使えない事になり今よりは確実に苦戦する事は確実だろう。

 日本人大関のライバルである稀勢の里には抜群の相性を誇っていたが、稀勢の里の方が取り口に融通が利くだけ将来的には横綱には近いのではないかと思う。

 とはいえ押し相撲の魅力があるので何とか下半身のケガには細心の注意を払って欲しいものである。



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2011年11月27日

2場所連続の大関誕生は喜ばしいのだが・・・・

 大相撲の今年を締めくくる1年納めの九州場所は今日が千秋楽。

 既に13日目に優勝を決めていた横綱の白鵬が千秋楽に大関・把瑠都に敗れて全勝を逃したのだが、最大の注目だった関脇の稀勢の里は新大関の琴奨菊に敗れ10勝5敗で今場所を終えた。

 今場所最大の注目だったのが関脇・稀勢の里の大関昇進で、基本的に大関昇進には直前の3場所合計で33勝が目安になっており過去
2場所で22勝だった稀勢の里の今場所のノルマは11勝だったわけだ。

 場所前の7日に師匠である元横綱・隆の里の鳴門親方が急死するなどで俄然注目の的になった稀勢の里は初日から快調に飛ばし5日目に豪栄道に敗れたものの中日まで7勝1敗の好成績を収めていた。
 
 ところが9日目に日馬富士に敗れてからリズムを崩したのか、ある
いは前半の飛ばし過ぎが祟ったのかペースダウンし相性がよかった
白鵬に完敗すると2勝9敗の臥牙丸には辛勝したものの苦手の把瑠都と琴奨菊にも敗れての10勝5敗だったのだ。

 つまり横綱大関相手には琴欧州には勝ったものの1勝4敗の成績でノルマの11勝にも届かなかったにも拘らず、昨日10勝目を挙げた時点で事実上の大関昇進が決まった形になっていた。

 貴乃花審判部長は‘けれん味のない相撲で真っ向勝負している’という理由で安定感を評価し昨日の時点で大関昇進を示唆していたのだが、正直言って疑問が残る措置だ。

 確かに稀勢の里の最近の安定感は評価できるし横綱の白鵬に一番勝っている力士でもあるので大関の資格はあると思うのだが、今場所に至っては前記したように横綱・大関戦は1勝4敗で内容的にも完敗の相撲ばかり。

‘11勝が目安で内容も重要視する’と言う事は‘ノルマは11勝だが10勝でも上位相手に何勝するか?’と個人的に解釈していたのだが、11勝できないし上位相手にも1勝4敗での昇進には釈然としないものが
ある。

 実際に琴奨菊は12勝がノルマだった名古屋で白鵬に勝つなど11勝したものの、残り2日間で平幕相手に連敗したのが たたり11勝で秋場所に持ち越しとなってしまったのだから この差は何なのかと思ってしまう。

 稀勢の里は前記したように琴奨菊はおろか日馬富士や白鵬よりも
前から大関候補と言われていたぐらい早くから実力を評価されていたので大関昇進というのは時間の問題だと考えていたからこそ、一般のファン全体から祝福されての大関昇進というのが望ましい。

 これでは‘協会のご都合主義の賜物’などと陰口を叩かれかねないので大いに残念だ。

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2011年09月28日

琴奨菊の大関昇進は いいけれど

 大相撲秋場所で12勝を挙げ最近3場所通算が33勝となった関脇・
琴奨菊が今日はれて大関昇進を果たした。

 日本相撲協会にとっても魁皇が先場所中に引退して日本人大関が不在になっている中での大関昇進は大いなる喜びだろうし、不入りが深刻な地元・福岡で行われる九州場所の看板力士ができてホッとしているのではないだろうか。

 ただし大関に昇進した今だからこそ言わなければいけないのが、
大関という地位の尊厳を守ること。

 そもそも大関は番付最高位を表すので関脇以下の勝ち越しが8番なのに対して大関や横綱の勝ち越しは10番という意識を持って
横綱や大関は頑張っていたし、だからこそ10番勝てない大関の事を‘クン・ロク大関’と言って軽蔑されていた。

 ところが最近の大関達はクン・ロクではなく、勝ち越しがやっとの
‘ハナ垂れ大関’という形になってしまっている。

 とはいえ考えてみると‘ハナ垂れ大関’でも大関に上がる前は3場所通算33勝以上を挙げての昇進だから、決して実力がないわけではない。

 恐らく彼らは大学受験を終えた受験生状態なのだろう。
 つまり大学=大関になるためには必死になって稽古や勉強を するものの一旦昇進(入学)してしまえば落ちる事はないので安心し、受験生なら勉強を止める傾向が強い。

 とはいえプロなのだから地位が上がれば上がるほど しっかりと対処しなければいけないし、まして大関ともなると全ての力士の模範とならなければいけない。

 ちょうど今場所から来場した観客相手にマークシート方式でアンケートを配り、敢闘した力士を評価するといったシステムが始まった。

 こういうのは素晴らしい改革だし、できれば大関の地位向上のため
カド番大関は10勝以上挙げないといけないというルールを作ったらと考えるのである。

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2011年07月19日

大関・魁皇、遂に引退

 大相撲の日本人力士唯一の大関・魁皇が今日7敗目を喫し引退を表明した。

 若貴や曙らと同期で38歳という‘高齢’ながら左四つ右上手という
磐石な型を持ち、リンゴを握りつぶすという怪力から繰り出す上手投げは威力抜群だし小手投げで振られて腕を痛めた力士は数多くいた。

 日本人力士の中で唯一の大関という事でボロボロの体ながら引退したくてもできない状態だったのだろうが、こうして今日引退を表明したのを見るとまさしく刀折れ矢尽きたという感じがする。

 魁皇に関しては個人的には隣町の直方出身という事で他の力士よりも当初は力を入れて応援していたし、十分横綱になれる素材だと思いながら見ていた。

 実際左四つで右上手を取ったらまず負けないというのは往年の名横綱・北の湖を髣髴させたし、体系も どことなく似ていたので大いに期待したのだが・・・

 なぜか苦手力士相手に同じ取り口で毎回やられ、それでリズムが崩れて連勝スタートしたものの連敗モードに入るというシーンを何度見た事か!
 そのため大関昇進も素材のわりには遅かった。

 そして期待された横綱には何度も昇進のチャンスがありながら、ことごとく失敗しカド番も13度を数えるなど大関としての成績も相応しくない状態で早く引退するべきという声も多かった。

 大関は番付上は最強の地位だから2桁勝利が勝ち越しにも拘らず
8勝するのがやっとという状況が続いたのだが、幸か不幸か外人力士の台頭で日本人大関が次々といなくなり特に ご当地の九州場所が
若貴時代では考えられないほどの不入りが最近は続いていたため
九州場所の観客数を増やすためにも欠かせない力士になっていた。

 そして気が付けば千代の富士の持つ通算1045勝を抜いて1047勝まで記録を伸ばしたものの、それが限界だったようだ。

 横綱になれる素材だっただけに どうしても魁皇には辛口になってしまうのだが、類まれな素質を持ちながら持て余してしまい‘大成’できなかったという解釈している。

 もっとも横綱になっていたら最近の成績では6年ほど前には引退する事になっていたかもしれないし、そうなると通算勝ち星記録の更新も無理だったわけで世の中何が幸いするか分からない。

 そういうワケで魁皇が千代の富士の通算勝ち星を更新した時も、周りが騒ぐほどありがたくは感じなかったのだ。

 それでもケガだらけの体にムチ打って日本人大関の孤塁を守ってくれた姿には感謝したいと思うし、今場所で琴奨菊には何としても大関に昇進して欲しいものだ。
 

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2011年05月16日

異例の技能審査場所に大相撲再建のヒントあり

 八百長問題の不祥事で2場所続けて本場所を開催できない大相撲だが その代替えとして5月8日から両国国技館で技量審査場所が行われている。

 NHKのTV中継もなく影が薄いというネガティブなイメージがあるものの、逆境の時こそ建て直しへのヒントがあると思っていたのだが注目したのが客の入り。
 2日目など平日ながら7割埋まっていたのだ。

 最近の傾向として平日の開催は不入りが当たり前の昨今だが無料のチケットで入場した観客が多いとはいえ大相撲自体に関心が残っている証拠だろう。
 
 基本的に伝統を重んじる角界の興行は‘一見さんお断り’の姿勢で贔屓すじを中心にした従来の客層を大事にし過ぎるあまり、一般の観客にとってはその基準が他のスポーツに対し敷居が高い存在になっていたのは事実。

 一般の観客にとって平日や週末に拘わらず18:00で打ち出しというスケジュールでは景気のいい時ならまだしも、最近のようなご時勢に観戦したくてもできない人達の方が多いのではないか。

 にも拘わらず角界は これまで贔屓筋の方ばかりを向いての商売をしていただけに、慣例ばかりに執着し世間一般の感覚には無頓着だったのだ。

 観客が贔屓筋ばかりなら星の貸し借りを露骨に行っても大目に見るムードがあるだろうが、一般客が増えれば怪しげな取り口にはブーイングが上がるだろう。
 つまり一般客の割合を増やすのが無気力相撲撲滅には効果的なのではないだろうか。

 週末や祝日と平日の入場料に差を付けたりするなどの工夫をすれば これまでよりも観客は増えるのは確実だと思うのだ。

 技量審査場所の観客が本場所よりも多いという事は相撲ファンのは大相撲を見捨ててないし、角界の自浄能力があるか大いに関心を持っている証拠だろう。

 それを考えれば今回の不祥事から しっかりとした改革ができれば災い転じて福という事になるし、旧態然とした状況なら今度こそ一般のファンから見放されるに違いない。

posted by ue-kj |23:18 | 相撲 | コメント(1) | トラックバック(0)
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2011年02月24日

プロは全ての試合が真剣勝負なのか?

 最近マスコミを賑わせている大相撲の八百長問題だが、巷では
‘場所数が多過ぎる、昔みたいに年4場所でいい’とか‘年6場所なら
9日か10日制にするべき’などという意見が出ている。

 たしかに15日間全てに全力で取るというのは理想だが、勝ち越した力士が負けが先行した力士相手と取ればモチベーションの差が出て負けが先行している力士が勝つ可能性は十分ありえる。

 そこで他の競技では全ての試合を真剣勝負にしているのかと考え
たら・・・

 プロ野球は年間144試合、MLBは162試合をこなすので試合中に
逆転勝ちが難しくなったら控えや若手中心に切り替えていくケースは当然だしシーズン終盤になってプレーオフ争いから脱落したチームは若手中心にする消化試合が存在するものの これを‘無気力試合’とは言わない。
 
 サッカーもJリーグでは公式戦が年間34試合とJリーグ杯や天皇杯などのカップ戦が行われているが‘カップ戦要員’という言葉があるようにカップ戦は格落ちのメンバーというケースが多く、それを否定する意味で‘ベストメンバー規定’などという暴挙が行われ心あるファンからヒンシュクを買ったのは記憶に新しい。

 同じ格闘技ではボクシングがある。
 70年代の始め頃は大場政夫あたりまでは年間4~5試合をこなしていたが、そのうちタイトルマッチは2試合ほどで残りはノンタイトルとして行われていた。
 
 最近ではノンタイトル戦を戦わなくなったので年間の防衛戦は3度もすれば多いと言われている。

 柔道は北京五輪後からプロ化を宣言し製作されたポイントランキング上位でなければ五輪に出られないので試合数が爆発的に増えた。
 おかげで全大会全力投球型の日本は昨年9月に世界選手権で男子100㌔級で優勝した穴井は その後グランドスラムなどで優勝がないし、今月のパリでのグランドスラムでは女子52㌔級で無敵状態だった中村美里も敗れている。

 一方の外国勢は男子100㌔超のテディ・リネールなど12月の日本でのグランドスラムには来日せず休養にあてたらしい。

 これを見れば全試合を全力で勝ちに行くなどというのは無理だと分かるだろう。

 こうして他のプロ種目を見比べると出場する全試合に全力で勝ちに行くというケースは思ったよりないのが分かる。
 だから相撲に‘全て真剣勝負’という理想論を押し付けるべきではないと思うものだ。

 もっとも示し合わせた八百長的な相撲は絶対にダメではあるが・・・・
 

posted by ue-kj |22:49 | 相撲 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2011年02月07日

嗚呼!魁傑よ

 既報通り八百長問題の発覚で揺れる日本相撲協会は3月に予定
されている大相撲春場所の開催中止が今日発表されたのだが、記者会見などで放駒理事長が謝罪の言葉を述べている姿を見て現役時代からの巡り合わせの悪さを痛感してしまう。

 現理事長・放駒こと元大関・魁傑は、現役時代‘クリーン魁傑’と呼ばれ‘力士である前に立派な社会人でなければならない’と常々言っていた常識人だったし、実際2度大関になりながら体調不良やケガにも拘わらず‘休場は試合放棄と同じで、ファンに対して失礼’と言って土俵に上がって2度とも陥落した姿が印象的だった。

 魁傑が現役時代に八百長をやっていたら少なくとも2回も陥落はしなかったのではないかと思うし‘全ての力士が故意の無気力相撲を行っているわけでは断じてない’というコメントからも自身の現役時代の矜持が窺える。

 引退して部屋を持って育てた力士が元横綱・大乃国。
 ところが大乃国も千代の富士の連勝を止めた力士という勲章があるものの、横綱として負け越しという屈辱を味わっているが、これも八百長をしていたら少なくとも負け越しはなかっただろうと思うのだ。

 大横綱だった北の湖理事長が朝青龍問題などで世間の批判をかわすため‘理事長を少し休みたい’と言って一旦辞任して ほとぼりが冷めて復帰しようとしたのを‘そんな事をやっているから世間の常識から乖離していると批判される’と正面から反対して辞任に追い込んだのも放駒氏であった。

 更に武蔵川理事長まで野球賭博問題で辞任して回ってきた理事長の座だったが、何と最悪の状況が待っていた事になるのをみると‘本当に巡り合わせが悪い’と思ってしまう。

 ただ北の湖や武蔵川の両理事長は こういった謝罪会見では頭を下げるにしても儀礼的に下げるだけという感じで頭の高さが目に付いていたが、放駒理事長の記者会見は氏の誠実さが窺える。

 そういう事を考えれば現役時代に八百長などとは最も遠かった人物が理事長をしているという事は‘真相解明に誠実に取り組むのでは’と思うし、それが相撲協会にとっては幸運なのかもしれない。

posted by ue-kj |09:11 | 相撲 | コメント(3) | トラックバック(1)
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2011年02月05日

大相撲八百長事件の理由を待遇の格差にするとは・・・

 今月に入って俄然スポーツ紙どころか一般紙まで巻き込んで大騒
ぎになっているのが大相撲の八百長事件で以前から公然と囁かれていて証拠がないという事で うやむやにしていたのだが、野球賭博問題で押収された力士達の携帯電話の削除済みメールから発覚したら
しい。

 個人的には‘来るべきものが来た’と思ったのだが・・・・・

 ただ噴飯モノなのがワイドショーなどのゲストが‘関取と幕下以下では待遇が全然違うのだから、こういう事件が起こるわけで幕下以下の待遇をもう少し改善したら’というコメントである。

 たしかに関取になると100万の給料がもらえたり付き人や個室が割り当てられるのに対し、幕下以下は手当てのみで給料など一切ないというのは天と地の差があるけど それこそがプロの世界ではないのだろうか。

 関取になれば・・・・という事を励みにして厳しい稽古に励むのがプロであって、格差がないと よほど志の高い者でなければ稽古にも身が入らないのではないか。

 同じ格闘系のプロであるボクシングの場合は世界王者にならなければボクシングだけでは生活できないので副業を持っているのに対し、相撲の場合は序の口でも給料こそ貰えないものの副業をしながら相撲を取る者はいない。
 つまり普通の生活は保障されているのだ。

‘衣食足りて礼節を知る’と言うが大相撲では入門すれば出世しなく
ても食うには困らないのだから、それ以外の所で格差が付くのは当たり前。

 幕下に落ちたくなければ一生懸命稽古して強くなればいいだけで
八百長を正当化する理由には断じてならないし、一般人も同情など
もっての他なのだ。

posted by ue-kj |23:10 | 相撲 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2011年01月27日

‘攻防のある相撲’を取り戻すには

 早いもので大相撲初場所が終わって1週間近くなり、ご存知のように横綱の白鵬が14勝1敗で14日目に優勝を決めたまま終わった。

 千秋楽の中継は北の富士と舞の海が解説しているのだが、中継の中で2人が‘立ち合いで当たってバタッと倒れる攻防の少ないあっさり
した相撲が多かった’という話を聞いたのだが、その対策として‘ぶつかり稽古をしっかりやるべき’という話をしていた。

 たしかに ぶつかり稽古をしっかりやれば立ち合いで当たってバッタリと倒れる一番は減るかもしれないが、個人的には それよりも力士達の体重を減らせば攻防のある相撲は復活するのでは?と思ったりする。

 中継で‘昔の思い出の一番などを見ていたら土俵際を含めて寄りをこらえて逆転などというシーンが多い’と2人のどちらかが言っていた。

 考えてみれば栃若時代は栃錦が100㌔以下で取っていたという話を聞いたし、先日引退した朝青龍が横綱になった頃の体重が135㌔で‘小兵力士’と言われていたのだが、小錦が登場する前ぐらいなら135㌔は‘小兵力士’とは言われてなかった気がする。

 つまり平均体重が120㌔ぐらいで相撲を取っていた頃は しっかりと
攻防があったのに対し、小錦・曙・武蔵丸といったハワイ勢が上位に
来た頃から日本人力士の平均体重も重くなったという事だろう。

 ボクシングなどでヘビー級の試合を見ていると意外に手数が少なく火の出るような壮絶な打ち合いというのは あまりない。

 ヘビー級は一発でKOとなるダメージが与えられるので手数を多く出すとカウンターを食うリスクがあるので、自ずと一発一発に力を入れて打つのがセオリーになっているので手数を出し合う打ち合いというのは少ないのに対しミドル級以下ならヘビー級に比べて一発で倒れるケースは少ないので何発かヒットさせて倒しに行くため手数も増えて いわゆる‘攻防’が生まれる。

 つまり力士の大型化が相撲における‘攻防’の幅を減らしているの
ではないかと考えるし力士達の平均体重を120㌔ぐらいにすれば
自ずと攻防のある相撲が見られる機会が増えるのではないかと思う
のだ。 

posted by ue-kj |21:42 | 相撲 | コメント(3) | トラックバック(0)
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2010年11月28日

やはり横綱・白鵬は強かった

 今日 福岡国際センターで行われた大相撲九州場所千秋楽で、横綱の白鵬は結びで琴欧州に勝った後に行われた優勝決定戦でも豊ノ島に完勝して終わってみれば14勝1敗と5場所連続優勝を飾る事になった。

 今場所は双葉山の69連勝を白鵬が破るかというのが場所前からの焦点だったが、2日目に稀勢の里から敗れて連勝が止まり その後遺症でガタガタになるのではないかと思われた。

  しかし3日目からは立ち合いで変化を見せるなど取り口にブレが見られたりしたものの、勝ち星を伸ばして行き14勝1敗で乗り切った。
 そして平幕で把瑠都や魁皇に勝つなど勢いに乗って14勝1敗だった豊ノ島との優勝決定戦に臨むのだが、マスコミは‘本調子とは思えない白鵬に対して勢いに乗っている豊ノ島との対戦は嫌なものだろう’と白鵬ピンチ説を流していたが、万全の取り口で圧勝し勢いだけで横綱に勝つのは厳しいという事が証明された。

 まぁマスコミも白鵬が そのまま勝ってしまえば面白味がないだろうからピンチ説を流していたのだろうし、豊ノ島が平幕で上位と戦わないのに対し終盤は横綱が上位力士ばかりを相手にするという事のが根拠だろうが正直言って現在の大関陣で横綱に勝てるとは思えなかった。

 結局終わってみれば・・・・という感じだったのだが、相変わらず大関陣のふがいなさが目立つ結果になったのは否めない。
 2日目から快進撃を続けていた魁皇も13日目に対戦したが全く相手にならなかったし、前半好調で期待された把瑠都も例によって後半失速しているので優勝争いをした末に白鵬に勝って優勝というのは厳しいだろう。

 結局昨年同様84勝と年間最多勝を達成しているのだから、当分は白鵬の天下が続くのは間違いないのではないかと思った今場所だった。

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2010年11月22日

そろそろ九州場所は 会場を換えた方が・・・・・

 今年の九州場所は横綱の白鵬が‘角聖’と呼ばれる双葉山の69
連勝を越えるかもしれないという新記録が かかった場所という事で
大いに話題になっていた。 

 タイ記録の69連勝目が7日目の土曜日で、新記録達成になる70連勝目は中日の日曜日だから大いに盛り上がって欲しいと思っていたのだが、肝心の升席の前売り券の販売状況が記録達成がかかる7日目と中日にも拘わらず売れ残っていたというのだ。 

 まぁ白鵬が初日から連勝を継続して向かえれば嫌がおうでもチケットは売れると思っていたのだが・・・・ 

 残念ながら?2日目に稀勢の里に敗れて連勝は止まってしまい今場所最大の目玉が消えてしまった。
 実は個人的に別の観点から今年の九州場所は注目していた。 

 それは今場所は目玉商品になる白鵬の69連勝&70連勝の時に満員御礼が出るかどうか?だったが一応7日目に出たので一安心と行きたいものの完全な満員ではなく空席もチラホラ見らる状況でのものだけに微妙な感じではある。 

 ご存知のように最近の九州場所はイス席はおろか升席にまで空席が目立つ状態だが、個人的には これもひとえに升席の値段が庶民感覚からかけ離れているので不況の只中にある時代に そうそう升席も買いづらいだろうと思う。 

 ならばチケット料金のシステムを換えて値下げするか会場を換えるか、どちらか選択しないと九州場所はジリ貧になるのではないだろうか。 

 現在使用している国際センターは8000人強の規模なのに対し、80年まで行っていた九電記念体育館など小規模な会場があるのだから それらを使ってもいいのではないかと思ったりするのだが・・・・・・ 

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2010年11月15日

横綱:白鵬の連勝ついに止まる

 今日 福岡国際センターで行われた大相撲九州場所2日目の結びで双葉山の連勝に6と迫っていた横綱の白鵬が前頭筆頭の稀勢の里に寄り切られ、連勝記録が ついに63連勝で止まった。 

 立会いに差しきれず稀勢の里の押しに後退し寄り切られるという形
だったが、やはり負けるときは こんなものだろう。 

 考えてみれば昭和末期に双葉山の記録に挑戦した千代の富士も
九州場所で失敗している。
 双葉山の出身が大分県で九州出身だから九州場所で記録が止まるという事もないのだろうが、面白い偶然だ。 

 しかも白鵬の連勝を止めたのはモンゴル人力士や琴欧州などの
ヨーロッパ勢でもなく日本人力士だというのも何か因縁めいている。
 双葉山の連勝を止めた安芸の海は その後 横綱になっているのだが、稀勢の里といえば白鵬はおろか日馬富士や把瑠都らからも大関への昇進争いで敗れ最近は三役で2桁勝利すら少なくなっている状態の力士だったので これをきっかけに浮上して日本人大関になって欲しいものだ。 

 それにしても連勝が止まった白鵬が痛いのは分かるが、それと同じぐらい痛いのは協会の営業部だろう。

  なにせ本来なら双葉山の記録に並ぶ7日目や新記録を達成すると思われた中日ですら、升席は完売してなかったという話だ。
 今場所も初日ですら空席が目立つ状況だったが、新記録達成が迫ると少しは売れ行きも上がるかなと思われたものの2日目で土が付いて記録が止まるなら これで元の木阿弥になりかねないだろう。 

 そういう意味で営業的にも痛い白鵬の連勝ストップになった。

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2010年09月27日

白鵬8度目の全勝優勝は素晴らしいけれど

 昨日千秋楽を迎えた大相撲秋場所は横綱の白鵬が大関の日馬
富士を破って8度目の全勝優勝を飾った。 

 そして11月の九州場所では双葉山の69連勝への挑戦となるのだが順当に行けば7日目で69連勝を賭け、中日で新記録の70連勝に挑戦する事になる。

 となれば観客動員の低迷に悩む九州場所にとっては、ご当地力士の魁皇と並ぶ看板となるので10数年ぶりに満員御礼が期待されるので九州場所の関係者達にとっては吉報になるのだろうがファンとしては複雑な気分である。 

 つまり白鵬の連勝継続と魁皇の九州場所の出場が2枚看板となるのだが、ハッキリ言って‘他の力士は何をやっている’という感じになるのだ。 

 たとえば琴奨菊。
 来場所は ご当地場所の九州場所で本来なら魁皇に取って代わる存在として活躍してなければいけないのに、9勝しているものの三役なら評価できるが前頭3枚目で4枚目の徳瀬川や6枚目の朝赤龍に敗れているなどムラが多すぎる感が強い。 

‘永遠の大関候補’の稀勢の里は小結で7勝8敗と負け越すし、どうやら関脇で 11勝を挙げた栃煌山の方が来場所以降の成績如何では栃煌山の方が大関候補と言われる可能性は高い。 

 大関陣は琴欧洲に把瑠都、日馬富士は いずれもケガ持ち。
 特に日馬富士は3人の中で最も有望だと思っていたし、かつては白鵬にも何度も勝っていたので連勝ストッパーとして期待されていたがケガ持ちのために立会いのスピードがないのが残念だ。 

 今のままでは九州場所で無人の野を行くような勢いで突っ走る白鵬の独走を許してしまう事だけは間違いないだろう。
 強力なライバルがいないというのは白鵬にとっても好ましい事ではないのだから早く誰かに出てきて欲しいものだ。 

posted by ue-kj |10:06 | 相撲 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年09月18日

祝!白鵬54連勝・・・・・ただ

 大相撲秋場所7日目の今日、横綱の白鵬が小結の稀勢の里を押し出しで下して54連勝を飾り昨日 千代の富士が持っていた連勝記録の53連勝を抜いて双葉山に次ぐ単独2位に躍り出た。 

 正直言って朝青龍が引退した現在 本当の意味のライバルがいないし、無人の野を行くような強さに周りの力士達との差は大きい。
 だから千代の富士の53連勝と比べて云々という雑音も当然あるの
だが、54連勝の価値を貶めるものではない。 

 確かに千代の富士の頃は結果的に千代の富士の連勝記録を止める事になった横綱の大乃国や同門の横綱の北勝海に2年後に横綱に昇進する大関の旭冨士など強力なライバルがいた。 

 たしかに強力なライバルがいると‘負けられない’というプレッシャーがある反面、強力なモチベーションを保つ事ができるのだが白鵬の
場合はそういうライバルの不在がモチベーションの低下を招きかね
ない。 

 にも拘わらず他の力士とは次元の違うレベルを維持するというのは並大抵の精神力ではないはずだ。
 しかも昨今は不祥事続きの雑音の中でだから更に大変だろう。

  とはいえ今日の相手である稀勢の里が大関ぐらいだったら 更なる盛り上がりを見せていただろう。
 白鵬の連勝記録は貶めるべきではないが、独走を許す日本人力士の不甲斐なさこそ糾弾されるべきだし奮起を望みたいところだ。 

 ちなみに次の目標は双葉山の69連勝となるが、順当に行けば九州場所の8日目に70連勝がかかる事になる。
 こうなったら連勝を伸ばして観客動員で苦戦している九州場所での盛り上がりに期待したい。

posted by ue-kj |23:04 | 相撲 | コメント(1) | トラックバック(0)
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