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辰吉丈一郎、感動の王座返り咲きから20年

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 今から20年前の今日97年11月22日に大阪城ホールで行われた WBCバンタム級タイトルマッチで挑戦者の辰吉丈一郎は、王者の シリモンコン・ナコンパークビューに7RTKO勝ちし3度目の王座 返り咲きに成功した。

 この年のボクシング界は2月に川島郭志がタイトルを失うと9月 には勇利アルバチャコフも暫定王者チャチャイ・サックーンに判定 負けして世界王者が不在となっていたし、辰吉戦の1つ前に行なわ れたWBAフライ級タイトルマッチでも元Lフライ級王者の山口圭 司が王者のホセ・ボニージャに6RTKO負けで沈滞ムードの只中で ゴングが鳴った。

 王者シリモンコンは20歳の若さで16戦全勝だし何といっても辰 吉と2度の激戦を演じたビクトル・ラバナレスに完勝しているのに 対し、辰吉は3年前の薬師寺保栄に敗れた後96年3月と97年4月 にSバンタム級王者ダニエル・サラゴサに連敗しているだけでなく 7月のノンタイトル戦でも苦戦の末の判定勝ちで衰えは明らかだか ら断然王者有利というのが試合前の予想だった。

 しかし個人的には薬師寺戦は開始早々に左拳を骨折しての試合で サラゴサ戦は苦手とする変則サウスポーという相性の悪さもあった のに対し、王者のシリモンコンは正統派のボクサータイプで相性的 には悪くなくキャリアも浅いので十分チャンスありとは思っていた。

 試合が始まると最初のジャブの差し合いで辰吉が上回り右クロス から左フックまでヒットさせる展開になり、徐々に王者も反撃する ものの軽快なステップを踏みながら絶妙のポジションを取りジャブ からワン・ツーに得意の左ボディまで返してヒット。

 そして迎えた5Rに打ち合いの中から上下のコンビネーションを ヒットした後に左アッパーのボディブローを効かせ、更に追撃して 遂に王者がダウンする。

 それでも6Rに入ると王者が必死の反撃を見せ重いパンチを度々 ヒットさせてペースを奪い返すと、7Rにも一気に畳みかけようと した中で辰吉は右フックからの左アッパーをボディにえぐり込み2 度目のダウンを奪い何とか立ち上がって来たところに連打を浴びせ レフェリーストップに追い込んだ。

 この瞬間大阪城ホールは大歓声に包まれ凄まじい辰吉コールが こだまするのを聞くと、21年前に輪島功一が柳済斗から32歳で 返り咲いたシーンを思い出したのだった。



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