スポーツ えっせい

‘選手の大型化’を否定する事なかれ

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 今から2年前の現地時間9月19日にブライトンで行われたラグ ビーW杯イングランド大会予選プールで、日本代表は強豪の南アフ リカ相手に終了間際に挙げたトライ&Cで34-32と劇的な逆転勝 利を挙げた。

 実力差がスコアに反映されやすく番狂わせが少ないラグビーでは 日本代表の逆転勝利は正しく‘奇跡’とも言える快挙だが、同時に この勝利で日本におけるスタイル論争に決着を付ける形になった。

 というのも日本代表エディー・ジョーンズHCのチーム作りには 多くのメディアが賛成というよりも、懐疑的な目で見る者が多く見 られていたのだ。

 特にくすぶっていたのは‘日本人らしいスタイル’に拘る面々で、 例えば日本選手権7連覇を達成した新日鉄釜石のメンバー達の代表 OBは‘あんなに外国人選手が入ってしまうと日本がこれまで培って 来たスタイルがなくなってしまう。例え勝てなくてもいいので日本 人にしかできない伝統のスタイルで世界に挑むべき’などというのが 主な意見だった。

 確かに80年代初めまでの日本は‘小よく大を制す’という拘り から、あらゆる戦術をあみ出して世界の強豪相手に敗れても賞賛を 受けるケースは確かに見られた。

 しかしプロ化によって急速にラグビーが進化し‘小よく大を制す’ という言葉が死語に近い状態になってしまったわけで、いくら優れ た技巧もサイズで圧倒されたら効力がないという事が分かっていた のだが外国人選手を起用しても勝てないため先述したような日本人 らしいスタイル論が根強かったのだ。

 それが2年前のW杯で南アフリカに劇的な逆転勝ちしたばかりか 強敵のサモアやW杯で勝てなかったアメリカにも勝って3勝したの だから日本人らしいスタイルに拘り過ぎる事が否定され、エディ・ ジョーンズHCが作り上げた外国勢に負けないサイズのメンバーを 揃えるスタイルが認知される事になった。

 これを見て思うのは古くからのファンは‘小よく大を制す’と いう戦いを喜ぶ余り大きな選手に対するネガティブな面ばかりを 強調しているため‘技は力の中にあり’という言葉を信じようと してないわけで、あらゆる競技がプロ化している時代に‘小よく 大を制す’では善戦しても勝てないため‘どうせ勝てないなら日 本らしいスタイルで’となるのではないか。

 おりしも今回のグラチャン男子バレーでは身長2m越えが歴代で 最も多いという事が報道されていたのだが5戦全敗に終わると‘や はり日本は大きな選手ばかり揃えては’的な事を昔からのファン やマスコミは言い出しかねない。

 だからこそ中垣内ジャパンはラグビーのエディ・ジャパンのよ うに、それなりの結果を残す必要があるわけである。



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