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大迫傑のマラソンデビュー3位が意味するもの

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 先日ボストンマラソンで3位に入り素晴らしいデビューを飾った 大迫傑が所属しているのが、アフリカ系選手と対等に戦える選手を 育成するべくかつての世界記録保持者のアルベルト・サラザールが ヘッドコーチを務めるオレゴンプロジェクトで実際にロンドン五輪 の1万mではイギリスのモハメド・ファラーとアメリカのゲーレン・ ラップが1・2フィニッシュを飾っている。    昨今ケニアやエチオピア勢が特に世界の男子マラソンを席巻して いるわけだが海外ではしっかりと対策を練っているのが明らかで、 スプリントコーチや理学療法士にフィジカルトレーナーなど各ジャ ンルのスペシャリストが集結しマンツーマンで始動しているとの事。

 スピードのあるアフリカ勢に勝つにはトラックのスピード強化に 取り組まないと勝負にならないというのがオレゴンプロジェクトの 考えのようで、非・黒人選手でもトレーニングの仕方によってはス ピードを強化できるという信念が窺えるし‘黒人選手とは筋肉の質 からして違う’と最初から諦めて国内でしか評価されない駅伝をマ ラソン強化につながるという常ウソを信じ込ませ有望な選手を退化 させている日本とは違うわけだ。

 確かに以前は短縮版マラソンという形の駅伝が、マラソン強化に 一役買っていたのは事実だ。

 昔のマラソンはアップダウンの厳しいコースや強風など悪条件に 打ち勝ちながら走るので短縮版である駅伝で鍛えて距離を伸ばして 行くというのもマラソン強化になっていたのだが、ランナーがプロ 化して賞金レースで稼ぐようになった現在では走るコースは平坦で 風の影響も極力避ける高速コースが基本になったため1万mを4本 走る形になるわけだからトラックでのスピードがモノを言うように なった。

 トラックレースでは意図的にペースをアップダウンさせてランナ ー達を振るい落していくのが特徴で、これこそが駅伝では絶対に 体験できないものだけにアフリカ勢の急激なペースアップに付いて 行けないケースが多いのだ。

 日本マラソン界最大の弱点である急激なペースのアップダウンに 対応しようとするならば今回の大迫のようにトラックレースで鍛え るか、川内優輝のようにレースに出まくってアフリカ勢のペースに 慣れるしかないのが現状だろう。

 そういう意味では‘駅伝がマラソンの強化に最適’とか‘もはや マラソンはアフリカ勢相手に太刀打ちできないから入賞すれば御の 字’という事が完全に否定された大迫のマラソンでビューだった。



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